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脱出
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クラガシアで泊まって、翌朝には王都に向かうというタイミングで、フィアが戻って来た。
『我は、解き放たれた』
『おお、フィアか。戻って来たのか?』
『我を縛っていたものは、元の世界に戻った』
『本当に、戻ったのか?』
『ふむ、屍人にされたものも消えておる筈じゃ』
『アンデッドが消えたのか?』
『そなたの権能で生まれたアンデッドは消えておらぬ。穢れの女王がつくった屍人が消えたのじゃ』
『屍人?』
『ラディウスとかいう殺し屋がおったじゃろう。奴とその手下と、伯爵の城におった者どもじゃ』
『伯爵自身も消えたのか?』
『然り』
『アンデッドの原はどうなっている?』
『アンデッドの原は、そなたの権能じゃから、消えておらぬ筈じゃ』
『俺の権能だって?俺の権能で出来たものなら、俺が取り消せるのか?』
『女王がいる間は、消えることは無い筈じゃが、もうおらぬからな。今なら、そなたが取り消せるはずじゃ』
『どうやって、取り消せばいいんだ?』
『その目でアンデッドを見て、消えろと念じればよい』
『行かないとダメなのか?ここまで戻って来たのに、また、伯爵領に行くのか・・・。俺だけで行くのもありか?フィアは付いて来られるのか?』
『もちろんじゃ』
俺は、皆を集めて、
「ここまで戻ってきたが、予定を変更したい。ここから、俺1人で領都トラデションに向かおうと思う。皆は、このまま、王都に向かってくれ」と告げた。
「「え~、何故ですの?」」と、アリシアとシモーヌが驚く。
「私達は、付いて行くよ」とルビー。。
「私も付いて行きますわ」とアンテローヌ。
「フィアが、伯爵領で異変があったと伝えてきた。だから、それを調べに行く必要がある」
「「フィア?」」と、アリシアとシモーヌが聞き返す。
「アリシアとシモーヌは知らなかったな。俺の使い魔みたいなものだ」と説明した。
「せっかくここまで来たのですから、一旦王都に戻って、また、引き返して来てはどうでしょう?」とアリシアが提案してきた。
「王都に戻っていたら、間に合わないことがあるかもしれない。それに、危険もあるから、ここで皆と別れて、俺だけで伯爵領に向かうのがいちばんだ」と俺が主張すると、
『眷属だけでも、ご一緒した方がいいと思いますわ』とアンテローヌが念話で伝えて来た。
いつから念話が使えるようになったんだ?と驚いたが、眷属だけでも一緒に行きたいという申し出は断れないと思ったので、
「アンテローヌとオーリア達は、俺と一緒に行くことにしよう。アリシアとシモーヌは、ここから王都に帰ってくれ」と、俺が結論を出すと、
「私達も行きますわ」とアリシア。
「そうですわ。私達は、ダブリン様の妃ですから、死ぬときは一緒ですわよ」とシモーヌ。
「セレストリ家の騎士団もいるし、連れて行くわけにはいかない」と俺が言うと、
「騎士団も伯爵領に連れて行った方が、安全ですわよ」とアリシア。
「いや、騎士団は、アリシア達を王都に送り返すのが任務だ。伯爵領に行くと命令違反になるだろう」
「いいえ、騎士団の任務は、私達の護衛ですから、私達が行くところに付いて来ますわ。ここで、分かれてしまう方が命令違反になりますわ」と、アリシアが強硬に主張したが、アンテローヌが、
「ランズリード家とセレストリ家は、トラディション家と交戦中ですわね。セレストリの騎士団が、伯爵領に入ると戦闘になりますわよ。私は、ここで馬車と鎧を買い替えて、冒険者の扮装をして行くつもりです」
