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228.【ハル視点】ローガンという男
人目のある街中を歩いていると、生身のありがたさをしみじみと感じてしまう。
今までは人目のある所では一方通行の会話しかできなかったし、何かを尋ねる時は仕草だけで答えられるような質問だけを選んでいた。生身の今は何てことのない話をしながら、こうやって手を繋いで歩ける。
たったそれだけの当たり前な事が、たまらなく幸せだ。
「壁の狼の絵は見た?」
「うん、あれすごいよね」
狼の壁画について話し込んでいるうちに、俺たちはあっという間に白狼亭の前まで辿り着いた。
この店の唯一の難点は、肉の焼ける暴力的な香りが店の外にまで漂っている事だな。店先に立っただけで、一気に腹が減る。
「ハル、俺…お腹鳴りそう」
へらりと笑ったアキトも、どうやら俺と同じ意見のようだ。
「俺は鳴りそうじゃなくて、もう鳴ったかも」
おどけてそう答えれば、アキトは楽し気に声を上げて笑ってくれた。
白狼亭はいつ来ても、他の店とは比べものにならないほど清潔に保たれている。まあ綺麗好きな店主が、浄化魔法をかけまくってるせいなんだが。
「ステーキ二人前!」
「はいよ!」
「こっち三人前!あと酒も三人前!」
「ちょっと待ってくれー」
注文の声と店員の威勢の良い返事がぽんぽんと飛び交う店内に、アキトは圧倒されたように目を見張った。最初にここに来た時は、俺もあまりの活気に驚いたな。懐かしく思いながらアキトを見つめていると、不意に店員が鉄板を持ったまま俺たちの方へと近づいてきた。
「アキト、こっち」
「うん」
店員の邪魔になると気づき素早く移動したアキトに、店員は笑顔でありがとうございますと言ってから通り過ぎていった。この店の店員に、敬語を使うような上品な奴なんていない筈なんだがな。
「すごい賑やかだね」
アキトは特別扱いに気づいていないようだし、まあ良しとするか。顔はしっかり覚えたけどな。
「ここはいつもこんな感じだね。メニューはステーキか酒しか無いんだけど…どうする?」
「んー今日はお酒は良いかな」
「じゃあステーキだね。アキト…注文してみる?」
悪戯っぽく笑って尋ねれば、アキトはむっと口を歪めた。
「ハールー!注文通らないって分かって言ってるでしょ?」
「ごめんごめん、ただの冗談だから怒らないで」
人が多い場所でも遠くまで通る声の出し方ってのがあるんだが、アキトにも教えてやるべきだろうか。いやでもたかが注文でも、頼ってもらえる嬉しさもあるから悩み所だな。そんなくだらない事を考えながら、俺は店員に視線を向けて口を開いた。
「注文ありがと、ハル」
揶揄われたばかりなのに素直にお礼を言ってくれるアキトに、ちょっと申し訳ない気持ちになりながら俺はどういたしましてと返した。
「俺一人だったら注文通らなかっただろうから、こないだ入らなくて良かったよ」
にっこり笑顔でそんな可愛い事を言ってくれるけど、正直店員の方から声をかけられてちゃんと注文できると思う。それか周りの常連が、代わりに注文してくれると思うんだよな。まあ絶対に教えないけど。
「それにしても、アキトと一緒にここに来られるなんて」
「俺も夢みたいだよ」
「食べて欲しいと思ってたから嬉しいよ」
二人でそんな会話を楽しんでいれば、不意にしんと店内が静まり返った。注文の声も店員の答えも一切返らない不自然なまでの静けさに、アキトはキョロキョロと周りを見回している。
「え…何?」
「ああ、もう気づいたのか…」
店主であるローガンはレーブンと同じく、かつては金級に手が届くと噂された銀級冒険者だ。
その頃からレーブンは人の嘘を見分けられたし、ローガンは異様なまでに耳が良かった。詳しく聞いた事はなかったが、あれはおそらく特殊なスキル持ちなんだろうな。騎士団としても作戦を手伝ってもらった事もある程だ。
