17 / 45
第一章:魔法学園の空間魔導師
夏の一時・その1
しおりを挟む
「それで……どうするんや?」
昼飯中、バーベキューコンロで肉を焼いていると都胡からそのような事を問いかけられた。内容としては結局のところテトをこれからどうするかについての事だろう。
俺は数枚の肉をひっくり返しながら暫く考え、そしてその結論を都胡に述べた。
「とりあえずはこのままでいいんじゃないか?」
「へ?」
俺の答えに都胡は素っ頓狂な声を上げた。
「今どうこう考えたって良い結論なんて出ねぇよ。俺達に出来ることなんざたかが知れてるしな。それに────」
チラッとある方向へと目を向け、妹達に挟まれ肉に舌鼓を打ち目を輝かせているテトを見て少しほくそ笑む。
「あぁして見るとただのガキにしか見えねぇだろ。だから今は旅行を楽しんでればいいんじゃないかね」
「御影は相変わらず楽天的やなぁ……まぁ、そこが御影のええとこなんやろうけど」
「そういう事だ。というわけで、この肉は俺が貰う」
「あっ、ちょっ……!うちが育てとった肉が!!」
都胡がじっくり焼いていた肉を横取りし、それを口の中へと放り込む。
まぁ都胡の言う通り、今は良くても旅行から帰った後のことは考えねばならないだろう。しかしその時はその時でどうにでもなりそうな気がしていた。
「お肉のおかわりを要求します」
「へぃへぃ……ほれ、沢山食いな」
考えなければならない事は多々有れど、俺達は今はバーベキューを存分に楽しむのであった。
それからは各々で海で泳いだり、砂の城を作って遊んだりしており、俺は瑠璃とテトと共にかき氷を食べていた。
なにせ二人共、かき氷を知らないのだと言うものだから、せっかくならばと勧めたのである。
そうして二人はかき氷を食べたのだが……。
「くっ……」
「脳にダメージを受けています……」
勢いよく食べたものだから、かき氷ではお馴染みのキーンという痛みに襲われていた。
「がっつくからだ。まぁ暫くすりゃあ直ぐに消えるさ」
「先に言って欲しかったのだが……」
「これも貴重な経験だろ?」
ストローを加工して作ったスプーンを加えながらそう言うと、瑠璃は恨めしげにこちらを見てきた。
テトに関しては、かき氷を見ながら〝この敵は強敵です〟などと変な事を言っている。
そうしてテトは再びムシャムシャとかき氷を口に入れては、またアイスクリーム頭痛に苛まれるを繰り返していた。
何をやってるんだか……。
そして、ようやくかき氷を平らげたテトは〝けぷッ〟と可愛らしいゲップをすると、満足そうな表情────いや……無表情なのでその表現は少し違うのだが、ともかく満足気な態度でこう言った。
「エネルギーの補充が完了しました」
「お前さぁ……もう少しその喋り方、どうにかならねぇか?」
「何かおかしな点でもありましたか、と疑問を口にします」
「それだよそれ。その機械的な喋り方をどうにか出来ねぇのかって言ってんだ」
「どうにかと申されましても、元からこの口調なので」
「そうは言ってもだな……もう少し子供らしい喋り方ってのを────ほら、例えば御陽達みてぇな感じで」
「……?」
なんとか口調を変えさせようと試みるも、理解不能とばかりに小首を傾げるものだから、こっちもつられて首を傾げてしまう。
「諦めた方がいいのではないか?」
「だけどよぉ……」
諦めを促してくる瑠璃に俺が言い返そうとしていると、視界の端でテトの体がゆらゆらと揺れていることに気づいた。
いや、揺れていると言うよりもコクリコクリと船を漕いでいるようだった。
「スリープモードへ移行します……」
「つまり眠くなったんだな?」
「エネルギーの補充……必然の…………」
「分かった分かった!分かったからここで寝るのはやめろ」
俺はテトを立たせると、その手を引いて叔父さんが持ってきたビーチチェアへと連れていった。
そして先に座っていた父さんに説明し譲ってもらうと、テトをそこへと座らせたのだった。
座るなりゆっくりと瞼を閉じて眠りにつくテト。
