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251.パーティーとしての初依頼
パーティー登録とは、中級以上の冒険者には特に推奨されている制度らしい。
ギルドの依頼というのは上のランクに上がれば上がるほど、当然だが難易度もぐんぐんと上がっていく。一人で依頼に挑むのと、信頼できる人とパーティーを組んで挑むのとでは、生存率と成功率が全く違ってくるそうだ。
「もちろん上級の冒険者にソロの方がいないわけではありませんが…ソロでも結果を出し続ける事ができるのは極一部の方だけです」
真剣な顔でそう説明してくれるギルド職員さんに、俺はコクコクと相槌を打った。
推奨されてると言うだけあって、登録をすると良い事もあるらしい。素材の買取額が少しだけ増えたり、メンバーの中で一番上のランクの人に合わせて依頼を受けれたりもするんだって。色々考えられた制度なんだな。
制度や特典の説明まできっちりこなしてくれたギルド職員さんは、にっこりと優しい笑みを浮かべて続けた。
「お二人は前衛と後衛で相性も良いですし、ご活躍を楽しみにしていますね」
「「ありがとうございます」」
あまりにあっさりと終わり過ぎて登録ができたという実感は無かったけれど、手元に戻ってきたギルドカードを見て思わず微笑んでしまった。
俺のカードにハルの名前が、ハルのカードには俺の名前がそれぞれ表示されるようになっていたからだ。パーティーを組むと、お互いのカードに名前が表示されるんだ。
「これ、嬉しいね」
こっそりと小声で話しかければ、ハルは蕩けるような笑顔で俺を見つめてきた。うわ、その顔は外で見せたら駄目な奴じゃない?そんな顔を見ちゃったら、皆ハルを好きになっちゃうよ。
「ああ、俺も嬉しいよ」
あ、でも今は受付に向かって腰を下ろしてるから、この笑顔が見えるのは職員さんだけか。ちらりと視線を動かした先、ギルド職員さんは何故か微笑まし気に俺たちのやりとりを見つめていた。
掲示板の前に移動した俺たちを、周りの視線が追いかけてくる。これはハルが格好良いからなのか、それともずっとソロだった俺が他の冒険者と一緒にいるからなのか。まあ、どっちでも良いか。
「ハル、何受けるか選んでくれる?」
「俺が選んで良いの?」
「うん、ハルが受けたいって思ったのなら何でも良いよ」
ハルが幽霊だった頃から依頼選びは手伝ってもらってたし、俺が選ぶよりもよっぽど良い依頼を選んでくれると思うんだよね。完了できない難易度のは、絶対に選ばないって分かってるし。
「本当に良いの?」
「信頼してるから、まかせるよ」
俺の言葉にハルはくすぐったそうに笑ってから、掲示板の依頼票にざっと目を通し始めた。依頼票を選ぶ横顔まで格好良いんだから、視線のやり場に困ってしまう。
「あ、これと…これにしようかな」
剥がした依頼票を覗き込んでみれば、ハルが選んだのは採取依頼が二つだった。場所はコノーア草原か。
「これって、どの辺り?」
「ああ、近場だよ。キニーアの森は覚えてる?」
「えーと…確か、俺が初めて行った採取地?」
ちょっとうろ覚えだけど一番最初に行った、トライプール近くの穏やかな森の採取地がそんな名前だった気がする。
「そう、その近くにあるんだ」
ハルによるとキニーアの森が初心者におすすめとされているのは、周りをコノーア草原に囲まれてるのも理由の一つなんだって。
「コノーア草原は中級ランクが狩りを行う場所だからね」
「あ、だから安全って言ってたのか」
「まあそれだけじゃないんだけどね」
キニーアの森はかなり街に近い場所だから、衛兵の巡回も入ってるんだって。
「あまり遠い場所に行くよりも、まずは肩慣らしかなと思ったんだけど、どう?」
「うん、じゃあさっそく受けに行こう!」
