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第16章五つの玉錚々のレクイエム

錚々のレクイエム#3

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船外に出たナニカは背中に翼を生やし、自由左往に飛び回り、不敵な笑みを浮かべている。

「このわしに、こんな盾が通用すると思っているのか!」

ナニカは、鋭く手を上に突き上げ、無重力を無視するかの様に、重量感溢れる回転を見せた。

「奥義!ドリル回転ーん!」

時空は歪み稲光が飛び散り、なんとも爽快な光景が広がる。

「うりゃぁぁ!これで終いじゃぁぁ!」

恍惚なバリアは、まるで板ガラスの様にヒビが入り、打ち破られた。

「今じゃ!急がば修復するぞぉ!」 

物凄い形相で此方を見ている、それを他人事の様な顔で見る一同は、あえてゆっくりと進行したんだ。

「何をノタノタしとおる!このままでは、閉じて仕舞うではないか!」

ギリギリのタイミングでバリアを突破した宇宙船は、第五の惑星へと向かうのであったそうな…続く
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