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第二章:東京事変
シャーロットとの邂逅
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「いてて……」
あの後、中へと戻った俺は瑠璃と共に父さんや御陽達に手当てを受けていた。
俺は頬と脇腹に湿布を……特に頬にかなりの痛みがあり、これは冷やしても少し腫れるだろうなと嘆息した。
瑠璃に至っては俺よりもボロボロなので包帯を巻いて貰ったりしていたのだが、彼女はある方向へと顔を向けたまま何とも言えない表情を浮かべていた。
それはそうだろう─────何せ瑠璃の目の前では姉貴が土下座をしており、その額は床にめり込むんじゃないかと言うくらいに擦り付けられていた。
まぁ確かに先程まで自身を追い出そうとしていた奴から土下座されていたら、その心境は複雑なものなのだが問題はそこではなく、母さんが土下座している姉貴の背に正座しているという光景だろう。
母さんは……これは女性に対しては失礼な話ではあるが、その容姿に対して非常に軽い。
俺もよく腕立てする際に乗って貰ってはいるのだが、本当に軽いのであまり重しの役目を果たしていないくらいだ。
しかし母さんは何かしらの魔法を使っているのか、土下座している姉貴は今にも押し潰されそうな様子だった。
土下座をする娘の上で正座で茶を啜る母親という光景はあまりにもシュールで、俺も何と言ったらいいのか分からない。
「御影……」
「何も言うな。考えるな。考えたら負けだ」
だから助けを求めるようにこちらを見てこられても困る。
俺はあくまでも母さん達の方へ顔を向けずに父さんがいれてくれたコーヒーを一口飲んだ。
そんな何とも言えない光景が繰り広げられる中、その声は突如としてその場に響いた。
「これはこれは……いったいどういう状況なのかね?」
「あ?」
聞き覚えの無い声。
そちらへと顔を向けてみると、そこには珍妙な格好をした、明らかに外国人と思われる少女が男性と共にそこに立っていた。
「誰だお前?」
「おやおや、客人に対して冷たい対応だね」
見知らぬ人間が我が家にいたのならば当然の反応なのだが、その少女は肩を竦めながらため息混じりにそう言った。
「あら、そう言えば御影達に話すのを忘れていたわ。ところでお風呂はどうだったかしら?温くはなかった?」
「~~~~~~~~っ!!」
「いいえミヅキのお母様。大変気持ちの良い温度でした。普段はシャワーだけなので、とても貴重な体験でしたよ」
ちゃっかり風呂入ってたんかよ……。
それよりも母さんもその少女もスルーしていたが、母さんが背の上で身体の向きを変えたもんだから、その下で姉貴が声にならない悲鳴を上げていた。
正に背骨を〝グリィィィ!〟っとされたかのような痛みだったのだろう……母さんも気付いているのだろうに、何とも扱いが酷い。
まぁ、そりゃあ確かに種族に関係なく仲良くなりたいと思っている母さんの逆鱗に触れた姉貴ではあるが、流石にこの仕打ちは見ていて可哀想に思えてきた。
「母さん、もうその辺で姉貴を許してやってもいいんじゃねぇか?姉貴もそろそろ限界だろうし……」
「…………………………………………………………………………仕方ないわね」
返答までにかなりの間があったが気のせいだということにした。
あと、いくら激怒しているからと言って、一瞬でも自分の娘に虫けらを見るような目を向けるのは流石に如何なものかと思うぞ?
