243 / 1,561
242.痛くは無い※
ベッドの上に寝転がったまま密かに緊張していると、気づけばハルは小さな瓶を手に持っていた。鞄も部屋の前に置いてきた筈なのに、一体どこから取り出したんだろう。
「それなに?」
思わずそう尋ねてみれば、ハルはすぐに瓶を俺の目の前に移動させてくれた。
細かい装飾がされた明らかに高級品らしき小瓶を、俺はまじまじと見つめた。中に入っているのは、淡い桃色の液体みたいだ。ハルが瓶を軽く振れば、粘り気のある液体がちゃぷりと揺れた。
「これは特製のポーションだよ。これがあると痛みが減るからね」
ああ、なるほど。つまりこれは、この世界のいわゆるローションみたいなものなのかな。異世界だとこういう時にもポーションを使うんだ。ファンタジーだなと感心しながら見つめていれば、ハルは片手だけで器用に瓶の蓋を開いてみせた
「アキト、良かったら嗅いでみる?」
言われるがままに瓶に鼻を近づけてみると、見た目に反して爽やかな植物の香りがした。色から想像したのはもっと甘ったるい香りだったから、こんなに爽やかな香りなんてかなり意外だ。
うん、でも俺この香り好きだな。何だか安心する香りだ。
「いい香りだね」
「気に入ったなら良かった」
嬉しそうに笑ったハルは、特製ポーションをたっぷりと手のひらに取り出した。ふわりと爽やかな森のような香りが室内に広がると、それだけで自然と体の力が抜けていく気がする。
「ひゃっ…」
不意にハルの指が後ろに触れた瞬間、俺は思わず悲鳴みたいな声を上げてしまった。
心配そうに俺の顔を覗き込んできたハルに、自分から口づける事で大丈夫だとアピールする。今はまともに言葉が話せそうにないと思ったからね。咄嗟の行動だったけど、ハルにはちゃんと伝わったみたいだ。
「続けるよ」
特製ポーションでぬめりを帯びた指は、じわじわと俺の中へと侵入してくる。
「くっ…ぁ…っ」
「痛い?」
痛くはないけど変な感じだ。特別痛いわけじゃないんだけど、ただ異物感というか違和感がすごい。
軽く首を横に振って痛くは無いと主張すれば、ハルはホッと息を吐いた。ハルと繋がるためなら、ちょっとぐらい痛くても我慢できると思うんだけど。
「…んっ…くっ」
ゆっくりと押し込まれた指は、そのままゆっくりと抜けていく。
指一本でもこんなに狭いのに、本当にハルのを受け入れられるようになるんだろうか。さっき一瞬だけ見てしまったハルのものは、明らかに俺のより大きかった。俺が狭すぎるからってできなかったらどうしよう。そんな事をついつい考えてしまった。
「もう一回、入れるよ」
ハルの声にハッと意識を戻せば、今度はさっきよりもスムーズにハルの指は俺の中に入ってきた。さっきまであんなに入りにくかったのに、一体何があったんだ。
「えっ…なっ…で?」
「ああ、特製ポーションを足したからね」
俺の疑問にあっさりと答えたハルは、慎重に指を動かし始めた。ぬめりが増したせいか、異物感も違和感も一気に減った。それどころか、ちょっとだけ気持ち良いような気さえしてくる。特製ポーションの効果がすごすぎる。
「んっ…あっ」
気持ち良いと、喘ぎ声って自然と出るものなんだな。知らなかった。
「アキト、可愛い」
不意にかけられた言葉にそっと視線を上げると、ハルは欲望に目をギラつかせながら俺を見下ろしていた。ああ、俺の喘ぎ声で少しは煽られてくれてるのかな。そうだったらすごく嬉しい。
「ハ、ル…」
「どうしたの?」
目だけはいつものハルと違うけど、優しい声で聞き返してくれる辺りがやっぱりハルだな。
「ハル、は、かっこいい…よ」
指を止めてくれたおかげで、何とか言葉にして伝える事ができた。
「アキトには敵わないな」
くしゃりと笑ったハルは、そっと俺の額にキスをしてくれた。
「それなに?」
思わずそう尋ねてみれば、ハルはすぐに瓶を俺の目の前に移動させてくれた。
細かい装飾がされた明らかに高級品らしき小瓶を、俺はまじまじと見つめた。中に入っているのは、淡い桃色の液体みたいだ。ハルが瓶を軽く振れば、粘り気のある液体がちゃぷりと揺れた。
「これは特製のポーションだよ。これがあると痛みが減るからね」
ああ、なるほど。つまりこれは、この世界のいわゆるローションみたいなものなのかな。異世界だとこういう時にもポーションを使うんだ。ファンタジーだなと感心しながら見つめていれば、ハルは片手だけで器用に瓶の蓋を開いてみせた
「アキト、良かったら嗅いでみる?」
言われるがままに瓶に鼻を近づけてみると、見た目に反して爽やかな植物の香りがした。色から想像したのはもっと甘ったるい香りだったから、こんなに爽やかな香りなんてかなり意外だ。
うん、でも俺この香り好きだな。何だか安心する香りだ。
「いい香りだね」
「気に入ったなら良かった」
嬉しそうに笑ったハルは、特製ポーションをたっぷりと手のひらに取り出した。ふわりと爽やかな森のような香りが室内に広がると、それだけで自然と体の力が抜けていく気がする。
「ひゃっ…」
不意にハルの指が後ろに触れた瞬間、俺は思わず悲鳴みたいな声を上げてしまった。
心配そうに俺の顔を覗き込んできたハルに、自分から口づける事で大丈夫だとアピールする。今はまともに言葉が話せそうにないと思ったからね。咄嗟の行動だったけど、ハルにはちゃんと伝わったみたいだ。
「続けるよ」
特製ポーションでぬめりを帯びた指は、じわじわと俺の中へと侵入してくる。
「くっ…ぁ…っ」
「痛い?」
痛くはないけど変な感じだ。特別痛いわけじゃないんだけど、ただ異物感というか違和感がすごい。
軽く首を横に振って痛くは無いと主張すれば、ハルはホッと息を吐いた。ハルと繋がるためなら、ちょっとぐらい痛くても我慢できると思うんだけど。
「…んっ…くっ」
