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249.翌朝の目覚めは
窓から差し込む朝の光で目を覚ました俺は、眩い日差しに思いっきり眉をしかめて布団代わりの布に顔をうずめた。
こんなにも眩しいって事は、昨日はカーテンを閉め忘れたのかな。異世界には雨戸が無いから、いつもちゃんと閉めてからしか寝ないのに。
布団に埋もれたままぼんやりと眠る前の行動を思いだしていた俺は、昨夜の甘い記憶を思い出した瞬間ゴロゴロと転がりたくなった。
あれ?でも汗と精液でドロドロになってたベッドが綺麗になってる。しかもちゃんとパジャマ代わりの服も着てるし、初体験の後だっていうのに体のどこにも痛みどころか違和感すら無い。
あれが全て俺の妄想とかただの夢だったなんて事は無いよね?俺は慌てて飛び起きた。
「あ、アキト、起きた?」
「あ、ハル…おは」
振り返りながらの言葉は、途中でぴたりと止まってしまった。振り返った俺の視界に飛び込んできた光景が、あまりに衝撃的だったからだ。
朝日に照らされた隣のベッドに寝転がっているハルは、腰に布を巻いただけの状態だった。逞しい上半身を惜しみなく見せつけながら、俺と目が合うなり愛おしそうに目を細めて笑いかけてくる。
「おはよう、アキト」
いつも以上に色気が駄々洩れなハルの姿に、昨日のあれこれが俺の妄想でも夢でも無かった事は理解した。
「ハル、おはよ…」
「体の調子はどう?」
心配そうな声で尋ねられた俺は、ベッドの上でぐいっと伸びをしてから立ち上がった。数歩部屋の中を歩いてみたけれど、本当に痛みも違和感も何も無い。
「痛みも違和感も一切無いんだけど…なんで?」
翌日は歩くのもつらいのかなって覚悟を決めて誘ったんだけど。
「ああ、昨日の内に回復ポーションを飲んでもらったからね」
「え、ありがとう、ハル」
「どういたしまして」
感謝の言葉を笑って受け取ったハルは、自分の鞄から服を取り出すとその場で着替え始めた。背中を向けているとはいえ、布をパサリと落とした所を見てしまった俺は慌てて視線を反らした。
いや、恋人同士なんだし別に見ても許されるとは思うんだけど、朝の光の中で見る体って夜見るのとはまた違った破壊力があるんだよ。まだ俺には直視できません。
どうせ着替えなくちゃいけないんだから、俺も今のうちに着替えた方が恥ずかしくないかもしれない。そう思いついた俺は、急いでハルに背中を向けた。魔道収納鞄から今日の分の服を取り出していると、ふと気づいてしまった。
あ、パジャマのお礼言ってなかったな。
「ハル、服もありがとね」
「ああ、どういたしまして。着せるかどうかはちょっと悩んだんだけど、寝起きにアキトの裸を見て我慢できる気がしなかったから着せたんだ」
軽い気持ちでお礼を言ったら、あまりに予想外の言葉が返ってきた。
「う…」
呻くような声を上げる事しか出来なかったけれど、多分今俺は耳まで真っ赤だと思う。
「ごめん、別に揶揄うつもりとかは無いんだけど………ちょっと浮かれてるんだ」
背後から聞こえてくるその声が本当に嬉しそうだったから、文句も言えなくなってしまった。
「アキト、怒った?」
「怒ってないよ」
「…着替え終わった?」
「まだ!ちょっと待って!」
咄嗟に叫んだ俺は、慌てて服を着替え始めた。多分今までの人生で、一番早い着替えだったと思う。ババッと服を着替えてからハルの方を振り返る。
「着替え終わったよ」
そう声をかければ、ハルはゆっくりと振り返った。本当に怒ってないと俺の表情を見てやっと分かったのか、ホッと安堵の息を洩らす。
「揶揄ってごめんね」
「本当に怒ってないから」
大丈夫だからと主張する俺にそっと近づいてきたハルは、あまりに自然に額にキスを落とした。何?その流れるような動き。あわあわと頬を赤くしている間に、ハルはすっと距離を取った。