だから耳が良いと知ってはいたんだが、まさか注文の声だけで俺だと気づかれるとは思わなかった。さすがに挨拶なしで帰るつもりはなかったけれど、よりによって空腹な今気づかなくても良いのに。
客と店員達の視線を全く気にせずにローガンは堂々と店内を突っ切ると、まっすぐ俺たちのテーブルに向かって歩いてきた。
「おい、お前」
ハロルドとしての俺もハルとしての俺も、ローガンは両方を知っている。だからこそなんと呼びかけるか迷った末の『お前』呼びなんだろうけど、周りの空気が一気に張り詰めたのが分かった。もめごとかと慌てる周りを刺激しないように、俺はにっこりと笑って答えた。
「久しぶりだね、ローガン」
店内はざわりとどよめいたけれど、逃げ出す奴がいないって事はとりあえずは危険じゃないと主張する作戦はうまくいったみたいだな。
「ずいぶん久しぶりだが、お前生きてたのか?」
そうか、俺が寝てたのもちゃんと知ってたんだな。久々に来店した知り合いへの軽口だと、俺とアキト以外には聞こえただろう。周りに聞かれても困らない言葉をきっちり選ぶ所が、ローガンらしいな。
「この通り」
普通に会話を続ける俺たちを見てか、店内に徐々に会話が戻ってくる。こそこそと交わされる客達の会話を流し聞きながら、俺は口を開いた。
「アキト、この人はローガン。この店の店主だよ」
「あ、はじめまして、アキトです」
まっすぐに目を見て自然に挨拶をしてのけたアキトに、店内の視線がまた一気に集まってくる。初対面のレーブンにも怯えなかったアキトだからな。心配はしていなかったけど、想像以上に自然な自己紹介だった。
ローガンはびくりと体を揺らした後、ぽつりと呟いた。
「お前、もしかして黒鷹亭に泊ってるアキトか?」
「あ、はい」
なんで知ってるんだろうと不思議そうにしながらも、アキトは笑顔を浮かべて頷いた。
「アキト、ローガンはレーブンの双子の弟だよ」
「ええ!?」
叫んだアキトは、まじまじとローガンを見つめ始めた。きっとレーブンとの共通点でも探しているんだろうな。二人とも顔はあまり似ていないから、アキトの気持ちも分かる。威圧感のある強面と筋肉質な体ぐらいしか共通点は無いからな。
「やっぱりそうか」
「それにしても、紹介する前によくアキトだって気づいたな」
「俺の目をまっすぐに見返して笑える奴なんて、そんなにいないからな」
ローガンはそう言うと、普段は無表情な強面を崩してふわりと笑った。周りからは天変地異の前触れかとか、今日は雪が降るかもしれないなんて声が聞こえてくる。
お前たちローガンを怖がってるわりに遠慮がないな。
「俺、レーブンさんにお世話になってて」
「レーブンは息子みたいな存在が出来たって、やたら自慢してたぞ」
「え、そうなんですか?」
レーブン…お前、アキトの自慢話までしてたのか。そりゃあ、ローガンもアキトの事を知ってるわけだな。アキトは自慢されていると知ってか、ふにゃりと嬉しそうに笑った。
「……まあ、レーブンにとって息子なら、俺にとっても甥っ子だな」
あえて周りに聞こえるように言い切ったのは、周りの客に対しての牽制なんだろうな。
「はぁ…アキトは本当に厄介な人にばかり好かれるな」
ぽつりとそう呟いた瞬間、ローガンはじろりと俺を睨んだ。
「なんだ、お前の事か?」
「俺も含めてかな…ただアキトの恋人は俺だから!それは絶対に誰にも譲らないよ」
言いながら周りを見渡せば、アキトに見惚れていた奴らはさっと視線を反らした。ローガンは少しだけ考えてから、真面目な顔で俺を見据えた。
「レーブンは知ってるのか?」
「ちゃんと二人で話して、祝福を貰ったよ?」
俺の答えを聞いて、ローガンはふうと肩の力を抜いた。もしレーブンが知らなかったら、なんと伝えれば良いのかと考えていたんだろうな。
「そうか、二人のこれからに祝福を」
まさかローガンにまで祝福をもらえるとは思っていなかったけど、何度言われても嬉しいものだな。
「ありがとう」
「ありがとうございます」
アキトと俺は顔を見合わせてから、ふわりと笑った。
