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第1章 冒険者編
106.商業都市ブューラナ(1)
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商業都市ブューラナは、5mほどの高さの石垣に囲まれた街で、入り口の門には警備兵が何人も立っていた。
「街に入りたいのですが?」
と警備兵に聞くと、
「街での目的は何かな?」
と聞かれたので、少し考えてから、
「アイテムの販売です」
と答えた。
「君は冒険者のようだが、商売をするつもりか」
「ビュワーセ村で冒険者をしていたのですが、あまり強くないので、魔物の討伐では食べていけません。そこで、この街で商業ギルドに登録して、制作したアイテムを売りたいと思っています。
これが、私が作ったアイテムです」
警備兵にアイテムボックスから赤のポーションを1本出して見せた。
「なるほど。その小さな体では、冒険者は厳しいだろうな。
まず、IDを見せてくれるかな」
私は、冒険者IDを警備兵に渡した。
「よし。通行料は金貨1枚だ。払えるか」
冒険者IDを受け取り、金貨1枚を渡した。
街の中に入った私は、まず、商業ギルドを探した。
門の所に案内図があり、商業ギルドの場所はすぐに分かった。
「すみません。商業ギルドに登録したいのですが、どうしたらいいですか?」
商業ギルドの受付台は、受付の女性の腰ほどしかなく、踏み台を使わなくても、受付が出来た。
たぶん、ドワーフも来るから、低くしているのだろう。
「何かIDは持っていますか?」
と、受付の女性に聞かれたので、
「はい。冒険者IDを持っています。これです」
と、冒険者IDを見せた。受付の女性は、表示された内容を簡単に確認して、
「結構です。登録料が必要ですが、大丈夫ですか?
金貨40枚になります」
「えっ。そんなに高額なのですか?」
少し驚いて、聞き直してしまった。
「はい。冒険者ギルドとは違って、商品に対する保証金も必要なので、高額になっています。
ただし、商人IDを返却するときは、保証金に相当する金貨20枚はお返しします」
と、丁寧に説明してもらった。
「わかりました。今、手元には、金貨16枚しかないので、登録は後日にします。
登録しないとアイテムを売ることは出来ないのですか?」
と聞くと、
「いいえ、品質が簡単に確認できるアイテムは引き取ることが出来ます。
例えば、ポーションや薬草は、いつでも受け付けることができますよ。
あなたが持っているアイテムボックスも、取り扱うことができます」
と教えて貰った。
アイテムボックスは、簡単に作ることができるので、一旦、商業ギルドを出て、人の目を避けて、すばやくアイテムボックスを5個作った。そして、土魔法で、硬化し、性能を高めた。
「すみません。アイテムボックスを持ってきました」
と、受付の女性に声をかけると、
「えっ。どこで見つけたのですか?」
と驚かれた。アイテムボックスは、通常制作することができず、特殊な魔道具で、魔石を埋め込んでつくるか、ダンジョンでドロップアイテムとして、手に入れるぐらいしかないそうだ。
闇魔法を使える魔法使いは、いないようだ。これは、失敗したかな。
「前にいた、村に来た商人に安く譲ってもらったものです。
取り敢えず商人ギルドに登録したいので、売ります」
「そ、そうですか。ビックリしました。
1度にこんなに沢山の高品質のアイテムボックスを取り扱うことがないので、…。
それでは、アイテムボックス5個で、金貨100枚になります。
商業ギルドの登録料は金貨40枚ですので、残り金貨60枚をIDに入れておきますね」
「わかりました。よろしくお願いします」
私は、冒険者IDを受付の女性に渡した。
「硬化したアイテムボックスは中級なのか。今度は少し注意して売らないといけないな」
と受付の女性に聞こえない声で、呟いた。
「こちらが、登録用紙になります」
渡された登録用紙に必要事項を記入して、係の女性に渡した。
「それでは、こちらの商人IDを受け取ってください。
今後とも、よろしくお願いします」