「飯食って満腹になったら寝るとか……本当にガキにしか見えねぇんだけどな」
「事情を知らなければ、よもや禁忌の存在だとは思われないだろうな」
スヤスヤと眠るテト。そんな彼女を見ているとこちらも不思議と眠たくなってきた。
なので俺もビーチチェアの隣に敷かれていたシートに寝転び昼寝へと勤しむ。
「お前も寝るのか……」
「色々と疲れたしな。眠い時に寝るのが健康の秘訣だよ」
「いったいどういう秘訣だそれは……」
五月蝿いなと思いつつ、襲う睡魔に抗うことなく眠りにつこうとしていると、不意に寝ていたはずのテトが起き上がり、そして徐ろにビーチチェアから降りたかと思えば、次の瞬間には俺の身体の上に寝そべり始めた。
「おい……」
「ここが一番心地よいと判断しました」
「重いんだが?」
「すぅ……」
「寝やがった……」
やれやれ……上に寝られると非常に寝苦しいのだが、テトは構わず深い眠りへとついてしまった。どうやら寝付きは非常に良いらしい。
「まぁいいか……」
俺はそんな諦めにも似た言葉を呟いたあと、自分も眠りへとつこうとする。しかし突然聞こえてきた大声に閉じかけていた瞼が勢いよく開いた。
「あーーーーー!!テトがおにぃと添い寝してる!!ずるい!!!!」
「うるせぇ……」
大声を上げたのは何かの用があってこちらへと来ていた御陽であった。
そして御陽の一言に御夜も気づいたらしく、こちらに駆け寄ってきては御陽と同じように大きく目を見開いていた。
「おにぃとの添い寝……私と御陽ねぇの特権なのに……」
そんな特権を与えた覚えは無いのだが、御陽と御夜は心の底から悔しそうに地団駄を踏んだり砂浜を叩いたりしていた。
やれやれ……せっかく眠りにつこうとしていたのによ……。
「今だけは譲ったれや二人共。家に帰ったら思う存分添い寝して貰えばええやないか」
「確かに……」
「その手があった……」
「「おにぃ、帰ったら私達と添い寝して!」」
「断固として断る!!」
どうしてこの妹達はこうも悪い方に影響されやすいのだろうか?
俺は微睡む意識の中、なおも騒ぐ妹達を前に呆れてため息を零すのであった。
昼飯中、バーベキューコンロで肉を焼いていると都胡からそのような事を問いかけられた。内容としては結局のところテトをこれからどうするかについての事だろう。
俺は数枚の肉をひっくり返しながら暫く考え、そしてその結論を都胡に述べた。
「とりあえずはこのままでいいんじゃないか?」
「へ?」
俺の答えに都胡は素っ頓狂な声を上げた。
「今どうこう考えたって良い結論なんて出ねぇよ。俺達に出来ることなんざたかが知れてるしな。それに────」
チラッとある方向へと目を向け、妹達に挟まれ肉に舌鼓を打ち目を輝かせているテトを見て少しほくそ笑む。
「あぁして見るとただのガキにしか見えねぇだろ。だから今は旅行を楽しんでればいいんじゃないかね」
「御影は相変わらず楽天的やなぁ……まぁ、そこが御影のええとこなんやろうけど」
「そういう事だ。というわけで、この肉は俺が貰う」
「あっ、ちょっ……!うちが育てとった肉が!!」
都胡がじっくり焼いていた肉を横取りし、それを口の中へと放り込む。
まぁ都胡の言う通り、今は良くても旅行から帰った後のことは考えねばならないだろう。しかしその時はその時でどうにでもなりそうな気がしていた。
「お肉のおかわりを要求します」
「へぃへぃ……ほれ、沢山食いな」
考えなければならない事は多々有れど、俺達は今はバーベキューを存分に楽しむのであった。
それからは各々で海で泳いだり、砂の城を作って遊んだりしており、俺は瑠璃とテトと共にかき氷を食べていた。
なにせ二人共、かき氷を知らないのだと言うものだから、せっかくならばと勧めたのである。
そうして二人はかき氷を食べたのだが……。
「くっ……」
「脳にダメージを受けています……」
勢いよく食べたものだから、かき氷ではお馴染みのキーンという痛みに襲われていた。
「がっつくからだ。まぁ暫くすりゃあ直ぐに消えるさ」
