水道 実 異世界で悩み行動する

斉藤 太郎

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3章

私は特別?

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私は特別?青は特別?


ある星の場所で青水晶を拝んでいる人たちがいました


髪を青に染めています


青教団でしょうか、外からはわかりません


水晶に何かが書いてあります



近くに寄って読んでみましょう

何々、「青以外は敵だ、信じるな」

「青は選ばれし者、他の人は全て敵」などと書いてあります


こんなものを毎日拝んでいたらおかしくなるのも当然です


グループの中はとっても仲良しさんです


A 「俺たちは特別なんだ、何をやってもいいんだ」


B 「他の奴らはみんな敵だ、殺しと盗み以外なんでもやっていいんだ」


C 「俺たちは選ばれているんだ、青の教祖がそういった」

D 「だからいっぱい捧げるように言ったんだ」

C 「何を捧げるんだ、E「いろいろとあるんだって」

D 「何だろうな、大人になったら教えるって聞いたけど」


でもグループ以外の子と仲良くしません


というか嫌われています

他の子はみんな敵だと、水晶に書いてあったからです

余裕があるときだけは仲良くしていましたが
捧げ物が足りないからと強引に持って行ったそうです



それからはなぜだか石を投げられたり、窓が割られたりするように
なりました

仕方ないわね、青の子供じゃ


「やーい青の馬鹿野郎」

「もう顔も見たくない」

「もう二度と顔を見せるなよ」

荷物がぶつかって来ました、誰も声を掛けてくれません

何もないと思ったところで転びました、誰も助けてくれません

他の人より高い値段で買わないといけませんでした

雇ってくれません、足元を見られたような値段でしか給料がもらえません

胸が突然動悸を始めました、どこかで誰かがいい気味だと言っています

急な腹痛です、どこかで誰かがいい気味だと言っています


青の子どもたちが苛められても、誰も味方なんかしません。


「畜生、水晶に書いてあったとおりだ、青以外はみんな敵だ」

こうして青のグループは他の子供たちにしょっちゅう苛められていました

ある日のことです

青の子供たちは公園を独り占めにすることにしました

青の子供たちは力を合わせて、他の子供たちを追い出しました

でもそれだけでは負けそうだったので、普通の子達にも手伝ってもらいました

後から怒られました、「どうして手伝ってもらったの!自分たちで出来なかったの!」

怒られましたが、納得してもらえませんでした


仕方なく、次の日一時的に来ないようにお願いしました

良い子ばかりだったからか
「仕方ないよ、怒ってるときは聞いてくれないもんね」

と言ってくれました


「あっち行けこれからは青だけの公園なんだ、入ってくるな」

「どうしてだよ、共有財産なんだぞ何が問題なんだ」

「そう決まったからだよ、分かったか!」

「わからないよ、共有財産の公園にそんな決まりはないはずだ」

ガヤガヤして口論になりました

数日後大人たちがやってきて仲裁することになりました

「子供の喧嘩に大人がでるんだ、へー」

「なにおう、お前等青が公園を独り占めにするからこんなこと
になるんじゃないか」

「おおまたやるか、こっちは何時でもいいぞ」

「俺たち青は何時も苛められている特別な存在なんだ
だから自分たち青だけの公園が必要なんだ」

「そんなに言うならまたやるか!」


「やめなさいよ、そんなに喧嘩したら皆に迷惑よ」

止める人がいます


囃し立てているだけの人もいます

無責任です

やれやれー

青も頑張れ

普通も頑張れ

とにかく喧嘩しろ

煩いです、娯楽が喧嘩しかないのでしょうか


遂に一緒に追い出した普通の子供たちも加わって石投げが始まりました

「他の誰も苛められないのに、自分たちばかり苛められる」

「やっぱり自分たちは特別なんだ」

「仲間にさえ裏切られる、もう嫌だ!」

よりいっそうそう思いました


大人たちによる仲裁
「それでは始めるこの公園の共有財産の使い方について」

「青の代表者 僕たちはいつも苛められます、安心して遊べる場が必要です」

「普通の代表者 彼らは自分たちを特別だと思って威張ったり、法に反したり
しても謝らない、そして敵対するから仕方なくそう応じてるだけだ」

結局
公園は普通の人が多く使うことに決まりました



青の子供たちはそれからずうっといじめられました

ああなんて可愛そうなんでしょう

もしかして何千年も、一万年も

なんてかわいそうでしょう

もし君が青の子供たちを可愛そうだと思うなら


青の子供たちに伝えてよ

相手を敵だと思えば自分も敵だと思われるよ!

公園を独り占めにしたら、嫌われるよ!

それって君たちが特別だからじゃないんだよ!


なにも人身御供を伝統にしなくても!


この文章はある特定の人を差別する意図は全くありません
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