異世界生活に求めるはただ幼女と共にあることのみ

ジェロニモ

文字の大きさ
23 / 23

22話

しおりを挟む
 最近思ったのだ。アミティちゃんは獣人という種族だ。ならこの世界には、獣人以外の、本来空想上の種族とされてきた種族も存在しているのではないだろうかと。人間というのは歳をとる。しかし、空想上では年を取りにくい、幼い姿のままという種族も存在していた。その大々的なものといえば……

「この世界って、エルフっていますか?」
「いますよ? まぁ数は多くないのであまり見かけませんが。」
「じゃあドワーフは」
「いますね。それがなにか」「エクセレント!」

期待通りの回答に思わず拳を掲げてしまった。頭がおかしいともとれる僕の行動に、アーラさんは首を傾げながら僕のおでこをコンコンと手の甲で叩いてきた。大丈夫です。正常です。中身は詰まってないかもしれないですが。
 
 待ってほしい。僕がこんなことを聴いて大喜びしてしまったのにはちゃんと理由があるのだ。それには僕が寝る前にしている日課の自問自答についてを話さなければならない。
 
 ズバリそのお題とは、「幼女とは何か」例えば幼女というものは歳を取る。では幼女とは何歳から何歳までの女の子のことを指すのか、それとも幼女とは年齢というものに縛られることなく、その精神のありようなのか。などと僕は日々脳内で思考を巡らせているわけである。  
 しかし未だにその問いの答えが出たことはない。この問いの解を探すことが僕の生涯の課題の1つなのである。
 
 そこでエルフとドワーフだ。地球の空想物語の中で、これらの種族はきわめて長寿であり、容姿が歳をとっても変わりにくいという特徴があった。
 特にドワーフでは、成人であっても男は中年、女は幼い容姿をしていて、どちらも小さな体を持つと言われていたりもする。
 
 合法ロリという言葉がある。本来幼い子に手を出すのは犯罪だという、「YESロリータNOタッチ」の概念が存在し、幼女に手を出す輩は大体が世間から犯罪者を見るような冷たい目を向けられる。

 そんなロリコン達の希望が、合法ロリなのである。合法ロリは見た目はロリだけど成人しているという、手を出しても犯罪にならない、見かけだけのロリのことだ。
 無論僕はロリコンではないが幼女の定義を考える上で合法ロリはグレーゾーンとも呼べる貴重な存在でもあるので会ってみたいというのは普通である。何もおかしくはない。

 しかし喜んだ理由を素直に「合法ロリがいるとわかったので」と言えばアーラさんにどんな目で見られるものかわかったもんじゃない。

「いろんな種族の人々を見てみたいものですね」

と僕は当たり障りない理由を述べた。まぁ嘘ではない。ただ対象が幼女に限るというだけであって。

「まぁ人族に比べればエルフは数が少ないですからね。この村には一人もいませんね。先祖に獣人を持つ方がいるくらいですかね」
「そうなんですか……」
「ああ、でも都心には色々な種族が入り混じっていて、近頃は森から出てきたエルフもそれなりに見ると、この前商人さんは言ってましたね。」

 彼女の一言で、僕はいつか都心へと出かけることを決めた。
 後でアーラさんに都心への行き方と、オススメのお土産を聴くことにしよう。  
 こうして働きもしない穀潰しが一人、旅行の予定を立てた。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

異世界に転移したら、孤児院でごはん係になりました

雪月夜狐
ファンタジー
ある日突然、異世界に転移してしまったユウ。 気がつけば、そこは辺境にある小さな孤児院だった。 剣も魔法も使えないユウにできるのは、 子供たちのごはんを作り、洗濯をして、寝かしつけをすることだけ。 ……のはずが、なぜか料理や家事といった 日常のことだけが、やたらとうまくいく。 無口な男の子、甘えん坊の女の子、元気いっぱいな年長組。 個性豊かな子供たちに囲まれて、 ユウは孤児院の「ごはん係」として、毎日を過ごしていく。 やがて、かつてこの孤児院で育った冒険者や商人たちも顔を出し、 孤児院は少しずつ、人が集まる場所になっていく。 戦わない、争わない。 ただ、ごはんを作って、今日をちゃんと暮らすだけ。 ほんわか天然な世話係と子供たちの日常を描く、 やさしい異世界孤児院ファンタジー。