「先に言って欲しかったのだが……」
「これも貴重な経験だろ?」
ストローを加工して作ったスプーンを加えながらそう言うと、瑠璃は恨めしげにこちらを見てきた。
テトに関しては、かき氷を見ながら〝この敵は強敵です〟などと変な事を言っている。
そうしてテトは再びムシャムシャとかき氷を口に入れては、またアイスクリーム頭痛に苛まれるを繰り返していた。
何をやってるんだか……。
そして、ようやくかき氷を平らげたテトは〝けぷッ〟と可愛らしいゲップをすると、満足そうな表情────いや……無表情なのでその表現は少し違うのだが、ともかく満足気な態度でこう言った。
「エネルギーの補充が完了しました」
「お前さぁ……もう少しその喋り方、どうにかならねぇか?」
「何かおかしな点でもありましたか、と疑問を口にします」
「それだよそれ。その機械的な喋り方をどうにか出来ねぇのかって言ってんだ」
「どうにかと申されましても、元からこの口調なので」
「そうは言ってもだな……もう少し子供らしい喋り方ってのを────ほら、例えば御陽達みてぇな感じで」
「……?」
なんとか口調を変えさせようと試みるも、理解不能とばかりに小首を傾げるものだから、こっちもつられて首を傾げてしまう。
「諦めた方がいいのではないか?」
「だけどよぉ……」
諦めを促してくる瑠璃に俺が言い返そうとしていると、視界の端でテトの体がゆらゆらと揺れていることに気づいた。
いや、揺れていると言うよりもコクリコクリと船を漕いでいるようだった。
「スリープモードへ移行します……」
「つまり眠くなったんだな?」
「エネルギーの補充……必然の…………」
「分かった分かった!分かったからここで寝るのはやめろ」
俺はテトを立たせると、その手を引いて叔父さんが持ってきたビーチチェアへと連れていった。
そして先に座っていた父さんに説明し譲ってもらうと、テトをそこへと座らせたのだった。
座るなりゆっくりと瞼を閉じて眠りにつくテト。
「飯食って満腹になったら寝るとか……本当にガキにしか見えねぇんだけどな」
「事情を知らなければ、よもや禁忌の存在だとは思われないだろうな」
スヤスヤと眠るテト。そんな彼女を見ているとこちらも不思議と眠たくなってきた。
なので俺もビーチチェアの隣に敷かれていたシートに寝転び昼寝へと勤しむ。
「お前も寝るのか……」
「色々と疲れたしな。眠い時に寝るのが健康の秘訣だよ」
「いったいどういう秘訣だそれは……」
五月蝿いなと思いつつ、襲う睡魔に抗うことなく眠りにつこうとしていると、不意に寝ていたはずのテトが起き上がり、そして徐ろにビーチチェアから降りたかと思えば、次の瞬間には俺の身体の上に寝そべり始めた。
「おい……」
「ここが一番心地よいと判断しました」
「重いんだが?」
「すぅ……」
「寝やがった……」
やれやれ……上に寝られると非常に寝苦しいのだが、テトは構わず深い眠りへとついてしまった。どうやら寝付きは非常に良いらしい。
「まぁいいか……」
俺はそんな諦めにも似た言葉を呟いたあと、自分も眠りへとつこうとする。しかし突然聞こえてきた大声に閉じかけていた瞼が勢いよく開いた。
「あーーーーー!!テトがおにぃと添い寝してる!!ずるい!!!!」
「うるせぇ……」
大声を上げたのは何かの用があってこちらへと来ていた御陽であった。
そして御陽の一言に御夜も気づいたらしく、こちらに駆け寄ってきては御陽と同じように大きく目を見開いていた。
「おにぃとの添い寝……私と御陽ねぇの特権なのに……」
そんな特権を与えた覚えは無いのだが、御陽と御夜は心の底から悔しそうに地団駄を踏んだり砂浜を叩いたりしていた。
やれやれ……せっかく眠りにつこうとしていたのによ……。
「今だけは譲ったれや二人共。家に帰ったら思う存分添い寝して貰えばええやないか」
「確かに……」
「その手があった……」
「「おにぃ、帰ったら私達と添い寝して!」」
「断固として断る!!」
どうしてこの妹達はこうも悪い方に影響されやすいのだろうか?
