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第一章 レクルキス王国
5 晴れて冒険者
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ホナナへは二昼夜かかった。俺以外は狩りが上手く、野宿の間、主食には困らなかった。
俺はもっぱらグリエルに教わりながら、木の実やきのこを集めたり、火を焚いたり、と、裏方へ回った。
そして夜は、防御魔法で野盗の襲撃を防いだ。三人は、おそらく俺の魔法に気づいていない。
ホナナに着いてまず商店を回り、途中で集めた薬草や毛皮を売って金を作った。
大した金額でもないのに、シーニャたちは俺にもお金を分けてくれた。きっちり四等分。人間の分だけである。猫姿のグリエルは数に入らない。当然だ。
「ありがとう」
ワイラは嬉しそうに取り分を受け取った。
「そうしたら、ワイラと俺は鍛治屋ギルドに行って、親父さんの手がかりを探そう。トリスとシーニャは冒険者の宿へ行って、ダンジョンに入る方法を聞いておいてくれ」
近頃、ワイラと鍛治談義で盛り上がるケーオが仕切る。
「ケーヤン一緒に行ってくれるか。嬉しい」
「俺も鍛治職人だからな。顔をつないでおきたい」
「婚約者を連れて行かなくていいのか」
指摘しても、きょとんとしている。シーニャが、腕を組もうと手を伸ばしてきた。
「引き受けた! ダンジョンのことなら、わたしとトリリンに任せて」
ワイラに影響されて、シーニャまでトリリン呼びしている。腕組みは、素早く外したら一度で諦めてくれた。油断すると、二度三度と挑まれる。
二手に分かれた後、俺たちは広場の方へ向かった。
「ケーオがワイラと婚約し直すかもしれないぞ。いいのか」
俺が言うと、シーニャはニコニコしながらすり寄ってきた。
「わたしはトリリンと婚約してもいいよ」
「私には妻と子がいる」
「にゃあ」
グリエルが猫の声を出した。
普通の猫は人に付き従って旅をしないと思うのだが、シーニャを始め、道中誰からも怪しまれなかった。この世界では普通なのだろうか。
「忘れていた。奥さんたちは、どこに住んでいるの?」
「‥‥遠い。とても、遠いところだ」
「それなら、帰るまでの間だけ、わたしと結婚するのはどうかな」
無邪気な顔で言った。俺は足を止めた。
「君は、そんな子じゃなかっただろう?」
「にゃっ」
グリエルが肩に乗ってきた。
『彼女は前の世界のどなたかではありませんよ』
はっとした。職場の後輩に似ているが、彼女はこの世界の住人で、別人格だった。面影に記憶を重ねてしまった。
後輩は、素直で真面目な子だった。浮気するつもりはないけれど、ちょっと好きだったかもしれない。
まして今は、妻に会えない状況である。そんな時に、見た目の似たシーニャが軽く結婚を持ちかけたのが余計に気に障ったのだと思う。
「ごめんなさい、トリス様。ダンジョンに入れるのが嬉しくて、調子に乗りました」
「いや、私の方こそ、君の事情もわからずに、きつく言ってしまった。済まない」
グリエルは肩から降り、俺たちは無言で歩いた。
ホナナは前の町より全般に大きかった。
看板を見ただけでは何の店かわからないが、とにかく店が多い。広場へ近づくに従って、店が段々大きくなってきた。
そして冒険者の宿は、堂々広場の一角を占めていた。外観も立派で、宿代が足りるか心配になった。
「うわあ~すごい!」
シーニャが素直に感嘆する。気まずさが消えたところで、中に入った。
前の町と同じで、一階に酒場、冒険者受付、二階以上が宿泊施設となっていた。ただし、広さと体裁が随分違う。
まず、酒場と冒険者と宿泊の受付が別々に作られていて、それぞれに担当者がついていた。
酒場の椅子やテーブルも、素朴ながらしっかりとした作りで、小綺麗だった。
そして、壁に打ち付けられたボードに、メニューが記されていた。
ここの冒険者は、字が読めて当たり前らしい。見たこともない文字だったが、なぜか読めた。
冒険者受付にも、文字の案内板が台の上にあった。そこに立つのは、整った容姿の女性だった。前の世界で受付嬢をしていてもおかしくない。
「いらっしゃいませ。ホナナの冒険者ギルドへ、ようこそ。こちらへ来られたのは、初めてですか」
「はい」
