235 / 1,561
234.【ハル視点】初めてのお揃い
白狼亭を出た俺たちは、そのままのんびりと大通りを進んでいた。
人目を気にせずアキトと気兼ねなく話すために、今までは裏道や路地ばかりを選んでいた。けれどこれからは、そんな事を気にして道を選ぶ必要は無い。
たくさんの人達で賑わった大通りの様子に、アキトは興味深そうにキョロキョロと視線を動かしている。こんなにキラキラした目をしたアキトが見れるなら、もっと早く連れてきてやれば良かったな。
こっそりと反省しながらふと見下ろせば、アキトはじっと一点を見つめて考え込んでいた。
「アキト?どうかした?」
何か気になる物でもあったのかと声をかければ、アキトは慌てて手を振った。
「なんでもないんだ、意外に人が多いんだなって思ってただけで」
ああ、そうか。こんな時間に大通りに来る事は無かったからな。
「ああ、大通りはあまり来てなかったから」
「そうそう。あーそれにしても本当に美味しかったね、白狼亭のステーキ!」
そう言い切ったアキトは、本当に嬉しそうな笑みを浮かべた。
「アキトにも気に入ってもらえて良かったよ」
「うん、本当に気に入ったよ。だって追加注文までしちゃったぐらいだし」
アキトは元々良く食べる方だが、追加注文をするほど気に入ってくれるとは思っていなかった。ローガンの作る絶品のステーキは、どうやらアキトの口にも合ったらしい。
「また行きたいな」
「ああ、また行こう」
「ローガンさんにも会いたいし」
ローガンが怖いから店に行きたくないという奴はいたが、ローガンに会いたいから行くというのは初めて聞いたな。
「甥っ子認定されてたし、きっとローガンも喜ぶよ」
素直な気持ちを告げれば、アキトはそうだと嬉しいなと照れ笑いを浮かべた。
大通りを歩きながら俺はずっと悩んでいた。
このまま黒鷹亭へ帰るか、それとも今からどこかへ出掛けるか。今日は騎士団本部での任命式もあったし、アキトも疲れているだろうか。無理をさせたくは無いけれど、このまま戻るのも悔しいような気がする。
というのも、アキトと歩いているとやたら視線を感じるからだ。俺を見ている視線はどうでも良いが、一人じゃないアキトに驚いた顔をする奴や、しょんぼりと肩を落としていた奴は明らかにアキト狙いだろう。
どうやって牽制してやろうかと考えていると、不意にアキトが立ち止まった。俺もすぐに立ち止まって振り返る。
「どうかした?」
明らかに恋人同士だと分かる距離で、アキトの顔をそっと覗き込む。
アキトは俺の恋人だから誰にも渡すつもりは無いよ。そう思いながら笑みを浮かべれば、周りの視線は更に集まってくる。別に誰に見られても困らないから、いくらでも見てくれて構わない。うっとりと俺を見上げてくるアキトはすごく可愛いだろう?
