上 下
20 / 341
第6章敵対

敵対#1

しおりを挟む
「駄目じゃないかこんな所まで来て家で待ってろって言ったろ」

「ごめんなさい、でもお母さんが大変な事に…」

優は家であった出来事を父に伝えた。

「お、おま、二階を見たのか?あれ程見るなって言ったのに、ならアレも知られてしまったのか…」

父はがっくし肩を下ろした。

「お母さんが闇の素を食べてしまったんだ早く家に帰ろうよ!」

父は険しい顔してこう言った。

「まだ帰る訳には行かないんだ」って

「どうして?早くしないと人じゃ無くなってしまうと思うで」

「お父さんは今日でこの工場を辞めたんだ、前までは良い工場だったのに工場長が変わってから変な粉を作り固め始めたんだ」

どうやら前は普通の工事だったらしい。

「これからどうするの?このままほっといたら被害が増えると思うで」

「優!一緒に来てくれお前のその力があれば、もしかしたら救えるかもしれん」

「この力の事知ってたんだ…」

「話は後だ、とりあえずここから逃げなくては」

果たして優と父は工事から逃げ出す事が出来るのだろうか…続く
しおりを挟む

処理中です...