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第27章 ソーロン帝国の秘密編
2707.光魔法治療学院(3)
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魔法学院の8人の生徒が、働き始めて、もう、1月が経った。サルビアには、まだ、光魔法治療学院の学長として、働いて貰っている。なかなか、後継者を決めることができない。
サーキには、週末は、泊まり込みで、働いて貰っている。そして、魔力総量を増やすための指導を行うために、私も、週末も光魔法治療学院に来ている。そのおかげで、ここで働き始めたころの8倍もの魔力総量を得ることが出来ている。これで、もう十分な魔力総量になっているのだけど、サーキは、まだ、満足していないようだ。お陰で、今も、指導を継続することになっている。まあ、このまま、卒業後も住み込みで働いて貰えると嬉しいのだが、本人には、確認できていない。
マリーから、思念伝達で、連絡が入った。神殿で働いている光魔法が扱える神官の情報を聴くことができた。その中から、3人を引き抜くことが出来た。
この3人から、神殿での病気治療の詳しい内容を聴くことが出来た。それも、参考にしながら、光魔法治療学院のカリキュラムを決めることが出来た。光魔法治療学院は、1年間で卒業出来る。そして、希望するなら、テラ・ワールドの従業員として、働くことが出来る。といっても、商人としてではなく、治療院で、治療する医師として働いて貰うということだ。
私は、サルビアに思念伝達で、連絡を取った。
「おはようございます。ムーンです。今、いいですか?」
「おはようございます。大丈夫です」
「現在、3人の常勤のスタッフと、アルバイトの学生が8人が働いています」
「はい、知っています」
「そのスタッフを実際の生徒代わりに指導して、スタッフの練習を始めたいと思っているのですが、いいですか?」
「そうですね。まだ、本当の学生は、来ていませんが、練習しておく方がいいですね。それで、患者役はどうしますか?」
「そちらは、私の方で、本当の患者を集めて行きます。そこで、サルビアは、座学の方を先に始めてください」
「わかりました。テキストも、準備していきますね」
「よろしく、お願いします」
私は、思念伝達を切った。それから、仕事に出て来たサーキを見かけたので、声を掛けることにした。
「サーキ、ご苦労様」
「はい、ムーンさん、お世話になっています」
「サーキさんは、卒業後の事を決めていますか?」
「少し、迷っています。実は、このまま、ここで、働きたいのですが、私で、役に立つのか、不安で、決め切れないのです」
「サーキさんなら、十分に役に立ちますよ。できれば、残って欲しいと、前から、思っていました」
「本当ですか? 嬉しい」
「それでは、正式に採用するということで、いいですか? もちろん、卒業後ですが」
「はい、こちらこそ、嬉しいです。よろしく、お願します」
何とか、サルビアの後継者を決めることができそうだ。暫くは、サルビアの補助をして貰おう。さて、準備が出来て来たので、生徒募集を考えないといけない。本当なら、4月からの募集が望ましいが、今は、緊急の時なので、随時募集をすることにした。そして、光魔法治療学院の経営とともに、手探りで、運営を始めることにした。
テラ・ワールドの本店にいるリンダに思念伝達で、連絡を取った。
「リンダ、ムーンだけど、光魔法治療学院の準備が整ったよ。そこで、随時募集の形で、生徒を集めたい。頼めるかな?」
「いいわよ。それで、授業料などの費用はどうするの?」
「今は、無料にするよ。但し、光魔法が使えることと、住み込みで、勉強してもらうということは、念押ししておいてね」
「分かったわ。人数の上限は、どうする?」
「光魔法が使える者なら、何人でも構わないよ。人数の制限は、ないよ」
「分かったわ、直ぐに始めるね」
「それから、患者を集めたいのだが、これも頼んでいいかな?」
「いいわよ。でも、正式に治療院を作っておくことも、考えてね」
「わかった。それじゃ、よろしく」
「はい」
私は、リンダとの思念伝達を切った。以前、マリーに闇の治療院を造らせたことがあった。今度は、正式なものにしないといけない。そして、将来は、神殿と対立することも、考えておかないとだめだ。
漸くヘノイ王国での光魔法治療学院の準備ができたので、イーデン王国での治療院づくりを始めることにした。
私は、転移魔法で、イーデン王国の都市ロンデンにあるテラ・ワールドの支店に移動した。支店の中に入って、受付に声を掛けた。
「ムーンだけど、ホータルは、いるかな?」
「少し、お待ちください」
受付の女性は、奥の部屋に入って行って、ホータルを呼んで来てくれた。
「ムーン様、ホータルです。今日は、何用でしょうか?」
「実は、この街に治療院を作りたいのだが、良い土地がないか、探して欲しい」
「分りました。どのような場所が良いでしょうか?」
「貴族も、平民も行ける様に、両方に跨った土地が必要だ。それと、神殿からは、少し離れた場所をお願いしたい」
「分かりました。早速、調べて見ます」
「それから、その近くに、同様に、両方のエリアに跨った土地で、宿泊施設を伴った学校を作りたい。魔法学院程度の広さがある土地もさがしてくれ」
