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「ユーリクン ノブシル………もしかして、将来、ミスティーナと結婚してくれると良いなとか、ミスティーナは辺境に住んでいるんだよ、とか親に言われて育ったんじゃないか?貴族の家の親がよくやる刷り込みで、貴族学園に相手の子がいれば、子供が自発的にアタックしに行ってくれるだろう?あわよくば、嫁にとか、婿にとか、優良な家と縁付けるかもしれないし。」
「アンリ嬢の親は、辺境住まいのミスティーナと婚約しているという、婚約者の家名すら覚えていないおバカユーリクンの言葉を信じて、自分たちをミスティーナの親である辺境の人間だと偽ったのだろう。貴族の名前もろくに覚えていないから、昔お見合いをした伯爵家の夫婦になりきって、次女ミスティーナを追い出し、長女アンリ嬢と結婚させようとしたと。まあ、そんなところか。」
「うーん。どうしてやろうか!」
「ブシデアの国に苦情の一択じゃないのか?」
「もっと、仕返ししてやりたいが、おかしな家に、まともなやり方が通じるかどうか。」
「私は、縁切りしましたので、もうどうでも良いですわ。」
「それなら、俺も、縁切りすべきか………?」
「いえ、お兄様はツワーモノーダ家を支える立場なのですから、呪いはもっと大事に使ってください。あの者達なら、いつかは自滅しますので、放っておけばよいですわ。」
「自滅するか?」
「ああ、そうだな………する可能性は高いな。王族と結婚したつもりが平民同士でだろ?ノブシル本家は側室と子供を未だ大量生産している頭のおかしな家だし。そろそろ王家からの援助金が止まるんじゃないか?100年とかだろ、元王族への援助契約って。」
「数年以内に、自滅しそうですわね。アンリ嬢の方は、数日以内でしょうけど。ふふっ。まあ、どうせ私は、トノサダに向かいますので、関係ないですわ。呪いも終わりましたし。」
「ティーナ。あの呪い、力がない人間が唱えたらダメなのか?」
「いえ、お兄様は本気で使う時にしか唱えてはいけませんが、ライ様や魔力がない方でしたら、お守り、お祈りのような気持ちで唱えれば、気持ちがスッキリすると思います。声に出しても大丈夫ですわよ?」
「では遠慮なく。ノブシル家とアンリ嬢の家族!然様然らば是にて御免!」
「然様然らば是にて御免!」
ライジン ワレ トノサダの美声の呪いのあと、何故か学園記念サロン屋内広場横オープンカフェの客と店員の声が続いた。
「………(コクリ)」
皆様も、あの方達と縁切りしたかったのね。とミスティーナ ワレ トノサダは無言で、ギャラリーに向けて頷いたのだった。
fin
*****
後書き
「然様然らば是にて御免 <さようしからばこれにてごめん>」は、武士言葉です。
「然様(さよう)ならば(=それでは)これにて御免」。別れるときのあいさつことばで、今で言う「さようなら」です。
え?ちょっと使ってみたかっただけです。(逃亡!)
「アンリ嬢の親は、辺境住まいのミスティーナと婚約しているという、婚約者の家名すら覚えていないおバカユーリクンの言葉を信じて、自分たちをミスティーナの親である辺境の人間だと偽ったのだろう。貴族の名前もろくに覚えていないから、昔お見合いをした伯爵家の夫婦になりきって、次女ミスティーナを追い出し、長女アンリ嬢と結婚させようとしたと。まあ、そんなところか。」
「うーん。どうしてやろうか!」
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「自滅するか?」
「ああ、そうだな………する可能性は高いな。王族と結婚したつもりが平民同士でだろ?ノブシル本家は側室と子供を未だ大量生産している頭のおかしな家だし。そろそろ王家からの援助金が止まるんじゃないか?100年とかだろ、元王族への援助契約って。」
「数年以内に、自滅しそうですわね。アンリ嬢の方は、数日以内でしょうけど。ふふっ。まあ、どうせ私は、トノサダに向かいますので、関係ないですわ。呪いも終わりましたし。」
「ティーナ。あの呪い、力がない人間が唱えたらダメなのか?」
「いえ、お兄様は本気で使う時にしか唱えてはいけませんが、ライ様や魔力がない方でしたら、お守り、お祈りのような気持ちで唱えれば、気持ちがスッキリすると思います。声に出しても大丈夫ですわよ?」
「では遠慮なく。ノブシル家とアンリ嬢の家族!然様然らば是にて御免!」
「然様然らば是にて御免!」
ライジン ワレ トノサダの美声の呪いのあと、何故か学園記念サロン屋内広場横オープンカフェの客と店員の声が続いた。
「………(コクリ)」
皆様も、あの方達と縁切りしたかったのね。とミスティーナ ワレ トノサダは無言で、ギャラリーに向けて頷いたのだった。
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後書き
「然様然らば是にて御免 <さようしからばこれにてごめん>」は、武士言葉です。
「然様(さよう)ならば(=それでは)これにて御免」。別れるときのあいさつことばで、今で言う「さようなら」です。
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