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魔王を倒したのにパーティーメンバーと結婚できなかったので、カジノのムチ尻長身バニーガールに札束ちらつかせて色々スッキリする話

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「あら♥ デイタウンのカジノへようこそ♥ カジノコインの購入?♥ それとも景品の交換かしら♥」

「カジノコイン、99999枚交換で」

「…………………え? 」

 妖艶な雰囲気で微笑んでいたはずのバニーガールの顔が、見事にひきつる。
 まあバニーガールが驚くのも当然だ。
 安そうなバンダナを頭につけ、薄い布の服を着ているC級冒険者のような見た目の俺が、まさかこのカジノの所持上限いっぱいまでコインを交換しようとするなんて、夢にも思っていなかったのだろう。

「聞こえなかったのか? コインを99999枚交換だ」

「ちょ、ちょっと冗談よね?それには9999900ゴールド必要よ?」

「ああ、ほれ」

 俺はリュックから札束の入った袋を取り出すと、そのままカウンターテーブルに置いた。
 札束でパンパンになった袋を見て、バニーガールが目を丸くする。

「うそ……あなた一体何者なの……」

「ただのぼっち・・・だよ……いいから早くコインを交換してくれ」

「え、あ、ごめんなさい……ちょっと待ってて……」

 気を取り直したバニーガールが袋を自分の方に引き寄せると、『鑑定』の魔法を詠唱する。
 『鑑定』は、袋に入った札束の正確な金額を数えるための魔法だ。
 優秀なバニーガールなのか、990万ゴールドという途方も無い金額を数分とかからずに数え終わった。
  
「間違いなく、9999900ゴールドだわ……」

「じゃあコイン99999枚と交換してくれ」

「い、いいけど……。 あなた、そんなに交換して、コインを何に使う気……? うちのカジノの景品全てと交換しても、コイン余っちゃうけれど……」

「もう魔王が死んだ今、景品に用なんてないさ。 それよりも俺が欲しいのは裏でしか情報が流れない、このカジノの『VIP券』だ。あるんだろう?」

「え……ど、どうしてそれを……」

「これでも危ない橋をいろいろ渡ってきたからな。そういう情報を集めたりもしたんだよ。そのVIP券があれば、このカジノのVIPルームに入れるんだろ?」

「ええ……。若そうな見た目なのに、VIP券のことを知ってるなんて、あなた只者じゃないわね……。 いいわ、ちょっと待ってて」

 バニーガールがくるっと後ろを向くと、網タイツに包まれたムチ尻をくねくねと揺らしながら、バックヤードへ入っていった。
 
(あのバニー、背も高いし、デカくてムチムチな尻をしてるな……。形も良い……。 腰の打ちつけ甲斐がありそうだ……。 このカジノを選んで正解だったな……)

 おそらく、VIPカードを交換するやつなんて、ごく稀にしかないのだろう。
 だいぶ時間が経ってから、1枚のカードを持ったムチ尻バニーが戻ってきた。

「ごめんなさいね、待たせちゃって。 これがVIP券よ」

 俺はムチ尻バニーから『VIP』と書かれたカードを受け取る。
 
「フロアにいる女の子の中からお気に入りの子を探して。その子にこのカードを見せれば、一緒にVIPルームに入ってくれるわ。 そのあとはあなたの腕次第・・・よ♥」

「フロアの子か、うーん……」

 受付からフロア全体を見回してみる。
 たしかにどの子も可愛いかったが、目の前にいるムチ尻バニーほどのケツを持った女はフロアにはいなさそうだった。

「フロアの子たちよりも、お前がいいな」

「え……?」

 俺の指名に、ムチ尻バニーが驚く。
 まさか、自分が選ばれるとは思っていなかったようだ。

「いや、私は受付だからだめよ。 フロアの子から選ばないと……店のルールなの……」 

「だめだ。お前がいい。 お前のムチ尻を俺のものにしたいんだ」

「なっ……。 そ、そんなこと言ってもだめなものはだめよ……♥」

「これでもだめか……?」

 俺はムチ尻バニーの胸の谷間に10万ゴールドの札束を突っ込む。
 谷間に入った札束を見て、ムチ尻バニーがごくりと唾を飲み込むのを俺は見逃さなかった。
 
「分かってると思うが、これはほんの前金だ。 今日だけでもこれの百倍は出せる」

「百倍って、い、1千万ゴールド……♥ ……ちょ……ちょっと待ってて……♥」

 ムチ尻バニーはフロアの女の子の元へと向かっていった。
 おそらく受付係を交代するためだろう。
 頼まれてる女の子よりも、明らかにムチ尻バニーの方が色気があり、俺の人選は間違っていなかったと確信した。

