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エッチな本はデスノートと同等に扱い、巧妙な場所に隠せ
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今日はなんの小細工もなく、大助、春風さん、七瀬と一緒にコミケに参加している。どうでもいいけど、春風さんたちも3日間全参加だ。ぼくはてっきり一日だけの人が多いのかと勝手に思ってたのだが、その認識は間違いだったのかもしれない。
そして、本日も春風さんはサングラスにマスクという、例の全身クソダサというやつである。
ふと、ここにいるメンバーは全員オタクなことを隠してるんだなと気づいた。
「そういえばさ、みんなはなんでオタクなこと隠してるの?」
ぼくは気になって、そう問いかけた。
「ぼくはまぁその、悪目立ちしたくないからっていうか……」
一番最初に答えたのは大助だった。
「わたしは親がね。そういうの絶対に認めてくれない人だから。自然とバレちゃだめな趣味なんだって染み付いちゃったって感じかなあ……」
それに続くように春風さんが答えた。
「バレるのがやばいなら、今回買った同人誌とかはどうすんの?」
「それはその引き出しの底を二重構造に改造して隠してるから大丈夫かな」
ぼくがそう聴くと、春風さんは「抜かりはないよ」とそう答えた。
ちょっとドヤ顔だけど、やってることがエロ本を隠す思春期の男子なんだよ。いや、エロ本もあるんだけどさ、ここ。
残るひとりに目を向ける。
「私はパス」
予想していたが、七瀬は教えてくれる気はないようだった。春風さんはその反応に苦笑いしていた。きっと、彼女はオタクを隠す理由というか、クラスで目立たないようにしている理由も知っているのだろう。
間に人が入らないと会話が回らないかもというぼくの不安は外れて、オタク同士だとわかった大助と春風さんは、同人誌を見るたびにそのアニメや本の話しでたいそう盛り上がっていた。
「それで、連絡取れたわけ?」
七瀬が大助たちの話しが盛り上がっている時を見計らって、小声で尋ねてきた。
「一応連絡はとったよ。同人誌拾ったよって伝えて、明日持ってくって言っといた」
「ふーん。じゃ、あとで小川の住所と届けに行く時間、私のスマホに送っといてくれる?」
「なんで?」
「そりゃ私もいくから。ってなによその嫌そうな顔」
「いや、別にいいけどさ……」
逆に考えよう。男ひとりで女子の家を尋ねるというは結構ハードルが高いから、付いてきてくれるのなら、それはそれで助かると思っておこう。
それにしても大助たちはふたりっきりで話しててもいい感じでである。これならやっぱり、適当なところではぐれたフリでもしたほうがいいかもしれない。
「佐藤くんはこのアニメみたことあるでしょ?誰が推しキャラなの?」
七瀬に、また一緒に逸れたフリしてくれないかと頼もうと口を開いたところで、大助が振り返って、少し前に買った同人誌を示してぼくに尋ねてきた。
「ああ、このアニメなら直子ちゃんかな」
「へー!私も好き!佐藤くんは直子のどんなところが好きなの?」
春風さんも同じキャラが好きらしい。
「登場キャラの中でいっちゃん胸がでっかくて、サービスシーンが多いから」
「ゴミが」
春風さんの質問に正直に答えると、七瀬がつばを吐き捨てる勢いで悪態をつく。まったく、持たざるものの嫉妬は見苦しいものだ。
その後、同人誌を見て回っては荷物を増やし、コスプレ会場で写真を取って、気づけば帰りの時間になっていた。機を見てまた2人きりにしてしまおうと考えていたはずなのに、みんなで回るのがあんまり楽しいものだから、つい最後まで一緒に回りきってしまった。
……まぁ、こういうのもいいか。帰りの電車で、「今日は楽しかったね!」と笑顔を浮かべる大助を見て、ぼくはそう思った。
そして、本日も春風さんはサングラスにマスクという、例の全身クソダサというやつである。
ふと、ここにいるメンバーは全員オタクなことを隠してるんだなと気づいた。
「そういえばさ、みんなはなんでオタクなこと隠してるの?」
ぼくは気になって、そう問いかけた。
「ぼくはまぁその、悪目立ちしたくないからっていうか……」
一番最初に答えたのは大助だった。
「わたしは親がね。そういうの絶対に認めてくれない人だから。自然とバレちゃだめな趣味なんだって染み付いちゃったって感じかなあ……」
それに続くように春風さんが答えた。
「バレるのがやばいなら、今回買った同人誌とかはどうすんの?」
「それはその引き出しの底を二重構造に改造して隠してるから大丈夫かな」
ぼくがそう聴くと、春風さんは「抜かりはないよ」とそう答えた。
ちょっとドヤ顔だけど、やってることがエロ本を隠す思春期の男子なんだよ。いや、エロ本もあるんだけどさ、ここ。
残るひとりに目を向ける。
「私はパス」
予想していたが、七瀬は教えてくれる気はないようだった。春風さんはその反応に苦笑いしていた。きっと、彼女はオタクを隠す理由というか、クラスで目立たないようにしている理由も知っているのだろう。
間に人が入らないと会話が回らないかもというぼくの不安は外れて、オタク同士だとわかった大助と春風さんは、同人誌を見るたびにそのアニメや本の話しでたいそう盛り上がっていた。
「それで、連絡取れたわけ?」
七瀬が大助たちの話しが盛り上がっている時を見計らって、小声で尋ねてきた。
「一応連絡はとったよ。同人誌拾ったよって伝えて、明日持ってくって言っといた」
「ふーん。じゃ、あとで小川の住所と届けに行く時間、私のスマホに送っといてくれる?」
「なんで?」
「そりゃ私もいくから。ってなによその嫌そうな顔」
「いや、別にいいけどさ……」
逆に考えよう。男ひとりで女子の家を尋ねるというは結構ハードルが高いから、付いてきてくれるのなら、それはそれで助かると思っておこう。
それにしても大助たちはふたりっきりで話しててもいい感じでである。これならやっぱり、適当なところではぐれたフリでもしたほうがいいかもしれない。
「佐藤くんはこのアニメみたことあるでしょ?誰が推しキャラなの?」
七瀬に、また一緒に逸れたフリしてくれないかと頼もうと口を開いたところで、大助が振り返って、少し前に買った同人誌を示してぼくに尋ねてきた。
「ああ、このアニメなら直子ちゃんかな」
「へー!私も好き!佐藤くんは直子のどんなところが好きなの?」
春風さんも同じキャラが好きらしい。
「登場キャラの中でいっちゃん胸がでっかくて、サービスシーンが多いから」
「ゴミが」
春風さんの質問に正直に答えると、七瀬がつばを吐き捨てる勢いで悪態をつく。まったく、持たざるものの嫉妬は見苦しいものだ。
その後、同人誌を見て回っては荷物を増やし、コスプレ会場で写真を取って、気づけば帰りの時間になっていた。機を見てまた2人きりにしてしまおうと考えていたはずなのに、みんなで回るのがあんまり楽しいものだから、つい最後まで一緒に回りきってしまった。
……まぁ、こういうのもいいか。帰りの電車で、「今日は楽しかったね!」と笑顔を浮かべる大助を見て、ぼくはそう思った。
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