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第1章 貴族編
19.キリの統治
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私達の領地で、初めての収穫が得られた。2年間は、納税の義務を免除しているので、すべてを市場価格の2割増しで、買い上げることにした。
これによって、農民たちは、収穫して農作物の売り上げがすべて自分たちの収入となり、生活にゆとりが生まれた。余ったお金で、市場で、色々な物を買い始めた。すると、市場は、活気を取り戻して、領地全体が潤ってきた。
このことは、直ぐに、他の領地にも噂として流れ、商人たちが珍しい物を持って、市場に売りに来た。
「ねえ、キリ。他の領地の商人が物を売りに市場に来ているようだけど、自由にさせておいていいの?」
「そうねぇ、今は、税金を取らないでおこうと思っているの。でも、何も、言わないと、元からいる市場の人たちの収益が心配ね」
「そうよ。他の領地の商人に、売り上げを横取りされて仕舞うわよ」
「私達の領民が苦しむのは、だめね。そうだ、市場を取り仕切っているのは、商業ギルドね。それとなく、聞いて見るわ」
私は、ミユの心配を払拭するために、元商業ギルドの従業員だったローザに相談することにした。
「キリだけど、今、いいかしら?」
「ええ、大丈夫です。何か、在りました?」
「実は、他の領地の商人が市場に入り込んでいるみたいなの。どうしたらいいかしら?」
「その他の領地の商人は、この街の商業ギルドに加盟していないのですか?」
「そうみたい」
「それは、不味いですね。本来は、商業ギルドが、取り締まらないといけないのに、何をしているのかしら?」
「もし、商業ギルドが黙認しているとしたら、どうしたらいい?」
「それなら、領主として、キリ様が、商業ギルド長を処分すべきです」
「そうね。それで、商業ギルドには、自衛のための兵士はいるの?」
「多分傭兵として、雇っていると思います」
「そうか、それなら、こちらも、兵士を揃えないといけないわね」
「それがいいです」
私は、ローザとの思念伝達を切った。まずは、商業ギルドに行かないといけないわね。
私は、パープルの背に乗って、商業ギルドに向かった。
商業ギルドの受付に、商業ギルド長への面会を申し出た。
「私は、領主のキリと言うが、ギルド長を呼んで貰いたい」
「分かりました。暫く、お待ちください」
受付の係は、直ぐに、2階のギルド長に声を掛けた。
呼びに行った受付の係が下に降りてから、かなり時間が経つのに当のギルド長は、一向に現れない。
「仕方がない。こちらから行くぞ」
「うん。行こう!」
私とパープルは、階段を登って、ギルド長の居る部屋の前までやって来た。すると、部屋の前には、傭兵らしき者が数名いた。
「通して貰おうか」
「暫く、お待ちください」
私は、停止しようとする者の手を払いのけて、ドアを開けて中に入って行った。
「ギルド長は、居るか!」
私の声に驚いて、立ち上がる者がいた。多分、あれが、ギルド長だろう。その周りには、数名の兵士が取り囲むように立っていた。
「邪魔するよ」
私は、許可も取らずに、ギルド長の前にあるソファに腰を掛けた。
「すみません。先客がいるのですが?」
ギルド長は、自分の護衛の兵士に囲まれていると思っていたが、そうではないようだ。
「すまないが、私を優先してくれ」
「何を言っているんだ!」
兵士の一人が怒って、こちらを睨んだ。
「お前は、私を知らないのか?」
「誰だと言うんだ!」
「俺は、この領地の領主のキリだ!」
「えぇ、領主様が、護衛もなく、一人で、商業ギルドに来るなんて、うそだろ」
兵士は、驚いて、ギルド長の方を向いた。
「はい、領主のキリ様です」
「本当か? 仕方がない。一旦、引き上げるぞ」
兵士達は、皆揃って、下に降りて行った。
「ありがとうございます」
「とんだ災難だったな」
「はい。他の領地の商業ギルドから、来た者たちです。ここでの商売を自由にさせろと、脅迫されていたのです」
「ここでの登録料を貰って商売をさせればいいだろう」
「いえ、それが、タダだと言うんです。それでは、これまで商業ギルドに参加していた商人に申し訳なくて抵抗していたのです」
「そうか。でも、もう既に、多くの商人が市場に乱入しているようだが、知っているか?」
「はい。知っています。でも、私どもには、市場を守る兵士がいません」
「それなら、何故、私に相談しなかったんだ」
「すみません」
商業ギルド長は、名をキーノと言って、気が弱い人物だった。その人物にさえ、当てにならない領主と思われていたようで、恥ずかしかった。
新しい領主は、貴族になったばかりの新参者だから、頼りにならないと思われたみたい。
でも、これからは、頼られる領主にならなければ。その為にも、まずは、兵士の確保が必要だ!