俺の言葉に母さんはゆっくりと姉貴の上から降りる。
「よっこいしょ」
「~~~っ!!」
あぁ……うん……さりげなく膝を立てて降りたな。
姉貴の口と背中から悲鳴が上がるのをスルーしていると、やっと解放された姉貴が俺に飛びついてくる。
「エーちゃ~ん、ありがと~!」
俺は飛び込んできた姉貴をそっと抱きとめる……事などせずに身体をズラして避ける。
姉貴はそのまま無様に地べたに倒れ込んだ。
「なんで受け止めてくれないの?!ここは優しく受け止めてお姉ちゃんの頭を撫でるところでしょ!」
「あら……まだそんな余裕があったのねぇ」
「ヒッ……」
「そんな事より早く紹介して欲しいんだけど?」
またしても土下座されたらいたたまれないので、さっさとあの少女と男性の事を紹介して欲しいと頼む。
母さんは姉貴に対してニッコリと笑みを浮かべた後、少女達の隣に立って彼女達の紹介を始めた。
「この子はホームズちゃんと、ワトソン君よ」
「ホームズ……」
つい最近どこかで聞いたことのある名前。
確かイギリス警察のエイブラムス刑事が口にしていた名前だったはずだ。
母さんに〝ホームズちゃん〟と呼ばれた少女は誇らしそうに胸を張ると、大きな声でこう言った。
「そう!私こそ英国にて様々な難事件を解決してきた名探偵、〝シャーロット・ホームズ〟さ!」
「あ、僕はその助手と言うか……英国で医師をしている〝ジョシュア・ホプキンス・ワトソン〟です」
ホームズが自信満々に名乗るのに対し、ワトソンという男性は申し訳程度にそう名乗っていた。
ホームズにワトソン……かの有名な名探偵〝シャーロック・ホームズ〟と〝ワトソン〟は小説家〝アーサー・コナン・ドイル〟の著書に出てくる創作上の人物だが、これは偶然なのだろうか?
「ワトソン君は私が偶然見つけた方でね。かのシャーロック・ホームズの相棒と同じ名前なので説得して助手になって貰ったんだよ」
「嘘つかないで下さいよ……強制だったじゃないですか……」
ホームズ……いや、シャーロットの話にジョシュアがそんなツッコミを入れている。
なんか彼は相当な苦労人だというのが見て取れたような気がした。
「念願の医師になれたというのに、病院配属後の翌日に無理矢理引き込まれて……はぁ……今日だって本当は仕事だったはずなのに……」
ブツブツと独り言を言い始めるジョシュア。
聞こえていないのか、それとも聞こえていてあえて聞こえていないフリをしているのかは知らないが、シャーロットは終始ニコニコとしていた。
しかし、なんたって名探偵がこんな所に……などと考えていると、それを感じ取ったのか否かシャーロットがこんな事を問いかけてくる。
「ほぅ……何故、私がここにいるのかと思っているようだね?」
「人の心を読むな」
「読んでなどいないさ。ただ君の思考を推理しただけさ」
「推理?」
シャーロットは〝そう、推理さ!〟と言い出すと、解説するようにその推理とやらを話し始めた。
「先程から私を見ている君の眉間に僅かにシワが寄っている……これはまさしく〝訝しげな表情〟とやらだろう。そうなると君の思考は限られてくるわけさ。まさかこの私を可愛いと思っているわけでも無いだろう?なればこの私がここにいる事に対して疑問を抱いているという事に他ならないのさ。どうだね?当たっているだろう?」
確かに当たってはいるが素直に認めてしまうとなんか悔しい……なので俺はあっけらかんにこう答えてやった。
「いや、〝噂に名高い名探偵ってこんな子供だったんだな〟って思ってたんだが?」
その直後、ピシリとシャーロットが笑顔を浮かべたまま固まった。見れば後ろにいたジョシュアが〝あ……〟という顔をしている。
何か不味いことでも言っただろうかと考えていると、シャーロットの顔が段々と赤くなり、更にはその目に涙が浮かんできた。
「わ……私はこう見えても15歳だ!」
「同じ歳だったのかよ?!どっからどう見てもそうは見えな─────」
