キリの異世界探検( Kiri's Otherworldly Exploration)

無似死可

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第3章 教会(陰謀)編

58.赤の稲妻と散歩

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 私は、勇者パーティのホワイト・ドラゴンのランクアップを目指して、ダンジョンの魔物を狩って来た。

 その時、途中で出会った赤い稲妻という初心者パーティを陰ながら応援していた。

 あのパーティーは、あれから、どうしたのかな? 少し、気になったので、まだ、ダンジョンに転移魔法で移動した。前回、帰る時にダンジョンの近くに転移魔法用の魔法陣を描いておいたので、楽に移動できた。

 今回は、私とパープルだけで、後の偽のメンバーは、連れてきていなかった。

 ダンジョンの入り口で、私は、スキル探索で、ダンジョン全体を調査した。すると、以前、魔物を抑え込んだ第5階層までは、以前とそれほど変化がないことが分かった。つまり、魔物の急激な増加は、見られなかった。

 第3階層に、冒険者が居ることが分かった。少し、気になったので、少し、制度を挙げてスキル探索を実施した。すると、第3階層に居る冒険者は、赤の稲妻というパーティだと、分かった。

 「あら、赤の稲妻も、来ているみたい」

 「そこまで、行こう」

 私は、パープルの背に乗って、赤の稲妻の戦っている場所まで、連れて行って貰った。

 「戦いの最中みたいね。少し、待つね」

 「うん」

 赤の稲妻は、前面に現れた5体のオークを相手に頑張って戦っていた。

 「少し押されているね」

 「手伝う」

 パープルは、後方に居たオーク2体を一瞬で、狩った。そして、何事もなかったかのように、私の横に戻って来た。

 「これで、3対3ね」

 「うん。大丈夫」

 後方のオークが居なくなったことに、赤の稲妻は、気づかないようだ。でも、戦力が均衡したことは感じているようだ。

 「ドリャー」

 ジュンが、先頭に立っていたオークに切りつけた。

 「火球ファイアーボール

 そこに、黒魔導士が、火魔法を放った。嫌な臭いと共にオーク1体が焼かれた。暫くして、燃え尽きた。

 残り2体となり、少し、余裕が出来たように見えた。しかし、それまでの戦いで、戦士のジュンに疲労の色が見えて来た。
 
 「大丈夫かなぁ」

 「うん。大丈夫」

 パープルは、私の心配を他所に、安心しているみたい。多分、いざとなったら、残りのオークも狩ってしまうつもりだわ。

 私は、ジュンに光魔法で、結界を張って、防御力を高めたあげた。それから、赤のポーションを1本、ジュンに向かって投げた。

 「ポーションよ。受け取って!」

 「ありがとう」

 ジュンは、旨く、赤のポーションを受け取って、素早く飲み干した。体力が、一気に回復したようだ。

 暫くして、赤の稲妻は、残りの2体も倒した。

 「助かったよ」

 ジュンが、私の方を振り返って、感謝の声を掛けて来た。

 「気にしないで!」

 赤の稲妻は、魔物から、証拠品を切り取ってから、私達の方に歩いて来た。

 「今日は、2人だけ?」

 ジュンが、私達が、パーティとして、ダンジョンに来ていないのを不思議そうに見ていた。

 「今日は、散歩しに来ただけよ」

 私が、ジュンに説明した。

 「えっ、ダンジョンに散歩って、そんなに気楽に来れるものなの?」

 「えぇ、ダンジョンは、慣れているし、パープルもいるから、ダイジョブなの」

 「そうですか。時間があるのなら、一緒に潜りませんか?」

 「いいの? 邪魔にならない?」

 「一緒に居て貰えれば、安心です」

 私は、赤の稲妻の防具や武器をスキル鑑定で、簡単に調べた。

 「装備が、十分じゃないわ」

 私は、アイテムボックスの中から、適当な武器や防具を取り出して、赤の稲妻に見せた。

 「これは凄い!」

 「大したことないわ。良かったら、使ってみる?」

 「良いのですか?」

 「良いわよ。お試しね」

 赤の稲妻のメンバーは、気に入った防具や武器を身に着けて使い勝手を調べている。

 「あっ、そうだ。これは、あげるよ」

 私は、アイテムボックスを1個ずつ、3人にあげた。

 「良いのですか? 高価な物ではないですか?」

 「私が作った物なので、タダ見たいな物よ」
 
 「アイテムボックスを造れるのですか?」

 「そうよ。どうして?」

 「でも、それって、錬金術師の仕事でしょ」

 「昔、習ったの」

 赤の稲妻の3人は、お互いの顔を見合わせて、不思議そうにしていた。

 「装備も整ったみたいだから、一緒に散歩する?」

 「はい、お願いします」

 ジュンは、素直に私の声に従った。

 私は、3人の様子を眺めながら、少し、危険だと感じた時だけ、手助けをした。

 いつの間にか、第5階層を超えて、第7回層にまで、達していた。

 「ジュン、そろそろ、休憩しない?」

 「まだまだ、大丈夫ですが、休みますか」

 私は、アイテムボックスから、テーブルや食事の用意などを出して並べて行った。

 「凄い。本格的ですね。それに、そのアイテムボックスは、どれだけ、入るのですか?」

 「そうね。城1つ分ぐらいかな? でも、気にしたことないから、正確には、分からないわ」

 私は、適当に誤魔化して、説明を切り上げて、食事を勧めた。

 「「いただきます」」

 皆で、楽しく食事をした。赤の稲妻のメンバーとも、浸しくなった。

 食事後も、一緒に、ダンジョンの中を散歩した。今回の散歩で、赤の稲妻のランクは一気に上がったようだ。

 でも、肝心の私達のパーティのランクアップは、次回までのお預けね。
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