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6章 リサイア大会 パートナー決め編
はて? どこかで……
「え?」
「は?」
驚きのあまり変な声が出たシアンとガーネット。中でも驚いてフェンの胸倉を掴んだのはコウだった。
「はぁあああああ!? 『パートナー申請を済ませました』ってどこの誰とだよ!?」
「お、落ちついてコウ。首がもげる……っ」
容赦無くガクガク揺らされて顔を青くするフェンに、ガーネットが訊ねる。
「風紀の人間ではないのか?」
「はい。一年生でおれと組みたいと言ってくれた子がいて……」
「一年生?」
「知り合いか!?」
コウに揺さぶられながらも、フェンは問われた質問に答える。
「顔は以前から知ってたけど……話したのは今日が初めてで」
「今日が初めて?」
「はい。でも、とてもいい奴ですよ」
「名前は!?」
「一年E組のトシキっていうケットシ―使い」
「はぁ!? E組ぃーー!?」
「トシキ……その名前、どこかで聞いたような……?」
シアンが記憶を辿るように、顎に手をあてて考え始める。
「ケットシ―……? どこかで見かけたような……?」
同じくガーネットも何処かで見たような気がしたが、結局思いだせなかった。
「キィイイイイーーーー!! 誰だよそいつ!! ぜんっぜん知らねーし!!」
唯一、まったく心当たりがないコウは、頭を掻き毟り、そしてフェンの肩をガシッと掴んだ。
「いいかフェン! 浮気は絶対にゆるさね―からな!!」
「お前な……」
呆れた顔をするフェンに、コウは目を吊り上げる。
「トシキとは偶々気が合っただけで……その、れ、恋愛感情とかはお互い無いから」
「わっかんねーじゃん!! お前、超かっこいいんだから! 誘惑されても絶対に靡くなよ」
「だから、おれなんてお前以外だれも……」
「この無自覚!! 馬鹿!! 鈍感!! 早漏!!」
「コウ……最後のはすっげー傷ついたんだけど……」
「あぁ、ごめん。うっかり本音が……でもそんな所も可愛いし、全部ひっくるめて愛してる」
フェンの傷口に塩を塗り込みながらも、愛の言葉を囁くコウ。二人の空気がおかしくなりつつあるのを感じたガーネットはため息をつき『見廻りに行ってくる』と断って、この場に残りたがっていたシアンを無理矢理引っ張って、風紀室を出た。
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