「ああ」
久々の冒険だと思うと、それだけでワクワクしてくるんだから、俺もすっかり冒険者らしくなっちゃったな。
ギルドの依頼というのは上のランクに上がれば上がるほど、当然だが難易度もぐんぐんと上がっていく。一人で依頼に挑むのと、信頼できる人とパーティーを組んで挑むのとでは、生存率と成功率が全く違ってくるそうだ。
「もちろん上級の冒険者にソロの方がいないわけではありませんが…ソロでも結果を出し続ける事ができるのは極一部の方だけです」
真剣な顔でそう説明してくれるギルド職員さんに、俺はコクコクと相槌を打った。
推奨されてると言うだけあって、登録をすると良い事もあるらしい。素材の買取額が少しだけ増えたり、メンバーの中で一番上のランクの人に合わせて依頼を受けれたりもするんだって。色々考えられた制度なんだな。
制度や特典の説明まできっちりこなしてくれたギルド職員さんは、にっこりと優しい笑みを浮かべて続けた。
「お二人は前衛と後衛で相性も良いですし、ご活躍を楽しみにしていますね」
「「ありがとうございます」」
あまりにあっさりと終わり過ぎて登録ができたという実感は無かったけれど、手元に戻ってきたギルドカードを見て思わず微笑んでしまった。
俺のカードにハルの名前が、ハルのカードには俺の名前がそれぞれ表示されるようになっていたからだ。パーティーを組むと、お互いのカードに名前が表示されるんだ。
「これ、嬉しいね」
こっそりと小声で話しかければ、ハルは蕩けるような笑顔で俺を見つめてきた。うわ、その顔は外で見せたら駄目な奴じゃない?そんな顔を見ちゃったら、皆ハルを好きになっちゃうよ。
「ああ、俺も嬉しいよ」
あ、でも今は受付に向かって腰を下ろしてるから、この笑顔が見えるのは職員さんだけか。ちらりと視線を動かした先、ギルド職員さんは何故か微笑まし気に俺たちのやりとりを見つめていた。
掲示板の前に移動した俺たちを、周りの視線が追いかけてくる。これはハルが格好良いからなのか、それともずっとソロだった俺が他の冒険者と一緒にいるからなのか。まあ、どっちでも良いか。
「ハル、何受けるか選んでくれる?」
「俺が選んで良いの?」
「うん、ハルが受けたいって思ったのなら何でも良いよ」
ハルが幽霊だった頃から依頼選びは手伝ってもらってたし、俺が選ぶよりもよっぽど良い依頼を選んでくれると思うんだよね。完了できない難易度のは、絶対に選ばないって分かってるし。
「本当に良いの?」
「信頼してるから、まかせるよ」
俺の言葉にハルはくすぐったそうに笑ってから、掲示板の依頼票にざっと目を通し始めた。依頼票を選ぶ横顔まで格好良いんだから、視線のやり場に困ってしまう。
「あ、これと…これにしようかな」
剥がした依頼票を覗き込んでみれば、ハルが選んだのは採取依頼が二つだった。場所はコノーア草原か。
「これって、どの辺り?」
「ああ、近場だよ。キニーアの森は覚えてる?」
「えーと…確か、俺が初めて行った採取地?」
ちょっとうろ覚えだけど一番最初に行った、トライプール近くの穏やかな森の採取地がそんな名前だった気がする。
「そう、その近くにあるんだ」
ハルによるとキニーアの森が初心者におすすめとされているのは、周りをコノーア草原に囲まれてるのも理由の一つなんだって。
「コノーア草原は中級ランクが狩りを行う場所だからね」
「あ、だから安全って言ってたのか」
「まあそれだけじゃないんだけどね」
キニーアの森はかなり街に近い場所だから、衛兵の巡回も入ってるんだって。
「あまり遠い場所に行くよりも、まずは肩慣らしかなと思ったんだけど、どう?」
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