キリの異世界探検( Kiri's Otherworldly Exploration)

無似死可

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第4章 教会(対決)編

65.リーグリ王国の軍港

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 私は、教会からの使者にうまく対応することが出来ずに、却って、敵対的な言葉を帰してしまった。

 私の隠密チームの活動が教会にばれてしまうと、私の大罪となってしまう。まあ、バレることはないと思うけど、でっち上げをされる恐れもある。

 しかし、教会が認定しないと勇者でないと、言い切られてしまった。私は、能力や何らかの資格があればいいのだと、勝手に思い込んでいた。情報部不足だったわ。

 これからは、もっと、慎重に行動しないと、墓穴を掘りそうね。

 神殿は、各国にあり、それなりの力を持っている。しかし、私とミユも、1つの国の中では、それなりの力を持つまでになっているわ。

 だから、神殿長なら、対抗できると思うの。でも、教会は、全世界に影響を与える存在だわ。今のままでは、対抗どころか、意見を言うことも出来ないわ。

 そこで、ミユと相談して、全世界を相手に、力を蓄える必要があるということになったの。

 すでに、キリ商店は、全世界規模の物で、それなりに力を持っているわ。でも、それは、国王や神殿に対抗は出来ても、教会相手では、だめね。

 私は孤児院を、そして、ミユは治療院を全世界規模に発展させて、教会の力を奪っていくことにしたの。

 そこで、まず、キリ商店の支店を各街に設置したの。それから、順番に治療院と孤児院を造って行ったわ。

 特に、代表的な街のノートライン街には、このリーグリ王国での本店としての役割を果たしてもらうために、他の街の3倍の規模の店を構えたわ。そして、その地下には、基地を設置したの。

 「キリ、そろそろ、治療院と孤児院の設置だね」

 「そうなの。でも、この国は、すべて、神殿に申請しないといけないから、旨く設置できるかどうか、分からないわ」

 「確かに、キリは特に目の敵にされているからね」

 「そこで、ミユに頼みがあるの。以前、ハルトと一緒に、国王オレンジに謁見したことがあるでしょ」

 「あれ? 私だった? キリじゃないの」

 「あっ、キリ姉だ。思い出したよ。ハルトとキリ姉が国王オレンジに謁見したんだったね」

 「それじゃだめだね。そうだね。ハルトの名前は出せないね」

 リーグリ王国の国王オレンジに直談判するという私の考えは、結局諦めることになった。でも、勇者ハルトは、まだ、生きていることはオレンジ国王も覚えているわね。

 それなら、神殿長の新たに勇者を召喚するという進言は却下されるわね。

 私は、楽観的な気持ちになって、神殿に治療院の設置の申請を出した。

 暫くして、神殿から神官がやって来た。

 「私は、この度の治療院の設置の申請に関しての調査にやって来ました」

 「私は、申請を出したキリと言います。よろしくお願いいたします」

 「それでは、書類には、書かれていなかったことをいくつか確認します」

 「はい」

 「治療費は、どの様にされるのでしょうか?」

 「平民からは、お金を取らずに、物品で代用しようと思います。貴族からは、適切な料金を頂きます」

 「分かりました。それで、収益の一部は、神殿にお布施として納めて貰いますが、よろしいか?」

 「はい、勿論です。私共も利益だけが目的では、ありません」

 「よろしい。そのお布施に応じて、今後の神殿の対応が変わることを覚えておいてください」

 「分かりました」

 「それでは、神殿として、認可します。今後は、月1回の報告を神殿に行ってください」

 「ありがとうございました」

 無事、リーグリ王国の治療院のスタートを切ることが出来た。私は、直ぐに、治療院をノートライン街のキリ商店の支店の傍に造った。それから、月1回の報告の度に他の街での治療院の設置の申請を行っていった。

 十分なお布施を渡したので、すべて、順調に、認可されていった。そして、街での治療院の評判も良く、大勢の人に喜んでもらえた。

 主な街に治療院が設置で来た頃に、今度は孤児院の申請を始めた。神殿とも、懇意になっていたので、これも、問題なく、認可された。

 少し時間は掛かったが、1年ぐらいで、主だった街には、すべて、治療院と孤児院を設置することが出来た。そして、そこでの収益も、十分な物になっていた。

 孤児院では、キリ商店だけでなく、貴族からの寄付なども、募っており、経営的には、安定していた。

 神殿の嫌がらせも、私達が十分なお布施をするようになってからは、すっかりなくなった。しかし、神殿長の勇者召喚の計画はまだ継続中のようだ。

 そこで、もっと、発言力を増すために、このリーグリ王国の貴族として認めて貰えるように、活動を行っていくことにした。こちらは、ミユに任せて、私は、こっそりと軍隊の準備を行っていた。

 他国で行っているのと同じように、このリーグリ王国でも、キリ商店の支店ごとに地下基地を設置して、マナドール兵士を生産していった。

 そして、海岸沿いの土地を購入して、軍港の設置を始めた。また、漁港も同時につくり、漁師町もつくり、領民の希望者を募り、移住を進めて行った。水揚げされた魚介類は、キリ商店で、買い上げて、安定した生活が出来る様にしている。
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