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7章 リサイア大会 ペア戦予選編
青き剣、クレイモア
「そろそろ時間だな。支度は出来ているか?」
「はい」
ガーネットの問いかけにアーサーは頷き、腰に提げていた剣を見せる。
何の装飾もないただの木剣に、戸惑いの表情を浮かべたのはガーネットでは無くシアンだった。
「まさかとは思いますが、そんな装備で試合に臨むわけではないですよね……?」
「そのつもりなのですが」
その答えにシアンは声にならない悲鳴をあげる。
「駄目です! そんな棒きれで挑むなんて、相手にも失礼ですよ!! ちょっとそこでお待ちなさいっ」
「えっ、あの……」
戸惑うアーサーを置いて、シアンは風紀室の奥の部屋に駆け込んでいった。
置き去りにされたアーサーはガーネットに小声で話しかける。
「どうしよう、ガーネット」
「シアンに任せるしかないでしょう。剣に関しては煩い奴ですから」
「はぁ……」
それから待つこと数分後。
「うん! これならいいでしょう」
『あーでもないこーでもない』と隣の部屋にいたアーサー達にも聞こえる大声を出しながら、奥からガタガタと音を立てて探し出してきた剣。
それはクレイモアと呼ばれる種類の剣だった。かなり高価な代物らしく、青を基調とした上品な装飾の鞘には小さなサファイヤが埋め込まれている。
「どうぞ。これをお使いください」
「……気持ちは嬉しいのですが、こんな高そうな剣はとても……」
首を振って断るアーサーに、シアンがすかさず口を開いた。
「これは私の剣ですからお気になさらずに。置き場所に困ってこの部屋の稽古場に置いていたものですから。三年前の武道大会で優勝した時にとある貴族の方から頂いたものなのですが、生憎私には重くて使えないのです。この子もきっとあなたに使ってもらったら嬉しいと思うのですが」
「でも……今回の試合では剣を抜くつもりはないんです」
「わかっています。ですから鞘に収めたまま使ってください。それなら構わないでしょ?」
繊細そうな細工を施していある鞘を目の前に翳したまま、シアンの笑顔は揺るがない。そこにはアーサーが受け取るまで折れないという意思を感じ取ってしまい、困ったアーサーはガーネットに視線を向ける。
「折角の好意だ。おれもその剣はお前にとても似合うと思う」
しかし、ガーネットはシアンの意見に賛成らしい。2対1という不利な状況に追い込まれたアーサーは、結局シアンの厚意を受け入れる事にした。
「ありがとうございます。では少しの間お借りします」
「えぇ。どうぞ」
シアンに差し出された剣をアーサーは手にとって注意深く眺めた。
「はい」
ガーネットの問いかけにアーサーは頷き、腰に提げていた剣を見せる。
何の装飾もないただの木剣に、戸惑いの表情を浮かべたのはガーネットでは無くシアンだった。
「まさかとは思いますが、そんな装備で試合に臨むわけではないですよね……?」
「そのつもりなのですが」
その答えにシアンは声にならない悲鳴をあげる。
「駄目です! そんな棒きれで挑むなんて、相手にも失礼ですよ!! ちょっとそこでお待ちなさいっ」
「えっ、あの……」
戸惑うアーサーを置いて、シアンは風紀室の奥の部屋に駆け込んでいった。
置き去りにされたアーサーはガーネットに小声で話しかける。
「どうしよう、ガーネット」
「シアンに任せるしかないでしょう。剣に関しては煩い奴ですから」
「はぁ……」
それから待つこと数分後。
「うん! これならいいでしょう」
『あーでもないこーでもない』と隣の部屋にいたアーサー達にも聞こえる大声を出しながら、奥からガタガタと音を立てて探し出してきた剣。
それはクレイモアと呼ばれる種類の剣だった。かなり高価な代物らしく、青を基調とした上品な装飾の鞘には小さなサファイヤが埋め込まれている。
「どうぞ。これをお使いください」
「……気持ちは嬉しいのですが、こんな高そうな剣はとても……」
首を振って断るアーサーに、シアンがすかさず口を開いた。
「これは私の剣ですからお気になさらずに。置き場所に困ってこの部屋の稽古場に置いていたものですから。三年前の武道大会で優勝した時にとある貴族の方から頂いたものなのですが、生憎私には重くて使えないのです。この子もきっとあなたに使ってもらったら嬉しいと思うのですが」
「でも……今回の試合では剣を抜くつもりはないんです」
「わかっています。ですから鞘に収めたまま使ってください。それなら構わないでしょ?」
繊細そうな細工を施していある鞘を目の前に翳したまま、シアンの笑顔は揺るがない。そこにはアーサーが受け取るまで折れないという意思を感じ取ってしまい、困ったアーサーはガーネットに視線を向ける。
「折角の好意だ。おれもその剣はお前にとても似合うと思う」
しかし、ガーネットはシアンの意見に賛成らしい。2対1という不利な状況に追い込まれたアーサーは、結局シアンの厚意を受け入れる事にした。
「ありがとうございます。では少しの間お借りします」
「えぇ。どうぞ」
シアンに差し出された剣をアーサーは手にとって注意深く眺めた。
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※感想(一言だけでも構いません!)、いいね、お気に入り、近況ボードへのコメント、大歓迎です!!
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