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1366.式が終われば
ケイリーさんのまるで魂を揺さぶるような呼びかけに対して、整列していた参加者たちは一斉に姿勢を正すと声を揃えて答えた。
「「「ハッ!我ら全力を尽くします!」」」
参加者たちがそう答えた次の瞬間、ここにいる見送りの人たちと大門の向こう側の人たちから、大地を揺るがすような大歓声が沸き起こった。
ここまでは何とか我慢してたけど、一気に弾けちゃったって感じだ。
でもたしかに、これはワクワクしちゃうよね。
俺とキースくんも、もちろん一緒になって全力で騒いじゃったよ。
それにしても参加者さんたちの顔つきが、ケイリーさんの呼びかけから一気に変わったのには驚いたな。
もちろんみんな呼びかけ前も真剣な表情はしてたんだけど、今はそれに加えて更にやる気に満ち溢れてるって感じがするんだよね。
まああの英雄ケイリー・ウェルマールから、精鋭と呼ばれた上にあんな風に鼓舞されたんだもんな。
そんなの気が引き締まって当然だよね。
ああいう姿を見ると、人を率いるのが得意なカリスマってああいう人の事を言うんだろうなって思うよ。知れば知るほど、ケイリーさんはすごいなって感想しか無くなっていくんだよね。
「以上で本日の出発式を終了する」
ファーガスさんの言葉に、声には出さなかったけど実は少しだけ驚いてしまった。もっと長い間やるのかと思ってたからね。
そっと周りの様子を伺ってみれば、俺と同じように驚いた顔をしている人、慣れた様子でファーガスさんを見つめている人、終わっちゃったねと嘆く人とその反応は見事にバラバラだった。
でも慣れた様子の人が居るって事は、普段から出発式はこれぐらいで終わるのかもしれないな。こういうところの無駄も省いていくのが、辺境領流なのかもしれない。
「遠征部隊の出発時刻は20分後となる。その間に装備や持ち物の最終確認をし、見送りの方たちとの挨拶もきちんとすませておいてくれ」
「「「ハッ!」」」
「では、解散!」
解散と言われた瞬間、それぞれがバラバラにパッと動き出した。
えっと、ハルは…?どこ行ったんだろう?
これは、やってしまったな。ついさっきまであんなに熱心にハルを見つめてたのに、人波にまぎれてすっかり見失っちゃったよ。
すこしがっくりしながらキースくんを見てみれば、キースくんも見失ったと悔しそうに教えてくれた。
「俺も見失ったんだ」
「え、アキトくんも?」
「うん、しかも解散って言う直前まではずっとハルを見てたのにね」
「仕方ないけど残念だね。でもハル兄なら、きっとすぐに僕たちの所に来てくれるから!」
一緒に待とうと言ってくれたキースくんの優しさに感動しながら、俺はハルの方から近づいてきてくれるの待つ事になった。
「アキト、キース、お待たせ」
ハルがそう声をかけながら現れたのは、俺とキースくんの想像以上に早かった。たぶん数分ぐらいしか経ってないと思う。
慌てて声のする方に向きなおった俺とキースくんは、予想外の光景に驚かされてしまった。そこにいたのが、ハルだけじゃなかったんだ。
「二人とも朝ぶりだな」
そう言って朗らかに笑ったのは、ついさっき皆を鼓舞していたケイリーさんだ。
「市場の辺りで見ていたハルとアキトくんには、ちゃんと気づいたぞ」
少し自慢げに胸を張ってみせたのは、ファーガスさんだ。
「ああ、出発式の時も見えていましたよね」
周りに他の人もいるからか、マチルダさんは普段ならしないような丁寧な話し方だ。
「おじゃましまーす」
明るくそう言ったウィリアムさんは、ニコニコの笑顔で片手をあげている。
「お二人とも無事に着いたようで何よりです」
ジルさんは、心配していましたと嬉しそうにそう言ってくれた。
「みんなアキトとキースに挨拶するんだって言って、全く引いてくれなくてね」