ゆっくりと押し込まれた指は、そのままゆっくりと抜けていく。
指一本でもこんなに狭いのに、本当にハルのを受け入れられるようになるんだろうか。さっき一瞬だけ見てしまったハルのものは、明らかに俺のより大きかった。俺が狭すぎるからってできなかったらどうしよう。そんな事をついつい考えてしまった。
「もう一回、入れるよ」
ハルの声にハッと意識を戻せば、今度はさっきよりもスムーズにハルの指は俺の中に入ってきた。さっきまであんなに入りにくかったのに、一体何があったんだ。
「えっ…なっ…で?」
「ああ、特製ポーションを足したからね」
俺の疑問にあっさりと答えたハルは、慎重に指を動かし始めた。ぬめりが増したせいか、異物感も違和感も一気に減った。それどころか、ちょっとだけ気持ち良いような気さえしてくる。特製ポーションの効果がすごすぎる。
「んっ…あっ」
気持ち良いと、喘ぎ声って自然と出るものなんだな。知らなかった。
「アキト、可愛い」
不意にかけられた言葉にそっと視線を上げると、ハルは欲望に目をギラつかせながら俺を見下ろしていた。ああ、俺の喘ぎ声で少しは煽られてくれてるのかな。そうだったらすごく嬉しい。
「ハ、ル…」
「どうしたの?」
目だけはいつものハルと違うけど、優しい声で聞き返してくれる辺りがやっぱりハルだな。
「ハル、は、かっこいい…よ」
指を止めてくれたおかげで、何とか言葉にして伝える事ができた。
「アキトには敵わないな」
くしゃりと笑ったハルは、そっと俺の額にキスをしてくれた。
あなたにおすすめの小説
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
料理の上手さを見込まれてモフモフ聖獣に育てられた俺は、剣も魔法も使えず、一人ではドラゴンくらいしか倒せないのに、聖女や剣聖たちから溺愛される
向原 行人
ファンタジー
母を早くに亡くし、男だらけの五人兄弟で家事の全てを任されていた長男の俺は、気付いたら異世界に転生していた。
アルフレッドという名の子供になっていたのだが、山奥に一人ぼっち。
普通に考えて、親に捨てられ死を待つだけという、とんでもないハードモード転生だったのだが、偶然通りかかった人の言葉を話す聖獣――白虎が現れ、俺を育ててくれた。
白虎は食べ物の獲り方を教えてくれたので、俺は前世で培った家事の腕を振るい、調理という形で恩を返す。
そんな毎日が十数年続き、俺がもうすぐ十六歳になるという所で、白虎からそろそろ人間の社会で生きる様にと言われてしまった。
剣も魔法も使えない俺は、少しだけ使える聖獣の力と家事能力しか取り柄が無いので、とりあえず異世界の定番である冒険者を目指す事に。
だが、この世界では職業学校を卒業しないと冒険者になれないのだとか。
おまけに聖獣の力を人前で使うと、恐れられて嫌われる……と。
俺は聖獣の力を使わずに、冒険者となる事が出来るのだろうか。
※第○話:主人公視点
挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点
となります。
【完結】転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して二年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
拾われたのはたぶん僕です 〜ポンコツ魔法使いと騎士団の平和な大事件〜
ニア。
BL
崖から落ちただけなのに、騎士団長に拾われました。
真面目に生きてきた魔法使いモーネ。
ただ薬草を採ろうとして滑落しただけなのに、なぜか王国最強の騎士団長イグラムに連れて行かれ、騎士団で暮らすことに。
しかしこの魔法使い、少しだけ普通ではありません。
回復魔法を使えば何かが増え、
補助魔法を使えば騎士団が浮き、
気づけば庭はプリンになります。
——本人はちゃんとやっています。
巻き込まれる騎士団と、なぜか楽しそうな団長。
さらに弟子や王子、ドラゴンまで加わって、騎士団は今日も平和に大騒ぎ。
これは、ポンコツ魔法使いが真面目に頑張るたびに世界が少し壊れる、騒がしくて優しいファンタジーです。
【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
【書籍化決定しました!】
詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります!
たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました!
アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
美形×平凡の子供の話
めちゅう
BL
美形公爵アーノルドとその妻で平凡顔のエーリンの間に生まれた双子はエリック、エラと名付けられた。エリックはアーノルドに似た美形、エラはエーリンに似た平凡顔。平凡なエラに幸せはあるのか?
──────────────────
お読みくださりありがとうございます。
お楽しみいただけましたら幸いです。
お話を追加いたしました。
BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください
わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。
まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!?
悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。