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524.のんびりイチャイチャ
クリスさんの忠告について教えてもらった後は、自然と今日の予定が話題に上がった。
ハルによると出発は昼頃だから、今すぐ急いで出る必要は無いんだって。
今からトリク祭りを見て回る?とハルは聞いてくれたんだけど、昨日かなり堪能したからね。探りを入れてみたら、ハルも満足してるみたいだしもう良いかなと思ったんだ。
「じゃあ二人でのんびり過ごそうか」
「うん」
嬉しそうに笑ってくれるハルに、俺も自然と笑みを浮かべて答えた。ハルと二人きりでのんびり過ごすのは、幸せで贅沢な時間だ。
窓でも開ければ賑やかな声や音楽が聞こえてくるんだろうけど、防音結界の効いた部屋の中は静かなものだ。
「アキト、おいで」
ベッドの背もたれに身体を預けるようにして座ったハルは、笑顔で俺を手招いた。素直にスタスタと近づいていけば、ハルは自分の脚の間をぽんぽんと軽く叩いた。
そ、そこに座れって?それってバックハグってやつかな?
イチャイチャできる嬉しさと恥ずかしさの間でちょっとだけ悩んだけど、俺は欲望に負けてそーっとハルに近づいていった。
ベッドに乗り上げてゆっくりと近づいていく俺を、ハルは急かすでも無くただニコニコ笑って見つめている。ああもう、その悪戯っぽい顔も格好良いな。
絶対頬が赤い気がする。そろりそろりと近づいていくと、俺は背中を向けてちょこんとハルの脚の間に腰を下ろした。
「可愛いな」
耳元で愛おしそうな声がそんな恥ずかしい事を言ったと思ったら、次の瞬間には後ろからギュッと抱きしめられていた。
あーこの姿勢、想像以上に恥ずかしいんだけど、思ったよりも落ち着くな。背中に感じるハルの体温に、俺はホッと息を吐いた。
「アキト、この依頼もあと数日で終わるね」
「うん、そうだね。でも、思ったよりもあっという間だったな」
これが初の護衛依頼だったから密かに緊張してたんだけど、今のところ問題無く進んでいる気がする。トライプールに無事に着くまで油断はできないけどね。
「これは依頼人のおかげかな?クリスさんもカーディも良い人で良かったよね」
「ああ、そうだな。でもアキトはともかく、まさか俺にまで友人が増えるとは思わなかったよ」
耳元でそう囁いたハルの顔は見えないけど、多分穏やかな笑顔なんだろうな。そう思わせるような優しい声色だった。
「大きな問題は無くても、色んな事があったよね」
「あーあの伴侶と恋人自慢は楽しかったな。どれだけ惚気ても問題ない奴が相手じゃないとできないししないけど」
「あーうん、俺もカーディといっぱい話したけど、楽しかったよ」
惚気話とかした事なかったけど、カーディが上手く聞き出してくれたから結構惚気させてもらった気がする。
「それに川魚串は、やっぱり何度食べても美味しかったな」
「あれは本当に美味しかったね」
もしかしたらあの川魚串を食べるためだけに、船着き場に行きたいーってなる日がくるかもしれない。そう呟いた俺に、ハルはそうなったら二人で行こうよと明るく答えてくれた。
「そうだ、船で会った兄の件では…」
「ハル、止まって!」
この流れはまずいと思わず大きな声を上げれば、ハルはぴたりと言葉を止めた。俺のお腹に回された手から、ハルが緊張しているのが伝わってくる。俺はそんなハルの手をゆっくりとお腹からほどくと、恋人繋ぎでキュッと握りしめた。
「もう十分謝って貰ったからね?」
緊張がほぐれるようにと、そのままゆっくりと握っては緩めてを繰り返す。
「…うん、そう、だったな。分かった、もう謝らないよ」
ありがとうと呟いたハルに、俺はあえて明るい声で続けた。
「あの船旅も楽しかったよね」
「ああ、綺麗な景色も見れたしな。アキトに船酔いが無いなら、今度は海の船にも乗ってみないか?」
あー港町にいたムキムキな船乗りさんだらけの、あの海の船か。
「そうだね、いつか」
あれだけの筋肉が必要な魔物を相手どるんだって聞いたから、ちょっと警戒してたけどハルと一緒なら怖くない。
「船の中と言えばさ、この腕輪すごく嬉しかったな。ありがとう」
俺は繋いでいたハルの手を持ち上げると、伴侶候補の腕輪を指先で柔らかく撫でた。
「いや、俺も喜んでもらえた事が嬉しかったよ」
ハルはふふと耳元で笑うと、俺の髪の毛にチュッと小さな音を立ててキスをした。後頭部にキスをされると思ってなかった俺は思わず身じろいだけど、ハルは楽し気に笑うだけで離してはくれなかった。
ハルによると出発は昼頃だから、今すぐ急いで出る必要は無いんだって。
今からトリク祭りを見て回る?とハルは聞いてくれたんだけど、昨日かなり堪能したからね。探りを入れてみたら、ハルも満足してるみたいだしもう良いかなと思ったんだ。
「じゃあ二人でのんびり過ごそうか」
「うん」
嬉しそうに笑ってくれるハルに、俺も自然と笑みを浮かべて答えた。ハルと二人きりでのんびり過ごすのは、幸せで贅沢な時間だ。
窓でも開ければ賑やかな声や音楽が聞こえてくるんだろうけど、防音結界の効いた部屋の中は静かなものだ。
「アキト、おいで」
ベッドの背もたれに身体を預けるようにして座ったハルは、笑顔で俺を手招いた。素直にスタスタと近づいていけば、ハルは自分の脚の間をぽんぽんと軽く叩いた。
そ、そこに座れって?それってバックハグってやつかな?
