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512.友人達との時間
二種類のお団子を堪能した俺は、ごちそうさまでしたと声をあげた。すっごく久しぶりの和菓子だったけど、本当に美味しかったな。お団子があるって事は、もしかしてあんことかもあるんだろうか。
そんな事をぼんやりと考えていると、不意にカーディが声をかけてきた。
「なあ、アキト」
「ん?カーディどうしたの?」
「もし答えたくなければ答えなくて良いんだけどさ」
「え…うん?」
何を聞かれるのかと思わず身構えた俺に向かってそっと手を伸ばすと、カーディは俺の胸元に刺さっているトリクの造花を指差した。
「この花、どこで手に入れたんだ?」
「あ、この花!?」
「造花を売ってる屋台は今日回った時にもいくつかあったけど、ここまで綺麗なのは初めて見たから…さっきから気になってたんだよ」
「そっか。これは道端で声を掛けられた少年から買ったんだ」
「そうなのか!どのあたりだったか覚えてるか?」
だいたいの場所は覚えてるけど、どう説明すれば良いんだろうと思わずハルを見上げれば、ハルは笑って代わりに答えてくれた。
「噴水広場までもう少しって所だったから、二番街の辺りだな」
「カゴで売ってたって事だよな?」
「ああ、そうだな」
ハルとカーディが情報交換をしている間、クリスさんはまじまじとハルの胸元のトリクの花を見つめていた。
「これは本当に細かい作りですね」
「魔道具技師になれるかもしれないレベルの器用さだよな」
二人はそう言い合いながら、俺とハルの付けているトリクの造花を褒めてくれた。
「売ってた少年のお姉さんが、伴侶や恋人同士、伴侶候補の幸せを祈って作ったんだって言ってました」
「そうなのか」
「うん、リボンが付いてるのと付いてないのって感じだったけど、こっちの方が綺麗だったんだよ」
「俺達が伴侶候補だって気づく前は、普通の造花を売ろうとしてたんだ」
ハルがそう言えば、クリスさんとカーディはへぇと感心した様子だった。
「この腕輪に気づいてから、特別なのがあるんだって教えてくれたんだよね」
「ああ、あれは嬉しかったよな」
あの元気な少年を思いだしながらハルと二人で話していると、不意にカーディが口を開いた。
「二番街の辺りか。明日探してみようかな」
「カーディも、欲しかったの?」
「ああ、せっかくトリク祭りに参加できたんだから俺もトリクの花飾りを買いたかったんだけど、良いのが無くてな」
「え、カーディ!そんな事を思ってたなら言ってくださいよ!言ってくれたらすぐに探しに行って見つかるまで付き合ったのに!」
いや言われなくても気づくべきでしたよねと何故か反省しだしたクリスさんに、カーディは呆れ顔で答えた。
「言ったらそうなるから、わざと言わなかったんだよ」
「え…わざとですか…?」
「そう、わざと。予定が上手くいったとは言えクリスも疲れてるだろう?クリスなら見つかるまで探すって言うって分かってたからな」
「カーディ…私の事を気づかってくれたんですね!」
キラキラと目を輝かせ始めたクリスさんに、カーディは照れくさそうに笑った。
「カーディ、明日の午前中はその少年を探しに行きましょう!」
「ああ、そうだな」
どうやら二人は明日は朝からあの少年探しをするみたいだ。
「場所は覚えてるが、案内するか?」
そこにいるとは限らないがと続けたハルに、クリスさんはすぐに首を振って答えた。
「いえ、二人で探す事に意味がある気がするので、別行動で大丈夫ですよ」
「そうそう、見つからなかったら、また次の機会にするさ」
「そうか」
「ですが、お気持ちだけはありがとうございます」
「ありがとうな」
「どういたしまして」
「今日は他にどこに行ったんだ?」
「今日はねぇ…」
のんびりとお茶を飲みながらの友人達との会話は楽しかったけれど、気が付けば俺とカーディは大きなあくびを連発していた。
「あー…眠い」
「おれもねむい…」
「カーディ、部屋に戻って良いんですよ?」
「アキトも無理はしないで」
まだまだ元気そうなクリスさんとハルは、そう言いながら俺とカーディに優しく笑いかけた。
「二人はどうするんだ?」
「うーん…ハル、もう眠いですか?」
「いや、俺はまだ眠くないな」
「それならちょっとお酒でもどうです?」
クリスさんにそう誘われたハルは、すこしだけ考えこんでから分かったと答えた。
「アキトを部屋まで送ってからここに戻ってくるで良いか?」
「もちろんです。私も大事な伴侶を部屋まで送りたいので」
「送らなくても大丈夫だぞ?」
「駄目です」
「はる、おれもひとりでかえれるよ?」
「一人で帰れるとしても送らせて欲しいんだ」
そう言って格好良く笑ったハルに部屋まで送ってもらった俺は、そのまますぐに夢の世界へと飛び立った。
