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第31話 一級品
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「ただいま帰りましたっ」
「ただいまっす!」
岡島を引き連れ職場に戻った俺は報告書を書くため自分のデスクに腰を下ろした。
岡島はいつものように専務のもとへ報告に行く。
仕事の報告にかこつけたホストの接待みたいなものだが、両者納得してやっているのだから俺は全然気にしていない。
「鬼束くんお疲れ様。これ食べる? お得意先からの頂き物なんだけど」
「あ、いただきます」
対面に座る細谷さんがどら焼きを差し出しながら労をねぎらってくれる。
職場での細谷さんとの関係は今までと変わらず表面上は良好なままだ。
あ、そうそう。細谷さんといえば以前と一つ変わったことがある。
それは……。
「和美さんお昼行きましょうか」
「うん、そうしよ冴木くん」
冴木との交際をオープンにしたことだ。
冴木が俺に細谷さんとの交際を告白した次の日から二人は朝一緒に出社してくるようになった。
冴木によると同棲を始めたんだそうだ。
細谷さんも心境の変化でもあったのか長かった髪をバッサリ切ってミディアムショートというのだろうか、今風の髪型に変えていた。
初めてショートの細谷さんを見た時は恥ずかしながらドキッとした。
やはり細谷さんは性格はともかく見た目だけは一級品だ。
冴木と楽しそうに談笑する細谷さんをよそに俺はどら焼きを堪能する。
うん美味しい。これも一級品だな。
◇ ◇ ◇
昼休みもあと十分となった頃だった。
「ヤマトいるかっ!」
冴木が血相変えて飛び込んできた。
「どうしたんだ冴木? そんなに慌てて」
「和美さんがっ……と、とにかく来てくれっ!」
尋常ではない冴木の様子に俺は椅子を後ろに倒しながら立ち上がった。
「ただいまっす!」
岡島を引き連れ職場に戻った俺は報告書を書くため自分のデスクに腰を下ろした。
岡島はいつものように専務のもとへ報告に行く。
仕事の報告にかこつけたホストの接待みたいなものだが、両者納得してやっているのだから俺は全然気にしていない。
「鬼束くんお疲れ様。これ食べる? お得意先からの頂き物なんだけど」
「あ、いただきます」
対面に座る細谷さんがどら焼きを差し出しながら労をねぎらってくれる。
職場での細谷さんとの関係は今までと変わらず表面上は良好なままだ。
あ、そうそう。細谷さんといえば以前と一つ変わったことがある。
それは……。
「和美さんお昼行きましょうか」
「うん、そうしよ冴木くん」
冴木との交際をオープンにしたことだ。
冴木が俺に細谷さんとの交際を告白した次の日から二人は朝一緒に出社してくるようになった。
冴木によると同棲を始めたんだそうだ。
細谷さんも心境の変化でもあったのか長かった髪をバッサリ切ってミディアムショートというのだろうか、今風の髪型に変えていた。
初めてショートの細谷さんを見た時は恥ずかしながらドキッとした。
やはり細谷さんは性格はともかく見た目だけは一級品だ。
冴木と楽しそうに談笑する細谷さんをよそに俺はどら焼きを堪能する。
うん美味しい。これも一級品だな。
◇ ◇ ◇
昼休みもあと十分となった頃だった。
「ヤマトいるかっ!」
冴木が血相変えて飛び込んできた。
「どうしたんだ冴木? そんなに慌てて」
「和美さんがっ……と、とにかく来てくれっ!」
尋常ではない冴木の様子に俺は椅子を後ろに倒しながら立ち上がった。
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