「話をつけてきたわ♥ じゃ、いきましょうか♥ VIPルーム♥」

 ムチ尻バニーが俺の腕に抱きつき、大きな胸を当ててくる。
 俺は腕にあたっている乳肉の感触を堪能しながら、奥のVIPルームへと向かった。






 壁で囲われた狭いVIPルームには、高級そうなソファがぽつんと置かれているだけだった。
 俺はそのまま椅子に腰掛けると、改めて自分が選んだ極上のバニーガールに目を向ける。

 妖艶な雰囲気を醸し出す暗い紫色の長髪に、少し気の強そうな印象を受ける切れ長の瞳。
 背丈は俺と同じくらいの高身長で、スタイルも踊り子と比べても遜色ない、いや、それ以上と言っても過言ではないほど扇情的だった。
 胸も大きく、それだけでも世の中の男は劣情を駆り立てられるだろうが、特に目を見張るのはやはり肉厚の大きな尻だ。
 こんなにも張りがあって、ムチっとしたデカイ尻を、世界中冒険した俺も見たことが無かった。
 俺は早速10万ゴールドの札束をムチ尻バニーの脇の下の布に挟ませた。

「そのムチ尻で俺を誘惑してみろ」

「また10万ゴールド……。 ほんとにお金持ちなのね……。 いいわ♥ これでも、踊りは上手なのよ?♥」

 座っている俺の目の前で、ムチ尻バニーが尻を突き出すと、そのまま尻を揺らし始めた。
 大きな尻たぶがぶるぶると波打ち、俺の劣情を煽ってくる。
 改めて間近で見ると、網タイツに包まれたムチ尻は、とんでもない迫力だった。
 
「ふぅ……お前の尻、たまらないな……。 こんなのを間近で見せられたらどんな男もセックスのことしか考えられなくなるぞ……」

「ふふ、ありがと♥ これでも毎日踊って鍛えてるの♥ 特にお尻には結構自信あるのよ?♥」

「だろうな。 でなければ、お前を選んでいない」

「お尻が好きなのね♥ じゃあ、これはどう?♥」

 ムチ尻バニーの尻が揺れながら、俺の股間の方へと迫ってくる。
 テントを張った状態の俺の肉棒に、バニーの股間が触れるか触れないかぐらいの位置で、バニーは尻を揺らす。
 肉厚の尻タブが、2つの弧を描きながら、スライムのようにぷるるんと揺れる。 

「まったく、おねだり上手な尻だ」

 俺はムチ尻バニーの背中に手を伸ばし、さらに10万ゴールドの札束を差し込む。

「ほんとに、気前がいいのね♥ ね、あなた、何者なの?♥」

「……元、勇者だよ」

「うそ!? あなた、勇者様なの!? 最近、魔王を滅ぼしたっていう噂の勇者様??」

「元、な。 正確には魔王を倒したのは俺だけじゃなくて、俺のパーティーみんなでだ」

「本物なのね……♥ であれば、こんなにお金持ちなのも納得だわ……♥ でも、勇者様がどうしてこんな場末のカジノに遊びに来てるのかしら♥ こんなところに来なくてもモテモテだったんじゃないの?♥」

「俺もそう……思ってた時期があったよ……」

 俺は長年一緒に旅をしていたパーティーメンバーの顔を思い浮かべる。

 まず一番に思い出すのは、出会った後二人きりでパーティーを組んでたこともある、デカ乳魔法使い。
 最初の頃は、弱い単体魔法しか使えなかったから、俺が必死に守ってやってた。
 あの頃は俺のことを勇者様って呼んで、めっちゃ目をキラキラさせながら俺のことを見てくれてた。
 正直、絶対抱けると思ってた。

 なのに、後から入ったイケメン盗賊が好みのタイプだったのか、魔王を倒した途端、盗賊とくっついて、さっさとどっかの街に行きやがった。
 てめえらが魔王に勝てたのは俺のおかげだろ? 
 一回ぐらいあのデカ乳を揉ませてくれたって良かっただろうが!! くそっっ!!