俺は微睡む意識の中、なおも騒ぐ妹達を前に呆れてため息を零すのであった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム
ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。
けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。
学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!?
大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。
真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。
盾の間違った使い方
KeyBow
ファンタジー
その日は快晴で、DIY日和だった。
まさかあんな形で日常が終わるだなんて、誰に想像できただろうか。
マンションの屋上から落ちてきた女子高生と、運が悪く――いや、悪すぎることに激突して、俺は死んだはずだった。
しかし、当たった次の瞬間。
気がつけば、今にも動き出しそうなドラゴンの骨の前にいた。
周囲は白骨死体だらけ。
慌てて武器になりそうなものを探すが、剣はすべて折れ曲がり、鎧は胸に大穴が空いたりひしゃげたりしている。
仏様から脱がすのは、物理的にも気持ち的にも無理だった。
ここは――
多分、ボス部屋。
しかもこの部屋には入り口しかなく、本来ドラゴンを倒すために進んできた道を、逆進行するしかなかった。
与えられた能力は、現代日本の商品を異世界に取り寄せる
【異世界ショッピング】。
一見チートだが、完成された日用品も、人が口にできる食べ物も飲料水もない。買えるのは素材と道具、作業関連品、農作業関連の品や種、苗等だ。
魔物を倒して魔石をポイントに換えなければ、
水一滴すら買えない。
ダンジョン最奥スタートの、ハード・・・どころか鬼モードだった。
そんな中、盾だけが違った。
傷はあっても、バンドの残った盾はいくつも使えた。
両手に円盾、背中に大盾、そして両肩に装着したL字型とスパイク付きのそれは、俺をリアルザクに仕立てた。
盾で殴り
盾で守り
腹が減れば・・・盾で焼く。
フライパン代わりにし、竈の一部にし、用途は盛大に間違っているが、生きるためには、それが正解だった。
ボス部屋手前のセーフエリアを拠点に、俺はひとりダンジョンを生き延びていく。
――そんなある日。
聞こえるはずのない女性の悲鳴が、ボス部屋から響いた。
盾のまちがった使い方から始まる異世界サバイバル、ここに開幕。
【AIの使用について】
本作は執筆補助ツールとして生成AIを使用しています。
主な用途は「誤字脱字のチェック」「表現の推敲」「壁打ち(アイデア出しの補助)」です。
ストーリー構成および本文の執筆は作者自身が行っております。
マンションのオーナーは十六歳の不思議な青年 〜マンションの特別室は何故か女性で埋まってしまう〜
美鈴
ファンタジー
ホットランキング上位ありがとうございます😊
ストーカーの被害に遭うアイドル歌羽根天音。彼女は警察に真っ先に相談する事にしたのだが…結果を言えば解決には至っていない。途方にくれる天音。久しぶりに会った親友の美樹子に「──なんかあった?」と、聞かれてその件を伝える事に…。すると彼女から「なんでもっと早く言ってくれなかったの!?」と、そんな言葉とともに彼女は誰かに電話を掛け始め…
※カクヨム様にも投稿しています
※イラストはAIイラストを使用しています
うちの冷蔵庫がダンジョンになった
空志戸レミ
ファンタジー
一二三大賞3:コミカライズ賞受賞
ある日の事、突然世界中にモンスターの跋扈するダンジョンが現れたことで人々は戦慄。
そんななかしがないサラリーマンの住むアパートに置かれた古びた2ドア冷蔵庫もまた、なぜかダンジョンと繋がってしまう。部屋の借主である男は酷く困惑しつつもその魔性に惹かれ、このひとりしか知らないダンジョンの攻略に乗り出すのだった…。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる