162 / 341
第16章五つの玉流星群が降り注ぐ星
流星群が降り注ぐ星#12
しおりを挟む
「えい!えい!」
老人の剣さばきは徐々に凄みを増していく、それを見た一同は言葉を失っていた。
「あの!おじいさん、少しお聞きしたいんですけど…」
「なんじゃ御主らは、今は集中してる所だ!邪魔しないでおくれ」
老人は、手を休めずに隕石を切り続けている。
「おじいさん!ハウスダスト大丈夫?マスクして無いみたいだけど…」
この話で遂に手を止めた老人は、こう言ったそうな。
「何がハウスダストじゃ!ここは外じゃぞ、そんなもん飛んどらんわ!ゴホンッ!ゴホンッ!オェッ!」
気付かずうちに蝕むハウスダストの影響は、老人を酷く咳き込ませていた。
「ほら!こんな所に居たら死んでしまうわ!マスク余ってるから早く着けて!ところでおじいさんは、何処に住んでいるの?辺りを見渡しても建物らしき物は見当たらないけど…」
人生で初めて優しくされたのだろう、老人は涙乍らにマスクを着け、とぼとぼ歩き出し何処かへ向かう、その背後を黙ってついて行くのであった…続く
老人の剣さばきは徐々に凄みを増していく、それを見た一同は言葉を失っていた。
「あの!おじいさん、少しお聞きしたいんですけど…」
「なんじゃ御主らは、今は集中してる所だ!邪魔しないでおくれ」
老人は、手を休めずに隕石を切り続けている。
「おじいさん!ハウスダスト大丈夫?マスクして無いみたいだけど…」
この話で遂に手を止めた老人は、こう言ったそうな。
「何がハウスダストじゃ!ここは外じゃぞ、そんなもん飛んどらんわ!ゴホンッ!ゴホンッ!オェッ!」
気付かずうちに蝕むハウスダストの影響は、老人を酷く咳き込ませていた。
「ほら!こんな所に居たら死んでしまうわ!マスク余ってるから早く着けて!ところでおじいさんは、何処に住んでいるの?辺りを見渡しても建物らしき物は見当たらないけど…」
人生で初めて優しくされたのだろう、老人は涙乍らにマスクを着け、とぼとぼ歩き出し何処かへ向かう、その背後を黙ってついて行くのであった…続く
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
5
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる