生まれつき幽霊が見える俺が異世界転移をしたら、精霊が見える人と誤解されています

根古川ゆい

文字の大きさ
393 / 1,561

392.もどかしい愛撫※

「好きにして良いなら遠慮なく」

 ちゃんと許可は貰ったからねと楽し気に笑って告げたハルは、本当に遠慮なく俺の乳首を責め始めた。

 責めるって言ってもハルだから、触れ方はどこまでも優しいんだけどね。

 優しくさわさわと撫でてみたり、かと思ったら今度は痛くは無いぐらいの絶妙な力加減でくりくりと摘まんでみたり。あれこれと試してみてるみたいだ。

 そこまでされても何も感じられないのがちょっと申し訳なくなるぐらい、ハルの手は丁寧に丁寧に刺激を与えてくる。

「どう?」
「うーん…まだ、気持ちよくは無いかな」

 正直に言えば、これからもずっと気持ちよくなれないかもしれないと思った。人には向き不向きがあると思うんだよね。ずっと感じられなかったらどうしようと頭を過ったけど、ハルの気持ちを考えてまだと言葉を足してみた。

「そっか」

 どことなく残念そうにそう答えたハルの手が、不意に俺の下腹部に触れた。

 びくりと反射的に逃げた腰を、ハルの両脚がすかさず挟むようにして抑え込んでくる。逃げ損ねた俺のちんこは、すぐにハルの手の中に捕まってしまった。

「んぁっ…ちょっ…」

 ゆるゆると掴んだ手を動かされるだけで、俺の体はビクビクと面白いほど反応した。不意打ちだったせいで、余計に感度が上がってるのかもしれない。

「乳首だけで気持ちよくなるのは無理でも、これならアキトも気持ち良いよね?」

 耳元でそう囁いたハルは、今度は両手を使って俺を翻弄し始めた。片手で乳首をいじりながら、もう片手でゆるゆるとちんこを刺激される。

「あっ…ん?」

 当然だけどそこを刺激されたら、たまらなく気持ち良い。たまらなく気持ち良い筈なんだけど、なんだか今日はすごくもどかしい。いつものハルの手の動きと、何かが違う気がする。

「うっ…あ…まっ…て…」
「ん?どうしたの?」

 優しく尋ね返しながらもゆるゆると動き続けているハルの手を、俺は慌てて覗き込んだ。

 あ、そうか、利き手じゃない方なのか。だから握る力が弱くて、動きもゆっくりなんだ。わざと焦らしてるわけじゃないと思うんだけど、だからひどくもどかしいんだ。

「アキト、気持ち良い?」
「いっ…いいんだけど…も、もっと」

 思わずねだるようにそう口にすると、ハルの手は何故かぴたりと止まってしまった。

 え、もっと動かして欲しいって意味だったんだけど、何で止まっちゃうの?伝わらなかったのかなと慌てて見上げたハルは、とろりと蕩けたはちみつみたいな甘い目で俺を見つめていた。

「あー……知らなかったな。もっとって言われるのってこんなに嬉しいんだね」

 噛み締めるようにそう呟いたハルは、にっこりと笑みを浮かべて尋ねてきた。

「利き手じゃないから、刺激が足りなかったのかな?」
「あ、うん」

 伝わってはいたんだとホッと息を吐いた俺に、ハルは優しく続けた。

「じゃあ、今度は両手でするから」
「え…?」
「もっともっと感じて?アキト」

 そう言うなり、ハルは両手で俺のちんこを握りこんだ。筒のようにした手でぐいぐいと扱かれると、それだけで悲鳴のような嬌声を上げてしまった。

「うぁっ…」
「気持ち良い?」
「良っ…いよ、んっ…あぁっ…」
「もっとって言って?」

 今までももっとって言った事はあると思うんだけど、何がそんなに気に入ったんだろう。不思議に思いながらも、俺はゆっくりと口を開いた。その言葉を口にすれば、ハルはもっと気持ちよくしてくれる。そんな確信があった。