 それに、超清楚で純粋無垢みたいな顔をしてたムチムチボディ僧侶。
 あの子も俺のことをずっと勇者様って呼んでたくせに、ラスボス手前のダンジョンでたくましい男の人が好きとか言って、むさ苦しいおっさん戦士と、くっつきやがった。
 僧侶の告白を聞いて、あのおっさんのめっちゃ鼻の下伸ばしてた顔はまじで忘れられねぇ。
 もはや魔王よりもあいつの方が憎らしかった!!!!

「くそっっっ!! くそっっっ!!  あいつらっっ!! 全体回復魔法からバフデバフ、最高火力の攻撃も全部勇者の俺がやってただろッッッ!! 俺がいなきゃ魔王なんて絶対倒せなかっただろッッ!! なのに、なんで一番活躍した俺がぼっちになるんだよッッ!! クソクソクソッッッ!!」

「魔法使いちゃんも、僧侶ちゃんも取られちゃったのね♥ 可哀想な勇者様♥ よしよし♥」

 いつの間にか全部口に出してしまっていたらしい。
 ムチ尻バニーの声音には優しさがにじみ出ていた。

「くそッッ!! くそッッ!!」

 やけくそになった俺は、バニーの尻タイツを破ると、そのまま尻たぶにむしゃぶりついた。

「なんで俺がッッ……!! くそッッ……!! あいつらの尻は俺のものになるはずだったのにッッ!!! くそがぁッッッ!!!」

「ええ♥ あなたは世界を救った勇者様ですもの♥ その子たちの目が節穴だったとしか思えないわ♥ いいのよ♥ わたしのお尻で良ければ、存分に甘えて?♥」

「はぁっっ……はぁっっっ……」 

 俺は夢中になってムチ尻バニーの尻たぶを舐め回す。
 ムチ尻バニーの綺麗な尻たぶに唾液を塗りたくって、これは自分のものだとマーキングする。

「この尻は、俺のものだッッッ!! あのくそ戦士や盗賊野郎のじゃないッッッ!! 俺だけのものだッッ!!」

「ええ♥ この尻は勇者様のものよ♥ 勇者様が好きにしていいの♥」

 叫びながら尻にむしゃぶりつく俺の頭を、ムチ尻バニーが優しく撫でてくる。
 ささくれ立っていた俺の心が、少しずつ癒やされていくようなそんな感じがした。 
 俺はムチ尻の谷間に顔を埋めると、そのまま尻たぶを両手で揉みしだいた。

「お前、なんて名前なんだ?」

「あんっ♥ エレナよ♥ 踊り子エレナって聞いたことない? これでも結構有名だったのだけれど♥」

 心当たりのある名前が出てきて、俺は驚く。

「なっ!? エレナだと!? 踊り子エレナって言ったら、王国一の舞踏団『シルクノーツ』のメインダンサーじゃないか!?」

「ふふ♥ さすが勇者様ね♥ ま、舞踏団が解散しちゃったから、私も元、メインダンサーなんだけどね♥」

「『シルクノーツ』の踊り、本当は見たかったのに、僧侶が踊り子は不潔とか言うから見れなかったんだよな。 あのくそビッチのことなんて無視して見ときゃ良かった……。でも、なんで解散したんだ?」