「あら、冒険者に扮装しての探索なら、私にも経験がありますわ。私達も鎧を買い替えて、貴族家と分からないようにして付いて行きますわ」とアリシア。
「騎士団はどうするんだ?」と俺が聞く。
「この街に、待たせておきましょう」とアリシア。
結局、アリシアとシモーヌに押し切られた。
セレストリア家の騎士団と侍女達は、クラガシアで待機させることになり、翌日、幌馬車を買い、俺達だけでトラディション伯爵領に向かうことになった。
俺達がもう数日クラガシアに滞在しているか、もう数日遅くクラガシアに到着していれば、内戦が起こったことを知って、直ぐに王都に戻ったのだが、数日のすれ違いで、内戦のことを知ることが無いまま、俺達はトラディション伯爵領に向かった。
前に一度通ったクラガシアからナザニエールへの街道を進んでいく。今回は、前回より3人増えているので、俺はディアスに乗って、2頭立ての幌馬車に6人の女性陣が乗っている。
3日目になると、ときどき遠目にアンデッドが見えるので、『消えろ』と念じると、周囲のアンデッドフィールドが解除されたのか、遠くに見えていたアンデッドが、その場で崩れ落ちて消滅していった。
次の日の夕方、ナザニエールの街に着いた。
この街は、アンデッドの襲撃を受けなかったのか、街の城門は開かれ、多くの冒険者が、荷車を引いて出入りしている。
普通なら、狩った魔物の魔石と素材だけを持ち帰る冒険者達が、狩った魔物をそのまま街の中に運び込んでいるようだ。
俺達も、冒険者を装っているので、行列の順番を待った。アンテローヌ、アリシア、シモーヌは、クラガシアの冒険者ギルドで登録して、金属プレートを発行してもらい、クラガシアの刻印を押してもらっていた。
全員が金属プレートを見せて、街の中に入った。
門のところに多くの兵士が待機しているほかは、街には、特に変わった様子はなかった。
前回、この街に来たとき、ナザニエールの冒険者ギルドは、冒険者を強制召集すると聞いていたので、今回もギルドには行かず、冒険者達が集まる宿屋兼飯屋で、情報を集めることにした。
宿屋で部屋を取り、二手に分かれて情報を集めることにした。
オーリア、クレライン、ルビーは、見るからにベテランの冒険者なので、街を歩き回って情報を集めてもらうことにした。
アンテローヌとアリシアとシモーヌは、どうみても良家のお嬢様なので、ガサツな冒険者の多い所へは行かず、食料品店などで、買い物をしながら話を聞き出すことにした。俺は、このショッピングに付き合って、失敗したと考えていた。3人は、女の買い物は長いを地で行ったからだ。
オーリアとクレラインのルビー達は、いろいろな冒険者達の言葉を拾ってきた。
「この街が封鎖されてから、もう、20日近くもなるんだぜ」
「ギルドがやってる食料調達の依頼を受けりゃ、外に出られるけどよ、それには、ギルドに登録しなくちゃならない」
「ここのギルドに登録したら、いつ、戦争に駆り出されるか分かったもんじゃないからな」
冒険者達から集めた情報を整理すると、この街は、もう20日近くも封鎖されていて、住民や冒険者の出入りは原則禁止され、街の為に食料調達の狩りをする冒険者の出入りだけが許可されているということだった。
そして、食糧調達の為の狩りをするには、ナザニエールの冒険者ギルドに登録しなければならないということだった。俺達、買い物組が聞き出せた情報はほとんどなかった。
「しまったな。ギルドに登録しないと街から出られないのか。この街に寄らずに、直接、領都に行くべきだったか」と俺。
「ギルドに登録して、食糧調達に出て、そのまま領都に向かってしまえばいいんだ」とルビー。
「他に手はなさそうだから、そうするか」と、俺は頷いた。
翌日、冒険者ギルドに行こうとすると、食堂で冒険者達が騒いでいた。