ハッとして顔を逸らすと、俺の側頭部辺りを何かが勢いよく掠めてゆく。見ればそれは、いったいいつ、何処から出したのかシャーロットが持つ杖の先であった。
咄嗟に顔を逸らしたので掠める程度で済んだが、そうでなければ今頃その杖の先が俺の眉間にヒットしたことだろう。
「危ねぇな!!」
「うるさい!うるさいうるさい!!わ、私だって周りに比べたら少し幼い容姿だというのは分かってるんだ!それなのによくも……よくもそんな事を……!」
杖を握りしめながらワナワナと震えるシャーロット。
俺の隣では瑠璃が嘆息しながらこう言った。
「今のはお前が悪いぞ、御影……」
顔を真っ赤にしながら涙目になるシャーロット……俺はそんな彼女を宥める為に少しばかり時間を取られるのであった。
あの後、中へと戻った俺は瑠璃と共に父さんや御陽達に手当てを受けていた。
俺は頬と脇腹に湿布を……特に頬にかなりの痛みがあり、これは冷やしても少し腫れるだろうなと嘆息した。
瑠璃に至っては俺よりもボロボロなので包帯を巻いて貰ったりしていたのだが、彼女はある方向へと顔を向けたまま何とも言えない表情を浮かべていた。
それはそうだろう─────何せ瑠璃の目の前では姉貴が土下座をしており、その額は床にめり込むんじゃないかと言うくらいに擦り付けられていた。
まぁ確かに先程まで自身を追い出そうとしていた奴から土下座されていたら、その心境は複雑なものなのだが問題はそこではなく、母さんが土下座している姉貴の背に正座しているという光景だろう。
母さんは……これは女性に対しては失礼な話ではあるが、その容姿に対して非常に軽い。
俺もよく腕立てする際に乗って貰ってはいるのだが、本当に軽いのであまり重しの役目を果たしていないくらいだ。
しかし母さんは何かしらの魔法を使っているのか、土下座している姉貴は今にも押し潰されそうな様子だった。
土下座をする娘の上で正座で茶を啜る母親という光景はあまりにもシュールで、俺も何と言ったらいいのか分からない。
「御影……」
「何も言うな。考えるな。考えたら負けだ」
だから助けを求めるようにこちらを見てこられても困る。
俺はあくまでも母さん達の方へ顔を向けずに父さんがいれてくれたコーヒーを一口飲んだ。
そんな何とも言えない光景が繰り広げられる中、その声は突如としてその場に響いた。
「これはこれは……いったいどういう状況なのかね?」
「あ?」
聞き覚えの無い声。
そちらへと顔を向けてみると、そこには珍妙な格好をした、明らかに外国人と思われる少女が男性と共にそこに立っていた。
「誰だお前?」
「おやおや、客人に対して冷たい対応だね」
見知らぬ人間が我が家にいたのならば当然の反応なのだが、その少女は肩を竦めながらため息混じりにそう言った。
「あら、そう言えば御影達に話すのを忘れていたわ。ところでお風呂はどうだったかしら?温くはなかった?」
「~~~~~~~~っ!!」
「いいえミヅキのお母様。大変気持ちの良い温度でした。普段はシャワーだけなので、とても貴重な体験でしたよ」
ちゃっかり風呂入ってたんかよ……。
それよりも母さんもその少女もスルーしていたが、母さんが背の上で身体の向きを変えたもんだから、その下で姉貴が声にならない悲鳴を上げていた。
正に背骨を〝グリィィィ!〟っとされたかのような痛みだったのだろう……母さんも気付いているのだろうに、何とも扱いが酷い。
まぁ、そりゃあ確かに種族に関係なく仲良くなりたいと思っている母さんの逆鱗に触れた姉貴ではあるが、流石にこの仕打ちは見ていて可哀想に思えてきた。
「母さん、もうその辺で姉貴を許してやってもいいんじゃねぇか?姉貴もそろそろ限界だろうし……」
「…………………………………………………………………………仕方ないわね」
返答までにかなりの間があったが気のせいだということにした。
あと、いくら激怒しているからと言って、一瞬でも自分の娘に虫けらを見るような目を向けるのは流石に如何なものかと思うぞ?