「はい、分りました」
「それじゃ、よろしく頼む」
私は、支店を出て、カタリナの居る城に転移魔法で、移動した。今日も、残りの時間をカタリナと過ごす予定だ。
サーキには、週末は、泊まり込みで、働いて貰っている。そして、魔力総量を増やすための指導を行うために、私も、週末も光魔法治療学院に来ている。そのおかげで、ここで働き始めたころの8倍もの魔力総量を得ることが出来ている。これで、もう十分な魔力総量になっているのだけど、サーキは、まだ、満足していないようだ。お陰で、今も、指導を継続することになっている。まあ、このまま、卒業後も住み込みで働いて貰えると嬉しいのだが、本人には、確認できていない。
マリーから、思念伝達で、連絡が入った。神殿で働いている光魔法が扱える神官の情報を聴くことができた。その中から、3人を引き抜くことが出来た。
この3人から、神殿での病気治療の詳しい内容を聴くことが出来た。それも、参考にしながら、光魔法治療学院のカリキュラムを決めることが出来た。光魔法治療学院は、1年間で卒業出来る。そして、希望するなら、テラ・ワールドの従業員として、働くことが出来る。といっても、商人としてではなく、治療院で、治療する医師として働いて貰うということだ。
私は、サルビアに思念伝達で、連絡を取った。
「おはようございます。ムーンです。今、いいですか?」
「おはようございます。大丈夫です」
「現在、3人の常勤のスタッフと、アルバイトの学生が8人が働いています」
「はい、知っています」
「そのスタッフを実際の生徒代わりに指導して、スタッフの練習を始めたいと思っているのですが、いいですか?」
「そうですね。まだ、本当の学生は、来ていませんが、練習しておく方がいいですね。それで、患者役はどうしますか?」
「そちらは、私の方で、本当の患者を集めて行きます。そこで、サルビアは、座学の方を先に始めてください」
「わかりました。テキストも、準備していきますね」
「よろしく、お願いします」
私は、思念伝達を切った。それから、仕事に出て来たサーキを見かけたので、声を掛けることにした。
「サーキ、ご苦労様」
「はい、ムーンさん、お世話になっています」
「サーキさんは、卒業後の事を決めていますか?」
「少し、迷っています。実は、このまま、ここで、働きたいのですが、私で、役に立つのか、不安で、決め切れないのです」
「サーキさんなら、十分に役に立ちますよ。できれば、残って欲しいと、前から、思っていました」
「本当ですか? 嬉しい」
「それでは、正式に採用するということで、いいですか? もちろん、卒業後ですが」
「はい、こちらこそ、嬉しいです。よろしく、お願します」
何とか、サルビアの後継者を決めることができそうだ。暫くは、サルビアの補助をして貰おう。さて、準備が出来て来たので、生徒募集を考えないといけない。本当なら、4月からの募集が望ましいが、今は、緊急の時なので、随時募集をすることにした。そして、光魔法治療学院の経営とともに、手探りで、運営を始めることにした。
テラ・ワールドの本店にいるリンダに思念伝達で、連絡を取った。
「リンダ、ムーンだけど、光魔法治療学院の準備が整ったよ。そこで、随時募集の形で、生徒を集めたい。頼めるかな?」
「いいわよ。それで、授業料などの費用はどうするの?」
「今は、無料にするよ。但し、光魔法が使えることと、住み込みで、勉強してもらうということは、念押ししておいてね」
「分かったわ。人数の上限は、どうする?」
「光魔法が使える者なら、何人でも構わないよ。人数の制限は、ないよ」
「分かったわ、直ぐに始めるね」
「それから、患者を集めたいのだが、これも頼んでいいかな?」
「いいわよ。でも、正式に治療院を作っておくことも、考えてね」
「わかった。それじゃ、よろしく」
「はい」
私は、リンダとの思念伝達を切った。以前、マリーに闇の治療院を造らせたことがあった。今度は、正式なものにしないといけない。そして、将来は、神殿と対立することも、考えておかないとだめだ。
漸くヘノイ王国での光魔法治療学院の準備ができたので、イーデン王国での治療院づくりを始めることにした。
私は、転移魔法で、イーデン王国の都市ロンデンにあるテラ・ワールドの支店に移動した。支店の中に入って、受付に声を掛けた。
「ムーンだけど、ホータルは、いるかな?」
「少し、お待ちください」
受付の女性は、奥の部屋に入って行って、ホータルを呼んで来てくれた。
「ムーン様、ホータルです。今日は、何用でしょうか?」
「実は、この街に治療院を作りたいのだが、良い土地がないか、探して欲しい」
「分りました。どのような場所が良いでしょうか?」
「貴族も、平民も行ける様に、両方に跨った土地が必要だ。それと、神殿からは、少し離れた場所をお願いしたい」
「分かりました。早速、調べて見ます」
「それから、その近くに、同様に、両方のエリアに跨った土地で、宿泊施設を伴った学校を作りたい。魔法学院程度の広さがある土地もさがしてくれ」
「はい、分りました」
「それじゃ、よろしく頼む」
私は、支店を出て、カタリナの居る城に転移魔法で、移動した。今日も、残りの時間をカタリナと過ごす予定だ。
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