そんな事を考えていると、アキトからそっと手が伸びてきた。ああ、手を繋ぎたいって思ってくれたんだな。俺は伸ばされた手をぎゅっと握り返した。
「このまま戻るのはもったいないかなーって考えてたんだ」
「俺も同じ事を考えてたよ。お揃いだね」
目を合わせたまま二人で笑い合えば、遠くの方でキャーと声が上がった。アキトは少し驚いた様子だったけど、視線を反らしたりもせずにただじっと俺の目を見つめていた。
「じゃあ買い物にでも行かない?」
「行きたい!」
「アキトはどこか行きたいとこある?」
「詳しくないから、ここが良いって思いつかないな。ハルは何か欲しいものとかある?」
さらりと俺の行きたい所を聞き返してくれたアキトに、少しだけ考えてから答えた。
「んー…そうだな、冒険者用の食器かな」
「冒険者用の食器?」
「え、でもハルも持ってるでしょ?」
「もちろん持ってはいるよ。でも…」
続けようとした言葉があまりに浮かれていたから恥ずかしくなってしまったけれど、ここで急に黙り込むわけにもいかない。
「せっかく二人で一緒に冒険者をできるなら、揃いの食器が欲しいなって思ったんだけど……あー俺、浮かれすぎてて恥ずかしいな」
俺の本音を聞いたアキトはキョトンとした顔でしばらく俺を見つめてから、不意にふわりと柔らかい笑みを浮かべた。
「そんな事ないよ!お揃いの食器嬉しい!」
「本当?引いてない?」
そう聞き返しはしたけれど、アキトの目を見れば引いてないのはすぐに分かった。愛おしいと言いたげな甘く潤んだ瞳に、このまま人目も気にせずにキスしたくなってしまった。
「引いてない!ハルのおすすめのお店に連れていってくれる?」
「もちろん、こっちだよ」
俺は繋いだ手を軽く引くと、そのまま歩き出した。
冒険者用の食器選びは、想像以上に難航した。どの店に立ち寄っても、置いてあるのは地味な木製の食器ばかりだからだ。せめて色でもついていればお揃いだと納得できるかもしれないのに、それすら見つからなかった。
「ここにも無いか」
「うん、これじゃお揃いって感じしないね」
四軒目に訪れた雑貨屋でアキトと小声で相談していると、不意に店主が声をかけてきた。
「なんだ、お客さん達は揃いの冒険者用が欲しいのかい?」
「ええ。ですが、冒険者用はどこも柄無しで…揃いのが欲しかったんですけどね」
店主は俺とアキトの繋いだ手に気づくと優しく目を細めた。
「ああ、お客さん達は伴侶なのかい?」
「あ、いえ、違います!」
予想外の言葉だったのか慌てて否定したアキトは、申し訳なさそうに俺を見上げてきた。別に気にしてないのに、こういうところがアキトの可愛い所だな。
「今はまだ、伴侶では無いですね。先日恋人になったばかりなんですよ」
まだを強調して言葉にすれば、アキトはボッと頬を赤くしてうつむいた。あまりに可愛い反応に、無意識の内に頭を撫でてしまった。
「そうかいそうかい」
店主は微笑ましそうに笑うと、近くにあった紙にさらさらと何かを書き出した。
「ここに行ってみると良いよ」
受け取った紙には簡単な地図と、店名が書き込まれていた。こんな所にも店があったのか。俺も知らない店だなと思いながら詳しい話を聞いてみれば、なんでもそのお店は店主の元弟子が作ったそうだ。
「伴侶馬鹿で、揃いの食器にこだわりのありすぎる弟子だよ」
「え!」
「それじゃあ」
「あいつも元冒険者だから、きっと冒険者用の食器も作ってると思うよ」
「「ありがとうございます」」
思わず重なった感謝の言葉に、店主は楽し気に笑った。
人目を気にせずアキトと気兼ねなく話すために、今までは裏道や路地ばかりを選んでいた。けれどこれからは、そんな事を気にして道を選ぶ必要は無い。
たくさんの人達で賑わった大通りの様子に、アキトは興味深そうにキョロキョロと視線を動かしている。こんなにキラキラした目をしたアキトが見れるなら、もっと早く連れてきてやれば良かったな。
こっそりと反省しながらふと見下ろせば、アキトはじっと一点を見つめて考え込んでいた。
「アキト?どうかした?」
何か気になる物でもあったのかと声をかければ、アキトは慌てて手を振った。
「なんでもないんだ、意外に人が多いんだなって思ってただけで」
ああ、そうか。こんな時間に大通りに来る事は無かったからな。
「ああ、大通りはあまり来てなかったから」
「そうそう。あーそれにしても本当に美味しかったね、白狼亭のステーキ!」
そう言い切ったアキトは、本当に嬉しそうな笑みを浮かべた。
