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あの子が耳を塞いだ時だけ現れる記録用紙
おでいさま
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冬季間(およそ12~2月)は、18時頃を過ぎてから町の各所で「おでいさま」と呼ばれる存在に遭遇することがあります。もし遭遇した場合、決して動きを止めずに一言挨拶をして通り過ぎて下さい。挨拶は、心芯から敬意を払ったものであればどのような言葉でも構いません。
↓おでいさま(写真左に写る腕)
【穴谷町における「おでいさま」】
年に一度、二番作裏の林に顕れる家。木造の平屋建築。「竹を握って入ると出られなくなる」という伝承が有名。
昔の穴谷町は他所に比べて特に男尊女卑の思想が強く根付いており、子を産む能を失くした女は竪谷(現:殻矛川)に棄てられていたが、林とは何の関連もない。
【守雨町における「おでいさま」】
1700年頃より伝わる童話。各所から出版され続けている。ざっくり意訳すると「川でやたらにふざけると、二度と生まれ変わらなくなる」という話。
話の中には「びしゃぬ」という怪奇存在が出てくるが、近年の絵本では何故か「さゆり」という女の幽霊に置き換わっている。
【竺真町における「おでいさま」】
泥で形成された田圃の精霊。米の豊作に尽力し、田植えの時期には米農家に活力を分け与えるとされる。
竺真町は農耕が盛んだが、何故か大根だけはどこの家でも栽培されていない。
【早良町における「おでいさま」】
帰らなくなった人の総称。通夜や葬儀では、故人のことを「****御尼」と表現する。
1978年に行われた、早良町4番地7の東 高彦さん(享年78)の葬儀では、塔婆に書かれていた戒名の末に『御泥』と書かれていた。その後の花向けの儀で棺を開けた際、高彦さんの口と顎が、胴に向かって著しく垂れており、右目が肥大化し、左目は消え入りそうなほどすぼまっていたという。また、口内には黄色をした潰瘍のようなものが10個ほど出来ていた。
【江良郡における「おでいさま」】
女が13歳、15歳、21歳になる誕生日に顕れ、腹と陰部を食らうとされる怪異。おでいさまを退けるため、女はその日に純米酒を4度に分けて飲む習慣がある。
2000年、横田家の次女である横田梨流(当時15)が、自室で 状態で見つかったことから、江良郡では一層おでいさまの存在が信じられるようになった。
【寄納村における「おでいさま」】
1948年に藪で殺された女。重度の虚言癖があった。
【玉木町における「おでいさま」】
大食らいの人間を指す言葉。玉木町を含む南直市では食文化が多様化しており、蜂の揚げ焼きと蛇ダレ焼が地域の自慢となっている。
【鷹谷澪における「おでいさま」】
成れの果て
穴谷町二番作(現:葉渡区)
撮影日時:2018/05/03
補項:これ以上近付けませんでした。
以上は、新潟県生藁市に存在する口伝を、実際の内容と同様に解釈できる程度の体裁を保持したまま、出来る限りの脚色、誇張を加えたものです。
遺書まで書かなくても、もう必要ないのに。
↓おでいさま(写真左に写る腕)
【穴谷町における「おでいさま」】
年に一度、二番作裏の林に顕れる家。木造の平屋建築。「竹を握って入ると出られなくなる」という伝承が有名。
昔の穴谷町は他所に比べて特に男尊女卑の思想が強く根付いており、子を産む能を失くした女は竪谷(現:殻矛川)に棄てられていたが、林とは何の関連もない。
【守雨町における「おでいさま」】
1700年頃より伝わる童話。各所から出版され続けている。ざっくり意訳すると「川でやたらにふざけると、二度と生まれ変わらなくなる」という話。
話の中には「びしゃぬ」という怪奇存在が出てくるが、近年の絵本では何故か「さゆり」という女の幽霊に置き換わっている。
【竺真町における「おでいさま」】
泥で形成された田圃の精霊。米の豊作に尽力し、田植えの時期には米農家に活力を分け与えるとされる。
竺真町は農耕が盛んだが、何故か大根だけはどこの家でも栽培されていない。
【早良町における「おでいさま」】
帰らなくなった人の総称。通夜や葬儀では、故人のことを「****御尼」と表現する。
1978年に行われた、早良町4番地7の東 高彦さん(享年78)の葬儀では、塔婆に書かれていた戒名の末に『御泥』と書かれていた。その後の花向けの儀で棺を開けた際、高彦さんの口と顎が、胴に向かって著しく垂れており、右目が肥大化し、左目は消え入りそうなほどすぼまっていたという。また、口内には黄色をした潰瘍のようなものが10個ほど出来ていた。
【江良郡における「おでいさま」】
女が13歳、15歳、21歳になる誕生日に顕れ、腹と陰部を食らうとされる怪異。おでいさまを退けるため、女はその日に純米酒を4度に分けて飲む習慣がある。
2000年、横田家の次女である横田梨流(当時15)が、自室で 状態で見つかったことから、江良郡では一層おでいさまの存在が信じられるようになった。
【寄納村における「おでいさま」】
1948年に藪で殺された女。重度の虚言癖があった。
【玉木町における「おでいさま」】
大食らいの人間を指す言葉。玉木町を含む南直市では食文化が多様化しており、蜂の揚げ焼きと蛇ダレ焼が地域の自慢となっている。
【鷹谷澪における「おでいさま」】
成れの果て
穴谷町二番作(現:葉渡区)
撮影日時:2018/05/03
補項:これ以上近付けませんでした。
以上は、新潟県生藁市に存在する口伝を、実際の内容と同様に解釈できる程度の体裁を保持したまま、出来る限りの脚色、誇張を加えたものです。
遺書まで書かなくても、もう必要ないのに。
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