おばさんは、ひっそり暮らしたい

蝋梅
恋愛
30歳村山直子は、いわゆる勝手に落ちてきた異世界人だった。 たまに物が落ちてくるが人は珍しいものの、牢屋行きにもならず基礎知識を教えてもらい居場所が分かるように、また定期的に国に報告する以外は自由と言われた。 さて、生きるには働かなければならない。 「仕方がない、ご飯屋にするか」 栄養士にはなったものの向いてないと思いながら働いていた私は、また生活のために今日もご飯を作る。 「地味にそこそこ人が入ればいいのに困るなぁ」 意欲が低い直子は、今日もまたテンション低く呟いた。 騎士サイド追加しました。2023/05/23 番外編を不定期ですが始めました。

没落港の整備士男爵 ~「構造解析」スキルで古代設備を修理(レストア)したら、大陸一の物流拠点になり、王家も公爵家も頭が上がらなくなった件~

namisan
ファンタジー
大陸の南西端に位置するベルナ子爵領。 かつては貿易で栄えたこの港町も、今は見る影もない。 海底には土砂が堆積して大型船は入港できず、倉庫街は老朽化し、特産品もない。借金まみれの父と、諦めきった家臣たち。そこにあるのは、緩やかな「死」だけだった。 そんな没落寸前の領地の嫡男、アレン(16歳)に転生した主人公には、前世の記憶があった。 それは、日本で港湾管理者兼エンジニアとして働き、現場で散った「整備士」としての知識。 そして、彼にはもう一つ、この世界で目覚めた特異な能力があった。 対象の構造や欠陥、魔力の流れが設計図のように視えるスキル――【構造解析】。 「壊れているなら、直せばいい。詰まっているなら、通せばいい」 アレンは錆びついた古代の「浚渫(しゅんせつ)ゴーレム」を修理して港を深く掘り直し、魔導冷却庫を「熱交換の最適化」で復活させて、腐るだけだった魚を「最高級の輸出品」へと変えていく。 ドケチな家令ガルシアと予算を巡って戦い、荒くれ者の港湾長ゲンと共に泥にまみれ、没落商会の女主人メリッサと手を組んで販路を開拓する。 やがてその港には、陸・海・空の物流革命が巻き起こる。 揺れない「サスペンション馬車」が貴族の移動を変え、「鮮度抜群の魚介グルメ」が王族の胃袋を掴み、気性の荒いワイバーンを手懐けた「空輸便」が世界を結ぶ。

春の女神は知っている。~モフモフと力を合わせて、ヤンデレメリバフラグ回避してみせます!~

古駒フミ
恋愛
教師との悲恋、そして突然の死をもって転生をした少女、シャーロット・ジェム。凍れる国にて、小さな魔法屋を営んでいた。名門学園からの推薦状が届いたことにより、平和だった日々に暗雲が訪れるように。 今世も彼女に死は訪れる――未来を望むには二つ。 ――ヤンデレからもたらされる愛によって、囲われる未来か。そして。 ――小さくて可愛いモフモフ、女神の眷属と共に乗り越えていくか。 鳥籠に囚われるカナリア色の髪の少女、ヤンデレホイホイの彼女が抗っていく物語。 生きていく物語。 小説家になろう様でも連載中です。

五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~

よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】 多くの応援、本当にありがとうございます! 職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。 持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。 偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。 「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。 草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。 頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男―― 年齢なんて関係ない。 五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!

異世界のんびり放浪記

立花アルト
ファンタジー
異世界に転移した少女リノは森でサバイバルしながら素材を集め、商人オルソンと出会って街アイゼルトヘ到着。 冒険者ギルドで登録と新人訓練を受け、採取や戦闘、魔法の基礎を学びながら生活準備を整え、街で道具を買い揃えつつ、次の冒険へ向けて動き始めた--。 よくある異世界転移?です。のんびり進む予定です。 小説家になろうにも投稿しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

異世界に転移したらぼっちでした〜観察者ぼっちーの日常〜

キノア9g
ファンタジー
「異世界に転移したら、ぼっちでした!?」 20歳の普通の会社員、ぼっちーが目を覚ましたら、そこは見知らぬ異世界の草原。手元には謎のスマホと簡単な日用品だけ。サバイバル知識ゼロでお金もないけど、せっかくの異世界生活、ブログで記録を残していくことに。 一風変わったブログ形式で、異世界の日常や驚き、見知らぬ土地での発見を綴る異世界サバイバル記録です!地道に生き抜くぼっちーの冒険を、どうぞご覧ください。 毎日19時更新予定。

処理中です...