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198.【ハル視点】やるべきこと
魔力切れのアキトが目覚めるのを待つ間、やるべき事はたくさんあった。
俺の目覚めを領主城や騎士団員に伝える事。心配をかけた関係者に手紙をしたためる事。すっかりなまってしまった体を鍛え治す事。そしてあの忌々しい店の捜査に顔を出す事だ。
領主城への報告は書類を記入してケルビンに持っていかせれば済んだが、騎士団員相手ではそうもいかない。どうやって伝えるか悩んだ結果、俺は騎士団恒例の集会へと乱入する事に決めた。
「集会に飛び込み参加するのか?」
「駄目か?」
「いや、まあ面白そうだから良いか」
ケルビンはニヤニヤ笑って快諾してくれた。
「俺からの話は以上だが、一点報告がある」
さすがに騎士団員全員の前だからか、演説台の上に登ったケルビンは真面目な顔でそう続けた。台の後ろに隠れていた俺がすっと立ち上がって登っていくと、辺りはしんと静まり返った。
痛いほどに集まってくる視線を感じながら、俺はすっと敬礼をしてから口を開いた。
「半年もかかってしまったが、無事に昨日目覚めた。心配をかけてすまなかったな」
しんと静まり返っていた騎士団員に向かって、ディエゴが声を張り上げた。
「トライプール騎士団、総員、敬礼!」
ああ、ディエゴがそこにいるって事は、今の副団長はディエゴなんだな。
「お帰りをお待ちしておりました!」
全員の敬礼がビシッと揃った。
「今日の集会はここまでだから、後は自由にして良いぞ」
比較的緩いトライプール騎士団では珍しくもないケルビンの言葉で、集会が終わった。途端に駆け寄ってきた皆に、俺はもみくちゃにされてしまった。なかでも俺がかばった騎士は、ボロボロと泣きながら駆け寄ってきた。
「副団長、俺が!俺のせいで!」
「いや、うまく防げなかった俺のせいだから、気にするな」
あの時もっとうまく防御できていたら、噛みつかれることもなかった。
「でも…」
「半年眠っただけで済んだんだ、もう気にするな」
もしあの時毒にかかってなかったら、俺はアキトに出会えていなかったかもしれない。そう思うとあの時の怪我にも、感謝の気持ちすら湧いてくる。
何度も頷いた元部下が、仲の良い騎士に連れられて去っていくのを俺は笑顔で見送った。
「ハロルド先輩!」
「ディエゴ!副団長、ディエゴがやってくれてたんだな」
「ハロルド先輩が帰ってくるまで、団長を押さえる人が必要だったので」
さらりと帰ってくるのを期待してくれていたあたり、ディエゴらしいなと笑ってしまった。
「すぐに副団長の任はお譲りしますよ?」
「あー…ちょっと考えさせて欲しいな」
俺が騎士団に戻ったら、アキトは一人で旅に出る事になるだろう。それは嫌なんだよなぁ。危険って意味でもそうだし、どこで誰に惚れられるか分からないという不安もある。アキトは可愛いからなぁ。そんな事を考えながら、俺は周りの騎士達との久しぶりの交流を楽しんだ。
騎士団本部内の自室で家族への手紙を書いていると、ドアがノックされた。
「どうぞ」
「ハロルド、シャリ―パの店主と客引っ張ってきたぞ」
「そうか…俺も行っていいのか?」
「ああ、顔を見て欲しいんだ」
もちろんと頷けば、すぐに地下へと連れていかれた。じめじめとした地下牢は、お世辞にも清潔とは言えない場所だ。まあ、あいつらにはお似合いか。
「おい、証拠も無いのに善良な市民をこんな所に入れるなんて!」
「騎士のくせに衛兵の真似事か!?」
猿のように喚いている二人の顔を順番に見つめて、俺は重々しく頷いた。
「ああ、こいつらで間違いない」
「店主はともかく客は自信がなかったんだけどな、ディエゴがこいつだって言ったんだよな」
「ああ、あいつの鑑定眼は素晴らしいからな」
「鑑定ごときで証拠になるかよ!」
「ここから出せ!」
「領主様に訴えるぞ!」
アキトの時はぎりぎりで助ける事ができたけれど、きっと余罪も山ほどあるだろう。まだ証拠が無いなんて言葉で、言い逃れできると思ってるのが腹立たしい。ちらりとケルビンに視線を向ければ、お前の獲物だと手だけで促してきた。ありがたい。では遠慮なく。あの日のアキトのつらを考えれば、慈悲などある筈が無い。
