60 / 1,447
59.ゴブリンの拠点
しおりを挟む
※魔物を倒す描写があります。苦手な方はお気をつけ下さい※
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
集会所から出た俺たちは、人のいない村の中を突っ切っていく。ただ人がいないだけで、村の中には何となく物悲しい雰囲気があった。
「今はできるだけ家にいろって言ってあるんだ」
そういえば、さっき桟橋で会ったのも体格の良い男性だけだった。
「その方が安全ですもんね」
「シェーラもアキトに挨拶したいって言ってたが、全部終わってからにしろって言ったんだ、悪いな」
「いえ、俺に挨拶に来たせいで何かあった方が嫌ですから」
素直にそう伝えると、アックスさんもハルも優しく笑ってくれた。
ナルクアの森へと続く道を進んで行くと、すぐにゴブリンが住み着いたという場所が目視できる場所まで辿り着いた。以前は何もなかった場所に、草と木で作られた傾いた建物が3つ建っていて、木で作られた粗雑な柵で囲われている。
「これ…って」
「本格的に住み着く気だね…拠点ができかけてる」
思わず漏れた声に、ハルがすかさず答えてくれた。ゴブリンは小さな拠点を作って、それをどんどん拡張していく習性があるらしい。気づくのが遅れた結果、もはや砦と呼べるような拠点が出来たこともあったと言い伝えられているそうだ。
「昨日は建物はまだ途中だったんだが…完成してるな」
「はい」
「きっちり見張りまで立ってる」
アックスさんが指差した方向を見れば、確かに見張りだろうゴブリンの姿があった。遠目にみるゴブリンは、尖った耳と鉤状に曲がった大きな鼻が目立っている。二足歩行ではあるけれど、これなら人間みたいで魔法を躊躇するなんて事はなさそうだと、俺はこっそりと胸を撫で下ろした。
「今でおそらく10~15体程だろう。拠点が出来たとなるとゴブリンメイジや、ゴブリンシャーマンに進化しているものもいるかもしれない」
アックスさんのその言葉を聞くなり、ハルはすぐに駆け出していった。気配探知は複数の存在が近くにあると精度が落ちるって言ってたから、たぶん自分の目で偵察しに行ってくれたんだろう。
「群れてはいるけど、連携が取れるわけじゃ無いんだ。俺が突っ込むから、アキトは倒せそうな奴から魔法で削っていってくれるか?」
「はい。村の方へ逃げ出しそうなのがいたらそちらを優先しますね」
「ああ、その方が助かる」
俺とアックスさんが戦い方の相談をしているうちに、ハルは偵察から戻ってきた。
「大丈夫だ、まだ普通のゴブリンしかいない。数は14体」
「アックスさん、中には普通のゴブリンが14体です」
あまりに唐突な俺の発言に、アックスさんは驚いたみたいだ。大きく目を見開いて、そのまま固まってしまった。そうだよな。どう考えても、ずっとここにいた俺が、いきなりゴブリンの種類と数を断言するのは怪しさしか無い。
ハルのくれた情報を早く伝えたくて、言い訳も何も考えずに口にしてしまった。久しぶりにやってしまった感がある。どうしよう何て言えば良いんだろうと必死で考えていると、アックスさんは俺の目をじっと見つめてから頷いてくれた。
「分かった14だな…行くぞ!」
「はいっ!」
長剣を抜いて駆け出したアックスさんの後ろを走りながら、俺も魔力を練り上げていく。
「アキト、まずはあの建物に火魔法だ」
アックスさんはすでに見張りを倒して、柵を蹴り壊している。俺はすぐに、ハルが指示した建物に火魔法を放った。一気に燃え上がった建物から、もうもうと煙が上がりだす。
「次は土魔法。あいつを狙って」
ハルが指差した方向を見れば、弓を構えたゴブリンの姿が目に入ってきた。アックスさんを狙っているゴブリンは、今まさに矢を引き絞ろうとしていた。慌てて発動した土魔法は、見事にゴブリンの額に命中した。
「アキトすごいじゃねぇか!」
既に数匹のゴブリンに囲まれているけれど、アックスさんはまだまだ余裕みたいだ。俺の魔法を見て感想まで言えるなら心配はなさそうだ。
「次、土魔法で、右の隅にいるやつ」
ハルから次々に投げられる指示に従って、魔力を練り上げてはひたすら土魔法と火魔法を放ち続けた。狙いを外した時には焦ってしまったけれど、ハルの言葉のおかげでもう一度狙いなおすことも出来た。
アックスさんもどんどん倒していくから、あっという間に討伐は完了した。
「これで14体目だな」
念のためとアックスさんと一緒に拠点の中を回ってみたけれど、生き残りはいなかった。
「よし、アキト、この拠点ごと火魔法で燃やしてくれるか」
アックスさんによれば、ゴブリンは素材にもならないし食用もできないから、倒した後は埋めるか焼くかが基本になるらしい。その処理をしなければ、今度はゴブリンを食べるために違う魔物が現れたりもするんだって。