イチャイチャできる嬉しさと恥ずかしさの間でちょっとだけ悩んだけど、俺は欲望に負けてそーっとハルに近づいていった。
ベッドに乗り上げてゆっくりと近づいていく俺を、ハルは急かすでも無くただニコニコ笑って見つめている。ああもう、その悪戯っぽい顔も格好良いな。
絶対頬が赤い気がする。そろりそろりと近づいていくと、俺は背中を向けてちょこんとハルの脚の間に腰を下ろした。
「可愛いな」
耳元で愛おしそうな声がそんな恥ずかしい事を言ったと思ったら、次の瞬間には後ろからギュッと抱きしめられていた。
あーこの姿勢、想像以上に恥ずかしいんだけど、思ったよりも落ち着くな。背中に感じるハルの体温に、俺はホッと息を吐いた。
「アキト、この依頼もあと数日で終わるね」
「うん、そうだね。でも、思ったよりもあっという間だったな」
これが初の護衛依頼だったから密かに緊張してたんだけど、今のところ問題無く進んでいる気がする。トライプールに無事に着くまで油断はできないけどね。
「これは依頼人のおかげかな?クリスさんもカーディも良い人で良かったよね」
「ああ、そうだな。でもアキトはともかく、まさか俺にまで友人が増えるとは思わなかったよ」
耳元でそう囁いたハルの顔は見えないけど、多分穏やかな笑顔なんだろうな。そう思わせるような優しい声色だった。
「大きな問題は無くても、色んな事があったよね」
「あーあの伴侶と恋人自慢は楽しかったな。どれだけ惚気ても問題ない奴が相手じゃないとできないししないけど」
「あーうん、俺もカーディといっぱい話したけど、楽しかったよ」
惚気話とかした事なかったけど、カーディが上手く聞き出してくれたから結構惚気させてもらった気がする。
「それに川魚串は、やっぱり何度食べても美味しかったな」
「あれは本当に美味しかったね」
もしかしたらあの川魚串を食べるためだけに、船着き場に行きたいーってなる日がくるかもしれない。そう呟いた俺に、ハルはそうなったら二人で行こうよと明るく答えてくれた。
「そうだ、船で会った兄の件では…」
「ハル、止まって!」
この流れはまずいと思わず大きな声を上げれば、ハルはぴたりと言葉を止めた。俺のお腹に回された手から、ハルが緊張しているのが伝わってくる。俺はそんなハルの手をゆっくりとお腹からほどくと、恋人繋ぎでキュッと握りしめた。
「もう十分謝って貰ったからね?」
緊張がほぐれるようにと、そのままゆっくりと握っては緩めてを繰り返す。
「…うん、そう、だったな。分かった、もう謝らないよ」
ありがとうと呟いたハルに、俺はあえて明るい声で続けた。
「あの船旅も楽しかったよね」
「ああ、綺麗な景色も見れたしな。アキトに船酔いが無いなら、今度は海の船にも乗ってみないか?」
あー港町にいたムキムキな船乗りさんだらけの、あの海の船か。
「そうだね、いつか」
あれだけの筋肉が必要な魔物を相手どるんだって聞いたから、ちょっと警戒してたけどハルと一緒なら怖くない。
「船の中と言えばさ、この腕輪すごく嬉しかったな。ありがとう」
俺は繋いでいたハルの手を持ち上げると、伴侶候補の腕輪を指先で柔らかく撫でた。
「いや、俺も喜んでもらえた事が嬉しかったよ」
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