「証拠ならある」
「は?」
「酒場にあった紫の酒だ」
「あれはただの輸入品の酒だぞ!」
いつまでも往生際の悪い二人に、本気の殺気を出しながら声をかける。
「頭の足りないお前たちにも分かるように説明してやろう」
殺気が分からないほど鈍くはなかったようで、二人は震えながら俺を見上げている。無表情を保ったまま、冷たく睥睨する。
「あの紫の酒は、隣国からの輸入品だな」
「そ、それがどうした」
「この国では禁制の媚薬だ。つまり所持しているだけでも罪になる」
「そんな…」
「騎士が動いているのは、国を狙った密輸の可能性があるからだ。お前たちはマールクロア王国の敵となった。意味は分かるか?」
ただの衛兵の取り調べではないし、領主の許可ももちろん取ってある。この後は王都の騎士団へと連行されるだろう。王都では処刑の許可も一日で出るそうだぞと教えてやれば、二人の顔色が変わった。
「き、客の俺には関係ないだろう!」
「お前、裏切るつもりかっ!騎士様、信じてくれっ!こいつも共犯だった!」
「なんで言うんだよ、お前っ!」
「お前ひとり助かるなんて許せるか!」
仲違いさえさせてしまえば後は簡単だ。別室に連れていって、あいつは吐いたと突けば良い。
「あの媚薬を入手した経路と、自分たちの犯罪について全て語れば、王都の騎士団も少しは減刑してくれるかもな」
少しだけ笑みを浮かべてそう言えば、二人は競うように語りだした。部屋の隅に待機していた騎士が、慌てて発言を書き留めている。俺はケルビンと連れだって部屋を後にした。
「あーやっぱり怖いな、お前の取り調べは」
「そうか?」
「減刑なんてしないだろう、王都の騎士団は」
「期待が抱けただけ良いじゃないか」
アキトの気持ちを考えれば、あいつらをこの街にいさせるわけにはいかないからな。王都に移送された後は、鉱山で強制労働ぐらいだろうか。どっちにしてもこの街には戻って来れなくなる。一発ぐらい殴ってやるつもりだったが、いなくなるだけで良しとしよう。
俺はうっすらと笑みを浮かべながら、薄暗い階段を一段ずつ登っていった。
俺の目覚めを領主城や騎士団員に伝える事。心配をかけた関係者に手紙をしたためる事。すっかりなまってしまった体を鍛え治す事。そしてあの忌々しい店の捜査に顔を出す事だ。
領主城への報告は書類を記入してケルビンに持っていかせれば済んだが、騎士団員相手ではそうもいかない。どうやって伝えるか悩んだ結果、俺は騎士団恒例の集会へと乱入する事に決めた。
「集会に飛び込み参加するのか?」
「駄目か?」
「いや、まあ面白そうだから良いか」
ケルビンはニヤニヤ笑って快諾してくれた。
「俺からの話は以上だが、一点報告がある」
さすがに騎士団員全員の前だからか、演説台の上に登ったケルビンは真面目な顔でそう続けた。台の後ろに隠れていた俺がすっと立ち上がって登っていくと、辺りはしんと静まり返った。
痛いほどに集まってくる視線を感じながら、俺はすっと敬礼をしてから口を開いた。
「半年もかかってしまったが、無事に昨日目覚めた。心配をかけてすまなかったな」
しんと静まり返っていた騎士団員に向かって、ディエゴが声を張り上げた。
「トライプール騎士団、総員、敬礼!」
ああ、ディエゴがそこにいるって事は、今の副団長はディエゴなんだな。
「お帰りをお待ちしておりました!」
全員の敬礼がビシッと揃った。
「今日の集会はここまでだから、後は自由にして良いぞ」
比較的緩いトライプール騎士団では珍しくもないケルビンの言葉で、集会が終わった。途端に駆け寄ってきた皆に、俺はもみくちゃにされてしまった。なかでも俺がかばった騎士は、ボロボロと泣きながら駆け寄ってきた。
「副団長、俺が!俺のせいで!」
「いや、うまく防げなかった俺のせいだから、気にするな」
あの時もっとうまく防御できていたら、噛みつかれることもなかった。
「でも…」
「半年眠っただけで済んだんだ、もう気にするな」
もしあの時毒にかかってなかったら、俺はアキトに出会えていなかったかもしれない。そう思うとあの時の怪我にも、感謝の気持ちすら湧いてくる。
