生まれつき幽霊が見える俺が異世界転移をしたら、精霊が見える人と誤解されています

根古川ゆい

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395.煽ってねだって※

 あれからじっくりと時間を駆けて慣らされた俺の後孔は、もうとろとろに蕩けきっていた。ぐちゅぐちゅと音を立てるそこには、もう三本の指が押し込まれている。

「やっ……あ、う…ア…んんっ…」

 容赦なく前立腺を狙ってくる器用な指先に翻弄されながら、俺はうっすらと目を開いた。涙で滲んだ視界に見えたハルの目は、まるで飢えた獣のようにギラギラしている。

 普段の大人の余裕なんてものは一切なくて、何とか欲望を制御しているだけだとその表情から伝わってくる。

 これだけ蕩けていたら、もう入ると思うんだけどな。もういい加減入れて欲しいと願っても、ハルの手はまだ止まる気配が無い。

「…はッ…る…ぅ」

 かすれた声で必死になって名前を呼ぶと、すぐに甘い口づけが降ってくる。

 違う、違うんだよ、ハル。もちろんハルとするキスは大好きだし、いつでもして欲しいと思ってるよ。思ってるけど、今欲しいのはそれじゃない。

「も、はや…いれっ…てっ…」

 たまらなくなって口にした俺の言葉に、ハルはぴたりと指を止めた。

「ハルっ…はや、く……おねがいっ…」
「アキトは本当に…」

 煽るのが上手すぎるんだよねと呟いたハルは、最後にもう一度と言いたげに前立腺を刺激してから一気に指を引き抜いた。

「んあぁっ…」

 ふるふると余韻に震える俺の後孔に、ハルのちんこがぴたりと押し当てられる。やっと入れてくれる。そう思ったのに、ハルは何故かそこでぴたりと動きを止めてしまった。

「ハルっ…なんでっ?」

 これ以上焦らされたくない。そう思いながら慌てて振り返ると、ハルはたっぷりの特製ポーションを自分の手の平に垂らしている所だった。ぬらりと濡れた手が、淡い魔道具の光を反射して怪しく光って見える。

「ちょっとだけ待って」

 ハルはそう言うと、その手で自分の性器をゆるゆると扱きあげた。じっと見つめる俺の視線に気づくと、この方が痛くないからねと笑って続けた。

「アキト、入れるよ?」
「うんっ……れ…て…ひああっ!…くっ!」

 こんなにとろとろに蕩けていても、挿入の衝撃ってやっぱりまだ感じるんだな。頭の片隅の冷静な場所でそんな事を考えながら、俺は衝撃を逃がすように思いっきり声をあげた。

 防音結界があるから叫んでも大丈夫な筈だけど、まるで悲鳴のような俺の声にハルは心配そうに目線を合わせてくれた。

「アキト、大丈夫?」

 挿入しただけで動きを止めて尋ねてきたハルに、俺は必死に頷きを返した。

「ま、えよ…り…気持ち良…よ」

 そう告げれば、中に入ったハルのちんこがぐぐっと更に質量を増した。

「なっ…まだおっき…なるの?」
「くっ…!あのね、アキト。そんな事言われたら大きくもなるよ……あーもう、痛くないんだよね?」

 嘘は許さないと言いたげな探るような視線に、俺はこくこくと何度も頷いた。ハルはにっこりと嬉しそうに笑うと、じゃあ動くねと声をかけてきた。

「ア、ああっ…ひぁ…っ!」

 きっちりと前立腺を狙って腰を揺らされると、途端にたまらないほどの快感が背筋を走った。

「ま、待って!」

 反射的に叫べばハルは不思議そうに首を傾げるけれど、今回は腰は止まらなかった。可愛い仕草だけど、欲望でギラギラした目とは不釣り合いに思える。

「でも、気持ち良いんでしょう?」
「う、良い…けどっ…ひァぁんっ!」

 ぐいっと奥まで突き上げられて思わず叫べば、ハルはふふと楽しそうに笑って更に激しく腰を動かしてくる。

「んぁっ!は…うぁっ!あ、ァっ!!」
「うん、良い声」

 あれ?何か今日はハルがいつもよりも強引なような?そう思った俺に、ハルは色気たっぷりに囁いた。

「たっぷり楽しもうね?俺の伴侶候補サマ」

 ああ、もしかしてこれって、俺が伴侶候補になった事でタガが外れかけてるのかな。

 俺の弱点でもある腰骨をいやらしく撫で上げるハルの手に、一体これからどれだけ感じさせられるんだろうと少しだけ不安になった。でも同時に俺が伴侶候補になっただけでそこまで喜んでくれてたんだと、嬉しくなっちゃうんだよな。俺って単純だなと思うけど、惚れた方が負けって言うから仕方ない。

 出来る限り精一杯の色気を込めて、俺はハルに向かって嫣然と微笑んでみせた。まあ、出来てるかどうかなんて分からないんだけど。

「ん…おれの…はん、りょ…こう、ほサマ」

 途切れ途切れだったけれど甘えるような俺の言葉は、ハルの耳にはきちんと届いたらしい。

「あー…俺、もう、一生アキトには敵わない気がするな」

 そんな言葉を吐きながら、それでもハルは幸せそうに笑ってくれた。
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