私は、久しぶりにダンジョン内に設置した基地に転移魔法で移動した。
以前から、大気中のマナ濃度を下げるために一定数のマナドールを使って、ダンジョン内の魔物を討伐させてきた。それによって、AI搭載のマナドールの戦闘能力を挙げて来た。当初の目的のマナドール1体で、オーク1匹を倒せるようにすることは、達成できていた。
私は、AI開発の全体のリーダーのコローギに話を聞くことにした。現在の状況を知るためだ。
これによって、農民たちは、収穫して農作物の売り上げがすべて自分たちの収入となり、生活にゆとりが生まれた。余ったお金で、市場で、色々な物を買い始めた。すると、市場は、活気を取り戻して、領地全体が潤ってきた。
このことは、直ぐに、他の領地にも噂として流れ、商人たちが珍しい物を持って、市場に売りに来た。
「ねえ、キリ。他の領地の商人が物を売りに市場に来ているようだけど、自由にさせておいていいの?」
「そうねぇ、今は、税金を取らないでおこうと思っているの。でも、何も、言わないと、元からいる市場の人たちの収益が心配ね」
「そうよ。他の領地の商人に、売り上げを横取りされて仕舞うわよ」
「私達の領民が苦しむのは、だめね。そうだ、市場を取り仕切っているのは、商業ギルドね。それとなく、聞いて見るわ」
私は、ミユの心配を払拭するために、元商業ギルドの従業員だったローザに相談することにした。
「キリだけど、今、いいかしら?」
「ええ、大丈夫です。何か、在りました?」
「実は、他の領地の商人が市場に入り込んでいるみたいなの。どうしたらいいかしら?」
「その他の領地の商人は、この街の商業ギルドに加盟していないのですか?」
「そうみたい」
「それは、不味いですね。本来は、商業ギルドが、取り締まらないといけないのに、何をしているのかしら?」
「もし、商業ギルドが黙認しているとしたら、どうしたらいい?」
「それなら、領主として、キリ様が、商業ギルド長を処分すべきです」
「そうね。それで、商業ギルドには、自衛のための兵士はいるの?」
「多分傭兵として、雇っていると思います」
「そうか、それなら、こちらも、兵士を揃えないといけないわね」
「それがいいです」
私は、ローザとの思念伝達を切った。まずは、商業ギルドに行かないといけないわね。
私は、パープルの背に乗って、商業ギルドに向かった。
商業ギルドの受付に、商業ギルド長への面会を申し出た。
「私は、領主のキリと言うが、ギルド長を呼んで貰いたい」
「分かりました。暫く、お待ちください」
受付の係は、直ぐに、2階のギルド長に声を掛けた。
呼びに行った受付の係が下に降りてから、かなり時間が経つのに当のギルド長は、一向に現れない。
「仕方がない。こちらから行くぞ」
「うん。行こう!」
私とパープルは、階段を登って、ギルド長の居る部屋の前までやって来た。すると、部屋の前には、傭兵らしき者が数名いた。
「通して貰おうか」
「暫く、お待ちください」
私は、停止しようとする者の手を払いのけて、ドアを開けて中に入って行った。
「ギルド長は、居るか!」
私の声に驚いて、立ち上がる者がいた。多分、あれが、ギルド長だろう。その周りには、数名の兵士が取り囲むように立っていた。
「邪魔するよ」
私は、許可も取らずに、ギルド長の前にあるソファに腰を掛けた。
「すみません。先客がいるのですが?」
ギルド長は、自分の護衛の兵士に囲まれていると思っていたが、そうではないようだ。
「すまないが、私を優先してくれ」
「何を言っているんだ!」
兵士の一人が怒って、こちらを睨んだ。
「お前は、私を知らないのか?」
「誰だと言うんだ!」
「俺は、この領地の領主のキリだ!」
「えぇ、領主様が、護衛もなく、一人で、商業ギルドに来るなんて、うそだろ」
兵士は、驚いて、ギルド長の方を向いた。
「はい、領主のキリ様です」
「本当か? 仕方がない。一旦、引き上げるぞ」
兵士達は、皆揃って、下に降りて行った。
「ありがとうございます」
「とんだ災難だったな」
「はい。他の領地の商業ギルドから、来た者たちです。ここでの商売を自由にさせろと、脅迫されていたのです」
「ここでの登録料を貰って商売をさせればいいだろう」
「いえ、それが、タダだと言うんです。それでは、これまで商業ギルドに参加していた商人に申し訳なくて抵抗していたのです」
「そうか。でも、もう既に、多くの商人が市場に乱入しているようだが、知っているか?」
「はい。知っています。でも、私どもには、市場を守る兵士がいません」
「それなら、何故、私に相談しなかったんだ」
「すみません」
商業ギルド長は、名をキーノと言って、気が弱い人物だった。その人物にさえ、当てにならない領主と思われていたようで、恥ずかしかった。
新しい領主は、貴族になったばかりの新参者だから、頼りにならないと思われたみたい。
でも、これからは、頼られる領主にならなければ。その為にも、まずは、兵士の確保が必要だ!
私は、久しぶりにダンジョン内に設置した基地に転移魔法で移動した。
以前から、大気中のマナ濃度を下げるために一定数のマナドールを使って、ダンジョン内の魔物を討伐させてきた。それによって、AI搭載のマナドールの戦闘能力を挙げて来た。当初の目的のマナドール1体で、オーク1匹を倒せるようにすることは、達成できていた。
私は、AI開発の全体のリーダーのコローギに話を聞くことにした。現在の状況を知るためだ。
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