「団長が私のことを好きだったみたいなんだけど、私のタイプじゃなかったのよね♥ それで……ま、痴情のもつれってやつね♥」

「どこもかしこも痴情のもつれか……世知辛いねえ……」

 ムチ尻バニーは、何かを言いあぐねた様子だったが、結局言うのを止めたようだった。
 俺も大人なので、そこに探りをいれるような野暮な真似はしない。

 俺は、ムチ尻バニーの尻肉を自分の顔の方に寄せ、尻ぱふぱふを堪能する。

「あの『シルクノーツ』のエレナなら、色んな酒場から勧誘が来てるんじゃないか? なんでカジノの受付なんかやってるんだ?」

「酒場は夜しかやってないでしょ? だからお昼はこうしてバニーガールしてるのよ♥ ……お金もそうだけど……可愛くて好きなの、バニーガール♥」

「なるほどな。 ま、エレナが他のバニー達とは一味違うと思った俺の直感は当たってたわけだ」

「お尻しか見てなかったくせに♥」

「この尻が一番大事なんだよ」

 エレナは平静を装っているが、その実、エレナの蜜穴が熱を帯び始めていることに俺は気づいていた。
 俺はエレナの股間部を覆う布をずらすと、蜜が溢れ始めていた膣穴に舌を伸ばした。

「あ、ああんっっ♥ そこっっ♥ だめっっ♥」

「いやか?」

「いや、じゃ、ないけれど……♥ お風呂にも入ってないのにっっ……♥」

「エレナのまんこ、むれむれで濃密な味がするぞ……」

「だ、だめぇ……♥」

 エレナが尻を突き出しながら体を震わす。
 俺が舌を挿れる度に、次々と粘性の液体が蜜穴から溢れ出てくる。

「し、舌なんかじゃイヤよ……♥ 勇者様の太いのが欲しいわ……♥ とっても、切ないの……♥」

「エレナ……」

 エレナの懇願に俺の肉棒がさらに膨張する。 
 俺自身も、エレナの穴を使いたくてしょうがなかった。
 俺はズボンを脱ぎ、我慢汁でベトベトになった肉棒を、尻を突き出したエレナの膣穴にあてがった。
 
「きて……♥ 勇者様……♥」

「エレナッッッ!!」

 エレナの尻をしっかりと掴みながら、俺は肉棒を深くしずめていく。
 踊りで鍛えているからか、膣穴の締め付けはとてもきつかった。

「んっ……♥ 勇者様のっ……おっきぃ……♥」

 みちみちと音を立てながら、エレナの膣穴が俺の肉棒を受け入れていく。
 十数秒かけてやっとエレナの最奥部に、俺の亀頭部分がキスをした。

「ふう……エレナの膣穴、すごいな……。 締まりが良すぎる……」

「……っ……♥」

 エレナの体が軽く痙攣をしているところを見ると、どうやら久々のセックスだったようだ。
 俺はエレナの膣が肉棒の形に慣れるのを待ってから、腰を動かし始めた。

「んっっっ♥ あっっっ♥ あんっっっっ♥」

 エレナの丸い尻たぶを鷲掴みにしながら、腰をびたんとエレナの尻に打ちつける。
 デカ尻特有の跳ね返しの感触がたまらない。

「ふうううう。まじでこの尻は腰のぶつけ甲斐があるなっっ!!」

「んんっ♥ もしかしたら私のお尻は、勇者様のために、こんなに大きくなったのかもしれないわ♥」

「――ッ!!」

 リップサービスだと分かっていても、傷心中の俺にはエレナの言葉が妙に刺さってしまう。
 エレナがどんどん愛しくなり、俺の腰の速度が加速していく。

「エレナッッッ!! エレナッッッッ!!」 

「あんっ♥ 勇者様ッッ♥ 勇者様のとっても逞しいわッッ♥」

 ばぷっ♥ばぷっ♥ばぷっ♥ばぷっ♥

 獣のように、ひたすら腰を打ちつけ、エレナの尻肉をひしゃげさせる。
 エレナの安産型の大きな尻が、自分は元気な子を産むことのできる、優秀なメスなのだと激しく主張していた。

「この生意気な尻がッッッ!! 世界を救った勇者様を誘惑しやがってッッ!! おらッッ!!」

「ひゃんっっっ♥」

 俺がエレナの尻を軽く叩くと、エレナが媚びるような声を出す。
 気の強そうな印象とは真逆で、エレナにはマゾの気質があるようだ。
 俺は、さらに強めにエレナの尻をペチペチと叩き続けた。