俺の言葉に母さんはゆっくりと姉貴の上から降りる。
「よっこいしょ」
「~~~っ!!」
あぁ……うん……さりげなく膝を立てて降りたな。
姉貴の口と背中から悲鳴が上がるのをスルーしていると、やっと解放された姉貴が俺に飛びついてくる。
「エーちゃ~ん、ありがと~!」
俺は飛び込んできた姉貴をそっと抱きとめる……事などせずに身体をズラして避ける。
姉貴はそのまま無様に地べたに倒れ込んだ。
「なんで受け止めてくれないの?!ここは優しく受け止めてお姉ちゃんの頭を撫でるところでしょ!」
「あら……まだそんな余裕があったのねぇ」
「ヒッ……」
「そんな事より早く紹介して欲しいんだけど?」
またしても土下座されたらいたたまれないので、さっさとあの少女と男性の事を紹介して欲しいと頼む。
母さんは姉貴に対してニッコリと笑みを浮かべた後、少女達の隣に立って彼女達の紹介を始めた。
「この子はホームズちゃんと、ワトソン君よ」
「ホームズ……」
つい最近どこかで聞いたことのある名前。
確かイギリス警察のエイブラムス刑事が口にしていた名前だったはずだ。
母さんに〝ホームズちゃん〟と呼ばれた少女は誇らしそうに胸を張ると、大きな声でこう言った。
「そう!私こそ英国にて様々な難事件を解決してきた名探偵、〝シャーロット・ホームズ〟さ!」
「あ、僕はその助手と言うか……英国で医師をしている〝ジョシュア・ホプキンス・ワトソン〟です」
ホームズが自信満々に名乗るのに対し、ワトソンという男性は申し訳程度にそう名乗っていた。
ホームズにワトソン……かの有名な名探偵〝シャーロック・ホームズ〟と〝ワトソン〟は小説家〝アーサー・コナン・ドイル〟の著書に出てくる創作上の人物だが、これは偶然なのだろうか?
「ワトソン君は私が偶然見つけた方でね。かのシャーロック・ホームズの相棒と同じ名前なので説得して助手になって貰ったんだよ」
「嘘つかないで下さいよ……強制だったじゃないですか……」
ホームズ……いや、シャーロットの話にジョシュアがそんなツッコミを入れている。
なんか彼は相当な苦労人だというのが見て取れたような気がした。
「念願の医師になれたというのに、病院配属後の翌日に無理矢理引き込まれて……はぁ……今日だって本当は仕事だったはずなのに……」
ブツブツと独り言を言い始めるジョシュア。
聞こえていないのか、それとも聞こえていてあえて聞こえていないフリをしているのかは知らないが、シャーロットは終始ニコニコとしていた。
しかし、なんたって名探偵がこんな所に……などと考えていると、それを感じ取ったのか否かシャーロットがこんな事を問いかけてくる。
「ほぅ……何故、私がここにいるのかと思っているようだね?」
「人の心を読むな」
「読んでなどいないさ。ただ君の思考を推理しただけさ」
「推理?」
シャーロットは〝そう、推理さ!〟と言い出すと、解説するようにその推理とやらを話し始めた。
「先程から私を見ている君の眉間に僅かにシワが寄っている……これはまさしく〝訝しげな表情〟とやらだろう。そうなると君の思考は限られてくるわけさ。まさかこの私を可愛いと思っているわけでも無いだろう?なればこの私がここにいる事に対して疑問を抱いているという事に他ならないのさ。どうだね?当たっているだろう?」
確かに当たってはいるが素直に認めてしまうとなんか悔しい……なので俺はあっけらかんにこう答えてやった。
「いや、〝噂に名高い名探偵ってこんな子供だったんだな〟って思ってたんだが?」
その直後、ピシリとシャーロットが笑顔を浮かべたまま固まった。見れば後ろにいたジョシュアが〝あ……〟という顔をしている。
何か不味いことでも言っただろうかと考えていると、シャーロットの顔が段々と赤くなり、更にはその目に涙が浮かんできた。
「わ……私はこう見えても15歳だ!」
「同じ歳だったのかよ?!どっからどう見てもそうは見えな─────」
ハッとして顔を逸らすと、俺の側頭部辺りを何かが勢いよく掠めてゆく。見ればそれは、いったいいつ、何処から出したのかシャーロットが持つ杖の先であった。
咄嗟に顔を逸らしたので掠める程度で済んだが、そうでなければ今頃その杖の先が俺の眉間にヒットしたことだろう。
「危ねぇな!!」
「うるさい!うるさいうるさい!!わ、私だって周りに比べたら少し幼い容姿だというのは分かってるんだ!それなのによくも……よくもそんな事を……!」
杖を握りしめながらワナワナと震えるシャーロット。
俺の隣では瑠璃が嘆息しながらこう言った。
「今のはお前が悪いぞ、御影……」
顔を真っ赤にしながら涙目になるシャーロット……俺はそんな彼女を宥める為に少しばかり時間を取られるのであった。
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