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565.見張りの組み合わせ
野営の時に重要な出来事の一つに、食べた物の後始末をしっかりとする事っていうのがあるらしい。
衛生面とかじゃなくて、そうしないと料理の香りに釣られて魔物とか野生動物なんかが集まってくるかもしれないんだって。
ちなみにどうしても急いでいて片付けられないなんて時は、汚れたお皿も何もかも魔導収納鞄にぽぽいっと放り込んじゃうんだそうだ。それは何か…何となく嫌だな。鞄の中でくっついて他のものまで汚れそうな気がしちゃうんだよな。
まあ、今日は全員分のお皿をウォルターさんとハルが集めてくれたから、俺の浄化魔法で一瞬だったんだけどね。ファリーマさんは大喜びで最前列で観察してたよ。
食後の後片付けをきっちりと終えた俺達は、それぞれ好きな飲み物を取り出すと焚火の近くに腰を下ろした。
背後には真っ暗な夜の森があるのに、なんだかこの停留場にはのんびりとした空気が流れてる気がするんだよね。
なんでだろうって不思議に思ってたんだけど、近くに魔物の気配が一切ないからじゃないかなとハルが教えてくれた。
こんなにのんびりした空気だけど、ハルは油断せずに気配探知をしてくれてたんだそうだ。魔物の気配自体は普通にあるけど、近づいてこないんだって。
「それって、なんで?」
「俺とアキト、それにルセフ達のパーティー、あとは先客の冒険者も強い人ばっかりだからな…今日は魔物の方が避けていくんじゃないかな」
「そうなんだ」
ちらりと先客の人達がいる方に視線を向けてみたけど、あちらも焚火を囲んで一カ所に集まっているみたいだ。さっきから風に乗ってたまに笑い声が聞こえてくるから、あちらもこの穏やかな時間を楽しんでいるみたいだ。
なんとなく夜空を見上げてみれば、雲の切れ目から所々に綺麗な星が輝いているのが見えた。
「ちょっと雲が多いね」
一緒になって空を見上げたハルの言葉に、俺は笑って答える。
「うん、でも星も綺麗だよ。ハルと一緒だから余計に綺麗に見える」
無意識のうちにこぼれた恥ずかしい言葉に、ハルは幸せそうに笑って無言のまま星を見上げた。
夜もだいぶ深まってきたかなと思ったぐらいのタイミングで、クリスさんとカーディは今夜の寝床である馬車の中へと戻っていった。
まあ、クリスさんは皆と話すのが楽しいからまだまだ外にいたいって感じだったんだけど、そろそろ戻るぞってカーディに手を引いて連れて行かれたんだけどね。
いつまでも依頼人が外にいたら護衛が困るんだって言い聞かせながら、手を引かれて嬉しそうなクリスさんと一緒に、カーディは馬車の中に消えていったんだ。
残された俺達は、皆で顔を見合わせた。
「それじゃあ見張りを決めようか」
「そうだな」
「今日は六人もいるから、見張りも楽だよな」
定番の二人組で組んだとしても三組も出来るんだから、当然見張りの受け持ち時間も少なくて済むって事だ。このメンバーなら、誰と組んでも楽しそうだよね。俺はワクワクしながら担当が決まるのを待っていたんだけど、すぐに決まるだろうと思った組み分けは思いのほか難航した。
「だから、俺はアキトと一緒に魔法談義がしたいんだって!再会した時は譲ってやっただろ、ブレイズ」
ファリーマさんはそう言って、一歩も譲らない。
「確かにそれはそうだけど、俺だってアキトともっと色々話したい!それにお土産交換だってしたいんだよ?」
ブレイズは上目遣いでファリーマさんを見つめながら、悲しそうにそう口にしている。あれ、わざとやってるんだよな、すごいな。
「あー俺は別に誰と一緒でも問題はねぇんだけど、どうせならハルと話をしたいな」
「俺、か?」
「ああ、同じ前衛だし、戦術とかにも詳しそうだから色々話てみたいんだよな。嫌なら断ってくれても良いんだぞ?」
「ああ、いや、俺も前衛について話が聞けるんだからそれは構わないが…」
そう答えかけたハルに、横から声がかかる。
「ちょっと待ってくれ、俺もハルと情報交換がしたいんだが…」
あ、ルセフさんもハルと一緒が良いのか。
「それこそさっき食事の後にしてただろう?」
「あんな少しの時間で情報交換が終わるわけが無いだろう」