「んんんっっっ♥ ご、ごめんなさいっっ♥ 勇者様を誘惑するえっちなお尻でごめんなさいっっ♥」

「口だけで謝っても意味ねえんだよッッ!! マンコで謝罪しろッッ!! オラッッ!!!」

「ひいんっっ♥ わ、わかったわっっ♥ 勇者様のおちんぽにしっかりとおまんこで奉仕するからっっっ♥」

 エレナの尻肉にきゅっと力が入ると、膣穴が強く肉棒を抱擁する。
 あまりに締付けが強く、俺のHPが一気に削られてしまった。

「く、くそっっ!! だめだっっ!! エレナッッッ!! 中に出すぞッッッ!! 勇者の子種をエレナの子宮にぶちまけるからなッッッ!!」

「出してッッ♥ 勇者様の精子で私の子宮を犯してッッッ♥」

 ただでさえ我慢の限界だったのに、エレナの子宮陵辱許可は、さらに俺を高ぶらせた。
 目の前の女を孕ませようと、全身の筋肉に力が入る。

「くっっ出るッッッ!! うおおおおお!!!!!」

「んんっ、勇者様のパンパンになってるッッ♥♥ だめっ、私もッッッ♥♥♥」

 俺の肉棒から精液が噴射すると同時にエレナの体も大きく痙攣する。
 俺が精液を子宮にぶちまけてる間、エレナは俺にケツを支えられながらも、前に倒れこんでしまった。

「す、すごいわ……♥♥ 私、エッチじゃあまりイカないのに……♥♥ 勇者様の……すごい……♥♥」 

「はぁ……はぁ……俺も、こんなに早くイカせられたのは、初めてだ……俺達、相性良いのかもな……」 

 息を荒げながら、俺達は身を寄せ合う。
 さすがにこのままの体勢で居続けるのは辛かったので、俺が肉棒を引き抜こうとしたその時だった。
 エレナが俺の腕を掴み、淫猥な笑みを浮かべた。

「まさか、勇者様ともあろう方が、これで終わりなの?♥」





「いい……♥ いいわぁ……♥ 勇者様……♥」

 全裸になったエレナが、椅子に座っている俺の上で、腰を上下に動かす。
 屹立した肉棒の先端を、ぎゅぽっぎゅぽっと膣穴で咥え込む。
 さらに、エレナの張りのある大きな乳房が、目の前でぶるんぶるん揺れていた。