ホナナでは、冒険者ギルドが結成されていた。それで、これほどの規模の建物を占有しているのだ。所有しているかもしれない。
「当ギルドでは登録制を採用しております。当街の有名なホナナ近郊ダンジョンに入られるご予定の方々には、特にお勧めです」
「こちらで登録されますと、ダンジョンからご帰還の際、お持ち帰りになられた品々を買い取らせていただきます。また、提携店におきまして、食料や武具などをお買い得価格でご購入できます」
「さらに、保険付きの登録契約をいただければ、ダンジョン内で危急の際、救助を要請できる上、保険額に応じて損なわれた武具の補償もついてまいります。お値段は、基本登録料が八十クプ、保険込みですと五アグルからになります。どちらになさいますか」
「八十クプでお願いします」
立て板に水のセールストークだ。
登録手続きについては、彼女の背後に文字で書いてあったが、口頭でも説明してくれて助かった。すんなり理解できた。
安そうな方を答えたが、足りるのか。そもそも、自分がいくら持っているのか、知らない。
受付の女性は支払いを待っている。隣でシーニャが袋を漁りだした。
グリエルを見ると、口に銀貨をくわえていた。屈んで受け取る。
「一アグルお預かりしましたので、二十クプのお返しです。ありがとうございます。それでは、手続きは、彼方でお願いします。モマ!」
「はい! お二方、こちらへどうぞ」
モマ、と呼ばれた女性は、宿泊の受付にいた。如何にもホテルのフロントにいそうな、清潔感のある格好だった。
「登録証は、こちらの木札でお渡しすることもできますが、紛失がご心配なら、身につけている物に付け加える形で、登録証としてお使いいただくことも可能です。例えば指輪やピアスですね」
ピアスはしていない。気づくと、左手薬指に結婚指輪があった。
この世界に来てから身につけていたかどうか覚えていないが、外してみると、確かに俺の指輪だ。シーニャが羨ましそうに見ている。彼女は指輪もピアスもしていない。
「この指輪を登録証にしてください」
「わたしは木札でお願いします」
「かしこまりました。ところでお二方は光の神を信じていますか?」
「はい、もちろんです」
「え、はい」
よくわからないが、シーニャに合わせて適当に答えた。モマはにっこり笑って
「結構です。こちら手続きの一環なのでご承知おきください。それでは始めますね」
と言って、木札と結婚指輪を前に、ネックレスのような物を手に巻き付け、呪文のようなものを唱えだした。両手を組み合わせ、神に祈っているようにも見える。しばらくすると、指輪と木札が光り始めた。光はすぐに落ち着き、呪文も終わった。
「はい。これで登録証になりました。木札は更新料として二十クプいただければ、お手持ちの金属板など他の品に移すことが可能です。無くされると、新しく登録し直さなければならないので、お気をつけください」
「ありがとうございます」
絶対なくさない。俺は指輪を薬指につけた。ようやくこの世界で身元が定まったような心地がした。
ついでに宿泊料について聞いてみる。
ここで冒険者登録をすれば、シーニャの有り金でも余裕で泊まれることが分かった。登録料込みの値段だろう。
ケーオとワイラが登録するか確実ではなかったものの、一応四人分の部屋を取った。四人で一部屋である。
隣の酒場では、宿泊者価格で食事を提供してくれるとのこと。食事の量によっては、外の屋台で買い食いした方が安いらしい。どちらが向いているか、一度食べてみないとわからない。
「あっ! ダンジョンのこと、聞くの忘れた!」
「そうだった。向こうへ戻ればいいのかな」
冒険者受付へ戻ろうとして、ふと振り返る。入ってきた扉の隣に、巨大な地図が掲げてあった。近寄ってみれば、ダンジョンまでの案内図だった。
「三つもあるんだ。ドラゴンもいる!」
字が読めなくてもわかるよう、モンスターの絵で難易度を示していた。
ホナナの街から遠ざかるほど攻略が難しくなるようで、最奥のダンジョンには、ドラゴンの絵が描いてある。ドラゴン誰も退治できないのか。それとも、大人の事情でドラゴンをキープしているのか。
「やっぱりダンジョンといえば、ドラゴンよね」
「は?」
シーニャの顔を見ると、頬を紅潮、目をキラキラさせている。だめだこの子。全力で止めねばならない。
「君、ダンジョン入るの初めてだよね」