「んあっ…ハ、ル…そこっ…もっと」
「アキトっ…可愛い」

 顔中にキスを降らせながらそう呟いたハルは、手の動きを早めていく。

「あっ…あ、ハ…アっ…ああっ…っ!」

 ハルの手の中で達した俺は、上がった息を整えながらハルを見上げた。ハルは俺と視線があったのに気づくと、みせつけるように俺の放ったものを舐めてみせた。
感想 377

あなたにおすすめの小説

異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします

み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。 わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!? これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。 おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。 ※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。 ★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★ ★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★

料理の上手さを見込まれてモフモフ聖獣に育てられた俺は、剣も魔法も使えず、一人ではドラゴンくらいしか倒せないのに、聖女や剣聖たちから溺愛される

向原 行人
ファンタジー
母を早くに亡くし、男だらけの五人兄弟で家事の全てを任されていた長男の俺は、気付いたら異世界に転生していた。 アルフレッドという名の子供になっていたのだが、山奥に一人ぼっち。 普通に考えて、親に捨てられ死を待つだけという、とんでもないハードモード転生だったのだが、偶然通りかかった人の言葉を話す聖獣――白虎が現れ、俺を育ててくれた。 白虎は食べ物の獲り方を教えてくれたので、俺は前世で培った家事の腕を振るい、調理という形で恩を返す。 そんな毎日が十数年続き、俺がもうすぐ十六歳になるという所で、白虎からそろそろ人間の社会で生きる様にと言われてしまった。 剣も魔法も使えない俺は、少しだけ使える聖獣の力と家事能力しか取り柄が無いので、とりあえず異世界の定番である冒険者を目指す事に。 だが、この世界では職業学校を卒業しないと冒険者になれないのだとか。 おまけに聖獣の力を人前で使うと、恐れられて嫌われる……と。 俺は聖獣の力を使わずに、冒険者となる事が出来るのだろうか。 ※第○話:主人公視点  挿話○:タイトルに書かれたキャラの視点  となります。

【完結】転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して二年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。

拾われたのはたぶん僕です 〜ポンコツ魔法使いと騎士団の平和な大事件〜

ニア。
BL
崖から落ちただけなのに、騎士団長に拾われました。 真面目に生きてきた魔法使いモーネ。 ただ薬草を採ろうとして滑落しただけなのに、なぜか王国最強の騎士団長イグラムに連れて行かれ、騎士団で暮らすことに。 しかしこの魔法使い、少しだけ普通ではありません。 回復魔法を使えば何かが増え、 補助魔法を使えば騎士団が浮き、 気づけば庭はプリンになります。 ——本人はちゃんとやっています。 巻き込まれる騎士団と、なぜか楽しそうな団長。 さらに弟子や王子、ドラゴンまで加わって、騎士団は今日も平和に大騒ぎ。 これは、ポンコツ魔法使いが真面目に頑張るたびに世界が少し壊れる、騒がしくて優しいファンタジーです。

【WEB版】監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】

古森きり
BL
【書籍化決定しました!】 詳細が決まりましたら改めてお知らせにあがります! たくさんの閲覧、お気に入り、しおり、感想ありがとうございました! アルファポリス様の規約に従い発売日にURL登録に変更、こちらは引き下げ削除させていただきます。 政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。 男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。 自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。 行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。 冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。 カクヨムに書き溜め。 小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。

美形×平凡の子供の話

めちゅう
BL
 美形公爵アーノルドとその妻で平凡顔のエーリンの間に生まれた双子はエリック、エラと名付けられた。エリックはアーノルドに似た美形、エラはエーリンに似た平凡顔。平凡なエラに幸せはあるのか? ────────────────── お読みくださりありがとうございます。 お楽しみいただけましたら幸いです。 お話を追加いたしました。

BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください

わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。 まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!? 悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。