生まれつき幽霊が見える俺が異世界転移をしたら、精霊が見える人と誤解されています

根古川ゆい

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243.おねだり※

 ハルは少しも焦らなかった。

 俺の反応の良かった所をひたすらに愛撫しながら、じっくりと時間をかけて俺の中をほぐしていった。

「ハ、ル…っ」

 名前を呼べば必ずキスをくれる。そう気づいてからは、名前ばかり呼んでるような気がする。しかも名前を呼ぶと、ハルはその度にふわりと柔らかく笑ってくれるんだ。その顔が本当に幸せそうで嬉しくて、ついついまた名前を呼んでしまう。

 もしかしたら、明日はキスのしすぎで唇が腫れてるかもしれないな。こっそりと明日の唇の心配をしていた俺は、不意に背筋を走った電流にビクッと体を揺らした。

「ひっ!ああぁっ!」

 ビリビリと頭の芯まで揺らぐような、今までに経験した事の無い強烈な快感だった。
 
「ここか」

 ぽつりと呟いたハルは、少しかすめただけでもすごい衝撃だったその場所を指先で優しく撫でるように刺激し始めた。体内で指が動く度にビクビクと全身が反応してしまう。

「なっ…そこっ…だっ…えっ」

 駄目だと言いたいのに、ちゃんと言葉にする事すらできない。

「気持ち良い?」

 多分気持ち良いんだとは思うけど、衝撃が強すぎてわけが分からない。必死で首を振ればハルはすぐに指を止めてくれた。

「いま、の、な…に?」
「中にある気持ちよくなれる場所、なんだけど…」

 ああ、そうか今のが前立腺ってやつなのか。動画で見たり本で読んだりした事はあったけど、前立腺がここまですごいとは思ってなかった。強すぎた快感に涙があふれたせいで、視界がぼんやりと滲んでしまった。

「そ…か」
「アキト、無理そうだったらここで止めても良いよ?」

 俺の頬を流れた涙をじっと見つめて、ハルはそう声をかけてきた。目は相変わらずギラギラしてるのに、こんな時でも俺の事を最優先にしてくれるんだな。

「…やだ」
「え?」

 この涙は気持ち良すぎただけだから、無理とかじゃない。ここで止めるなんて絶対に嫌だ。ハルの頑張りのおかげで、やっと入れられるかもって思うぐらいほぐれてきたのにもったいない。ハルだって入れたいって思ってくれてるんでしょう?

 言いたい事はたくさんあったけど、どれもはっきりと言葉にはできなかった。

 俺は震える手で自分の頬の涙をぐいっと拭うと、ハルの目をまっすぐに見つめて口を開いた。 

「やめな…で、いれて」
「アキトっ!」

 言葉にしてねだるのはかなり恥ずかしかったけど、そのおかげで俺の決意はちゃんと伝わったみたいだ。

 ハルは俺の脚をぐいっと持ち上げると、特製ポーションをたっぷりと自身に垂らしそのままゆっくりと腰を進めてきた。

「ぐ…うっ…」

 指とは比べ物にならない程の圧迫感に、思わず苦痛の声が漏れた。あれだけしっかりほぐしてもらったのに、それでもこんなに大変なんだな。

 けれど同時に達成感もあった。指一本でもきつかった場所なのに、ちゃんとハルと繋がれたんだ。

「大丈夫?」
「う…ん、うご…いて」

 覚悟を決めて促せば、ハルは俺のちんこを優しく擦りながらゆるりと腰を揺らし始めた。後ろの少しの違和感と苦痛は、さっきからお預け状態だった前の快感で誤魔化されていく。

「あっ…あ、んっ…」

 うん、痛くない。むしろ気持ち良い。少しずつこぼれ出した喘ぎ声に安心したのか、ハルの動きも少しずつ大胆に変わっていった。

 俺を組み敷いているハルは、いつもとは全く様子が違っている。

 一番違うのは笑顔が一切無い事だ。普段はいつでも優しく笑ってるハルなのに、今はひどく真剣な表情を浮かべて俺を見下ろしている。笑顔のハルももちろん大好きだけど、こういう表情は滅多に見れないから実はかなり嬉しい。

「んぁっ…そっ…ひ、あああっ!」

 不意にハルの腰が俺の中の前立腺を探るように動いた瞬間、悲鳴みたいな喘ぎ声を上げてしまった。快感に体を震わせながら、つらそうだからここまでって言われたらどうしようと頭をよぎった。

「ハッ…る」

 やめないでと伝えようとした俺の視線の先、汗だくのハルはぐいっと前髪をかきあげた。

「ごめん。もう、我慢できない」

 俺を見下ろす目はまるで飢えた野生の獣のような目で、ああ、俺はこれから食べられるんだなと分かってしまった。
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