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最終章帰還

帰還#22

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手紙を読み終えた優は、棒を両手で握り宇宙船が揺れる程の力を加えた。

「うぉぉお!」

すると十字架は勢い良く回転し、小さな竜巻が発生した。

「なんだ簡単ジャマイカ、少しの力でこれだから本気でやったら…ふふ」

得意げな表情で棒を何度も回転させ、飽きてきたのか棒をポイッと放り投げ、巻物を読み始めた。

「まず青い巻物を読むか、何々えーと右足下げる時、左脚上げし、左脚下げる時、右脚あげべし、それを極めし時、体は宙に浮き自由を迎えるだろう、ただし過度な使用すると四肢は弾け飛び、後悔するべからず、尚この巻物は最後まで読むと溶ける事請け合いなし…」

ドロッドロに溶けた巻物が手に纏わり付き、優はそれを全身に塗りたくったそうな…続く
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