「どう……?♥ パーティーにいた魔法使いさんと比べて、どっちの胸が大きいかしら……♥」

「あいつも大きかったけど、エレナのはそれ以上だ……。 踊り子でこの乳は反則だろ……」

「ふふ♥ 魔法では負けちゃうけれど、男を魅了するのだけは、誰にも負けないつもりよ♥」

 エレナが俺の頭をぎゅっと抱きしめ、顔を胸に押し付けてくる。
 香水の甘い香りと、大きな柔肉の感触に包まれ、俺の凍っていた心が溶解していくようだった。

「はぁっっ……はぁっっ……あいつの胸なんかより、よっぽどえろい……エレナァ……エレナァッッ……」

「甘えん坊の勇者様♥ もっと、もーっと私に甘えていいのよ♥ 勇者様が一番頑張ったんだから、たくさん良い思いしなきゃだめよ♥」

「そうだっっ……俺が一番頑張ったんだっっっ……。 だから俺は、この国で一番の美女を抱けるんだっっ」
 
「ふふ♥ 勇者様ったらお上手なんだから♥ ご褒美にもっと気持ちよくしてあげる♥」

 エレナが腰を上下に振りながら、俺の乳首を舐め始める。
 突然のエレナの舌技に俺は情けない声を上げてしまう。

「おっ……おおうっっ……」

「ビクビクしちゃって、勇者様可愛い♥ 私が魔王だったら勇者様、簡単に倒せちゃいそう♥」

「そ、それはどうかなっ……ぐっ……」

「勇者様が野営してるところに、私がふらっとやってきて、お酌するの♥」

「美女に注がれた酒を飲まないわけにはいかないな」

「それで、そのまま私がもたれかかって……♥ 勇者様の股間を触り始める♥」

「こんな美女が甘えてきたら抱かずにはいられないだろ」

「そしたら勇者様を短剣でぶすりといっちゃうわ♥ それで私の勝ち♥」

「ふっ、短剣の前にこの伝説の剣でお前を俺の虜にしてやるさッッ!!」

「えっ? あっ、ちょっ、ああんっっ♥」

 俺がエレナの足を持ち上げると、そのまま下から腰をぶつける。
 強引にペースを変えられたからか、エレナの口から嬌声が漏れ出した。

「んっ♥ んんっ♥ ま、まってっ♥ これ、だめっっ♥」

 長身のエレナが髪を振り乱しながら、声をあげる。
 俺は全身の筋肉を引き締め、エレナの下腹部に腰をひたすら打ちつける。

「すごいっ♥ はげしいっ……♥ これが勇者様の本気っっ……っ……♥ こ、こわれちゃうわっっ♥」

「ふうっっっ!! ふうっっっっ!!」

「あっ♥ だめっっ♥ 勇者様っっ♥ 私、イッてしまうわっっ♥ だ、めっっ♥ イクイクイクイク♥」

 町中ではまずお目にかかれない極上の女体が、王国一の踊り子が、自分の肉棒で絶頂を迎えようとしている。
 男としての優越感とエレナへの愛しさが、俺の肉棒に限界を突破させた。

「うっ……おっっ……俺もイクッッ! 出すぞエレナッッッ!!!」

「んぁっっ♥ イッッックううううううう♥♥♥♥」

 俺の肉棒から飛び出た精子達が、天井に向けて走り出す。
 エレナの卵子めがけて、熾烈な競争を開始した。

「う、お、お、お、おおっっっ……っ……」

 やはり体の相性が良いのか、精子の量は二回目とは思えないほど多かった。
 俺が精子を全て吐き出すまでの間、エレナは顔を伏せながら、ただただ体を震わせていた。

「はぁ……はぁ……ほ、ほんとに、勇者様のすごいわ……♥ 癖になっちゃいそう……♥」 

 絶頂の余韻が引いたのか、エレナが膣穴から肉棒を引き抜く。
 どちらの体液かは分からなかったが、粘性の糸がつーっと伸び、二人の性器に橋ができていた。
 そして、どろっとした白濁の塊が、エレナの膣穴から流れ落ちる。

「ああっ、勇者様の子種が……」

 精子が流れ落ちるのを、残念そうにしているエレナを見て、俺のもつ『勇者の直感』が、この女こそが俺の伴侶だと、絶対に逃してはいけないと言っていた。
 気付くと俺は、エレナに土下座をしていた。

「ゆ、勇者様……?」

「頼むエレナッッ!! 俺はお前が欲しいッッ!! 俺の妻になってくれッッ!!」

 カジノのVIPルームで土下座をするバカな勇者など俺くらいのものだろう。
 そもそもこれではどっちがVIPなのかもよく分からない。
 だが、数多の危機を救ってきた勇者の直感が、この女だと言っているのだ。
 この女を手に入れるためならば、土下座でも何でもしてやろうと思った。

 しかし当然、急すぎる俺の求婚にエレナは戸惑っているようだった。

「だ、だめよ私なんかに本気になるなんて……。私、ここのオーナーに借金があるの……。もし、私なんかといたら、勇者様に迷惑がかかっちゃうわ……」

「そんな借金、俺が全部返す!! なんならこのカジノも俺が買い占めてやる!! 魔王から剥ぎ取った諸々の素材、全然換金してないんだ!!」

「な、なんでそこまで私のこと……?」

「お前に惚れたッッ!! エレナは間違いなく俺の伴侶に相応しい女だッッ!! なんなら俺が『シルクノーツ』を再結成させて、エレナをメインダンサーにしてもいいッッ!! だから頼むッッ!! 俺の妻になってくれッッ!!」

「だ、だめよ……そんな都合のいいことばかり、勇者様に頼むなんて、できないわ……」

「頼むッッッ!! ぶっちゃけ、世界が平和になったから俺にはもうすることがないんだッッッ!!! せめてエレナの夢を一緒に追わせてくれッッッ!!!!」

 もはや直感とか関係ない、本当はやることなくて、ぼっちでめっちゃ寂しいだけ。
 そんな俺の悲しい本音を聞いてくれたのか、少しの間エレナが沈黙する。
 俺はただただ、じっとエレナの答えを待った。

