【魔物島】~コミュ障な俺はモンスターが生息する島で一人淡々とレベルを上げ続ける~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中

文字の大きさ
48 / 109

第48話 あれから十日

しおりを挟む
――俺たちが一斉送信されたメールを受信してから十日。
【魔物島】がノーマルモードからハードモードに移行したことでたしかにモンスターの数は増え、モンスターの強さも一段と上がっていた。
その分獲得できる経験値も多くなったのだが、強くなったモンスターを相手に戦える者たちも自然と数を減らしていた。
なので、これまで以上に俺が相手にするモンスターの絶対数は確実に増えていた。

それと俺はこれまで以上に他人と距離を取り、やむを得ない場合を除いては極力他人との接触を避けるように努めた。
俺のレベルが2000に到達してしまったことでモンスターたちの強さが増したので、そのことをこころよく思っていない人たちも少なからずいるはずだからだ。
わざわざ俺をよく思っていない人たちにこちらから近付いていく必要はない。
そのため俺は、一人【魔物島】を探索しながらレベル上げに没頭する日々が続いた。
そして気付けば――俺のレベルは3000を超えていた。


☆ ☆ ☆


俺のレベルが3000を超えたことで再び何かしら起こるかと少々不安だったが、特に何も起こることはなく、俺は休憩がてら切り株に腰を下ろしてスマホを眺める。


*************************************

NAME:シバキ・ゼン

Lv:3008

HP:3124 MP:1989

ATK:3067 DEF:2834

AGI:2812 LUK:2261

SPELL:キュア
       :チャージ
       :リリース
   :アスドム
   :ダークホール
   :ハイランド
   :ウォーク
   :ノストラ

*************************************


新たに三つの呪文を使えるようになった俺だったが、そのどれもがこの島から抜け出せるような呪文ではなく、戦闘においてもリリースやキュアほどの利用価値はないものだった。
やはりMPの値を10000まで上げて瞬間移動呪文であるアスドムを使うほか今の俺にはこの島を脱出する手立てはない。
そのためにはやはりレベルを上げ続ける必要があるのだろう。

ちなみにハイランドは消費MP20で岩石を創り出す呪文で、ウォークは消費MP5で自身の足音を消す呪文。
さらにノストラは残りの全MPを消費して大爆発を起こし、自分を含め周囲の者すべてを瀕死の状態にするという呪文だった。


*************************************

ITEM:ポーション(7)
  :火打ち石(76)
  :魔物島の天然水(9)
  :一つ目サイの肉(3)
  :ツノウサギの肉(4)
  :ジャイアントバッファローの肉(10)
  :薬草(54)
  :魔力草(51)
  :ズタの実(3)
  :万能薬(2)
  :妖魔の笛(1)
  :天使の靴(2)
  :マダラグモの糸(1)
  :剛腕ベルト(1)
  :白装束(2)
  :影の矢(1)
  :ドラゴンローブ(1)
  :島トカゲの肉(4)
  :笹だんご(1)
  :グレイトマンタの肉(1)
  :ヒカリゴケ(6)
  :眠り粉(3)
  :運命のサイコロ(1)

*************************************


様々なアイテムを入手していた俺はその一つ一つをあらためて確認した。
だがまあ、使用方法とその効果はあえて割愛しておく。

そういえば、これまでの獲得経験値を消費して【魔物島】のありとあらゆる情報と交換できる旨の記載が以前届いたメールにはあったが、それに関しては俺はスルーしていた。
せっかくレベル上げを頑張っているのに、それをわざわざ消費するという考えは俺には持てなかったのだ。

「さて、そろそろ行くか」

と立ち上がろうとした時だった。
俺の背中にぷよんっと何かがぶつかる感触がした。

なんだ……?

俺は不思議に思い振り返ってみる。
するとそこにいたのは、つぶらな瞳で俺を見上げる全身を銀色に輝かせたスライムだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

スキル【収納】が実は無限チートだった件 ~追放されたけど、俺だけのダンジョンで伝説のアイテムを作りまくります~

みぃた
ファンタジー
地味なスキル**【収納】**しか持たないと馬鹿にされ、勇者パーティーを追放された主人公。しかし、その【収納】スキルは、ただのアイテム保管庫ではなかった! 無限にアイテムを保管できるだけでなく、内部の時間操作、さらには指定した素材から自動でアイテムを生成する機能まで備わった、規格外の無限チートスキルだったのだ。 追放された主人公は、このチートスキルを駆使し、収納空間の中に自分だけの理想のダンジョンを創造。そこで伝説級のアイテムを量産し、いずれ世界を驚かせる存在となる。そして、かつて自分を蔑み、追放した者たちへの爽快なざまぁが始まる。

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

レベル1の時から育ててきたパーティメンバーに裏切られて捨てられたが、俺はソロの方が本気出せるので問題はない

あつ犬
ファンタジー
王国最強のパーティメンバーを鍛え上げた、アサシンのアルマ・アルザラットはある日追放され、貯蓄もすべて奪われてしまう。 そんな折り、とある剣士の少女に助けを請われる。「パーティメンバーを助けてくれ」! 彼の人生が、動き出す。

独身貴族の異世界転生~ゲームの能力を引き継いで俺TUEEEチート生活

髙龍
ファンタジー
MMORPGで念願のアイテムを入手した次の瞬間大量の水に押し流され無念の中生涯を終えてしまう。 しかし神は彼を見捨てていなかった。 そんなにゲームが好きならと手にしたステータスとアイテムを持ったままゲームに似た世界に転生させてやろうと。 これは俺TUEEEしながら異世界に新しい風を巻き起こす一人の男の物語。

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~

きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。 洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。 レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。 しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。 スキルを手にしてから早5年――。 「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」 突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。 森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。 それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。 「どうせならこの森で1番派手にしようか――」 そこから更に8年――。 18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。 「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」 最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。 そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

風魔法を誤解していませんか? 〜混ぜるな危険!見向きもされない風魔法は、無限の可能性を秘めていました〜

大沢ピヨ氏
ファンタジー
地味で不遇な風魔法──でも、使い方しだいで!? どこにでもいる男子高校生が、意識高い系お嬢様に巻き込まれ、毎日ダンジョン通いで魔法検証&お小遣い稼ぎ! 目指せ収入UP。 検証と実験で、風と火が火花を散らす!? 青春と魔法と通帳残高、ぜんぶ大事。 風魔法、実は“混ぜるな危険…

処理中です...