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第16章五つの玉オブジェクト

オブジェクト#28

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車は急ブレーキで目の前に止まり、見知らぬ人物が降りて来て話しかけてきた。

「霧がすぐ近くまで来てるぞ!早く車に乗りなさい!」

大慌てで車に乗り込むと、車は急発進して助手席に花子、後部座席に優達が座り、整備されていない道をガタガタと進行する。

「いやー良かった、1人で心細かったんだ、あ!大丈夫、私は貴方達に危害は加えないよ、うん大丈夫…」 

その胡散臭い笑みは、愛想笑いにもなって無い程、不気味だったと当時の優は語っていた。

「ここまで来れば安心だ、自己紹介がまだだったね、私の名前はグリッシュ・エドワード・デ・グリッシュだ、第三惑星の出身で、ある星の島国で食べられる砂肝が好物なの、あれは美味いなぁ、色々な肉を食べてきたがアレに勝るものはないねふふ…」

グリッシュは無表情で鼻で笑い、前の木を見つめヨダレを垂らしていたそうな…続く
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