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第100話 西崎、再び
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聞き覚えのある声を背中に受け俺は後ろを振り向いた。
するとそこには西崎五郎の姿があった。
西崎五郎とは以前会ったのだが、俺のことを尊敬しているとかで、師匠と呼んでくる少し変わった奴だった。
前に会った時は縮小呪文とやらで小さくなっていたが、今は普通の大きさで俺たちの目の前にいる。
身長は俺よりかなり低い。百五十センチないかもしれない。
常に笑顔なので逆にそれが少しばかり気味の悪い奴でもある。
「お、おう、西崎じゃないか、奇遇だな」
広大な面積を持つ【魔物島】で再び会うことになろうとはな。
俺としては出来ればもう会いたくなかったのだが。
『善、この人誰っ?』
メタムンが俺を見上げ口を開く。
「あー、そうか。そういえば、メタムンはあの時いなかったんだな。えーっと、こいつは西崎五郎っていって、なんていうか、そのー……」
「ボクは師匠の弟子みたいなものですよ、メタムンさん」
言葉に詰まっていた俺の代わりに西崎がメタムンに向かってそう言った。
『弟子っ? 善がこの人の師匠なのっ?』
驚いた様子で俺に訊いてくるメタムン。
「いや、うーん、まあ……どうなんだろ」
師匠はともかく、弟子という言葉は初耳な気もするが、正直よく憶えていない。
『すごいや、善っ! 師匠ってすっごく偉い人がなるんだよねっ、わぁー、やっぱり善はすごいんだなぁーっ!』
「そうです、師匠はすごいんですっ」
『えへへへー』「あはははっ」などとメタムンと西崎は笑い合っている。
体がむず痒いので俺は話題を変えた。
「西崎、今日は小さくなってないんだな」
「あははっ、やだな師匠。ボクだっていつもいつも小さくなっているわけじゃないんですよ。小さくなっていたらモンスターに勝てませんからね」
「ああ、まあ、そりゃそうか」
とここで俺は西崎の左手に目がいった。
「西崎、それ、お前の武器か?」
西崎は体に似合わず大きな剣を左手に持っていた。
その大剣はどこかで見たような気もするのだが、よく思い出せない。
「はい、そうですよ。レベルドレインっていうんです」
「レベルドレイン!?」
たしか筒井が持っていた武器がそれとまったく同じだった。
そうか、見覚えがあったのはそのせいか。
「どうかしましたか? 師匠」
「あ、いや、別に……俺の知っている奴がそれと同じものを持っていたから、それだけだ」
「そうですか」
そう言った西崎はニヤリと不敵な笑みを浮かべた。
「それって、筒井太一さんですよね」
「ど、どうしてお前が筒井のことを知っているんだよっ」
「だってこれ、筒井さんからいただいたものですからね」
西崎はそう口にすると、レベルドレインを天高く掲げたのだった。
するとそこには西崎五郎の姿があった。
西崎五郎とは以前会ったのだが、俺のことを尊敬しているとかで、師匠と呼んでくる少し変わった奴だった。
前に会った時は縮小呪文とやらで小さくなっていたが、今は普通の大きさで俺たちの目の前にいる。
身長は俺よりかなり低い。百五十センチないかもしれない。
常に笑顔なので逆にそれが少しばかり気味の悪い奴でもある。
「お、おう、西崎じゃないか、奇遇だな」
広大な面積を持つ【魔物島】で再び会うことになろうとはな。
俺としては出来ればもう会いたくなかったのだが。
『善、この人誰っ?』
メタムンが俺を見上げ口を開く。
「あー、そうか。そういえば、メタムンはあの時いなかったんだな。えーっと、こいつは西崎五郎っていって、なんていうか、そのー……」
「ボクは師匠の弟子みたいなものですよ、メタムンさん」
言葉に詰まっていた俺の代わりに西崎がメタムンに向かってそう言った。
『弟子っ? 善がこの人の師匠なのっ?』
驚いた様子で俺に訊いてくるメタムン。
「いや、うーん、まあ……どうなんだろ」
師匠はともかく、弟子という言葉は初耳な気もするが、正直よく憶えていない。
『すごいや、善っ! 師匠ってすっごく偉い人がなるんだよねっ、わぁー、やっぱり善はすごいんだなぁーっ!』
「そうです、師匠はすごいんですっ」
『えへへへー』「あはははっ」などとメタムンと西崎は笑い合っている。
体がむず痒いので俺は話題を変えた。
「西崎、今日は小さくなってないんだな」
「あははっ、やだな師匠。ボクだっていつもいつも小さくなっているわけじゃないんですよ。小さくなっていたらモンスターに勝てませんからね」
「ああ、まあ、そりゃそうか」
とここで俺は西崎の左手に目がいった。
「西崎、それ、お前の武器か?」
西崎は体に似合わず大きな剣を左手に持っていた。
その大剣はどこかで見たような気もするのだが、よく思い出せない。
「はい、そうですよ。レベルドレインっていうんです」
「レベルドレイン!?」
たしか筒井が持っていた武器がそれとまったく同じだった。
そうか、見覚えがあったのはそのせいか。
「どうかしましたか? 師匠」
「あ、いや、別に……俺の知っている奴がそれと同じものを持っていたから、それだけだ」
「そうですか」
そう言った西崎はニヤリと不敵な笑みを浮かべた。
「それって、筒井太一さんですよね」
「ど、どうしてお前が筒井のことを知っているんだよっ」
「だってこれ、筒井さんからいただいたものですからね」
西崎はそう口にすると、レベルドレインを天高く掲げたのだった。
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