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第1章 貴族編
8.キリの孤児院
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私は、ミユとのんびりした生活を楽しんでいた。ミユは、白魔導士として出来る事を行っており、充実しているようだ。私は、ミユの喜ぶ顔を見ていいるだけで、嬉しかった。
でも、私も、何か、世の中に役立つことをしてみたくなった。そして、昔の事を思い出していた。そう、私がこの異世界に遣って来た時のことだ。
勇者として、召喚されたのに、それを闇に葬られた。暴漢者たちに襲われた少女の身体を借りて、今の私がいる。確かに、神殿での神官たちの仕打ちには、腹立たしいが、その復習をしても何も得ることがない。それよりも、私の身体の持ち主の様な可哀そうな子供をなくす方が、この身体への恩返しではないだろうか?
私は、生活に困っている子供たちが、楽しく生活できる場所を作ってみたくなった。
「ねえ、ミユ、私、孤児院を作ってみたくなったの」
「急に、どうしたの?」
私は、これまで、姉のキリにさえ告げていなかった秘密をミユに話すことにした。
「実は、私は、ミユと同じように、別の世界から、召喚されたの」
ミユは、特にびっくりすることもなく、私の話を普通に聞いていた。
「知っていたわよ」
「えっ、どうして?」
「同じ世界から来たことは、直ぐに分かったわ。キリの異常な魔法総量に、勇者の証である聖剣を使うことが出来ることからも、疑いようがないわ」
「実は、それだけではないの。召喚された時は、以前の世界のままの姿で、年老いた老人だったの。それで、神官達がガッカリして、転生してしまったの。それで、今の身体になったのよ」
「そうなの。でも、いいじゃない。キリが悪い訳じゃないから、それで、神官達に復讐するの?」
「いいえ、それは、しないわ。私は、転生したときに路地に倒れていたの。それを姉のキリが助けてくれたの」
「そうなの。それで、その身体の少女の記憶はあるの?」
「元の少女は、もうほぼ死んでいたので、全く、その少女の記憶はないの。だから、私の記憶だけなの」
「そうなの。可哀そうな子供だったのね」
「そうなの。それで、そんな境遇の子供が少しでも減って欲しいから、孤児院を作って、保護したいの」
「いいと思うわ。私も、応援するわ」
「ありがとう」
私は、今まで、秘密にしていたことをミユに打ち明けて、少しほっとした。そして、ミユが、今まで通り、接してくれることが、嬉しかった。
魔法学院を卒業してから、時間だけが過ぎていく感じがしていたが、孤児院を作るという目的が出来て、なんだか、生きている感じがして来た。
早速、動き出すことにした。まず、施設の確保だ。ローザにに思念伝達で、連絡を取った。
「キリだけど、今、いいかしら?」
「はい、何でしょうか?」
「実は、孤児院を作って、生活に困っている子供たちを支援したいと思っているの。どこかにいい、土地はないかしら?」
「それなら、治安は悪いですが、スラムになっている場所はどうでしょうか?」
「それで、いいわ。直ぐに、買い取ってくれる」
「はい。直ぐに手配します」
暫くすると、ローザから、連絡が入ったので、直ぐに、転移魔法で、ローザの元に移動した。
「ローザ、案内してくれる」
「はい。こちらです」
ローザは、細い路地を進んで行った。すると、表通りから、それほど、離れていないのに、寂れた家並みが現れた。もう、いつ崩れてもおかしくないような家ばかりだ。
「 キリ、ここです。この辺りすべて、買い取りました」
ローザが、指さしたところには、空屋が数軒立っていた。私は、土魔法で、建物を崩して、言われた場所一帯を5mほどの高い塀で取り囲んだ。そして、土地を平らにして、更地に変えた。
「ローザ、この場所でいいのね」
「はい、塀で囲まれた場所で、間違いありません」
「ありがとう」
「孤児も集めましょうか?」
「お願いできる?」
「はい、いいですよ」
ローザと別れて、私は、更地の上に孤児院を作った。皆が一堂に集まれる講堂や食堂を作り、宿泊できる建物や学習ができる教室に、本を借りるための図書館を作った。
私は、もう一度、ローザに思念伝達で、連絡を取った。
「ローザ、もう一つ、お願いがあるの」
「はい、何でしょうか?」
「孤児院で、働いて貰える人を雇いたいの。住み込みが出来る人がいいわ。そして、子供が好きな人がいいわ」
「はい、それは、もう、手配済みです。多分、必要だと思って、勝手に動きました」
「ありがとう。それ以外にも、必要な事があれば、やってくれる?」
「はい、大丈夫です。孤児院は、神殿の管轄なので、神殿にも、キリ商店として、申請済みです。許可も、下りています。と言っても、お布施次第なのですが」
「いいわよ。費用は、いくらかかっても、構わないわ。でも、それは、別会計として管理しておいてね」
「はい、分りました。また、時期を見て、報告させていただきます」
私は、ローザとの思念伝達を切った。やっぱり、ローザに頼んで、良かったわ。でも、孤児院の許可を神殿で取らないといけないなんて、意外だわ。
そういえば、治療するのも、神殿だったわね。この国がダメなのは、神殿がだめだからね。きっとそうよ。
でも、私も、何か、世の中に役立つことをしてみたくなった。そして、昔の事を思い出していた。そう、私がこの異世界に遣って来た時のことだ。
勇者として、召喚されたのに、それを闇に葬られた。暴漢者たちに襲われた少女の身体を借りて、今の私がいる。確かに、神殿での神官たちの仕打ちには、腹立たしいが、その復習をしても何も得ることがない。それよりも、私の身体の持ち主の様な可哀そうな子供をなくす方が、この身体への恩返しではないだろうか?