「じゃあな、俺の自慢のステーキ楽しんでくれよ」
「はいっ!」
「ありがとう」
登場した時と同じくらい堂々と、ローガンはまだ静かな店内を突っ切って去っていった。
今までは人目のある所では一方通行の会話しかできなかったし、何かを尋ねる時は仕草だけで答えられるような質問だけを選んでいた。生身の今は何てことのない話をしながら、こうやって手を繋いで歩ける。
たったそれだけの当たり前な事が、たまらなく幸せだ。
「壁の狼の絵は見た?」
「うん、あれすごいよね」
狼の壁画について話し込んでいるうちに、俺たちはあっという間に白狼亭の前まで辿り着いた。
この店の唯一の難点は、肉の焼ける暴力的な香りが店の外にまで漂っている事だな。店先に立っただけで、一気に腹が減る。
「ハル、俺…お腹鳴りそう」
へらりと笑ったアキトも、どうやら俺と同じ意見のようだ。
「俺は鳴りそうじゃなくて、もう鳴ったかも」
おどけてそう答えれば、アキトは楽し気に声を上げて笑ってくれた。
白狼亭はいつ来ても、他の店とは比べものにならないほど清潔に保たれている。まあ綺麗好きな店主が、浄化魔法をかけまくってるせいなんだが。
「ステーキ二人前!」
「はいよ!」
「こっち三人前!あと酒も三人前!」
「ちょっと待ってくれー」
注文の声と店員の威勢の良い返事がぽんぽんと飛び交う店内に、アキトは圧倒されたように目を見張った。最初にここに来た時は、俺もあまりの活気に驚いたな。懐かしく思いながらアキトを見つめていると、不意に店員が鉄板を持ったまま俺たちの方へと近づいてきた。
「アキト、こっち」
「うん」
店員の邪魔になると気づき素早く移動したアキトに、店員は笑顔でありがとうございますと言ってから通り過ぎていった。この店の店員に、敬語を使うような上品な奴なんていない筈なんだがな。
「すごい賑やかだね」
アキトは特別扱いに気づいていないようだし、まあ良しとするか。顔はしっかり覚えたけどな。
「ここはいつもこんな感じだね。メニューはステーキか酒しか無いんだけど…どうする?」
「んー今日はお酒は良いかな」
「じゃあステーキだね。アキト…注文してみる?」
悪戯っぽく笑って尋ねれば、アキトはむっと口を歪めた。
「ハールー!注文通らないって分かって言ってるでしょ?」
「ごめんごめん、ただの冗談だから怒らないで」
人が多い場所でも遠くまで通る声の出し方ってのがあるんだが、アキトにも教えてやるべきだろうか。いやでもたかが注文でも、頼ってもらえる嬉しさもあるから悩み所だな。そんなくだらない事を考えながら、俺は店員に視線を向けて口を開いた。
「注文ありがと、ハル」
揶揄われたばかりなのに素直にお礼を言ってくれるアキトに、ちょっと申し訳ない気持ちになりながら俺はどういたしましてと返した。
「俺一人だったら注文通らなかっただろうから、こないだ入らなくて良かったよ」
にっこり笑顔でそんな可愛い事を言ってくれるけど、正直店員の方から声をかけられてちゃんと注文できると思う。それか周りの常連が、代わりに注文してくれると思うんだよな。まあ絶対に教えないけど。
「それにしても、アキトと一緒にここに来られるなんて」
「俺も夢みたいだよ」
「食べて欲しいと思ってたから嬉しいよ」
二人でそんな会話を楽しんでいれば、不意にしんと店内が静まり返った。注文の声も店員の答えも一切返らない不自然なまでの静けさに、アキトはキョロキョロと周りを見回している。
「え…何?」
「ああ、もう気づいたのか…」
店主であるローガンはレーブンと同じく、かつては金級に手が届くと噂された銀級冒険者だ。
その頃からレーブンは人の嘘を見分けられたし、ローガンは異様なまでに耳が良かった。詳しく聞いた事はなかったが、あれはおそらく特殊なスキル持ちなんだろうな。騎士団としても作戦を手伝ってもらった事もある程だ。
だから耳が良いと知ってはいたんだが、まさか注文の声だけで俺だと気づかれるとは思わなかった。さすがに挨拶なしで帰るつもりはなかったけれど、よりによって空腹な今気づかなくても良いのに。
