【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

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第25話 バトルトーナメント

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「――というわけで、犯人を捕まえました」
『え、犯人捕まえたのっ!?』
電話越しに聞こえる結衣さんの驚いた声。

『はい。なのでこれから警察に引き渡そうと思ってます。才川さんのお父さんは自分で警察に突き出すとか言ってましたけど、時間も時間ですし、いいですよね?」
『あ、うん、それは大丈夫だと思うけど。それより賢吾くん怪我してない?』
「平気ですよ。ぴんぴんしてます」
『そうなんだ、よかった~。わたし心配で眠れなかったの』
結衣さんは先ほど俺の電話にすぐに出た。
つまり深夜にもかかわらず起きていたということだ。
もしかしたら一晩中起きているつもりだったのかもしれない。

「じゃあそういうことなんで、もう電話切りますね。おやすみなさい」
『うん、おやすみ。あっ、賢吾くん、ほんとにありがとねっ。このお礼は必ずするからっ』
「いえ、気にしないでください」

俺は電話を切ると、今度は警察に通報するのだった。


――そしてその二日後、家に俺宛ての段ボール箱が二つ届いた。
差し出し人はそれぞれ、結衣さんと才川さんのお父さん。

俺はまず結衣さんのくれた段ボール箱を開けてみた。
するとその中身はヘルメットと肘当てと膝当てとローラーブレードだった。
箱の中には手紙も入っていて、目を通すとそこには[今度、一緒に滑りに行こうねっ♡]とだけ書かれてあった。
どうやらこれが結衣さんの言っていたお礼らしい。

俺は辟易しつつも、もう一つの段ボール箱に手をかけた。
箱を開いて俺は唖然としてしまう。
なぜなら才川さんのお父さんが俺にくれたものは、夏目漱石全集だったからだ。

「い、いらねぇ~……」


◆ ◆ ◆


それから二日後の日曜日。
ダンジョンから持ち帰ったアイテムを売りに、街へ行った帰り道。
商業ビルに設置された巨大スクリーンの前に人だかりが出来ていることに気付き、俺は近寄っていく。

「何かあったんですか?」
そこにいた女性に話しかけると、女性は「なんか新しい格闘技の大会が開かれるみたいよ」と答えた。
「格闘技の大会?」
「ええ、しかも参加者はダンジョン所有者限定なんだって」
「えっ、そうなんですか」

驚きの声を上げると、
「あっ、ほらまたCMが流れ始めたわよっ」
巨大スクリーンを指差し女性が言った。

俺は巨大スクリーンを見上げ、そのCMを眺める。
するとたしかに『ダンジョン所有者限定バトルトーナメント』なる大会が開かれるらしいことがわかった。
参加資格はダンジョン所有者で、なおかつレベルが100以上の者。
年齢、性別は不問。
参加料は1000万円で優勝賞金は1億円。
そして副賞の優勝賞品は――

「えぇっ!? つ、使い魔の卵だって!?」

そう。
優勝賞品と紹介されて巨大スクリーンに映し出されたものは、まぎれもなく<使い魔の卵>だったのだ。
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