私は、生活に困っている子供たちが、楽しく生活できる場所を作ってみたくなった。
「ねえ、ミユ、私、孤児院を作ってみたくなったの」
「急に、どうしたの?」
私は、これまで、姉のキリにさえ告げていなかった秘密をミユに話すことにした。
「実は、私は、ミユと同じように、別の世界から、召喚されたの」
ミユは、特にびっくりすることもなく、私の話を普通に聞いていた。
「知っていたわよ」
「えっ、どうして?」
「同じ世界から来たことは、直ぐに分かったわ。キリの異常な魔法総量に、勇者の証である聖剣を使うことが出来ることからも、疑いようがないわ」
「実は、それだけではないの。召喚された時は、以前の世界のままの姿で、年老いた老人だったの。それで、神官達がガッカリして、転生してしまったの。それで、今の身体になったのよ」
「そうなの。でも、いいじゃない。キリが悪い訳じゃないから、それで、神官達に復讐するの?」
「いいえ、それは、しないわ。私は、転生したときに路地に倒れていたの。それを姉のキリが助けてくれたの」
「そうなの。それで、その身体の少女の記憶はあるの?」
「元の少女は、もうほぼ死んでいたので、全く、その少女の記憶はないの。だから、私の記憶だけなの」
「そうなの。可哀そうな子供だったのね」
「そうなの。それで、そんな境遇の子供が少しでも減って欲しいから、孤児院を作って、保護したいの」
「いいと思うわ。私も、応援するわ」
「ありがとう」
私は、今まで、秘密にしていたことをミユに打ち明けて、少しほっとした。そして、ミユが、今まで通り、接してくれることが、嬉しかった。
魔法学院を卒業してから、時間だけが過ぎていく感じがしていたが、孤児院を作るという目的が出来て、なんだか、生きている感じがして来た。
早速、動き出すことにした。まず、施設の確保だ。ローザにに思念伝達で、連絡を取った。
「キリだけど、今、いいかしら?」
「はい、何でしょうか?」
「実は、孤児院を作って、生活に困っている子供たちを支援したいと思っているの。どこかにいい、土地はないかしら?」
「それなら、治安は悪いですが、スラムになっている場所はどうでしょうか?」
「それで、いいわ。直ぐに、買い取ってくれる」
「はい。直ぐに手配します」
暫くすると、ローザから、連絡が入ったので、直ぐに、転移魔法で、ローザの元に移動した。
「ローザ、案内してくれる」
「はい。こちらです」
ローザは、細い路地を進んで行った。すると、表通りから、それほど、離れていないのに、寂れた家並みが現れた。もう、いつ崩れてもおかしくないような家ばかりだ。
「 キリ、ここです。この辺りすべて、買い取りました」
ローザが、指さしたところには、空屋が数軒立っていた。私は、土魔法で、建物を崩して、言われた場所一帯を5mほどの高い塀で取り囲んだ。そして、土地を平らにして、更地に変えた。
「ローザ、この場所でいいのね」
「はい、塀で囲まれた場所で、間違いありません」
「ありがとう」
「孤児も集めましょうか?」
「お願いできる?」
「はい、いいですよ」
ローザと別れて、私は、更地の上に孤児院を作った。皆が一堂に集まれる講堂や食堂を作り、宿泊できる建物や学習ができる教室に、本を借りるための図書館を作った。
私は、もう一度、ローザに思念伝達で、連絡を取った。
「ローザ、もう一つ、お願いがあるの」
「はい、何でしょうか?」
「孤児院で、働いて貰える人を雇いたいの。住み込みが出来る人がいいわ。そして、子供が好きな人がいいわ」
「はい、それは、もう、手配済みです。多分、必要だと思って、勝手に動きました」
「ありがとう。それ以外にも、必要な事があれば、やってくれる?」
「はい、大丈夫です。孤児院は、神殿の管轄なので、神殿にも、キリ商店として、申請済みです。許可も、下りています。と言っても、お布施次第なのですが」
「いいわよ。費用は、いくらかかっても、構わないわ。でも、それは、別会計として管理しておいてね」
「はい、分りました。また、時期を見て、報告させていただきます」
私は、ローザとの思念伝達を切った。やっぱり、ローザに頼んで、良かったわ。でも、孤児院の許可を神殿で取らないといけないなんて、意外だわ。
そういえば、治療するのも、神殿だったわね。この国がダメなのは、神殿がだめだからね。きっとそうよ。
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