客と店員達の視線を全く気にせずにローガンは堂々と店内を突っ切ると、まっすぐ俺たちのテーブルに向かって歩いてきた。
「おい、お前」
ハロルドとしての俺もハルとしての俺も、ローガンは両方を知っている。だからこそなんと呼びかけるか迷った末の『お前』呼びなんだろうけど、周りの空気が一気に張り詰めたのが分かった。もめごとかと慌てる周りを刺激しないように、俺はにっこりと笑って答えた。
「久しぶりだね、ローガン」
店内はざわりとどよめいたけれど、逃げ出す奴がいないって事はとりあえずは危険じゃないと主張する作戦はうまくいったみたいだな。
「ずいぶん久しぶりだが、お前生きてたのか?」
そうか、俺が寝てたのもちゃんと知ってたんだな。久々に来店した知り合いへの軽口だと、俺とアキト以外には聞こえただろう。周りに聞かれても困らない言葉をきっちり選ぶ所が、ローガンらしいな。
「この通り」
普通に会話を続ける俺たちを見てか、店内に徐々に会話が戻ってくる。こそこそと交わされる客達の会話を流し聞きながら、俺は口を開いた。
「アキト、この人はローガン。この店の店主だよ」
「あ、はじめまして、アキトです」
まっすぐに目を見て自然に挨拶をしてのけたアキトに、店内の視線がまた一気に集まってくる。初対面のレーブンにも怯えなかったアキトだからな。心配はしていなかったけど、想像以上に自然な自己紹介だった。
ローガンはびくりと体を揺らした後、ぽつりと呟いた。
「お前、もしかして黒鷹亭に泊ってるアキトか?」
「あ、はい」
なんで知ってるんだろうと不思議そうにしながらも、アキトは笑顔を浮かべて頷いた。
「アキト、ローガンはレーブンの双子の弟だよ」
「ええ!?」
叫んだアキトは、まじまじとローガンを見つめ始めた。きっとレーブンとの共通点でも探しているんだろうな。二人とも顔はあまり似ていないから、アキトの気持ちも分かる。威圧感のある強面と筋肉質な体ぐらいしか共通点は無いからな。
「やっぱりそうか」
「それにしても、紹介する前によくアキトだって気づいたな」
「俺の目をまっすぐに見返して笑える奴なんて、そんなにいないからな」
ローガンはそう言うと、普段は無表情な強面を崩してふわりと笑った。周りからは天変地異の前触れかとか、今日は雪が降るかもしれないなんて声が聞こえてくる。
お前たちローガンを怖がってるわりに遠慮がないな。
「俺、レーブンさんにお世話になってて」
「レーブンは息子みたいな存在が出来たって、やたら自慢してたぞ」
「え、そうなんですか?」
レーブン…お前、アキトの自慢話までしてたのか。そりゃあ、ローガンもアキトの事を知ってるわけだな。アキトは自慢されていると知ってか、ふにゃりと嬉しそうに笑った。
「……まあ、レーブンにとって息子なら、俺にとっても甥っ子だな」
あえて周りに聞こえるように言い切ったのは、周りの客に対しての牽制なんだろうな。
「はぁ…アキトは本当に厄介な人にばかり好かれるな」
ぽつりとそう呟いた瞬間、ローガンはじろりと俺を睨んだ。
「なんだ、お前の事か?」
「俺も含めてかな…ただアキトの恋人は俺だから!それは絶対に誰にも譲らないよ」
言いながら周りを見渡せば、アキトに見惚れていた奴らはさっと視線を反らした。ローガンは少しだけ考えてから、真面目な顔で俺を見据えた。
「レーブンは知ってるのか?」
「ちゃんと二人で話して、祝福を貰ったよ?」
俺の答えを聞いて、ローガンはふうと肩の力を抜いた。もしレーブンが知らなかったら、なんと伝えれば良いのかと考えていたんだろうな。
「そうか、二人のこれからに祝福を」
まさかローガンにまで祝福をもらえるとは思っていなかったけど、何度言われても嬉しいものだな。
「ありがとう」
「ありがとうございます」
アキトと俺は顔を見合わせてから、ふわりと笑った。
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