その場に居る男の1人に聞いてみると、内戦が起きたので、ギルドに登録していない冒険者達も強制的に徴兵されるらしいということで、皆が騒いでいるということだった。
「それで、どうするんだ?」と聞くと、
「徴兵される前に、街を出るつもりだ」とその男は答えた。
「前のギルマスのラディウスがいたら逃げ出せなかったところだが、今の代理のギルマスなんか怖くねえからな。とっととズラかろうぜ」と、別の冒険者が大きな声で喚いた。
「あんた達も、早く逃げた方がいいよ」と、忠告してくれる冒険者もいた。
食堂に居た冒険者達は、次々と宿屋から出て行った。
「これは好機だ。よし、俺達もこのまま街を出るぞ」と決めて、馬車に乗り込み、街の西側の門を目指した。
門の前では、領兵とギルド職員が、冒険者達を押しとどめようとしていたが、街を出ようとする冒険者は早くも数百人いて、更に続々と押しかけて来ているので、暴動になり掛けていた。
しかし、城門の扉が閉まったままなので、冒険者達は街の外に出られない。
このまま鎮圧されては具合が悪いと思い、俺は、城門から少し離れた所で城壁の上に上がり、門の外側にスタンジー&ハデスを召喚して、門に体当たりをさせて、すぐに召喚を解除した。
門の内側で、冒険者を押し返そうとしていた領兵とギルド職員の背後で、大きな音を立てて門が内側に倒れた。
兵士達の悲鳴が上がり、何人もの領兵とギルド職員が重い門の下敷きになった。
スタンジー&ハデスを直ぐに送還したので、門の内側にいた者達は、何が起きて門が倒れたのが分からずに混乱していたが、冒険者達は直ぐに立ち直って、倒れた扉と領兵を踏み越えて、城門の外に飛び出していった。
俺は、直ぐに城壁内の皆のところに戻り、馬を幌馬車から切り離して、必要な荷物だけを馬の背に乗せた。幸い馬が3頭いたので全員で分かれて乗り、買ったばかりの馬車を捨てて、城門から流れ出る冒険者の群れに紛れて、ナザニエールの街を出た。
********
改稿しました。
『我は、解き放たれた』
『おお、フィアか。戻って来たのか?』
『我を縛っていたものは、元の世界に戻った』
『本当に、戻ったのか?』
『ふむ、屍人にされたものも消えておる筈じゃ』
『アンデッドが消えたのか?』
『そなたの権能で生まれたアンデッドは消えておらぬ。穢れの女王がつくった屍人が消えたのじゃ』
『屍人?』
『ラディウスとかいう殺し屋がおったじゃろう。奴とその手下と、伯爵の城におった者どもじゃ』
『伯爵自身も消えたのか?』
『然り』
『アンデッドの原はどうなっている?』
『アンデッドの原は、そなたの権能じゃから、消えておらぬ筈じゃ』
『俺の権能だって?俺の権能で出来たものなら、俺が取り消せるのか?』
『女王がいる間は、消えることは無い筈じゃが、もうおらぬからな。今なら、そなたが取り消せるはずじゃ』
『どうやって、取り消せばいいんだ?』
『その目でアンデッドを見て、消えろと念じればよい』
『行かないとダメなのか?ここまで戻って来たのに、また、伯爵領に行くのか・・・。俺だけで行くのもありか?フィアは付いて来られるのか?』
『もちろんじゃ』
俺は、皆を集めて、
「ここまで戻ってきたが、予定を変更したい。ここから、俺1人で領都トラデションに向かおうと思う。皆は、このまま、王都に向かってくれ」と告げた。
「「え~、何故ですの?」」と、アリシアとシモーヌが驚く。
「私達は、付いて行くよ」とルビー。。
「私も付いて行きますわ」とアンテローヌ。
「フィアが、伯爵領で異変があったと伝えてきた。だから、それを調べに行く必要がある」
「「フィア?」」と、アリシアとシモーヌが聞き返す。
「アリシアとシモーヌは知らなかったな。俺の使い魔みたいなものだ」と説明した。