「私……そんなにいい女じゃないわよ……? 勇者様のこと独り占めしたくなっちゃうと思うし……」

「そんなの大歓迎だ。 もう俺にはエレナしかいないッッ!!」 

「私、勇者様よりも、結構年上だと思うし……」

「それがいいッッ!! 俺は年上お姉さんが大好きなんだッッ!! パーティーメンバーも全員年上だった!!!」

 エレナが土下座している俺の方へと近づいてくる。
 俺が顔を上げると、息がかかりそうなほどすぐ近くにエレナの顔があった。

「もう……♥ こんなに情熱的な人はじめてよ……♥」

 エレナが俺のほっぺにキスをしてくる。
 それは、エレナが俺を受け入れてくれた証拠に他ならなかった。

「ははっ!! その気になってくれたか!!」

 エレナは、こくっと頷く。

「勇者様のせいで……♥ 私、こんなに濡れてしまったわ……♥」

 エレナが指を膣穴にあてがうと、どろりとした粘液が、床に流れ落ちた。
 
「責任……とって♥」







「んっっっ♥ んぐっっ♥ しゅっ、しゅごいっっっ♥ もう五回以上してるのにっっっ♥♥♥ なんで終わらないのぉっっっ♥♥」

「勇者の回復力を舐めるなよっっっ!! まだまだいくぞっっ!! エレナッッッ!!」

「んアアアアアッッッ♥♥♥」 

 俺がエレナに求婚してから、すでに3時間が経過していた。
 狭いVIPルームには、性臭が充満し、濃厚な匂いが鼻腔を刺激してくる。
 俺はそんな匂いに興奮しながら、壁側にエレナを抱きかかえて、腰を振っていた。

「ふんっっっ!! ふんっっっっ!! ふんっっっっ!!」

「ああっっっ♥ この体勢好きっっ♥ 背の高い私のことを抱きかかえられるなんて、さすが勇者様だわっっ♥♥」
 
 エレナのでかい尻たぶを鷲掴みにしながら、俺は腰をガンガンぶつける。
 腰を打ち付ける度に、VIPルームの壁が揺れているので、他の奴らやこのカジノのオーナにも聞こえているのかもしれない。
 だが、エレナが手に入ると決まった時点で、もはやそんなことはどうでも良かった。
 俺はただただ、自らの情欲をエレナにぶつける。

「毎日抱きまくってやるからなッッ!! こちとらすでにリタイア生活なんだ!! エレナの体を抱くためだけに生きてやるからなッッ!!!」

「だめ♥ 私の体はそんなに安くないわ♥ 私の舞を待ってる人たちがいるんだから♥」

「なんだと、くそっっっ!! この体を他のやつらが見るなんて、ゆるせんっっっ!! 全身に鎧を着込んで踊ってくれッッッ!!!」

「もう……♥ そんなの着たら踊れるわけないじゃないっっ♥♥」

「じゃあ俺のチンポのことしか考えられなくさせてやるッッッ!!!」

「えっ……な、なにをっ!?」

 俺はエレナの足を自分の肩にかけると、そのままエレナの上半身を抱きかかえた。
 体を丸めたエレナの膣穴に向けて、俺は猛烈に腰を振った。

「うっっ♥ うっっっ♥ な、なにこれっっ♥ す、すごい、おくっっっ♥ おくやばいっっっ♥」

「うおおおおおおおおお!!!!」

 踊りで鍛えているのであろう、エレナの引き締まった太ももには大量の汗が流れていた。
 妖艶な雰囲気のエレナが汗を流していることに興奮し、俺の肉棒がさらに太く硬くなっていく。

「だ、だめっっっ♥ イクっっ♥ イッちゃうっっ♥」

エレナが限界が近いことをアピールしてくるが、マゾ気質のあるエレナをそう簡単にイカせてしまっては、伴侶として舐められてしまう。
 俺は、エレナを困らせて、イクのを焦らしてやることにした。