「アキト、つらいかもしれないけど、必要なことだよ」
心配そうなハルに小さく頷きを返してから、俺は火魔法のための魔力を練り上げた。
無事に処理を終わらせると、アックスさんはふうと息を吐いてから地面に座り込んだ。
「アキトはすごかったな」
「え、でも俺よりもアックスさんの方がいっぱい倒してますよね?」
多分俺が倒したのは6体で、アックスさんが倒したのは8体だ。
「数じゃなくてな、最初に火魔法で攪乱したのもだし、俺を弓で狙ってたやつから倒してくれたりしただろう?」
誉められても俺は指示通りに動いただけなんだよな。つまりハルの指示がすごかったって事だ。
「アキトの援護が無ければ、怪我はしてた」
「お役に立てたなら良かったです」
「すごく助かったよ、ありがとうな」
アックスさんの言葉に、少しだけ感じていたもやもやが消えていく気がした。
「それにしても、本当に普通のゴブリン14体しかいなかったな」
「はい」
「………本当に、お前は『精霊が見える人』なのか」
ぽつりとアックスさんが言った言葉に、驚いてしまった。精霊が見える人って何だろう。俺は幽霊が見える人だけど、精霊は見たことないんだけど。
そこまで考えてふと思い出した。冒険者ギルドで、こそこそ噂してる人も精霊とか加護とか言ってたな。それってどういう意味かを聞こうとしたけれど、アックスさんは慌てた様子で手を振った。
「あ、いや!答えなくて良いんだ!」
「あの…」
「悪かったな、詮索はしないから安心してくれ!」
えーと、どうすれば良いんだろう。精霊が見える人って言葉の意味を教えて欲しいんだけど、反省した様子で詮索はしないって言ってる人には聞きにくいよな。後でハルに聞けば良いか。
「よし帰ろう!」
「はい、帰りましょう!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
集会所から出た俺たちは、人のいない村の中を突っ切っていく。ただ人がいないだけで、村の中には何となく物悲しい雰囲気があった。
「今はできるだけ家にいろって言ってあるんだ」
そういえば、さっき桟橋で会ったのも体格の良い男性だけだった。
「その方が安全ですもんね」
「シェーラもアキトに挨拶したいって言ってたが、全部終わってからにしろって言ったんだ、悪いな」
「いえ、俺に挨拶に来たせいで何かあった方が嫌ですから」
素直にそう伝えると、アックスさんもハルも優しく笑ってくれた。
ナルクアの森へと続く道を進んで行くと、すぐにゴブリンが住み着いたという場所が目視できる場所まで辿り着いた。以前は何もなかった場所に、草と木で作られた傾いた建物が3つ建っていて、木で作られた粗雑な柵で囲われている。
「これ…って」
「本格的に住み着く気だね…拠点ができかけてる」
思わず漏れた声に、ハルがすかさず答えてくれた。ゴブリンは小さな拠点を作って、それをどんどん拡張していく習性があるらしい。気づくのが遅れた結果、もはや砦と呼べるような拠点が出来たこともあったと言い伝えられているそうだ。
「昨日は建物はまだ途中だったんだが…完成してるな」
「はい」
「きっちり見張りまで立ってる」
アックスさんが指差した方向を見れば、確かに見張りだろうゴブリンの姿があった。遠目にみるゴブリンは、尖った耳と鉤状に曲がった大きな鼻が目立っている。二足歩行ではあるけれど、これなら人間みたいで魔法を躊躇するなんて事はなさそうだと、俺はこっそりと胸を撫で下ろした。
「今でおそらく10~15体程だろう。拠点が出来たとなるとゴブリンメイジや、ゴブリンシャーマンに進化しているものもいるかもしれない」
アックスさんのその言葉を聞くなり、ハルはすぐに駆け出していった。気配探知は複数の存在が近くにあると精度が落ちるって言ってたから、たぶん自分の目で偵察しに行ってくれたんだろう。
「群れてはいるけど、連携が取れるわけじゃ無いんだ。俺が突っ込むから、アキトは倒せそうな奴から魔法で削っていってくれるか?」
「はい。村の方へ逃げ出しそうなのがいたらそちらを優先しますね」
「ああ、その方が助かる」
俺とアックスさんが戦い方の相談をしているうちに、ハルは偵察から戻ってきた。
「大丈夫だ、まだ普通のゴブリンしかいない。数は14体」
「アックスさん、中には普通のゴブリンが14体です」
あまりに唐突な俺の発言に、アックスさんは驚いたみたいだ。大きく目を見開いて、そのまま固まってしまった。そうだよな。どう考えても、ずっとここにいた俺が、いきなりゴブリンの種類と数を断言するのは怪しさしか無い。