「アキトにも気に入ってもらえて良かったよ」
「うん、本当に気に入ったよ。だって追加注文までしちゃったぐらいだし」
アキトは元々良く食べる方だが、追加注文をするほど気に入ってくれるとは思っていなかった。ローガンの作る絶品のステーキは、どうやらアキトの口にも合ったらしい。
「また行きたいな」
「ああ、また行こう」
「ローガンさんにも会いたいし」
ローガンが怖いから店に行きたくないという奴はいたが、ローガンに会いたいから行くというのは初めて聞いたな。
「甥っ子認定されてたし、きっとローガンも喜ぶよ」
素直な気持ちを告げれば、アキトはそうだと嬉しいなと照れ笑いを浮かべた。
大通りを歩きながら俺はずっと悩んでいた。
このまま黒鷹亭へ帰るか、それとも今からどこかへ出掛けるか。今日は騎士団本部での任命式もあったし、アキトも疲れているだろうか。無理をさせたくは無いけれど、このまま戻るのも悔しいような気がする。
というのも、アキトと歩いているとやたら視線を感じるからだ。俺を見ている視線はどうでも良いが、一人じゃないアキトに驚いた顔をする奴や、しょんぼりと肩を落としていた奴は明らかにアキト狙いだろう。
どうやって牽制してやろうかと考えていると、不意にアキトが立ち止まった。俺もすぐに立ち止まって振り返る。
「どうかした?」
明らかに恋人同士だと分かる距離で、アキトの顔をそっと覗き込む。
アキトは俺の恋人だから誰にも渡すつもりは無いよ。そう思いながら笑みを浮かべれば、周りの視線は更に集まってくる。別に誰に見られても困らないから、いくらでも見てくれて構わない。うっとりと俺を見上げてくるアキトはすごく可愛いだろう?
そんな事を考えていると、アキトからそっと手が伸びてきた。ああ、手を繋ぎたいって思ってくれたんだな。俺は伸ばされた手をぎゅっと握り返した。
「このまま戻るのはもったいないかなーって考えてたんだ」
「俺も同じ事を考えてたよ。お揃いだね」
目を合わせたまま二人で笑い合えば、遠くの方でキャーと声が上がった。アキトは少し驚いた様子だったけど、視線を反らしたりもせずにただじっと俺の目を見つめていた。
「じゃあ買い物にでも行かない?」
「行きたい!」
「アキトはどこか行きたいとこある?」
「詳しくないから、ここが良いって思いつかないな。ハルは何か欲しいものとかある?」
さらりと俺の行きたい所を聞き返してくれたアキトに、少しだけ考えてから答えた。
「んー…そうだな、冒険者用の食器かな」
「冒険者用の食器?」
「え、でもハルも持ってるでしょ?」
「もちろん持ってはいるよ。でも…」
続けようとした言葉があまりに浮かれていたから恥ずかしくなってしまったけれど、ここで急に黙り込むわけにもいかない。
「せっかく二人で一緒に冒険者をできるなら、揃いの食器が欲しいなって思ったんだけど……あー俺、浮かれすぎてて恥ずかしいな」
俺の本音を聞いたアキトはキョトンとした顔でしばらく俺を見つめてから、不意にふわりと柔らかい笑みを浮かべた。
「そんな事ないよ!お揃いの食器嬉しい!」
「本当?引いてない?」
そう聞き返しはしたけれど、アキトの目を見れば引いてないのはすぐに分かった。愛おしいと言いたげな甘く潤んだ瞳に、このまま人目も気にせずにキスしたくなってしまった。
「引いてない!ハルのおすすめのお店に連れていってくれる?」
「もちろん、こっちだよ」
俺は繋いだ手を軽く引くと、そのまま歩き出した。
冒険者用の食器選びは、想像以上に難航した。どの店に立ち寄っても、置いてあるのは地味な木製の食器ばかりだからだ。せめて色でもついていればお揃いだと納得できるかもしれないのに、それすら見つからなかった。
「ここにも無いか」
「うん、これじゃお揃いって感じしないね」
四軒目に訪れた雑貨屋でアキトと小声で相談していると、不意に店主が声をかけてきた。
「なんだ、お客さん達は揃いの冒険者用が欲しいのかい?」
「ええ。ですが、冒険者用はどこも柄無しで…揃いのが欲しかったんですけどね」
店主は俺とアキトの繋いだ手に気づくと優しく目を細めた。
「ああ、お客さん達は伴侶なのかい?」
「あ、いえ、違います!」
予想外の言葉だったのか慌てて否定したアキトは、申し訳なさそうに俺を見上げてきた。別に気にしてないのに、こういうところがアキトの可愛い所だな。
「今はまだ、伴侶では無いですね。先日恋人になったばかりなんですよ」