「なあエレナ。セックスと踊りって言われたら、お前どっちを取るんだ?」

「そ、それはぁ……♥♥」

「もし、踊りを選ぶならイカせてあげられないなぁ。 他の男に体を見せて誘惑する女の子はなぁ……」

「だ、だめっ♥ やめないでっ♥ いま、イキそうっっなのっっ♥ すっごいのキそうなのっっ♥」 

 俺は少しずつ腰の速度を緩める。
 すると、エレナの膣穴がより強い快感を求めようと、肉棒を離さまいとさらにきつく抱擁してくる。
 ぎゅぽっ、ぎゅぽっ、と淫猥な音が部屋に響く。

「わ、わかったわ♥ 勇者様がしたくなったら、いつでもセックスするからっっ♥ いつでもおまんこ、勇者様が使っていいから♥ だから、イカせて♥♥ 勇者様のおちんぽでイキたいのっっっ♥♥」

 エレナの答えに満足した俺は、再びエレナの膣奥を強く擦り上げる。
 ここ数時間で見つけた、エレナの弱点を、執拗に責め立てた。

「イきゅっ♥ あ、やばっっ♥ イクイクイクイクイク♥♥♥」

「ふうううう、俺も出すぞッッ! 一緒にイクぞエレナッッッ!!! 」

 俺の腰がばちんっと、エレナの下腹部に蓋をした、その時だった。

「イッグううううううう!!!!♥♥♥♥♥」

「おっほおおおおおおおおおおおお!!!!!」

 すでに俺の精子便器と化していたエレナの膣穴に、俺はさらに精子を塗りたくる。
 腰を揺すりながら、後汁の最後の一滴まで、しつこく膣穴に亀頭を擦りつけてやる。
 対するエレナは、もう何度目かも分からない絶頂を迎え、完全に顔がとろけてしまっていた。

「も、もうだ、め……♥♥」
「くく、すごい乱れようだったな」
「……ぅぅ……」

 さすがに疲れたのか、エレナは俺に肩を寄せると、その場で目を閉じる。
 そして、1分も経たないうちに寝息が聞こえてきた。

「寝顔もかわいいぞ……エレナ……」 

 俺は、エレナの乱れた髪を整えて上げた後、布の服の上着をエレナにかけてやった。





 エレナが目を覚まして戻ってきた時には、カジノのオーナーに話をつけ、エレナが前の舞踏団の団長に背負わされた借金を全て返し終わった所だった。
 どうやらカジノのオーナーは前の舞踏団の団長に無理やり借金を背負わされたエレナを、不憫に思って借金を肩代わりしていただけで、特に悪いやつではなかったようだ。

「ということで、エレナは晴れてバニーガールを卒業。 今日から俺と一緒に暮らすぞ」

「もう……♥ 勝手に借金返しちゃうなんて、ほんとに強引ね……♥ でも、ありがとう勇者様……♥ このエレナ、勇者様の専属の踊り子としてパーティーにいれさせてもらうわ♥」

「いや……もうパーティーはこりごりだから……。 勇者はもう引退! これからは金持ちリタイア生活だ!!」

「だーめ♥ 私との約束、忘れたとは言わせないわよ?♥ 王国一の舞踏団をもう一回作ってもらうんだから♥」

「ぐっ……。 だってエレナ、『シルクノーツ』が復活したら、露出度の高い服を着て踊るんだろう? 俺としてはちょっとなー」

「勇者様がそんなこと気にする暇がないくらい、すごい踊りを見せてあげるわ♥」

「ほう……それは楽しみだ……」

 俺とエレナは腕を組んで歩き出す。

「ねえ。 私、勇者様が魔王と戦うかっこいい姿、見たかったわ……♥」

「いやいや、もう魔王とかパーティーとかほんとにこりごり。 頼むからもうそんな時が来ないで欲しいよ」

「そうね……♥ ずっと平和が続いてほしいわね……♥ あなた……♥」

 俺はエレナの言葉にニヤリとしながら、二人でカジノを出る。
 このカジノに来た時には色々なものを抱えていたけれど、エレナのおかげで全部スッキリできた気がして、今日は本当にツイてたなと俺は思った。


 おわり
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