ハルのくれた情報を早く伝えたくて、言い訳も何も考えずに口にしてしまった。久しぶりにやってしまった感がある。どうしよう何て言えば良いんだろうと必死で考えていると、アックスさんは俺の目をじっと見つめてから頷いてくれた。
「分かった14だな…行くぞ!」
「はいっ!」
長剣を抜いて駆け出したアックスさんの後ろを走りながら、俺も魔力を練り上げていく。
「アキト、まずはあの建物に火魔法だ」
アックスさんはすでに見張りを倒して、柵を蹴り壊している。俺はすぐに、ハルが指示した建物に火魔法を放った。一気に燃え上がった建物から、もうもうと煙が上がりだす。
「次は土魔法。あいつを狙って」
ハルが指差した方向を見れば、弓を構えたゴブリンの姿が目に入ってきた。アックスさんを狙っているゴブリンは、今まさに矢を引き絞ろうとしていた。慌てて発動した土魔法は、見事にゴブリンの額に命中した。
「アキトすごいじゃねぇか!」
既に数匹のゴブリンに囲まれているけれど、アックスさんはまだまだ余裕みたいだ。俺の魔法を見て感想まで言えるなら心配はなさそうだ。
「次、土魔法で、右の隅にいるやつ」
ハルから次々に投げられる指示に従って、魔力を練り上げてはひたすら土魔法と火魔法を放ち続けた。狙いを外した時には焦ってしまったけれど、ハルの言葉のおかげでもう一度狙いなおすことも出来た。
アックスさんもどんどん倒していくから、あっという間に討伐は完了した。
「これで14体目だな」
念のためとアックスさんと一緒に拠点の中を回ってみたけれど、生き残りはいなかった。
「よし、アキト、この拠点ごと火魔法で燃やしてくれるか」
アックスさんによれば、ゴブリンは素材にもならないし食用もできないから、倒した後は埋めるか焼くかが基本になるらしい。その処理をしなければ、今度はゴブリンを食べるために違う魔物が現れたりもするんだって。
「アキト、つらいかもしれないけど、必要なことだよ」
心配そうなハルに小さく頷きを返してから、俺は火魔法のための魔力を練り上げた。
無事に処理を終わらせると、アックスさんはふうと息を吐いてから地面に座り込んだ。
「アキトはすごかったな」
「え、でも俺よりもアックスさんの方がいっぱい倒してますよね?」
多分俺が倒したのは6体で、アックスさんが倒したのは8体だ。
「数じゃなくてな、最初に火魔法で攪乱したのもだし、俺を弓で狙ってたやつから倒してくれたりしただろう?」
誉められても俺は指示通りに動いただけなんだよな。つまりハルの指示がすごかったって事だ。
「アキトの援護が無ければ、怪我はしてた」
「お役に立てたなら良かったです」
「すごく助かったよ、ありがとうな」
アックスさんの言葉に、少しだけ感じていたもやもやが消えていく気がした。
「それにしても、本当に普通のゴブリン14体しかいなかったな」
「はい」
「………本当に、お前は『精霊が見える人』なのか」
ぽつりとアックスさんが言った言葉に、驚いてしまった。精霊が見える人って何だろう。俺は幽霊が見える人だけど、精霊は見たことないんだけど。
そこまで考えてふと思い出した。冒険者ギルドで、こそこそ噂してる人も精霊とか加護とか言ってたな。それってどういう意味かを聞こうとしたけれど、アックスさんは慌てた様子で手を振った。
「あ、いや!答えなくて良いんだ!」
「あの…」
「悪かったな、詮索はしないから安心してくれ!」
えーと、どうすれば良いんだろう。精霊が見える人って言葉の意味を教えて欲しいんだけど、反省した様子で詮索はしないって言ってる人には聞きにくいよな。後でハルに聞けば良いか。
「よし帰ろう!」
「はい、帰りましょう!」
633
あなたにおすすめの小説
【完結済】あの日、王子の隣を去った俺は、いまもあなたを想っている
キノア9g
BL
かつて、誰よりも大切だった人と別れた――それが、すべての始まりだった。
今はただ、冒険者として任務をこなす日々。けれどある日、思いがけず「彼」と再び顔を合わせることになる。
魔法と剣が支配するリオセルト大陸。
平和を取り戻しつつあるこの世界で、心に火種を抱えたふたりが、交差する。
過去を捨てたはずの男と、捨てきれなかった男。
すれ違った時間の中に、まだ消えていない想いがある。
――これは、「終わったはずの恋」に、もう一度立ち向かう物語。
切なくも温かい、“再会”から始まるファンタジーBL。
全8話
お題『復縁/元恋人と3年後に再会/主人公は冒険者/身を引いた形』設定担当AI /c
「自由に生きていい」と言われたので冒険者になりましたが、なぜか旦那様が激怒して連れ戻しに来ました。
キノア9g
BL
「君に義務は求めない」=ニート生活推奨!? ポジティブ転生者と、言葉足らずで愛が重い氷の伯爵様の、全力すれ違い新婚ラブコメディ!
