上 下
186 / 341
第16章五つの玉流星群が降り注ぐ星

流星群が降り注ぐ星#36

しおりを挟む
走り出してもう何日が経つだろうか皆、何の為に走っているのか忘れかけていた頃、目の前に高い塔の様な建物が見えてきた。

「御主ら、よくぞここまで耐え抜いた!」

そう言うと長老は、パチンッと指を鳴らし優達の重しの錠を外した。

「あ!外れた、どんなに叩いても外れなかったのに!」

「ふぉふぉ、さぞかし身軽になったじゃろぅ、その状態で思いっきり上にジャンプしてみなさい」

言われるがままに優達は思いっきりジャンプした、すると。

「わぁ!」

高く聳え立つ木を遥かに超え、雲にも届くかという程の脚力が付き、優達は何度もジャンプを繰り返すのであった。

「あはは!凄いや!こんな力が付いてたとは、思いもしなかったよ!」

「ふぉふぉ、御主らパワーを使ってないやろ?己の力のみでそれだけ飛べるのじゃ、パワーを足に溜めて、もう一度飛んでみなさい」

優達は足にパワーを溜めると、また思いっきりジャンプした、するとどうでしょう!今度は空高く舞い上がるだけではなく、そのまま浮遊する事が出来るではありませんか!

「わぁ!飛べた!」

飛べたのは優だけで、他の皆んなは、木にぶつかったり、足が弾け飛んだりと上手く行かなかったそうな…続く
しおりを挟む

処理中です...