「うん。だからドラゴン見てみたい」
「見る前に死ぬ」
「はい、そこのあなた。ダンジョン初心者ですね。そんなあなたに朗報です!」
俺はもっぱらグリエルに教わりながら、木の実やきのこを集めたり、火を焚いたり、と、裏方へ回った。
そして夜は、防御魔法で野盗の襲撃を防いだ。三人は、おそらく俺の魔法に気づいていない。
ホナナに着いてまず商店を回り、途中で集めた薬草や毛皮を売って金を作った。
大した金額でもないのに、シーニャたちは俺にもお金を分けてくれた。きっちり四等分。人間の分だけである。猫姿のグリエルは数に入らない。当然だ。
「ありがとう」
ワイラは嬉しそうに取り分を受け取った。
「そうしたら、ワイラと俺は鍛治屋ギルドに行って、親父さんの手がかりを探そう。トリスとシーニャは冒険者の宿へ行って、ダンジョンに入る方法を聞いておいてくれ」
近頃、ワイラと鍛治談義で盛り上がるケーオが仕切る。
「ケーヤン一緒に行ってくれるか。嬉しい」
「俺も鍛治職人だからな。顔をつないでおきたい」
「婚約者を連れて行かなくていいのか」
指摘しても、きょとんとしている。シーニャが、腕を組もうと手を伸ばしてきた。
「引き受けた! ダンジョンのことなら、わたしとトリリンに任せて」
ワイラに影響されて、シーニャまでトリリン呼びしている。腕組みは、素早く外したら一度で諦めてくれた。油断すると、二度三度と挑まれる。
二手に分かれた後、俺たちは広場の方へ向かった。
「ケーオがワイラと婚約し直すかもしれないぞ。いいのか」
俺が言うと、シーニャはニコニコしながらすり寄ってきた。
「わたしはトリリンと婚約してもいいよ」
「私には妻と子がいる」
「にゃあ」
グリエルが猫の声を出した。
普通の猫は人に付き従って旅をしないと思うのだが、シーニャを始め、道中誰からも怪しまれなかった。この世界では普通なのだろうか。
「忘れていた。奥さんたちは、どこに住んでいるの?」
「‥‥遠い。とても、遠いところだ」
「それなら、帰るまでの間だけ、わたしと結婚するのはどうかな」
無邪気な顔で言った。俺は足を止めた。
「君は、そんな子じゃなかっただろう?」
「にゃっ」
グリエルが肩に乗ってきた。
『彼女は前の世界のどなたかではありませんよ』
はっとした。職場の後輩に似ているが、彼女はこの世界の住人で、別人格だった。面影に記憶を重ねてしまった。
後輩は、素直で真面目な子だった。浮気するつもりはないけれど、ちょっと好きだったかもしれない。
まして今は、妻に会えない状況である。そんな時に、見た目の似たシーニャが軽く結婚を持ちかけたのが余計に気に障ったのだと思う。
「ごめんなさい、トリス様。ダンジョンに入れるのが嬉しくて、調子に乗りました」
「いや、私の方こそ、君の事情もわからずに、きつく言ってしまった。済まない」
グリエルは肩から降り、俺たちは無言で歩いた。
ホナナは前の町より全般に大きかった。
看板を見ただけでは何の店かわからないが、とにかく店が多い。広場へ近づくに従って、店が段々大きくなってきた。
そして冒険者の宿は、堂々広場の一角を占めていた。外観も立派で、宿代が足りるか心配になった。
「うわあ~すごい!」
シーニャが素直に感嘆する。気まずさが消えたところで、中に入った。
前の町と同じで、一階に酒場、冒険者受付、二階以上が宿泊施設となっていた。ただし、広さと体裁が随分違う。
まず、酒場と冒険者と宿泊の受付が別々に作られていて、それぞれに担当者がついていた。
酒場の椅子やテーブルも、素朴ながらしっかりとした作りで、小綺麗だった。
そして、壁に打ち付けられたボードに、メニューが記されていた。
ここの冒険者は、字が読めて当たり前らしい。見たこともない文字だったが、なぜか読めた。
冒険者受付にも、文字の案内板が台の上にあった。そこに立つのは、整った容姿の女性だった。前の世界で受付嬢をしていてもおかしくない。
「いらっしゃいませ。ホナナの冒険者ギルドへ、ようこそ。こちらへ来られたのは、初めてですか」
「はい」
ホナナでは、冒険者ギルドが結成されていた。それで、これほどの規模の建物を占有しているのだ。所有しているかもしれない。
「当ギルドでは登録制を採用しております。当街の有名なホナナ近郊ダンジョンに入られるご予定の方々には、特にお勧めです」