「朝ごはんは食堂に行こうか?」
なんであんな事をしてすぐに、普通の顔して質問とか出来るんだろう。これが経験値の差なんだろうか。それともこれぐらいこの世界では普通なのかな。
俺はぐっと恥ずかしさを我慢して口を開いた。
「うん、レーブンさんのご飯食べたい!」
「じゃあ下に行こうか」
にっこり笑顔のハルが差し出した手を、俺はぎゅっと握り返した。
こんなにも眩しいって事は、昨日はカーテンを閉め忘れたのかな。異世界には雨戸が無いから、いつもちゃんと閉めてからしか寝ないのに。
布団に埋もれたままぼんやりと眠る前の行動を思いだしていた俺は、昨夜の甘い記憶を思い出した瞬間ゴロゴロと転がりたくなった。
あれ?でも汗と精液でドロドロになってたベッドが綺麗になってる。しかもちゃんとパジャマ代わりの服も着てるし、初体験の後だっていうのに体のどこにも痛みどころか違和感すら無い。
あれが全て俺の妄想とかただの夢だったなんて事は無いよね?俺は慌てて飛び起きた。
「あ、アキト、起きた?」
「あ、ハル…おは」
振り返りながらの言葉は、途中でぴたりと止まってしまった。振り返った俺の視界に飛び込んできた光景が、あまりに衝撃的だったからだ。
朝日に照らされた隣のベッドに寝転がっているハルは、腰に布を巻いただけの状態だった。逞しい上半身を惜しみなく見せつけながら、俺と目が合うなり愛おしそうに目を細めて笑いかけてくる。
「おはよう、アキト」
いつも以上に色気が駄々洩れなハルの姿に、昨日のあれこれが俺の妄想でも夢でも無かった事は理解した。
「ハル、おはよ…」
「体の調子はどう?」
心配そうな声で尋ねられた俺は、ベッドの上でぐいっと伸びをしてから立ち上がった。数歩部屋の中を歩いてみたけれど、本当に痛みも違和感も何も無い。
「痛みも違和感も一切無いんだけど…なんで?」
翌日は歩くのもつらいのかなって覚悟を決めて誘ったんだけど。
「ああ、昨日の内に回復ポーションを飲んでもらったからね」
「え、ありがとう、ハル」
「どういたしまして」
感謝の言葉を笑って受け取ったハルは、自分の鞄から服を取り出すとその場で着替え始めた。背中を向けているとはいえ、布をパサリと落とした所を見てしまった俺は慌てて視線を反らした。
いや、恋人同士なんだし別に見ても許されるとは思うんだけど、朝の光の中で見る体って夜見るのとはまた違った破壊力があるんだよ。まだ俺には直視できません。
どうせ着替えなくちゃいけないんだから、俺も今のうちに着替えた方が恥ずかしくないかもしれない。そう思いついた俺は、急いでハルに背中を向けた。魔道収納鞄から今日の分の服を取り出していると、ふと気づいてしまった。
あ、パジャマのお礼言ってなかったな。
「ハル、服もありがとね」
「ああ、どういたしまして。着せるかどうかはちょっと悩んだんだけど、寝起きにアキトの裸を見て我慢できる気がしなかったから着せたんだ」
軽い気持ちでお礼を言ったら、あまりに予想外の言葉が返ってきた。
「う…」
呻くような声を上げる事しか出来なかったけれど、多分今俺は耳まで真っ赤だと思う。
「ごめん、別に揶揄うつもりとかは無いんだけど………ちょっと浮かれてるんだ」
背後から聞こえてくるその声が本当に嬉しそうだったから、文句も言えなくなってしまった。
「アキト、怒った?」
「怒ってないよ」
「…着替え終わった?」
「まだ!ちょっと待って!」
咄嗟に叫んだ俺は、慌てて服を着替え始めた。多分今までの人生で、一番早い着替えだったと思う。ババッと服を着替えてからハルの方を振り返る。
「着替え終わったよ」
そう声をかければ、ハルはゆっくりと振り返った。本当に怒ってないと俺の表情を見てやっと分かったのか、ホッと安堵の息を洩らす。
「揶揄ってごめんね」
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