第一王子の婚約者になりました!?あくまで契約です

ゆう

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「では婚約成立ということで。僕は城へ戻ります」

殿下は未来の王候補だ。
忙しいに決まっているか。

「わかりました。では、両親には私が話しておきますね!」

「お願いします」

私の手を取ると甲にちゅとキスが落とされた。 

「うわぁっ!」

「叫び声を上げることないじゃないですか。悲しいですよ」

悲しいと思ってなさそうだけど!?

「スキンシップは好きな女性にだけするべきです。私とはフリだけで良いのではないでしょうか?」

「君がそう言うなら仕方ないです。フリだけにしておいてあげましょう」

「ありがとうございます!」

ん?
私がお礼を言うことではないか。

取り敢えず、スキンシップはフリだけになったから良かった。

殿下を見送るとお母様が待ち構えていた。

「リナ~ベル~?一体どういうことか、説明してくれる?」

「窓から部屋に入った件は申し訳ありませんでした。今度からしません」

「最初っからしないでほしかったわ。あの窓も直した方が良さそうね...」

「それから私も殿下のことが好きになったので、婚約いたしました」

「なんてこと!」

頭を抱えるお母様。
最初は殿下の婚約者なんて私も不釣り合いだと思っていたから、断ろうと決めていた。

だけど、拒否権なんてないと言われたら、断り切ることが出来なかった。
王族の命令は絶対で、反したら逆賊者だからね。

「あの短時間で好きになったというのは本当なの!?」

「話してみてすごく素敵な方だと思ったのです。恋に時間は関係ありませんわ」

「それはそうかもしれないけれど...」

お母様も時代的に珍しい恋愛結婚。
公爵家の令嬢だったそうで、子爵家であるお父様に一目惚れしてしまったと。

自分も恋愛結婚だったからだろう。
最終的にお母様は婚約を許してくれた。

「荷物を纏めておくのよ」

「何故ですか?」

「貴方知らないの!?王族と婚約したら王妃教育を受けないといけないのよ」

興味のないことや自分に関係のないことは覚えていなかった。

王妃教育か。
すっごく大変そう。

「私に務まりますかね?」

「だから心配だったのよ...」

私がポツリと呟くとお母様は呆れた顔になった。

私は自分の荷物を纏め始める。

厳選した恋愛小説にドレス、参考書などを詰めていく。

「こんなもんかしら」

持っていく物を厳選すると、大きなカバン一つ分になった。

荷物を纏め終わると木の下で休憩しようと庭へ行く。

私は外が好きだ。
木漏れ日は心地よい。

あれ?
木の下にピンク色の何かがいる。

「兎だわ!...怪我してる」






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