「こちらで登録されますと、ダンジョンからご帰還の際、お持ち帰りになられた品々を買い取らせていただきます。また、提携店におきまして、食料や武具などをお買い得価格でご購入できます」
「さらに、保険付きの登録契約をいただければ、ダンジョン内で危急の際、救助を要請できる上、保険額に応じて損なわれた武具の補償もついてまいります。お値段は、基本登録料が八十クプ、保険込みですと五アグルからになります。どちらになさいますか」
「八十クプでお願いします」
立て板に水のセールストークだ。
登録手続きについては、彼女の背後に文字で書いてあったが、口頭でも説明してくれて助かった。すんなり理解できた。
安そうな方を答えたが、足りるのか。そもそも、自分がいくら持っているのか、知らない。
受付の女性は支払いを待っている。隣でシーニャが袋を漁りだした。
グリエルを見ると、口に銀貨をくわえていた。屈んで受け取る。
「一アグルお預かりしましたので、二十クプのお返しです。ありがとうございます。それでは、手続きは、彼方でお願いします。モマ!」
「はい! お二方、こちらへどうぞ」
モマ、と呼ばれた女性は、宿泊の受付にいた。如何にもホテルのフロントにいそうな、清潔感のある格好だった。
「登録証は、こちらの木札でお渡しすることもできますが、紛失がご心配なら、身につけている物に付け加える形で、登録証としてお使いいただくことも可能です。例えば指輪やピアスですね」
ピアスはしていない。気づくと、左手薬指に結婚指輪があった。
この世界に来てから身につけていたかどうか覚えていないが、外してみると、確かに俺の指輪だ。シーニャが羨ましそうに見ている。彼女は指輪もピアスもしていない。
「この指輪を登録証にしてください」
「わたしは木札でお願いします」
「かしこまりました。ところでお二方は光の神を信じていますか?」
「はい、もちろんです」
「え、はい」
よくわからないが、シーニャに合わせて適当に答えた。モマはにっこり笑って
「結構です。こちら手続きの一環なのでご承知おきください。それでは始めますね」
と言って、木札と結婚指輪を前に、ネックレスのような物を手に巻き付け、呪文のようなものを唱えだした。両手を組み合わせ、神に祈っているようにも見える。しばらくすると、指輪と木札が光り始めた。光はすぐに落ち着き、呪文も終わった。
「はい。これで登録証になりました。木札は更新料として二十クプいただければ、お手持ちの金属板など他の品に移すことが可能です。無くされると、新しく登録し直さなければならないので、お気をつけください」
「ありがとうございます」
絶対なくさない。俺は指輪を薬指につけた。ようやくこの世界で身元が定まったような心地がした。
ついでに宿泊料について聞いてみる。
ここで冒険者登録をすれば、シーニャの有り金でも余裕で泊まれることが分かった。登録料込みの値段だろう。
ケーオとワイラが登録するか確実ではなかったものの、一応四人分の部屋を取った。四人で一部屋である。
隣の酒場では、宿泊者価格で食事を提供してくれるとのこと。食事の量によっては、外の屋台で買い食いした方が安いらしい。どちらが向いているか、一度食べてみないとわからない。
「あっ! ダンジョンのこと、聞くの忘れた!」
「そうだった。向こうへ戻ればいいのかな」
冒険者受付へ戻ろうとして、ふと振り返る。入ってきた扉の隣に、巨大な地図が掲げてあった。近寄ってみれば、ダンジョンまでの案内図だった。
「三つもあるんだ。ドラゴンもいる!」
字が読めなくてもわかるよう、モンスターの絵で難易度を示していた。
ホナナの街から遠ざかるほど攻略が難しくなるようで、最奥のダンジョンには、ドラゴンの絵が描いてある。ドラゴン誰も退治できないのか。それとも、大人の事情でドラゴンをキープしているのか。
「やっぱりダンジョンといえば、ドラゴンよね」
「は?」
シーニャの顔を見ると、頬を紅潮、目をキラキラさせている。だめだこの子。全力で止めねばならない。
「君、ダンジョン入るの初めてだよね」
「うん。だからドラゴン見てみたい」
「見る前に死ぬ」
「はい、そこのあなた。ダンジョン初心者ですね。そんなあなたに朗報です!」
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