えっと、ルセフさんとウォルターさんまで言い合いになっちゃってるんだけど…このまま平行線な場合って俺達はどうすれば良いんだろう。一緒に組みたくないって言われるのも悲しくなるけど、俺達のせいで言い合いになるのも嫌だな。
衛生面とかじゃなくて、そうしないと料理の香りに釣られて魔物とか野生動物なんかが集まってくるかもしれないんだって。
ちなみにどうしても急いでいて片付けられないなんて時は、汚れたお皿も何もかも魔導収納鞄にぽぽいっと放り込んじゃうんだそうだ。それは何か…何となく嫌だな。鞄の中でくっついて他のものまで汚れそうな気がしちゃうんだよな。
まあ、今日は全員分のお皿をウォルターさんとハルが集めてくれたから、俺の浄化魔法で一瞬だったんだけどね。ファリーマさんは大喜びで最前列で観察してたよ。
食後の後片付けをきっちりと終えた俺達は、それぞれ好きな飲み物を取り出すと焚火の近くに腰を下ろした。
背後には真っ暗な夜の森があるのに、なんだかこの停留場にはのんびりとした空気が流れてる気がするんだよね。
なんでだろうって不思議に思ってたんだけど、近くに魔物の気配が一切ないからじゃないかなとハルが教えてくれた。
こんなにのんびりした空気だけど、ハルは油断せずに気配探知をしてくれてたんだそうだ。魔物の気配自体は普通にあるけど、近づいてこないんだって。
「それって、なんで?」
「俺とアキト、それにルセフ達のパーティー、あとは先客の冒険者も強い人ばっかりだからな…今日は魔物の方が避けていくんじゃないかな」
「そうなんだ」
ちらりと先客の人達がいる方に視線を向けてみたけど、あちらも焚火を囲んで一カ所に集まっているみたいだ。さっきから風に乗ってたまに笑い声が聞こえてくるから、あちらもこの穏やかな時間を楽しんでいるみたいだ。
なんとなく夜空を見上げてみれば、雲の切れ目から所々に綺麗な星が輝いているのが見えた。
「ちょっと雲が多いね」
一緒になって空を見上げたハルの言葉に、俺は笑って答える。
「うん、でも星も綺麗だよ。ハルと一緒だから余計に綺麗に見える」
無意識のうちにこぼれた恥ずかしい言葉に、ハルは幸せそうに笑って無言のまま星を見上げた。
夜もだいぶ深まってきたかなと思ったぐらいのタイミングで、クリスさんとカーディは今夜の寝床である馬車の中へと戻っていった。
まあ、クリスさんは皆と話すのが楽しいからまだまだ外にいたいって感じだったんだけど、そろそろ戻るぞってカーディに手を引いて連れて行かれたんだけどね。
いつまでも依頼人が外にいたら護衛が困るんだって言い聞かせながら、手を引かれて嬉しそうなクリスさんと一緒に、カーディは馬車の中に消えていったんだ。
残された俺達は、皆で顔を見合わせた。
「それじゃあ見張りを決めようか」
「そうだな」
「今日は六人もいるから、見張りも楽だよな」
定番の二人組で組んだとしても三組も出来るんだから、当然見張りの受け持ち時間も少なくて済むって事だ。このメンバーなら、誰と組んでも楽しそうだよね。俺はワクワクしながら担当が決まるのを待っていたんだけど、すぐに決まるだろうと思った組み分けは思いのほか難航した。
「だから、俺はアキトと一緒に魔法談義がしたいんだって!再会した時は譲ってやっただろ、ブレイズ」
ファリーマさんはそう言って、一歩も譲らない。
「確かにそれはそうだけど、俺だってアキトともっと色々話したい!それにお土産交換だってしたいんだよ?」
ブレイズは上目遣いでファリーマさんを見つめながら、悲しそうにそう口にしている。あれ、わざとやってるんだよな、すごいな。
「あー俺は別に誰と一緒でも問題はねぇんだけど、どうせならハルと話をしたいな」
「俺、か?」
「ああ、同じ前衛だし、戦術とかにも詳しそうだから色々話てみたいんだよな。嫌なら断ってくれても良いんだぞ?」
「ああ、いや、俺も前衛について話が聞けるんだからそれは構わないが…」
そう答えかけたハルに、横から声がかかる。
「ちょっと待ってくれ、俺もハルと情報交換がしたいんだが…」
あ、ルセフさんもハルと一緒が良いのか。
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