7人の勇者!勇者は仲間を選びたい!

はなぶさ 源ちゃん

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VS魔神軍 激闘編

6 迷宮都市 その2

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 都市へ入る許可は比較的簡単に取れた。
 シャリーが自分の分も含めた『偽の身分証明書』をあらかじめ用意していたからだ。

 迷宮都市自体はほぼ普段通りに機能しているようだった。
 『ほぼ』というのは、迷宮都市とその周辺の町や村はほぼ普段通りなのだが、それより外の領域との行き来が途絶えており、そのことに対する領主・ガイストからの説明が非常にあやふやなものであり、住民たちの間に小さな不安が蔓延しているからなのだ。

 そして俺たちは冒険者ギルドへ向かう。
 ここでギルドに登録しておいて、地下迷宮にもぐる予定だ。
 ナタコはそんな手間を経ずに突っ込んだらどうかと言ってきたが、わざわざ余計な騒ぎを起こさないでほしいとエミリーが頼み込むので、納得してくれたのだ。


 「さあ、ギルドでちゃちゃっと登録しちゃいましょう。
 私とエミリーは本来は冒険者ギルドに登録済みなのですが、本名で登録するともめるので、今回みんなと一緒に再登録します。
 明日香さんの協力を得て、ステータス擬装用の腕輪を作りましたので、みなさん身に付けてください。あまり目立ちすぎないよう中堅上位冒険者並みのステータスを提示するようになってます。」
 シャリーに案内されて冒険者ギルドに入っていく。

 シャリーとエミリーはこのギルドには来たことがあるそうなので、手続きのことなどはわかっているようだ。
 迷わずに受付の方に向かって歩いていき、俺たちもその後を付いていく。

 「へっへっへ、お前さんたち見ない顔だね。そこのお兄ちゃんやお姉ちゃんは初心者ぽいけど、ちゃんと冒険できるのかい?
 少し顔が赤くなったひげの戦士風のおっさんがにやにや笑いながらこちらに声を掛けてくる。
 これは、ラノベで定番となった冒険者ギルドでの初心者いじめか?!

 「きゃーーー!!何をするんですか?!!」
 その時受付の方から女性の悲鳴が聞こえ、その男も俺たちも声の方を慌てて見やる。

 「おい、じいさん!!お前さん何をやっているだ?!!」
 エミリーが全身から凄まじい怒りのオーラを発しながらじいちゃんの頭をひっつかんで宙に持ち上げている。

 「…ちょっと、受付の素敵なお姉さんにごあいさつを…。」
 「なあ、お姉さんのお尻を触るのがあいさつなのか?!!!」
 またやらかしたじいちゃんを持ち上げている右手からみしみしと頭を締め上げる痛そうな音が聞こえてくる。

 「待つのじゃ!!後でちゃんとエミリーたんにも『あいさつ』するから!」
 「いるかー!!!!」
 ごきごきごき!!と何かが壊れるような音がした後、じいちゃんの動きが止まった。

 「お嬢さん、すまない!連れが大変ご迷惑をおかけした!」
 じいちゃんをライピョンさんに手渡しすると、エミリーそしてシャリーがセクハラ被害に遭った魔族の受付嬢に頭を下げた。

 「…いえ、大丈夫ですから…。頭を上げてください。」
 俺たちより少し年上に見える美人受付嬢が完全にひきながらも何とか対応している。


 「おい、おっさん。俺たちがなんだって?」
 声に振り向くとナタコが俺たちにからんできたおっさんに歩み寄っている。
 やばい!おっさんの命が危ない!!

 「い、いえ…。あなた方は俺が思っていたよりずっと、ベテランの冒険者の方たちだったのですね♪
 おみそれしました!」
 エミリーの怒りのオーラから自分とはけた違いのグループだと察したらしいおっさんは急にへいこらしだした。

 「ふーん、特に用はないのだな…。」
 ナタコはそれを見て興味を無くしたらしく、受付に向かって歩き出した。
 よかった!おっさんの命的な意味で!!


 「…それでは、皆様には書類を書いていただいた後、鑑定の水晶球で能力鑑定させていただきますね。よろしくお願いします。」
 お姉さんも先ほどよりは落ち着いたようだけど、まだこわごわと言った感じで俺たちに対応している。
 「皆さまの中には見たところ、他国から来られた方もおられるようですが、母国語で記入していただくと自動的にこちらの言葉に変換されますので、ご安心ください。」
 清楚な感じの受付嬢がようやく落ち着かれたようだ。


 「すごいです!皆さん、ベテラン冒険者の方たちなんですね。」
 エミリー、シャリー、ライピョンさんが次々と鑑定を受けると受付嬢が俺たちを尊敬のまなざしで見てくれる。
 偽装の腕輪の効果でそこそこの冒険者と認識してくれているようだ。

 そして明日香の番になると…。
 「ひえええええ!!!待ってください!レベルが二〇〇超えってどれだけすごいんですか?!」
 表示を見た受付嬢が仰天して、明日香が戸惑っている。

 「え?おかしいです。明日香さんに調整してもらって本来の1/10のレベルで表示されるようにしたはずなのですが…。」
 慌てたシャリーさんが俺たちに囁いている。

 続いてナタコが鑑定を受けると…。
 「ええええええええ!!!レベル二〇〇超えの方がもうお一人ですか?!!!
 どうして、こんな幼いお嬢さんが?!!
 は?まさか、吸血鬼のような見た目若い種族の方ですね?!!
 申し訳ありません!!」
 受付嬢さんがナタコに一生懸命頭を下げている。

 ううむ、魔族は見た目では年齢がわからない人が多いのだね。
 後でアリーナ王女やライピョンさんに聞いたら、人間の町の冒険者ギルドだったらもっと揉めていたのではないかという話だった。

 そして、いよいよ俺の番だ。受付嬢は水晶球と俺の顔を何度か見比べた後、すごく同情するように
俺の耳元で囁いてくれた。
 「…頑張ってくださいね。」
 えええええ?!!そんなにひどい?!

 「え?お兄ちゃん、なにか問題があるの?」
 俺と受付嬢の様子が微妙なのに気付いた明日香が歩み寄ってくる。

 「え、お兄様…ご兄妹なのですか?」
 さらに俺と明日香をじっくり見比べた後、受付嬢は俺に真剣な顔で語りかける。
 「頑張ってくださいね!!」
 俺の冒険者用紙には 『レベル8』と書きこまれていた。
 フールとの戦闘で俺のレベルは82に上がっていた。
 シャリーの話のようにレベルが1/10に表示されるなら、適切な数字だ。

 ……ということは、明日香とナタコはレベル2000を超えるということ?!!
 傍で見るとレベル8の兄とレベル200超えの妹……同情されるわけだ!!

 半ば呆然としかけていた俺はまたもや受付嬢の上げた悲鳴に我に返った。

 「おじいさん!!こんなレベルで迷宮に入ろうとされないで下さい!!」
 鑑定が終わったじいちゃんは涼しい顔をしており、それと対照的に受付嬢が非常に厳しい顔をされている。
 じいちゃんの冒険者用紙には 『レベル2』と書きこまれている。
 ……変身前のじいちゃんは確かレベル21だった。
 後でシャリーに教えてもらったのだが、レベル1~3は完全な一般人のレベルで、レベル10前後までは初心者。10~30くらいが中堅冒険者で、それ以上が上級冒険者になるそうだ。

 ロジック王国の騎士団長がレベル40で、宮廷魔術師がレベル50だったわけだから、この迷宮としての冒険者のレベルが全体的に高いことがうかがえる。

 ちなみに俺たちの表示レベルは
俺:LV8 明日香:LV230 ライピョンさん:LV69 アリーナ王女:LV28 エミリー:LV80
 ナタコ:LV212 じいちゃん:LV2 シャーラ:LV61
 …なに、この格差パーティ?!!
 受付嬢が完全に目を白黒させているよ!!

 「あのう、そちらの『お兄さん』はまだしも、おじいさんが迷宮に入られるのはとてもお奨めしかねるのですが…。」
 受付嬢が非常に言いにくそうに伝えてくる。
 「大丈夫じゃ!エミリーたんがわしを守ってくれるもん♪」
 じいちゃん、何を言ってんの?!ん、エミリー?

 「え、エミリー…て?」
 「いや、エリーじゃ!!エリーたんはわしの孫のエミリーたんによく似ておるんで、ついつい、言い間違えるんじゃ♪」
 うん、エミリーとシャリーはそれぞれ『エリー』と『シャティ』という偽名を使ってるんだから、こんなところでばらさないで下さい!!

 「びっくりさせないで下さいよ。一瞬魔王様かと思ったじゃないですか…。
 そちらの女性が雰囲気が魔王様によく似ていらっしゃますから、仰天しましたよ♪」
 「…いやあ、間違えてもらえて光栄だね♪」
 エミリーは変装しているとはいえ、知り合いから見られたら一発でばれるレベルだ。

 「…ここだけの話ですけど…。」
 受付嬢が声を潜めて話し出す。

 「私、魔王様の大ファンなんです。うちの領主とは仲がいいとは言えませんが、魔王領全体に公平に目を配られているという話は聞きますし、なにより、グループでだけでなく、お一人で迷宮を制覇されたのは今のところ、エミリーさまだけなんですよ♪
 ああ、あの引き上げてこられた時の雄姿は今でも忘れられませんわ!!」
 キラキラとした視線で語る受付嬢を俺はやや引きながら見ていたが、いつの間にか俺の横にいたシャリーが口をはさんだ。

 「全くです!魔王様の戦われる雄姿はとても凛々しくてかっこいいのです。
 もう、見ているだけで、私の心臓がきゅんきゅんするんです♪」
 「ですよね~♪」
 うわお!!シャリーさんが同志を発見しちゃったよ!!
 その後しばし、エミリーの話題で二人は盛り上がったが、まもなくシャリーをエミリーが片手で持ち上げて、俺たちは迷宮に向かった。



 「迷宮饅頭はいかがですか♪」
 「迷宮の第二〇層から拾ってきた鉱石だよ♪」
 「お弁当はいかがでしょうか?」
 ……ええと、迷宮の第一層はだだっ広い中に屋台やいろいろお店があってその中をたくさんの人が行き来しているのだけれど…。

 「ああ、言い忘れてましたが、迷宮の第一層は完全に制覇済みで、今は一般人も入れる商店街と化しているのですよ。
 お土産もいろいろありますから、欲しいものがあれば見繕っておいて帰りに買いましょう。
 よかったら『迷宮第一層商店街地図』を見て、欲しいものがありそうな所へ行ってみますか?」
 「「「「「早く先へ進もう(みましょう)!」」」」」

 じいちゃん以外は当然のセリフを言った。
 うん、これ以上ここにいたらやる気が段々失せてきそうだよね…。

 「おおっと、お兄さん方は冒険者かな?
よかったらお守り代わりに『魔王様のぬいぐるみ』を買って付けていかないかい?
迷宮を単独制覇された魔王様のお守りのようなものだから、ものすごく人気があるんだ♪」
 気のよさそうなお兄さんの屋台には大小とりどりの『エミリーを模したぬいぐるみ』が並べてあった。

 「はい!ください!!」
 「わしもわしも!!」
 「ええと、私も欲しいです♪」
 シャリーと、じいちゃんとアリーナ王女があっさり買っている。

 それを見ていたエミリーは……

 『ぬいぐるみの攻撃』
 『エミリーはマジックポイントが減った』
 『エミリーは呆然としている…。』

 ……約三〇分後エミリーがようやく復活し、俺たちは迷宮の第二層へと入っていった。
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