あらすじ
「君に求める義務はない。屋敷で自由に過ごしていい」
貧乏男爵家の次男・ルシアン(前世は男子高校生)は、政略結婚した若き天才当主・オルドリンからそう告げられた。
冷徹で無表情な旦那様の言葉を、「俺に興味がないんだな! ラッキー、衣食住保証付きのニート生活だ!」とポジティブに解釈したルシアン。
彼はこっそり屋敷を抜け出し、偽名を使って憧れの冒険者ライフを満喫し始める。
「旦那様は俺に無関心」
そう信じて、半年間ものんきに遊び回っていたルシアンだったが、ある日クエスト中に怪我をしてしまう。
バレたら怒られるかな……とビクビクしていた彼の元に現れたのは、顔面蒼白で息を切らした旦那様で――!?
「君が怪我をしたと聞いて、気が狂いそうだった……!」
怒鳴られるかと思いきや、折れるほど強く抱きしめられて困惑。
えっ、放置してたんじゃなかったの? なんでそんなに必死なの?
実は旦那様は冷徹なのではなく、ルシアンが好きすぎて「嫌われないように」と身を引いていただけの、超・奥手な心配性スパダリだった!
「君を守れるなら、森ごと消し飛ばすが?」
「過保護すぎて冒険になりません!!」
Fランク冒険者ののんきな妻(夫)×国宝級魔法使いの激重旦那様。
すれ違っていた二人が、甘々な「週末冒険者夫婦」になるまでの、勘違いと溺愛のハッピーエンドBL。
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
ユィリと皆の動画つくりました! お話にあわせて、ちょこちょこあがる予定です。
インスタ @yuruyu0 絵もあがります
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
植物チートを持つ俺は王子に捨てられたけど、実は食いしん坊な氷の公爵様に拾われ、胃袋を掴んでとことん溺愛されています
水凪しおん
BL
日本の社畜だった俺、ミナトは過労死した末に異世界の貧乏男爵家の三男に転生した。しかも、なぜか傲慢な第二王子エリアスの婚約者にされてしまう。
「地味で男のくせに可愛らしいだけの役立たず」
王子からそう蔑まれ、冷遇される日々にうんざりした俺は、前世の知識とチート能力【植物育成】を使い、実家の領地を豊かにすることだけを生きがいにしていた。
そんなある日、王宮の夜会で王子から公衆の面前で婚約破棄を叩きつけられる。
絶望する俺の前に現れたのは、この国で最も恐れられる『氷の公爵』アレクシス・フォン・ヴァインベルク。
「王子がご不要というのなら、その方を私が貰い受けよう」
冷たく、しかし力強い声。気づけば俺は、彼の腕の中にいた。
連れてこられた公爵邸での生活は、噂とは大違いの甘すぎる日々の始まりだった。
俺の作る料理を「世界一美味い」と幸せそうに食べ、俺の能力を「素晴らしい」と褒めてくれ、「可愛い、愛らしい」と頭を撫でてくれる公爵様。
彼の不器用だけど真っ直ぐな愛情に、俺の心は次第に絆されていく。
これは、婚約破棄から始まった、不遇な俺が世界一の幸せを手に入れるまでの物語。
(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。
キノア9g
BL
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。
木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。
色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。
ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。
捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。
彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。
少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──?
騎士×妖精
【完結】父を探して異世界転生したら男なのに歌姫になってしまったっぽい
御堂あゆこ
BL
超人気芸能人として活躍していた男主人公が、痴情のもつれで、女性に刺され、死んでしまう。
生前の行いから、地獄行き確定と思われたが、閻魔様の気まぐれで、異世界転生することになる。
地獄行き回避の条件は、同じ世界に転生した父親を探し出し、罪を償うことだった。
転生した主人公は、仲間の助けを得ながら、父を探して旅をし、成長していく。
※含まれる要素
異世界転生、男主人公、ファンタジー、ブロマンス、BL的な表現、恋愛
※小説家になろうに重複投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる