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100.【ハル視点】港町とアキトの常識
アキトの世界の常識が、この世界の常識と違う事は分かっていた。分かってはいたけれど、まさか異世界に娯楽として海で泳ぐという習慣があるなんて想像もしなかった。
男女問わず水着を着て泳ぐんだよと言われた時は、正直海での戦闘用装備の事かと軽く流しそうになった。だが、水着というのはこの世界の下着のようなものだと言うのだ。
それを聞いた俺は絶句した。そんな薄着で人前に出たら、襲ってくださいと言っているようなものだとどう伝えれば良いのか。悩んでいる間に、アキトは俺の反応から何かを察してくれたようだ。
「泳ぐのが大好きってわけじゃないから、泳げないのはまあ良いんだ」
「そうか」
これで下着だけでアキトが泳ごうとするのは、何とか避けられたってことだ。ふうと息を吐いた俺に、アキトは上目遣いで尋ねてくる。
「でも海に行ったら裸足になって、波で遊ぶぐらいはしたいんだけど、それも駄目?」
アキトの望みなら何だって叶えてやりたいけれど、それはかなり危険な行為だ。海の魔物は厄介だから、漁師や船乗りは特殊な訓練を受けている。腕に覚えのある冒険者でも、海の魔物には手を出さない。
「海にも魔物はいるからね。海の魔物を討伐する際にやむを得ず泳ぐことはあっても、それを娯楽にはできないよ」
聡明なアキトは、それ以上わがままを言わなかった。それは無理だなと納得してくれた事に安堵の息が漏れた。
話しながら歩いていると、木々の向こうで何かが太陽の光を反射してきらりと輝いた。
「今見えたの海かな」
「んーここからはまだ見えない筈だけどな」
「あ、そうなんだ」
「この坂を登ったら見える筈だよ」
アキトはウキウキした様子で、少しずつ勾配を登っていく。坂の上まで辿り着けば、一気に視界が開けた。
トルマルの少し変わった造りの街と、透き通った綺麗な海が一望できる場所だ。
「うわーすっごい!綺麗な海だー!」
はしゃぐアキトの姿に、この道を選んで良かったと俺は満足した。坂道を登らない道は気づくとトルマルに到着してしまう。そうしたら、ここまではしゃぐ姿は見られなかっただろう。
港町トルマルは白壁と青い屋根が特徴の街だ。あらゆる施設にこの規則は徹底されていて、唯一協会だけが白い屋根にすることを許されている。同じような建物ばかりが続くなか、個性を出すために許されているのは花を植える事だけだ。どの家も競い合うように色とりどりの花を育てている。
問題なく大門を通過したアキトは、見慣れない街並みに見惚れて立ち止まっていた。
「こんにちは、旅人さん」
「こんにちは」
「ここは初めてかい?」
「あ、はい」
感動しているアキトの様子に、微笑ましい気分でいられたのは一瞬だけだった。気づくと巡回中の衛兵が近づいてきていた。胡散臭い笑顔の男だ。
「案内は必要かな?」
トルマルの衛兵は、勤務中でも気に入った旅人に声をかけたりするのか。きちんと仕事をしろと言いたくなる。
「アキト、詳しい人と会うからって言って」
「あ、いえ。詳しい人と会うので大丈夫です。ありがとうございます」
「そっか…じゃあトルマルを楽しんでね」
衛兵は残念そうにしながら、巡回へと戻っていった。
道が覚えられる気がしないと呟くアキトを宥めながら、俺は一番お勧めの宿ブランカを目指して歩いていた。
ブランカは豪商や裕福な旅人が主に使う宿で、宿泊費用もそれなりにするけれど、全部屋に温泉がついている。宿泊費用についてはトルマルに来るまでに話してみたけれど、驚いた様子ではあったものの温泉の話をするとすぐに受け入れてくれたから問題は無いだろう。後は空きがあるかどうかだ。
トルマルの街道に興味深そうにしているアキトを見つめて、俺は言い難い事を口にした。
「アキト、一番お勧めの宿ブランカは、かなり人気の宿なんだ。だから、もしかしたら空きが無いかもしれない」
もし空きが無くてもお勧めの宿はまだまだあるからと伝えれば、アキトは笑顔で頷いてくれた。
駄目でも仕方ないと賭けのような気持ちで案内した宿だったが、アキトの幸運のおかげか無事に部屋を押さえることができた。
いくつかある屋台市場のうちの一つを目指して、二人で白壁の街を歩く。アキトは波の音に嬉しそうに耳を傾けたり、笑顔で俺を見上げてきたりと楽しそうだった。
「ここの屋台は、他とはちょっと違うんだ」
きっと喜んでくれると思うよと悪戯っぽく笑いかければ、アキトは不思議そうに軽く首を傾げてみせた。
「ここだよ」
案内したのはトルマル以外ではあまり見ることのない、屋台を一カ所に集めた市場だった。しかもただ屋台を集めただけじゃない。ここには買ったものを食べられる場所まで用意されている。屋台といえば、手軽ではあるが落ち着いて食べれないものだが、ここではゆっくりと腰を下ろして食べることができるんだ。
「もちろん買って帰る事もできるけど…どうする?」
「ここが良いな」
「そう言うと思った」
見るからに楽しそうなアキトは、屋台を全て見て回ってから買うものを決めたようだ。俺がこの屋台市場を選んだ理由でもある、ライスを使った料理もちゃんと入っていた。
きっちり食事を買い込んだアキトを、この屋台市場のためだけにある食堂へと案内する。海が見えるから喜ぶだろうなと思っていたのに、突然立ち止まったアキトは大きく目を見開いて固まっていた。
「アキト?どうかしたの?」
そっと覗き込めば、びっくり顔のままでじっと俺を見返してくる。
「大丈夫?」
「あ、ごめん。綺麗すぎてびっくりしただけ…」
小声で答えてくれたアキトに、ほっと胸を撫で下ろした。具合が悪くなったわけでも、気分が悪いわけでも無いなら良かった。
「ああ、それなら良かった」
アキトはそっと周りを見回した。わいわいと酒盛りをしている賑やかなテーブルもあれば、一人で食べている人もいる。家族連れもいるのを確認してか、やっとアキトは肩の力を抜いた。
「好きな所に座って良いみたいだよ?どこにする?」
アキトは俺の質問にちらりと視線だけを向けると、一人客の男の近くにあるテーブルを選んだ。酒盛りをしているテーブルとは離れているし、目の前には海が広がる良い席だ。
「綺麗な場所だよね」
思わずそう声をかけてしまったのは、綺麗な海とその海に見入るアキトに見惚れてしまったからだ。人目があるのに質問するなんて、俺もアキトと二人旅のこの状況にかなり浮かれているな。一人で反省していると、優しいアキトは小さな声で答えてくれた。
「うん、綺麗だね」
幸せそうに屋台の食事を満喫するアキトは、今日も本当に可愛かった。ライスを食べる時の反応が特に良かったから、トルマルでは出来るだけライス料理があるお店に案内しようとこっそりと決意した。
「よく食べたねー」
「どれも美味しかったよ」
「それは良かった。あ、アキト見て」
食事をしているうちに良い時間になったみたいだ。海へと沈んでいく夕陽をアキトに見えたいと声をかければ、アキトは無言のままじっとその光景に見入っていた。
完全に日が沈むと、各テーブルに備え付けの魔道具が淡く光り出した。魔道具だとは思っていなかったのか、アキトは物珍しそうに照明をつつき出した。
「ここの夕日も綺麗だけど、俺が一番好きなのはトライプールの高台から見る夕日なんだ」
唐突にそう声をかけた俺に、アキトはそんな場所があったかと考えながら首を傾げた。
トライプールの領主城は、高台の上にある。もちろん城は関係者以外の立ち入り禁止だが、そのお城の前にある綺麗な広場は一般市民にも解放されてて人気の場所だ。そう説明すれば、アキトは興味深そうに頷いた。
「そこに色とりどりの花が植えられた花壇があってね」
「花壇?」
「そう。その花壇の所から見るとトライプールの街全体が夕日の色に染まってね、言葉を失うぐらい綺麗だったんだ」
仕事終わりにたまたま通りかかった時に見ただけだが、あの景色は本当に印象に残っている。あの夕日に染まったトライプールの街を、アキトにも見てもらいたい。
「アキト、もし興味があれば…今度一緒に行ってみない?」
「え、俺と?」
アキトと一緒に見られたらと勢いだけで誘ってしまったけれど、迷惑だっただろうかと考えてしまう。
「うん、アキトと見たいと思ったんだけど、駄目かな?」
「行きたい!」
アキトの即答に、思わず笑みがこぼれた。
「良かった…いつか休みの日に行ってみようか」
次の休みと言わなかったのは、徒歩で高台まで上るのはそれなりに体力がいるからだ。アキトがあまり疲れていない休みの日にでも、改めて提案してみようかな。
楽しい予定が増えたことを喜びながら、俺はアキトと一緒にのんびりと海を眺め続けた。
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読んで下さる皆様のおかげで100話まで連日更新できましたー!
これからもお付き合い頂けると嬉しいです!
男女問わず水着を着て泳ぐんだよと言われた時は、正直海での戦闘用装備の事かと軽く流しそうになった。だが、水着というのはこの世界の下着のようなものだと言うのだ。
それを聞いた俺は絶句した。そんな薄着で人前に出たら、襲ってくださいと言っているようなものだとどう伝えれば良いのか。悩んでいる間に、アキトは俺の反応から何かを察してくれたようだ。
「泳ぐのが大好きってわけじゃないから、泳げないのはまあ良いんだ」
「そうか」
これで下着だけでアキトが泳ごうとするのは、何とか避けられたってことだ。ふうと息を吐いた俺に、アキトは上目遣いで尋ねてくる。
「でも海に行ったら裸足になって、波で遊ぶぐらいはしたいんだけど、それも駄目?」
アキトの望みなら何だって叶えてやりたいけれど、それはかなり危険な行為だ。海の魔物は厄介だから、漁師や船乗りは特殊な訓練を受けている。腕に覚えのある冒険者でも、海の魔物には手を出さない。
「海にも魔物はいるからね。海の魔物を討伐する際にやむを得ず泳ぐことはあっても、それを娯楽にはできないよ」
聡明なアキトは、それ以上わがままを言わなかった。それは無理だなと納得してくれた事に安堵の息が漏れた。
話しながら歩いていると、木々の向こうで何かが太陽の光を反射してきらりと輝いた。
「今見えたの海かな」
「んーここからはまだ見えない筈だけどな」
「あ、そうなんだ」
「この坂を登ったら見える筈だよ」
アキトはウキウキした様子で、少しずつ勾配を登っていく。坂の上まで辿り着けば、一気に視界が開けた。
トルマルの少し変わった造りの街と、透き通った綺麗な海が一望できる場所だ。
「うわーすっごい!綺麗な海だー!」
はしゃぐアキトの姿に、この道を選んで良かったと俺は満足した。坂道を登らない道は気づくとトルマルに到着してしまう。そうしたら、ここまではしゃぐ姿は見られなかっただろう。
港町トルマルは白壁と青い屋根が特徴の街だ。あらゆる施設にこの規則は徹底されていて、唯一協会だけが白い屋根にすることを許されている。同じような建物ばかりが続くなか、個性を出すために許されているのは花を植える事だけだ。どの家も競い合うように色とりどりの花を育てている。
問題なく大門を通過したアキトは、見慣れない街並みに見惚れて立ち止まっていた。
「こんにちは、旅人さん」
「こんにちは」
「ここは初めてかい?」
「あ、はい」
感動しているアキトの様子に、微笑ましい気分でいられたのは一瞬だけだった。気づくと巡回中の衛兵が近づいてきていた。胡散臭い笑顔の男だ。
「案内は必要かな?」
トルマルの衛兵は、勤務中でも気に入った旅人に声をかけたりするのか。きちんと仕事をしろと言いたくなる。
「アキト、詳しい人と会うからって言って」
「あ、いえ。詳しい人と会うので大丈夫です。ありがとうございます」
「そっか…じゃあトルマルを楽しんでね」
衛兵は残念そうにしながら、巡回へと戻っていった。
道が覚えられる気がしないと呟くアキトを宥めながら、俺は一番お勧めの宿ブランカを目指して歩いていた。
ブランカは豪商や裕福な旅人が主に使う宿で、宿泊費用もそれなりにするけれど、全部屋に温泉がついている。宿泊費用についてはトルマルに来るまでに話してみたけれど、驚いた様子ではあったものの温泉の話をするとすぐに受け入れてくれたから問題は無いだろう。後は空きがあるかどうかだ。
トルマルの街道に興味深そうにしているアキトを見つめて、俺は言い難い事を口にした。
「アキト、一番お勧めの宿ブランカは、かなり人気の宿なんだ。だから、もしかしたら空きが無いかもしれない」
もし空きが無くてもお勧めの宿はまだまだあるからと伝えれば、アキトは笑顔で頷いてくれた。
駄目でも仕方ないと賭けのような気持ちで案内した宿だったが、アキトの幸運のおかげか無事に部屋を押さえることができた。
いくつかある屋台市場のうちの一つを目指して、二人で白壁の街を歩く。アキトは波の音に嬉しそうに耳を傾けたり、笑顔で俺を見上げてきたりと楽しそうだった。
「ここの屋台は、他とはちょっと違うんだ」
きっと喜んでくれると思うよと悪戯っぽく笑いかければ、アキトは不思議そうに軽く首を傾げてみせた。
「ここだよ」
案内したのはトルマル以外ではあまり見ることのない、屋台を一カ所に集めた市場だった。しかもただ屋台を集めただけじゃない。ここには買ったものを食べられる場所まで用意されている。屋台といえば、手軽ではあるが落ち着いて食べれないものだが、ここではゆっくりと腰を下ろして食べることができるんだ。
「もちろん買って帰る事もできるけど…どうする?」
「ここが良いな」
「そう言うと思った」
見るからに楽しそうなアキトは、屋台を全て見て回ってから買うものを決めたようだ。俺がこの屋台市場を選んだ理由でもある、ライスを使った料理もちゃんと入っていた。
きっちり食事を買い込んだアキトを、この屋台市場のためだけにある食堂へと案内する。海が見えるから喜ぶだろうなと思っていたのに、突然立ち止まったアキトは大きく目を見開いて固まっていた。
「アキト?どうかしたの?」
そっと覗き込めば、びっくり顔のままでじっと俺を見返してくる。
「大丈夫?」
「あ、ごめん。綺麗すぎてびっくりしただけ…」
小声で答えてくれたアキトに、ほっと胸を撫で下ろした。具合が悪くなったわけでも、気分が悪いわけでも無いなら良かった。
「ああ、それなら良かった」
アキトはそっと周りを見回した。わいわいと酒盛りをしている賑やかなテーブルもあれば、一人で食べている人もいる。家族連れもいるのを確認してか、やっとアキトは肩の力を抜いた。
「好きな所に座って良いみたいだよ?どこにする?」
アキトは俺の質問にちらりと視線だけを向けると、一人客の男の近くにあるテーブルを選んだ。酒盛りをしているテーブルとは離れているし、目の前には海が広がる良い席だ。
「綺麗な場所だよね」
思わずそう声をかけてしまったのは、綺麗な海とその海に見入るアキトに見惚れてしまったからだ。人目があるのに質問するなんて、俺もアキトと二人旅のこの状況にかなり浮かれているな。一人で反省していると、優しいアキトは小さな声で答えてくれた。
「うん、綺麗だね」
幸せそうに屋台の食事を満喫するアキトは、今日も本当に可愛かった。ライスを食べる時の反応が特に良かったから、トルマルでは出来るだけライス料理があるお店に案内しようとこっそりと決意した。
「よく食べたねー」
「どれも美味しかったよ」
「それは良かった。あ、アキト見て」
食事をしているうちに良い時間になったみたいだ。海へと沈んでいく夕陽をアキトに見えたいと声をかければ、アキトは無言のままじっとその光景に見入っていた。
完全に日が沈むと、各テーブルに備え付けの魔道具が淡く光り出した。魔道具だとは思っていなかったのか、アキトは物珍しそうに照明をつつき出した。
「ここの夕日も綺麗だけど、俺が一番好きなのはトライプールの高台から見る夕日なんだ」
唐突にそう声をかけた俺に、アキトはそんな場所があったかと考えながら首を傾げた。
トライプールの領主城は、高台の上にある。もちろん城は関係者以外の立ち入り禁止だが、そのお城の前にある綺麗な広場は一般市民にも解放されてて人気の場所だ。そう説明すれば、アキトは興味深そうに頷いた。
「そこに色とりどりの花が植えられた花壇があってね」
「花壇?」
「そう。その花壇の所から見るとトライプールの街全体が夕日の色に染まってね、言葉を失うぐらい綺麗だったんだ」
仕事終わりにたまたま通りかかった時に見ただけだが、あの景色は本当に印象に残っている。あの夕日に染まったトライプールの街を、アキトにも見てもらいたい。
「アキト、もし興味があれば…今度一緒に行ってみない?」
「え、俺と?」
アキトと一緒に見られたらと勢いだけで誘ってしまったけれど、迷惑だっただろうかと考えてしまう。
「うん、アキトと見たいと思ったんだけど、駄目かな?」
「行きたい!」
アキトの即答に、思わず笑みがこぼれた。
「良かった…いつか休みの日に行ってみようか」
次の休みと言わなかったのは、徒歩で高台まで上るのはそれなりに体力がいるからだ。アキトがあまり疲れていない休みの日にでも、改めて提案してみようかな。
楽しい予定が増えたことを喜びながら、俺はアキトと一緒にのんびりと海を眺め続けた。
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