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成功を望む男

優しい整形美女と出会う

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男はやっと出会ったこのチャンスを逃すまいと必死だった

道でハンカチを落としたのを拾ってもらうという古典的な

出会いであったが、こんな美人とは二度と出会えないと

何とかメアドを聞き出した


(整形で美女になった女性だが)

楽しく何を語ったか覚えていないが覚えているのは

どんないいことを言ったって結果を見せてよ

といわれたことだった


結果が伴っていないじゃないの、見せてよ

男は優しさが欲しかったので勇気と優しさを込めて粘土をこね

作品にして何度も失敗した最終作をプレゼントした

それまでに30個ぐらいは壊したり作ったりを繰り返しました


やっとできたものを見て彼女は(なってくれたようです)それまでの

努力を見ていたので合格をくれました


男はバラ色になった世界をはしゃぎまわりました


皆に紹介し、行きつけの店すべてで紹介し友達前部に見せて回りました


しかし彼女と翌春に喧嘩をしています


よく聞いていると彼女に与えるといったものを与えていないことが原因です


男は聞きます

「何が不満なんだ、家も上げた、プレゼントも、化粧品も、豪華な衣装も上げたじゃ
ないか」と


女性は言います


「くれたものにしか頭が働かないわけ、ここにあるものじゃなく、ここにないもの

に注目しないわけ」


男は勢い余って聞きます

「ここに無いものってなんだよ、そんな急にわかるもんか!」


女性はいいます


「貴方何のために高校や大学に行ったわけ、その頭はカボチャみたいに空っぽなの!」
「覚えるだけなら女だってできるわよ! その空っぽ頭を使いつくしてもう少しましにし
なさいよ!」

男は買い言葉を言い

お寺に怒ったまま瞑想に行ってしまいました

しかし怒ったままでは瞑想など出来るわけがありません

住職に冷静になるように諭され、滝にあたり冷静さを取り戻し休憩室で冷静さを取り戻し
瞑想室で瞑想をして彼女の欲しがっているものがものではないことにようやく気付きました

恋人解消寸前で留まりました

家は上げていなかったな、と気づき 自分が悪かったので謝ることにする男でした



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