時間が無くなりそうだから、全員連れてきちゃったよとハルは苦笑を浮かべた。
「「「ハッ!我ら全力を尽くします!」」」
参加者たちがそう答えた次の瞬間、ここにいる見送りの人たちと大門の向こう側の人たちから、大地を揺るがすような大歓声が沸き起こった。
ここまでは何とか我慢してたけど、一気に弾けちゃったって感じだ。
でもたしかに、これはワクワクしちゃうよね。
俺とキースくんも、もちろん一緒になって全力で騒いじゃったよ。
それにしても参加者さんたちの顔つきが、ケイリーさんの呼びかけから一気に変わったのには驚いたな。
もちろんみんな呼びかけ前も真剣な表情はしてたんだけど、今はそれに加えて更にやる気に満ち溢れてるって感じがするんだよね。
まああの英雄ケイリー・ウェルマールから、精鋭と呼ばれた上にあんな風に鼓舞されたんだもんな。
そんなの気が引き締まって当然だよね。
ああいう姿を見ると、人を率いるのが得意なカリスマってああいう人の事を言うんだろうなって思うよ。知れば知るほど、ケイリーさんはすごいなって感想しか無くなっていくんだよね。
「以上で本日の出発式を終了する」
ファーガスさんの言葉に、声には出さなかったけど実は少しだけ驚いてしまった。もっと長い間やるのかと思ってたからね。
そっと周りの様子を伺ってみれば、俺と同じように驚いた顔をしている人、慣れた様子でファーガスさんを見つめている人、終わっちゃったねと嘆く人とその反応は見事にバラバラだった。
でも慣れた様子の人が居るって事は、普段から出発式はこれぐらいで終わるのかもしれないな。こういうところの無駄も省いていくのが、辺境領流なのかもしれない。
「遠征部隊の出発時刻は20分後となる。その間に装備や持ち物の最終確認をし、見送りの方たちとの挨拶もきちんとすませておいてくれ」
「「「ハッ!」」」
「では、解散!」
解散と言われた瞬間、それぞれがバラバラにパッと動き出した。
えっと、ハルは…?どこ行ったんだろう?
これは、やってしまったな。ついさっきまであんなに熱心にハルを見つめてたのに、人波にまぎれてすっかり見失っちゃったよ。
すこしがっくりしながらキースくんを見てみれば、キースくんも見失ったと悔しそうに教えてくれた。
「俺も見失ったんだ」
「え、アキトくんも?」
「うん、しかも解散って言う直前まではずっとハルを見てたのにね」
「仕方ないけど残念だね。でもハル兄なら、きっとすぐに僕たちの所に来てくれるから!」
一緒に待とうと言ってくれたキースくんの優しさに感動しながら、俺はハルの方から近づいてきてくれるの待つ事になった。
「アキト、キース、お待たせ」
ハルがそう声をかけながら現れたのは、俺とキースくんの想像以上に早かった。たぶん数分ぐらいしか経ってないと思う。
慌てて声のする方に向きなおった俺とキースくんは、予想外の光景に驚かされてしまった。そこにいたのが、ハルだけじゃなかったんだ。
「二人とも朝ぶりだな」
そう言って朗らかに笑ったのは、ついさっき皆を鼓舞していたケイリーさんだ。
「市場の辺りで見ていたハルとアキトくんには、ちゃんと気づいたぞ」
少し自慢げに胸を張ってみせたのは、ファーガスさんだ。
「ああ、出発式の時も見えていましたよね」
周りに他の人もいるからか、マチルダさんは普段ならしないような丁寧な話し方だ。
「おじゃましまーす」
明るくそう言ったウィリアムさんは、ニコニコの笑顔で片手をあげている。
「お二人とも無事に着いたようで何よりです」
ジルさんは、心配していましたと嬉しそうにそう言ってくれた。
「みんなアキトとキースに挨拶するんだって言って、全く引いてくれなくてね」
時間が無くなりそうだから、全員連れてきちゃったよとハルは苦笑を浮かべた。
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