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Lesson3-1.お願いされたら許された触覚
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Lesson3-1.お願いされたら許された触覚
「ピーンポーン。こんにちは。お姉さんがギョーザの準備をもってやってきましたよー」
「いらっしゃい。俺の監視なら何でもして良いわけじゃないと思うんだけど」
「オバさん達にお願いされてるからね。仕方ないね。それに、やっぱりサボったんだね」
「はぁ~……。母さん達には言わないでくれよ? 別に素行不良ってほどでもないし」
「わかってるよぉ。君が良い子だっていうのは信じてるから。後でギョーザ包むの手伝ってね」
「結構な数になりそうな。ニラにネギ、味付けにニンニクチューブ……まぁ、うん」
「何か言いたいことがあるなら言えば良いんだよ? まぁ、餡を作っちゃうね。オヤツも後で持っていくから」
「別にぃ~。今日はどんなオヤツかな? あまり期待せずに待ってるよ」
「酷いなぁ。そんなこと言って、顔は誤魔化せてないよ? 今日はちょっと時間がなかったから、買ってきたカステラで我慢してね」
「何が証拠だよッ。オヤツぐらいで吊られるほど子供じゃないってだけだからッ」
「チラチラって私の私服姿を見てたのに気づいてたよ? 女の子は結構そういうの敏感だからね。そんなに私の、春コーデが良かった?」
「いや、そんなこと言ってもノースリーブの黒いシャツに白地に花柄のタイト風デザインスカートじゃん。シンプルで良いとは思うけどちょっと珍しかっただけで」
「早口になる辺り、やっぱり意識してるじゃない。シンプルに見えて、ミディ膝丈とか、気を使ってるんだよ」
「確かに、ミニなんかよりも丈があるから扇情的ではないけどさ。まぁ、いつまでも話してても仕方ないから上がって」
「話を逸したぁ。昨日のがちょっとダメージ大きすぎたかな? は、ははは……」
「そ、それはッ……! あぁ、もう良いよ!」
「そんなにドスドスと階段を上がらなくても。見える程度に布団の中が明るいとは思わなかったんだよ」
「へいへい、眼福でしたよぉーだ。部屋の扉はもう締めるから!」
それから1時間ほど後。
「オヤツですよー。今日も執筆中のようだね」
「だから、勝手に入ってくるなって……! それに勝手に見るな!」
「良いじゃない。せっかくいろいろと教えて上げたんだから、実践してるんでしょう?」
「か、感謝はしてるし、少しは文章に彩りができたとは思う。それは良いとして、近いとシャンプーの香りが……」
「ほらほら、どんな描写をしているのか見せてよぉ。マウスをおよこしなさーい」
「ちょっ、襟首から見える! 結構ふくよかな2つのマウスパッドが見える!」
「実物だよ!? パッドじゃなくて実物だからねッ?」
「別に疑ってないよッ。昨日、その、脱ぐところは見てるし……。そもそも、見えてたことはどうでも良い……良いんだろうなぁ」
「恥ずかしいのと、見えて良い見せたくないというのは違う感情なんだよ。流石に細かく聞けないから、他の女の子はどうなのかは知らないんだけど」
「複雑な感情だなぁ……。それじゃあ、俺には見せて良いんだ?」
「それは~~えーと、見たいって言うなら……」
「ぅぅ……。じゃあさ。触らせてって言ったら、触らせてくれるの? あぁぁッ、やっぱり今のな」
「良いよ」
「へ?」
「だから、良いよ。触りたいなら、ちょっと条件はつけるけど触らせて上げる。体のどこでも」
「いやいやいや!! んーー! そりゃ言い出しっぺで、オッケーを出されると喜びたくなるけどッ。いやいや、その条件次第でもあるのか?」
「素直になっちゃいなYOUってね。条件って言っても難しいことじゃなくて、目隠しをして貰うってことぐらいだから」
「はぁ、それぐらいなら良いけど。それでも、昨日は見せて今日は見せないってどういうこと?」
「これも官能小説の表現に関わることだからだよ。表現における触覚の大切さを教える上で、見えない方がより鮮明になると思ってね」
「なるほど。ちょっと残念……いえ、そういうことなら仕方ないよな」
「そうそう。触れるだけでも御の字だと思ってくださいな。では、適当に君のシャツなりを取り出して顔に巻いてもらおうかな」
「はいはい。では、目は見えなくなったので思う存分触らせていただくとしましょうか」
「やだー、指の動きがワキワキしてて怖いー。では、まぁ、その女体を堪能していただきましょう」
「まずどこから~って、これは手かな? うわぁ、思ったより細い。スベスベというか平さがあるというか」
「……」
「二の腕までくると少し肉はついているけど、それでも男より細いかな。簡単に折れるってほどじゃないにせよ、やろうと思えばやれそうな」
「その発言は怖いよぉ。はい、腕は終わりで次はこっち」
「うん? 俺の足の上に置かれたのは……足かな?」
「結構自慢なんだよ。でも、綺麗にしてるつもりだけど臭ったり嫌なら次に移るから無理に触らなくても良いよ」
「そんなことないよ。ちょっと蒸れた足の裏は肉球みたいで面白い感触だし、お姉ちゃんの匂いなら、うん」
「ぅうぅぅ~~。そーいう言い方は狡いよ……。君は何度、私を恥ずかしさで焼こうとすれば気が済むの?」
「そんなこと言ってもねぇ。俺は何も見えてないから、好き勝手にこのふくらはぎの固くなったり柔らかくなったりする不思議な感覚を楽しませて貰う」
「ん、なかなかのお点前で。ん、ん……あぁっと、膝から上は、ちょっとストップ!」