「せっかくここまで来たのですから、一旦王都に戻って、また、引き返して来てはどうでしょう?」とアリシアが提案してきた。
「王都に戻っていたら、間に合わないことがあるかもしれない。それに、危険もあるから、ここで皆と別れて、俺だけで伯爵領に向かうのがいちばんだ」と俺が主張すると、
『眷属だけでも、ご一緒した方がいいと思いますわ』とアンテローヌが念話で伝えて来た。
いつから念話が使えるようになったんだ?と驚いたが、眷属だけでも一緒に行きたいという申し出は断れないと思ったので、
「アンテローヌとオーリア達は、俺と一緒に行くことにしよう。アリシアとシモーヌは、ここから王都に帰ってくれ」と、俺が結論を出すと、
「私達も行きますわ」とアリシア。
「そうですわ。私達は、ダブリン様の妃ですから、死ぬときは一緒ですわよ」とシモーヌ。
「セレストリ家の騎士団もいるし、連れて行くわけにはいかない」と俺が言うと、
「騎士団も伯爵領に連れて行った方が、安全ですわよ」とアリシア。
「いや、騎士団は、アリシア達を王都に送り返すのが任務だ。伯爵領に行くと命令違反になるだろう」
「いいえ、騎士団の任務は、私達の護衛ですから、私達が行くところに付いて来ますわ。ここで、分かれてしまう方が命令違反になりますわ」と、アリシアが強硬に主張したが、アンテローヌが、
「ランズリード家とセレストリ家は、トラディション家と交戦中ですわね。セレストリの騎士団が、伯爵領に入ると戦闘になりますわよ。私は、ここで馬車と鎧を買い替えて、冒険者の扮装をして行くつもりです」
「あら、冒険者に扮装しての探索なら、私にも経験がありますわ。私達も鎧を買い替えて、貴族家と分からないようにして付いて行きますわ」とアリシア。
「騎士団はどうするんだ?」と俺が聞く。
「この街に、待たせておきましょう」とアリシア。
結局、アリシアとシモーヌに押し切られた。
セレストリア家の騎士団と侍女達は、クラガシアで待機させることになり、翌日、幌馬車を買い、俺達だけでトラディション伯爵領に向かうことになった。
俺達がもう数日クラガシアに滞在しているか、もう数日遅くクラガシアに到着していれば、内戦が起こったことを知って、直ぐに王都に戻ったのだが、数日のすれ違いで、内戦のことを知ることが無いまま、俺達はトラディション伯爵領に向かった。
前に一度通ったクラガシアからナザニエールへの街道を進んでいく。今回は、前回より3人増えているので、俺はディアスに乗って、2頭立ての幌馬車に6人の女性陣が乗っている。
3日目になると、ときどき遠目にアンデッドが見えるので、『消えろ』と念じると、周囲のアンデッドフィールドが解除されたのか、遠くに見えていたアンデッドが、その場で崩れ落ちて消滅していった。
次の日の夕方、ナザニエールの街に着いた。
この街は、アンデッドの襲撃を受けなかったのか、街の城門は開かれ、多くの冒険者が、荷車を引いて出入りしている。
普通なら、狩った魔物の魔石と素材だけを持ち帰る冒険者達が、狩った魔物をそのまま街の中に運び込んでいるようだ。
俺達も、冒険者を装っているので、行列の順番を待った。アンテローヌ、アリシア、シモーヌは、クラガシアの冒険者ギルドで登録して、金属プレートを発行してもらい、クラガシアの刻印を押してもらっていた。
全員が金属プレートを見せて、街の中に入った。
門のところに多くの兵士が待機しているほかは、街には、特に変わった様子はなかった。
前回、この街に来たとき、ナザニエールの冒険者ギルドは、冒険者を強制召集すると聞いていたので、今回もギルドには行かず、冒険者達が集まる宿屋兼飯屋で、情報を集めることにした。
宿屋で部屋を取り、二手に分かれて情報を集めることにした。
