上 下
80 / 341
第12章宇宙へ

宇宙へ#16

しおりを挟む
「さーて今日もピュアの実を研究しようか…あ!な、なんじゃこりゃぁぁぁ!」

目の前には、無残にもピュアの実が食い散らかされているではありませんか。

「誰じゃ、誰がこんな事を…」

小人が周囲を見回すと、木の陰に何やら小柄な魔獣がいた。

「おいらじゃないよ、おいらは何もしてないよ」

だがガットの声は、とても小さく小人には届いていなかった。

「おめぇか!ちょっとこっちに来なさい!何でこんな事したんだ!」

「僕はやってないんだ、僕はただじっとピュアの木を見ていただけなんだよ…」

すぐ横に居るにもかかわらず、声は届かず誤解は解けなかったそうな…続く
しおりを挟む

処理中です...