「おや? そんな手で抑えるほど抵抗して、何かあるのかな?」
足が椅子の上から退けられて、お姉さんに手を取られる。
「ピーンポーン。こんにちは。お姉さんがギョーザの準備をもってやってきましたよー」
「いらっしゃい。俺の監視なら何でもして良いわけじゃないと思うんだけど」
「オバさん達にお願いされてるからね。仕方ないね。それに、やっぱりサボったんだね」
「はぁ~……。母さん達には言わないでくれよ? 別に素行不良ってほどでもないし」
「わかってるよぉ。君が良い子だっていうのは信じてるから。後でギョーザ包むの手伝ってね」
「結構な数になりそうな。ニラにネギ、味付けにニンニクチューブ……まぁ、うん」
「何か言いたいことがあるなら言えば良いんだよ? まぁ、餡を作っちゃうね。オヤツも後で持っていくから」
「別にぃ~。今日はどんなオヤツかな? あまり期待せずに待ってるよ」
「酷いなぁ。そんなこと言って、顔は誤魔化せてないよ? 今日はちょっと時間がなかったから、買ってきたカステラで我慢してね」
「何が証拠だよッ。オヤツぐらいで吊られるほど子供じゃないってだけだからッ」
「チラチラって私の私服姿を見てたのに気づいてたよ? 女の子は結構そういうの敏感だからね。そんなに私の、春コーデが良かった?」
「いや、そんなこと言ってもノースリーブの黒いシャツに白地に花柄のタイト風デザインスカートじゃん。シンプルで良いとは思うけどちょっと珍しかっただけで」
「早口になる辺り、やっぱり意識してるじゃない。シンプルに見えて、ミディ膝丈とか、気を使ってるんだよ」
「確かに、ミニなんかよりも丈があるから扇情的ではないけどさ。まぁ、いつまでも話してても仕方ないから上がって」
「話を逸したぁ。昨日のがちょっとダメージ大きすぎたかな? は、ははは……」
「そ、それはッ……! あぁ、もう良いよ!」
「そんなにドスドスと階段を上がらなくても。見える程度に布団の中が明るいとは思わなかったんだよ」
「へいへい、眼福でしたよぉーだ。部屋の扉はもう締めるから!」
それから1時間ほど後。
「オヤツですよー。今日も執筆中のようだね」
「だから、勝手に入ってくるなって……! それに勝手に見るな!」
「良いじゃない。せっかくいろいろと教えて上げたんだから、実践してるんでしょう?」
「か、感謝はしてるし、少しは文章に彩りができたとは思う。それは良いとして、近いとシャンプーの香りが……」
「ほらほら、どんな描写をしているのか見せてよぉ。マウスをおよこしなさーい」
「ちょっ、襟首から見える! 結構ふくよかな2つのマウスパッドが見える!」
「実物だよ!? パッドじゃなくて実物だからねッ?」
「別に疑ってないよッ。昨日、その、脱ぐところは見てるし……。そもそも、見えてたことはどうでも良い……良いんだろうなぁ」
「恥ずかしいのと、見えて良い見せたくないというのは違う感情なんだよ。流石に細かく聞けないから、他の女の子はどうなのかは知らないんだけど」
「複雑な感情だなぁ……。それじゃあ、俺には見せて良いんだ?」
「それは~~えーと、見たいって言うなら……」
「ぅぅ……。じゃあさ。触らせてって言ったら、触らせてくれるの? あぁぁッ、やっぱり今のな」
「良いよ」
「へ?」
「だから、良いよ。触りたいなら、ちょっと条件はつけるけど触らせて上げる。体のどこでも」
「いやいやいや!! んーー! そりゃ言い出しっぺで、オッケーを出されると喜びたくなるけどッ。いやいや、その条件次第でもあるのか?」
「素直になっちゃいなYOUってね。条件って言っても難しいことじゃなくて、目隠しをして貰うってことぐらいだから」
「はぁ、それぐらいなら良いけど。それでも、昨日は見せて今日は見せないってどういうこと?」
「これも官能小説の表現に関わることだからだよ。表現における触覚の大切さを教える上で、見えない方がより鮮明になると思ってね」
「なるほど。ちょっと残念……いえ、そういうことなら仕方ないよな」
「そうそう。触れるだけでも御の字だと思ってくださいな。では、適当に君のシャツなりを取り出して顔に巻いてもらおうかな」
「はいはい。では、目は見えなくなったので思う存分触らせていただくとしましょうか」
「やだー、指の動きがワキワキしてて怖いー。では、まぁ、その女体を堪能していただきましょう」
「まずどこから~って、これは手かな? うわぁ、思ったより細い。スベスベというか平さがあるというか」
「……」
「二の腕までくると少し肉はついているけど、それでも男より細いかな。簡単に折れるってほどじゃないにせよ、やろうと思えばやれそうな」
「その発言は怖いよぉ。はい、腕は終わりで次はこっち」
「うん? 俺の足の上に置かれたのは……足かな?」
「結構自慢なんだよ。でも、綺麗にしてるつもりだけど臭ったり嫌なら次に移るから無理に触らなくても良いよ」
「そんなことないよ。ちょっと蒸れた足の裏は肉球みたいで面白い感触だし、お姉ちゃんの匂いなら、うん」
「ぅうぅぅ~~。そーいう言い方は狡いよ……。君は何度、私を恥ずかしさで焼こうとすれば気が済むの?」
「そんなこと言ってもねぇ。俺は何も見えてないから、好き勝手にこのふくらはぎの固くなったり柔らかくなったりする不思議な感覚を楽しませて貰う」
「ん、なかなかのお点前で。ん、ん……あぁっと、膝から上は、ちょっとストップ!」
「おや? そんな手で抑えるほど抵抗して、何かあるのかな?」
足が椅子の上から退けられて、お姉さんに手を取られる。
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