まだを強調して言葉にすれば、アキトはボッと頬を赤くしてうつむいた。あまりに可愛い反応に、無意識の内に頭を撫でてしまった。
「そうかいそうかい」
店主は微笑ましそうに笑うと、近くにあった紙にさらさらと何かを書き出した。
「ここに行ってみると良いよ」
受け取った紙には簡単な地図と、店名が書き込まれていた。こんな所にも店があったのか。俺も知らない店だなと思いながら詳しい話を聞いてみれば、なんでもそのお店は店主の元弟子が作ったそうだ。
「伴侶馬鹿で、揃いの食器にこだわりのありすぎる弟子だよ」
「え!」
「それじゃあ」
「あいつも元冒険者だから、きっと冒険者用の食器も作ってると思うよ」
「「ありがとうございます」」
思わず重なった感謝の言葉に、店主は楽し気に笑った。
あなたにおすすめの小説
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
料理の上手さを見込まれてモフモフ聖獣に育てられた俺は、剣も魔法も使えず、一人ではドラゴンくらいしか倒せないのに、聖女や剣聖たちから溺愛される
向原 行人
ファンタジー
母を早くに亡くし、男だらけの五人兄弟で家事の全てを任されていた長男の俺は、気付いたら異世界に転生していた。
アルフレッドという名の子供になっていたのだが、山奥に一人ぼっち。
普通に考えて、親に捨てられ死を待つだけという、とんでもないハードモード転生だったのだが、偶然通りかかった人の言葉を話す聖獣――白虎が現れ、俺を育ててくれた。
白虎は食べ物の獲り方を教えてくれたので、俺は前世で培った家事の腕を振るい、調理という形で恩を返す。
そんな毎日が十数年続き、俺がもうすぐ十六歳になるという所で、白虎からそろそろ人間の社会で生きる様にと言われてしまった。
剣も魔法も使えない俺は、少しだけ使える聖獣の力と家事能力しか取り柄が無いので、とりあえず異世界の定番である冒険者を目指す事に。
だが、この世界では職業学校を卒業しないと冒険者になれないのだとか。
おまけに聖獣の力を人前で使うと、恐れられて嫌われる……と。
俺は聖獣の力を使わずに、冒険者となる事が出来るのだろうか。
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
【完結】転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して二年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
拾われたのはたぶん僕です 〜ポンコツ魔法使いと騎士団の平和な大事件〜
ニア。
BL
崖から落ちただけなのに、騎士団長に拾われました。
真面目に生きてきた魔法使いモーネ。
ただ薬草を採ろうとして滑落しただけなのに、なぜか王国最強の騎士団長イグラムに連れて行かれ、騎士団で暮らすことに。
しかしこの魔法使い、少しだけ普通ではありません。
回復魔法を使えば何かが増え、
補助魔法を使えば騎士団が浮き、
気づけば庭はプリンになります。
——本人はちゃんとやっています。
巻き込まれる騎士団と、なぜか楽しそうな団長。
さらに弟子や王子、ドラゴンまで加わって、騎士団は今日も平和に大騒ぎ。
これは、ポンコツ魔法使いが真面目に頑張るたびに世界が少し壊れる、騒がしくて優しいファンタジーです。
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
美形×平凡の子供の話
めちゅう
BL
美形公爵アーノルドとその妻で平凡顔のエーリンの間に生まれた双子はエリック、エラと名付けられた。エリックはアーノルドに似た美形、エラはエーリンに似た平凡顔。平凡なエラに幸せはあるのか?
──────────────────
お読みくださりありがとうございます。
お楽しみいただけましたら幸いです。
お話を追加いたしました。
BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください
わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。
まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!?
悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。