何度も頷いた元部下が、仲の良い騎士に連れられて去っていくのを俺は笑顔で見送った。
「ハロルド先輩!」
「ディエゴ!副団長、ディエゴがやってくれてたんだな」
「ハロルド先輩が帰ってくるまで、団長を押さえる人が必要だったので」
さらりと帰ってくるのを期待してくれていたあたり、ディエゴらしいなと笑ってしまった。
「すぐに副団長の任はお譲りしますよ?」
「あー…ちょっと考えさせて欲しいな」
俺が騎士団に戻ったら、アキトは一人で旅に出る事になるだろう。それは嫌なんだよなぁ。危険って意味でもそうだし、どこで誰に惚れられるか分からないという不安もある。アキトは可愛いからなぁ。そんな事を考えながら、俺は周りの騎士達との久しぶりの交流を楽しんだ。
騎士団本部内の自室で家族への手紙を書いていると、ドアがノックされた。
「どうぞ」
「ハロルド、シャリ―パの店主と客引っ張ってきたぞ」
「そうか…俺も行っていいのか?」
「ああ、顔を見て欲しいんだ」
もちろんと頷けば、すぐに地下へと連れていかれた。じめじめとした地下牢は、お世辞にも清潔とは言えない場所だ。まあ、あいつらにはお似合いか。
「おい、証拠も無いのに善良な市民をこんな所に入れるなんて!」
「騎士のくせに衛兵の真似事か!?」
猿のように喚いている二人の顔を順番に見つめて、俺は重々しく頷いた。
「ああ、こいつらで間違いない」
「店主はともかく客は自信がなかったんだけどな、ディエゴがこいつだって言ったんだよな」
「ああ、あいつの鑑定眼は素晴らしいからな」
「鑑定ごときで証拠になるかよ!」
「ここから出せ!」
「領主様に訴えるぞ!」
アキトの時はぎりぎりで助ける事ができたけれど、きっと余罪も山ほどあるだろう。まだ証拠が無いなんて言葉で、言い逃れできると思ってるのが腹立たしい。ちらりとケルビンに視線を向ければ、お前の獲物だと手だけで促してきた。ありがたい。では遠慮なく。あの日のアキトのつらを考えれば、慈悲などある筈が無い。
「証拠ならある」
「は?」
「酒場にあった紫の酒だ」
「あれはただの輸入品の酒だぞ!」
いつまでも往生際の悪い二人に、本気の殺気を出しながら声をかける。
「頭の足りないお前たちにも分かるように説明してやろう」
殺気が分からないほど鈍くはなかったようで、二人は震えながら俺を見上げている。無表情を保ったまま、冷たく睥睨する。
「あの紫の酒は、隣国からの輸入品だな」
「そ、それがどうした」
「この国では禁制の媚薬だ。つまり所持しているだけでも罪になる」
「そんな…」
「騎士が動いているのは、国を狙った密輸の可能性があるからだ。お前たちはマールクロア王国の敵となった。意味は分かるか?」
ただの衛兵の取り調べではないし、領主の許可ももちろん取ってある。この後は王都の騎士団へと連行されるだろう。王都では処刑の許可も一日で出るそうだぞと教えてやれば、二人の顔色が変わった。
「き、客の俺には関係ないだろう!」
「お前、裏切るつもりかっ!騎士様、信じてくれっ!こいつも共犯だった!」
「なんで言うんだよ、お前っ!」
「お前ひとり助かるなんて許せるか!」
仲違いさえさせてしまえば後は簡単だ。別室に連れていって、あいつは吐いたと突けば良い。
「あの媚薬を入手した経路と、自分たちの犯罪について全て語れば、王都の騎士団も少しは減刑してくれるかもな」
少しだけ笑みを浮かべてそう言えば、二人は競うように語りだした。部屋の隅に待機していた騎士が、慌てて発言を書き留めている。俺はケルビンと連れだって部屋を後にした。
「あーやっぱり怖いな、お前の取り調べは」
「そうか?」
「減刑なんてしないだろう、王都の騎士団は」
「期待が抱けただけ良いじゃないか」
アキトの気持ちを考えれば、あいつらをこの街にいさせるわけにはいかないからな。王都に移送された後は、鉱山で強制労働ぐらいだろうか。どっちにしてもこの街には戻って来れなくなる。一発ぐらい殴ってやるつもりだったが、いなくなるだけで良しとしよう。
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