キリの異世界探検( Kiri's Otherworldly Exploration)

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第3章 教会(陰謀)編

41.魔人の謎

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 シンビームから、思念伝達で連絡が入った。

 「キリ様、以前依頼された神具と魔法陣について、少し情報が入りました」

 「何か分かったの?」

 「どうも、あの神具はリーグリ王国の遺跡にあった物らしいです。書籍のデータベースに記載がありました」

 「そうか。あのリーグリ王国の遺跡か」

 「そうです。でも、魔法陣については、古代の魔法陣と分かっただけです」

 「そう。申し訳ないけど、もう少し、研究して貰えるかしら」

 「はい、分りました」

 私は、シンビームとの思念伝達を切った。

 いつも、トラブルの元は、リーグリ王国の遺跡ね。あの国の神殿は異常だったわね。

 確か、リーグリ王国は、国王は、名ばかりで、実質的には神殿長がすべての権力を把握していたのだったわね。

 そして、商業ギルドも、冒険者ギルドも、従業員は、すべて、神官だったわね。

 今回も、神殿長の計画というわけね。でも、魔人を復活させて、何をしたいのかしら? もしかしたら、魔王の復活を考えているの?

 急に不安になった。以前自由にした魔人って、どうなったのかしら?

 確かイニョウプスとか、言っていたわね。

 「あっ、そうだ。パープルの仲間に監視して貰っていたわね。何も、連絡がないということは、問題ないはずね」

 私は、独り言をつぶやいていた。思わず、周りを見渡したが、城の自分の部屋なので、誰もいなかった。

 「パープル、ちょっと、来て!」

 「何? キリ」

 「以前、パープルの仲間に魔人を監視して貰っていたわね」

 「今も、やっているよ」

 「その魔人、今どこにいるか、わかる?」

 「ちょっと、待ってね」

 パープルは、仲間に確認しているようだ。

 「分ったよ。リーグリ王国にいるよ」

 「もう少し、詳しく分からない?」

 「リーグリ王国の王宮に居るよ」

 「えっ、本当に王宮なの」

 「そうだよ」

 私は、少し驚いてしまった。まさか、王宮にいるなんて、そんなこと考えていなかった。

 私は、いそいで、ローザとの思念伝達で、連絡した。

 「ローザ、至急、確認したいことがあるの」

 「キリ、慌てて、どうしたの?」

 「実は、最近復活した魔人が、リーグリ王国の王宮に居るみたいなの」

 「それは、初耳ね」

 「それで、以前、お願いしていた教会についての情報を至急確認したいの」

 「分かったわ。今、分っていることを直ぐに送るわ。それから、情報共有の為にデータベースにも登録しておくね」

 「ありがとう。それから、これも、急いで、欲しい事なんだけど、古代魔法について、研究している人を探して欲しいの」

 「分かったわ」

 私は、ローザとの思念伝達を切った。

 「ローザに、任せていたけど、私自身が、調査に言った方がいいのかも?」

 私は、ミユにも、予め報告しておくことにした。思念伝達でミユに連絡を取った。

 「ミユ、ちょっと、大変なことになっているの」

 「どうしたの? 実は、以前、自由にしていた魔人が、リーグリ王国の王宮に居るらしいの」

 「あれ、どこかのダンジョンに隠れているのではなかったの」

 「私も、そうだと思っていたのでけど、それは、勝手な考えだったみたい」

 「そうね。どこに居るようにとか、約束していないものね」

 「ミユの言う通りよ。結局、何も約束していなかったみたいなものね」

 「どうして、キリは、信用してしまったの?」

 「分からないの。でも、あの時は、危険な魔人だとは、思っていなかったの」

 「まあ、でも、まだ、何か、事件を起こしたわけでもないから、取り返しのつかないミスではないわ」

 「ミユに、そう言って貰えると、少しは、気が楽になったわ。それでね。私自身で、リーグリ王国の王宮に調査に行こうと思っているの」

 「一人で、危険な事はないの?」

 「勿論、パープルにも、一緒に行って貰うわ」

 「そうね。キリが育成していた隠密チームは、どうなの?」

 「一部は、既に派遣しているの。でも、そこからの情報がないまま、今の様なことになってしまっているの」

 「そうか。まだまだ、能力不足なのかもしれないわね」

 「危険な事はしないわ。だから、安心していて」

 「分かったわ。無事、帰って来てね」

 「はい」

 私は、ミユに了解して貰えたので、少しは、落ち着いた。

 「パープル、私を助けてね」

 「うん」

 私達は、リーグリ王国の王宮の近くのキリ商店に転移魔法で移動した。

 「さてと、此処からは、隠密魔法で、姿を消して移動するわね」

 「いいよ」

 パープルも、神具で隠密魔法を掛けた。私も、隠密魔法を掛けて、姿を消した。そして、用心のために、闇魔法で、結界を張って、防御した。そして、魔人からの攻撃を想定して、更に光魔法での結界も張っておくことにした。

 「準備は、いい? 行くよ」

 「私の背に乗ってね」

 「乗ったよ」

 「行くよ」

 私は、いつものようにパープルの背に乗って、王宮に移動した。そして、すぐさま、スキル探索で、王宮の内部を調査した。特に、魔人が居る場所の特定と、特殊な神具の存在を調べた。

 神具については、特別な物は、見つからなかった。しかし、魔人の存在は、直ぐに見つけることが出来た。

 魔人は、一人で、部屋の中にいた。特に、動きはなさそうだから、近くの神殿に移動することにした。
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