オーリア、クレライン、ルビーは、見るからにベテランの冒険者なので、街を歩き回って情報を集めてもらうことにした。
アンテローヌとアリシアとシモーヌは、どうみても良家のお嬢様なので、ガサツな冒険者の多い所へは行かず、食料品店などで、買い物をしながら話を聞き出すことにした。俺は、このショッピングに付き合って、失敗したと考えていた。3人は、女の買い物は長いを地で行ったからだ。
オーリアとクレラインのルビー達は、いろいろな冒険者達の言葉を拾ってきた。
「この街が封鎖されてから、もう、20日近くもなるんだぜ」
「ギルドがやってる食料調達の依頼を受けりゃ、外に出られるけどよ、それには、ギルドに登録しなくちゃならない」
「ここのギルドに登録したら、いつ、戦争に駆り出されるか分かったもんじゃないからな」
冒険者達から集めた情報を整理すると、この街は、もう20日近くも封鎖されていて、住民や冒険者の出入りは原則禁止され、街の為に食料調達の狩りをする冒険者の出入りだけが許可されているということだった。
そして、食糧調達の為の狩りをするには、ナザニエールの冒険者ギルドに登録しなければならないということだった。俺達、買い物組が聞き出せた情報はほとんどなかった。
「しまったな。ギルドに登録しないと街から出られないのか。この街に寄らずに、直接、領都に行くべきだったか」と俺。
「ギルドに登録して、食糧調達に出て、そのまま領都に向かってしまえばいいんだ」とルビー。
「他に手はなさそうだから、そうするか」と、俺は頷いた。
翌日、冒険者ギルドに行こうとすると、食堂で冒険者達が騒いでいた。
その場に居る男の1人に聞いてみると、内戦が起きたので、ギルドに登録していない冒険者達も強制的に徴兵されるらしいということで、皆が騒いでいるということだった。
「それで、どうするんだ?」と聞くと、
「徴兵される前に、街を出るつもりだ」とその男は答えた。
「前のギルマスのラディウスがいたら逃げ出せなかったところだが、今の代理のギルマスなんか怖くねえからな。とっととズラかろうぜ」と、別の冒険者が大きな声で喚いた。
「あんた達も、早く逃げた方がいいよ」と、忠告してくれる冒険者もいた。
食堂に居た冒険者達は、次々と宿屋から出て行った。
「これは好機だ。よし、俺達もこのまま街を出るぞ」と決めて、馬車に乗り込み、街の西側の門を目指した。
門の前では、領兵とギルド職員が、冒険者達を押しとどめようとしていたが、街を出ようとする冒険者は早くも数百人いて、更に続々と押しかけて来ているので、暴動になり掛けていた。
しかし、城門の扉が閉まったままなので、冒険者達は街の外に出られない。
このまま鎮圧されては具合が悪いと思い、俺は、城門から少し離れた所で城壁の上に上がり、門の外側にスタンジー&ハデスを召喚して、門に体当たりをさせて、すぐに召喚を解除した。
門の内側で、冒険者を押し返そうとしていた領兵とギルド職員の背後で、大きな音を立てて門が内側に倒れた。
兵士達の悲鳴が上がり、何人もの領兵とギルド職員が重い門の下敷きになった。
スタンジー&ハデスを直ぐに送還したので、門の内側にいた者達は、何が起きて門が倒れたのが分からずに混乱していたが、冒険者達は直ぐに立ち直って、倒れた扉と領兵を踏み越えて、城門の外に飛び出していった。
俺は、直ぐに城壁内の皆のところに戻り、馬を幌馬車から切り離して、必要な荷物だけを馬の背に乗せた。幸い馬が3頭いたので全員で分かれて乗り、買ったばかりの馬車を捨てて、城門から流れ出る冒険者の群れに紛れて、ナザニエールの街を出た。
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