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379.伝えたかった事
「アキト、俺の伴侶になってくれないかな?」
「え…」
ちょっとだけ待って欲しい。伴侶っていうのは、この世界でいう所の夫婦の事だよね。そうだよね?クリスとカーディさんみたいな関係を伴侶って呼ぶんだったよね?
えーと、つまり今ハルは俺と結婚したいって言ってくれてる!?
あまりに予想外の言葉に驚きすぎた俺は、固まったままギギギとハルを見返した。
「あ、もちろん今すぐにこの場で結婚して欲しいとか、さすがにそんな無茶は言わないよ?」
固まってしまった俺の反応を嫌がっていると誤解でもしたのか、ハルは慌てた様子で続けた。
「もしアキトさえ良ければ、俺の伴侶候補になって欲しいって意味なんだ」
「あの…ハル。伴侶候補っていうのはどういう意味…?」
いや、もちろんニュアンスは分かってるんだけどさ。もし俺が勘違いしてるだけだったら悲しすぎるからね。こういう事は率直に尋ねてみるに限る。
「あー、もしかしてアキトの世界にはそんな言葉は無かったのかな?」
「うん、無かったね」
なるほど、じゃあ説明するねと続けたハルによると、伴侶候補っていうのはこの世界で言う結婚を前提に付き合ってる人達の関係を言うんだって。
「えーっと…つまりは婚約者って事?」
「うん、そうだね。貴族が交わすのは婚約で、一般的には伴侶候補の方が通りが良いかな」
俺は一応貴族だけど今は表向きは冒険者だから伴侶候補の方がふさわしいかと思ってと、ハルはさらりとその言葉を選んだ理由まで教えてくれた。
「なるほど…説明ありがと」
「どういたしまして」
説明して貰って全ての疑問は解けた。さっきのは俺の勘違いでも何でもなくて、ハルが俺に対してプロポーズしてくれたって事になるのか。じわじわと嬉しさが湧いてくる。
「やっぱり早すぎるかな?恋人になってからまだそんなに時間も経ってないのに、急ぎ過ぎじゃないかって思われるかなと言えずにいたんだ」
ハルはそこで言葉を区切ると、苦笑しながら俺の手を握りしめた手にきゅっと力を込めた。
「影響受けてて格好悪いんだけど……クリスとカーディさんの関係を見てたら、伴侶って良いなって思ったんだ」
うん、伴侶って良いなって、二人のやりとりを見てて俺も思ったよ。やっぱり恋人同士よりも距離が近いというか、阿吽の呼吸とかがあるんだよね。咄嗟に言葉には出来なかったけど、俺はこくこくと頷いて同意を返した。
「伴侶候補ならいつでも隣にいるのが当たり前だし、周りからももうすぐ伴侶になる二人として見てもらえるんだ」
余計なちょっかいを出してくる人も減ると思うんだよねと、ハルはさらりと続けた。余計なちょっかいって言われる程、俺はモテないと思うんだけどな。それならハルの方がモテるんじゃないかと思うんだけど。
「あー…それに伴侶候補って立場があれば、もうアキトを不安にさせたりしないかなって気持ちもちょっとだけあるんだけどね…」
ああ、さっきのウィリアムさんとのやりとりで誤解させたの、まだ引きずってたのか。
「でもこれだけは断言できるよ。俺はアキトとずっと一緒にいたいし、いずれは家族にもなりたいって心の底から思ってる……アキトは?」
まっすぐに見つめてきたハルの気持ちに答えたたいと、俺は震える声で答えた。
「うん…俺も。俺もハルとずっと一緒にいたいし、いずれは家族になりたいって思ってるよ。早すぎるなんて思わない」
「っ!じゃあ…!」
パァァッと笑顔になったハルの目をまっすぐに見据えて、俺は口を開いた。
「俺をハルの伴侶候補にして欲しい」
はっきりと口に出してそう伝えれば、ハルは感極まったように目を輝かせた。
「ありがとう、アキトッ!」
そう叫ぶなり、ハルはガバッと俺に抱き着いてきた。ギュウギュウとそのまま両腕で抱きしめられると、自然と頬が緩んでしまう。良かったぁーと叫ぶハルの声を聞きながら、俺は幸せに浸って目をつぶった。
「え…」
ちょっとだけ待って欲しい。伴侶っていうのは、この世界でいう所の夫婦の事だよね。そうだよね?クリスとカーディさんみたいな関係を伴侶って呼ぶんだったよね?
えーと、つまり今ハルは俺と結婚したいって言ってくれてる!?
あまりに予想外の言葉に驚きすぎた俺は、固まったままギギギとハルを見返した。
「あ、もちろん今すぐにこの場で結婚して欲しいとか、さすがにそんな無茶は言わないよ?」
固まってしまった俺の反応を嫌がっていると誤解でもしたのか、ハルは慌てた様子で続けた。
「もしアキトさえ良ければ、俺の伴侶候補になって欲しいって意味なんだ」
「あの…ハル。伴侶候補っていうのはどういう意味…?」
いや、もちろんニュアンスは分かってるんだけどさ。もし俺が勘違いしてるだけだったら悲しすぎるからね。こういう事は率直に尋ねてみるに限る。
「あー、もしかしてアキトの世界にはそんな言葉は無かったのかな?」
「うん、無かったね」
なるほど、じゃあ説明するねと続けたハルによると、伴侶候補っていうのはこの世界で言う結婚を前提に付き合ってる人達の関係を言うんだって。
「えーっと…つまりは婚約者って事?」
「うん、そうだね。貴族が交わすのは婚約で、一般的には伴侶候補の方が通りが良いかな」
俺は一応貴族だけど今は表向きは冒険者だから伴侶候補の方がふさわしいかと思ってと、ハルはさらりとその言葉を選んだ理由まで教えてくれた。
「なるほど…説明ありがと」
「どういたしまして」
説明して貰って全ての疑問は解けた。さっきのは俺の勘違いでも何でもなくて、ハルが俺に対してプロポーズしてくれたって事になるのか。じわじわと嬉しさが湧いてくる。
「やっぱり早すぎるかな?恋人になってからまだそんなに時間も経ってないのに、急ぎ過ぎじゃないかって思われるかなと言えずにいたんだ」
ハルはそこで言葉を区切ると、苦笑しながら俺の手を握りしめた手にきゅっと力を込めた。
「影響受けてて格好悪いんだけど……クリスとカーディさんの関係を見てたら、伴侶って良いなって思ったんだ」
うん、伴侶って良いなって、二人のやりとりを見てて俺も思ったよ。やっぱり恋人同士よりも距離が近いというか、阿吽の呼吸とかがあるんだよね。咄嗟に言葉には出来なかったけど、俺はこくこくと頷いて同意を返した。
「伴侶候補ならいつでも隣にいるのが当たり前だし、周りからももうすぐ伴侶になる二人として見てもらえるんだ」
余計なちょっかいを出してくる人も減ると思うんだよねと、ハルはさらりと続けた。余計なちょっかいって言われる程、俺はモテないと思うんだけどな。それならハルの方がモテるんじゃないかと思うんだけど。
「あー…それに伴侶候補って立場があれば、もうアキトを不安にさせたりしないかなって気持ちもちょっとだけあるんだけどね…」
ああ、さっきのウィリアムさんとのやりとりで誤解させたの、まだ引きずってたのか。
「でもこれだけは断言できるよ。俺はアキトとずっと一緒にいたいし、いずれは家族にもなりたいって心の底から思ってる……アキトは?」
まっすぐに見つめてきたハルの気持ちに答えたたいと、俺は震える声で答えた。
「うん…俺も。俺もハルとずっと一緒にいたいし、いずれは家族になりたいって思ってるよ。早すぎるなんて思わない」
「っ!じゃあ…!」
パァァッと笑顔になったハルの目をまっすぐに見据えて、俺は口を開いた。
「俺をハルの伴侶候補にして欲しい」
はっきりと口に出してそう伝えれば、ハルは感極まったように目を輝かせた。
「ありがとう、アキトッ!」
そう叫ぶなり、ハルはガバッと俺に抱き着いてきた。ギュウギュウとそのまま両腕で抱きしめられると、自然と頬が緩んでしまう。良かったぁーと叫ぶハルの声を聞きながら、俺は幸せに浸って目をつぶった。
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