「はい。こちらこそ、よろしくお願いします」
「よし、これで準備が出来た。まず、光魔法と闇魔法のレベルを上げながら、金貨を稼ぐぞ」
「街に入りたいのですが?」
と警備兵に聞くと、
「街での目的は何かな?」
と聞かれたので、少し考えてから、
「アイテムの販売です」
と答えた。
「君は冒険者のようだが、商売をするつもりか」
「ビュワーセ村で冒険者をしていたのですが、あまり強くないので、魔物の討伐では食べていけません。そこで、この街で商業ギルドに登録して、制作したアイテムを売りたいと思っています。
これが、私が作ったアイテムです」
警備兵にアイテムボックスから赤のポーションを1本出して見せた。
「なるほど。その小さな体では、冒険者は厳しいだろうな。
まず、IDを見せてくれるかな」
私は、冒険者IDを警備兵に渡した。
「よし。通行料は金貨1枚だ。払えるか」
冒険者IDを受け取り、金貨1枚を渡した。
街の中に入った私は、まず、商業ギルドを探した。
門の所に案内図があり、商業ギルドの場所はすぐに分かった。
「すみません。商業ギルドに登録したいのですが、どうしたらいいですか?」
商業ギルドの受付台は、受付の女性の腰ほどしかなく、踏み台を使わなくても、受付が出来た。
たぶん、ドワーフも来るから、低くしているのだろう。
「何かIDは持っていますか?」
と、受付の女性に聞かれたので、
「はい。冒険者IDを持っています。これです」
と、冒険者IDを見せた。受付の女性は、表示された内容を簡単に確認して、
「結構です。登録料が必要ですが、大丈夫ですか?
金貨40枚になります」
「えっ。そんなに高額なのですか?」
少し驚いて、聞き直してしまった。
「はい。冒険者ギルドとは違って、商品に対する保証金も必要なので、高額になっています。
ただし、商人IDを返却するときは、保証金に相当する金貨20枚はお返しします」
と、丁寧に説明してもらった。
「わかりました。今、手元には、金貨16枚しかないので、登録は後日にします。
登録しないとアイテムを売ることは出来ないのですか?」
と聞くと、
「いいえ、品質が簡単に確認できるアイテムは引き取ることが出来ます。
例えば、ポーションや薬草は、いつでも受け付けることができますよ。
あなたが持っているアイテムボックスも、取り扱うことができます」
と教えて貰った。
アイテムボックスは、簡単に作ることができるので、一旦、商業ギルドを出て、人の目を避けて、すばやくアイテムボックスを5個作った。そして、土魔法で、硬化し、性能を高めた。
「すみません。アイテムボックスを持ってきました」
と、受付の女性に声をかけると、
「えっ。どこで見つけたのですか?」
と驚かれた。アイテムボックスは、通常制作することができず、特殊な魔道具で、魔石を埋め込んでつくるか、ダンジョンでドロップアイテムとして、手に入れるぐらいしかないそうだ。
闇魔法を使える魔法使いは、いないようだ。これは、失敗したかな。
「前にいた、村に来た商人に安く譲ってもらったものです。
取り敢えず商人ギルドに登録したいので、売ります」
「そ、そうですか。ビックリしました。
1度にこんなに沢山の高品質のアイテムボックスを取り扱うことがないので、…。
それでは、アイテムボックス5個で、金貨100枚になります。
商業ギルドの登録料は金貨40枚ですので、残り金貨60枚をIDに入れておきますね」
「わかりました。よろしくお願いします」
私は、冒険者IDを受付の女性に渡した。
「硬化したアイテムボックスは中級なのか。今度は少し注意して売らないといけないな」
と受付の女性に聞こえない声で、呟いた。
「こちらが、登録用紙になります」
渡された登録用紙に必要事項を記入して、係の女性に渡した。
「それでは、こちらの商人IDを受け取ってください。
今後とも、よろしくお願いします」
「はい。こちらこそ、よろしくお願いします」
「よし、これで準備が出来た。まず、光魔法と闇魔法のレベルを上げながら、金貨を稼ぐぞ」
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