そんな事をぼんやりと考えていると、不意にカーディが声をかけてきた。
「なあ、アキト」
「ん?カーディどうしたの?」
「もし答えたくなければ答えなくて良いんだけどさ」
「え…うん?」
何を聞かれるのかと思わず身構えた俺に向かってそっと手を伸ばすと、カーディは俺の胸元に刺さっているトリクの造花を指差した。
「この花、どこで手に入れたんだ?」
「あ、この花!?」
「造花を売ってる屋台は今日回った時にもいくつかあったけど、ここまで綺麗なのは初めて見たから…さっきから気になってたんだよ」
「そっか。これは道端で声を掛けられた少年から買ったんだ」
「そうなのか!どのあたりだったか覚えてるか?」
だいたいの場所は覚えてるけど、どう説明すれば良いんだろうと思わずハルを見上げれば、ハルは笑って代わりに答えてくれた。
「噴水広場までもう少しって所だったから、二番街の辺りだな」
「カゴで売ってたって事だよな?」
「ああ、そうだな」
ハルとカーディが情報交換をしている間、クリスさんはまじまじとハルの胸元のトリクの花を見つめていた。
「これは本当に細かい作りですね」
「魔道具技師になれるかもしれないレベルの器用さだよな」
二人はそう言い合いながら、俺とハルの付けているトリクの造花を褒めてくれた。
「売ってた少年のお姉さんが、伴侶や恋人同士、伴侶候補の幸せを祈って作ったんだって言ってました」
「そうなのか」
「うん、リボンが付いてるのと付いてないのって感じだったけど、こっちの方が綺麗だったんだよ」
「俺達が伴侶候補だって気づく前は、普通の造花を売ろうとしてたんだ」
ハルがそう言えば、クリスさんとカーディはへぇと感心した様子だった。
「この腕輪に気づいてから、特別なのがあるんだって教えてくれたんだよね」
「ああ、あれは嬉しかったよな」
あの元気な少年を思いだしながらハルと二人で話していると、不意にカーディが口を開いた。
「二番街の辺りか。明日探してみようかな」
「カーディも、欲しかったの?」
「ああ、せっかくトリク祭りに参加できたんだから俺もトリクの花飾りを買いたかったんだけど、良いのが無くてな」
「え、カーディ!そんな事を思ってたなら言ってくださいよ!言ってくれたらすぐに探しに行って見つかるまで付き合ったのに!」
いや言われなくても気づくべきでしたよねと何故か反省しだしたクリスさんに、カーディは呆れ顔で答えた。
「言ったらそうなるから、わざと言わなかったんだよ」
「え…わざとですか…?」
「そう、わざと。予定が上手くいったとは言えクリスも疲れてるだろう?クリスなら見つかるまで探すって言うって分かってたからな」
「カーディ…私の事を気づかってくれたんですね!」
キラキラと目を輝かせ始めたクリスさんに、カーディは照れくさそうに笑った。
「カーディ、明日の午前中はその少年を探しに行きましょう!」
「ああ、そうだな」
どうやら二人は明日は朝からあの少年探しをするみたいだ。
「場所は覚えてるが、案内するか?」
そこにいるとは限らないがと続けたハルに、クリスさんはすぐに首を振って答えた。
「いえ、二人で探す事に意味がある気がするので、別行動で大丈夫ですよ」
「そうそう、見つからなかったら、また次の機会にするさ」
「そうか」
「ですが、お気持ちだけはありがとうございます」
「ありがとうな」
「どういたしまして」
「今日は他にどこに行ったんだ?」
「今日はねぇ…」
のんびりとお茶を飲みながらの友人達との会話は楽しかったけれど、気が付けば俺とカーディは大きなあくびを連発していた。
「あー…眠い」
「おれもねむい…」
「カーディ、部屋に戻って良いんですよ?」
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まだまだ元気そうなクリスさんとハルは、そう言いながら俺とカーディに優しく笑いかけた。
「二人はどうするんだ?」
「うーん…ハル、もう眠いですか?」
「いや、俺はまだ眠くないな」
「それならちょっとお酒でもどうです?」
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「アキトを部屋まで送ってからここに戻ってくるで良いか?」
「もちろんです。私も大事な伴侶を部屋まで送りたいので」
「送らなくても大丈夫だぞ?」
「駄目です」
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そう言って格好良く笑ったハルに部屋まで送ってもらった俺は、そのまますぐに夢の世界へと飛び立った。
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